
佐伯の攻めも逆転するまでには至らなかった
フェンシング部 男子エペ 団体、個人ともにインカレ出場へ/関東学生選手権
◆10・12〜18 関東学生選手権(駒沢体育館)
▼男子エペ団体
明大――1回戦敗退
▼男子エペ個人
道脇――3回戦敗退
佐伯――2回戦敗退
細野――予選敗退
5日間に渡った関カレが幕を閉じた。4日目に行われた男子エペ個人では、道脇啓太(営3=熊本県立翔陽)がベスト16に食い込みインカレへの切符を獲得。最終日の男子エペ団体は1回戦敗退ながら、こちらもインカレ出場を確定させた。これで男子は団体、個人全ての種目のインカレ行きが決まった。▼男子エペ団体
明大――1回戦敗退
▼男子エペ個人
道脇――3回戦敗退
佐伯――2回戦敗退
細野――予選敗退
<4日目>
[男子エペ個人]
力の抜けたプレーが功を奏した。本来はフルーレ専門選手である道脇。「あまりエペはやったことがないので、それなりに勝とうかなというぐらいで頑張った」(道脇)と、気負わず迎えた個人戦。相手にも恵まれ、見事ベスト16まで勝ち進んだ。「出来過ぎだね」と長尾康司監督の想像をも超える結果に。インカレ出場を決めるも「楽しくやろうかなと思う」とあくまで気楽に語った。
<5日目>
[男子エペ団体]
あっけない敗戦だった。1回戦の相手は今春の関東学生リーグ戦で43―45と惜敗した日体大。「今度は逆に一本勝負ぐらいで勝ちたい、あわよくばもっと点差を付けて勝ちたい」(長尾監督)と強気で臨んだ。1セット目の岸貴範(営2=埼玉栄)が1―5といきなり水をあけられるも、唯一エペ専門の佐伯恒星主将(政経4=鴬谷)が「死ぬ気で取りにいった」と続く2セット目で一挙9点を獲得し10―10の同点に追い付く。春と同じく拮抗(きっこう)した勝負となるかと思われたが、ここから大きく突き放されてしまう。3セット目から5セット目までで取れたのは4ポイントのみ。その後も十分な反撃ができないまま30―45で試合終了となった。
戦力不足が大きく響いた。今大会はリーグ戦で活躍した三浦秀也(政経1=気仙沼)がジュニアワールドカップのため不在。フルーレ専門の選手を2人入れて戦わなければならなかった。一方対戦相手はエペ専門。動き、勝負勘など様々な点で一歩及ばず敗戦につながった。インカレでは三浦も出場し、戦力増強が予想される。今回の悔しさを、インカレの舞台で晴らしたい。
関カレは終わったものの、秋のシーズンはまだまだ続く。インカレへ向けて、これからの1ヵ月間は試練の時期だ。新しく見つかった課題をいくつ克服できるか。試されるのは個人の修正力。それぞれの力をチームに反映し、さらなる高みを目指していく。
[三ツ橋和希]
試合後のコメント
長尾監督
「(道脇のベスト16)出来過ぎだね。フルーレのベースがあるから相手によってはこれぐらいまでは来れると思うけど、相手にも恵まれたということもあって。でも自信になって来年エペの一角に入ってくれればありがたいなとは思う。(佐伯の2回戦敗退)佐伯はこんなもんじゃ駄目だね。せめてベスト16か8ぐらいまでいかないと。結果負けた慶大の相手が8に入っているのかな。勝ちたい、ポイントが欲しいという動きになって、手よりも体の方が突っ込んだからそこをしっかり狙われてしまった。4年生ということもあって最後の試合勝ちたかったとは思う。(細野の予選敗退)細野は予選プール1勝か。学校の名前だけ見ればもう1勝できたはずなのだけど、まだまだエペの剣持って半年だから、こんなもんでしょう。一つずつ吸収して成長してもらえればと思う。(団体、日体大という相手)リーグ戦は一本勝負で負けている相手だから、今度は逆に一本勝負ぐらいで勝ちたい、あわよくばもっと点差を付けて勝ちたいと思っていたので、こんな大差を付けて負けるというのは話にならない。リーグ戦のときに出ていた三浦が今ジュニアのワールドカップで海外へ行っていて、戦力ダウンということはやむを得ないけど、それにしてももう少し岸なり道脇なりが粘ってくれると思ったんだけれども。フルーレ専門の選手が2人出ざるを得ないという選手層の薄さ、その最悪のパターンが出るとこういう試合になってしまうということ。(会心の攻撃を繰り出せないまま終わってしまった)佐伯は最初大幅にリードされていたところで9本取り返したところまでは良かったけど、その後の2試合で5本しか取れなかった、それじゃ駄目だね。大勢が決しかかっていた、点差が開いていたのでモチベーションが上がらなかったのかもしれないけど、いずれにせよ合計14本しか取っていないから、それじゃ駄目、最低20本ぐらい取ってこないと。岸は昨日出ていなかったから動けるのかなと思ったけど逆に昨日出なかったことによって動きが硬かった。向こうはエペの専門選手が3人そろっていて、体育学校ですから、ある程度エペの勘が良くて、接点で取られてしまうという。その辺は動きの違いというかキャリアの違いというか、普段の練習の量が出ちゃったなと。(インカレについて)女子エペは何とか3位までには入りたいという気持ち。男子フルーレもうまくいってベスト4、最低でも8には入って全日本につなげたいなと思う」
佐伯
「(個人戦、ベスト8)予選が勝てる相手に勝てなかった、一本勝負で勝てなかったのが一番。最低目標のインカレが予選次第だったので、その予選が全然駄目だったのでそれを引きずってしまってそれがトーナメントに響いちゃったのかなという感じ。(フルーレ専門選手2人を交えた団体戦)フルーレ陣なのでエペのことはあいつらのポテンシャルでやっていこうという感じだったけど、やっぱりリーグ戦でやっていて向こうも結構戦略を練っていたのではないかな。結構こっちの岸と道脇の技のバリエーションというものが分かっていて、それがバレてるのかなというのがあったので、そこをカバーし切れなかったこっちの戦略不足かなと思う。(2セット目、一挙9得点を取って追い上げた場面)フルーレ陣2人に任せきりで、自分が取っていかないと勝てないと思っていたので、そこは死ぬ気で取りにいった。(第6セット、3ポイントしか取れなかった)もうちょっと取りたかった。4、5セット目で結構点差が離されていたのであそこの場面はいくしかなかったので、賭けだったけどそれはあまり良い方向にはいかなかったという感じ。(全体的な敗因)一番はフルーレ陣2人。そこはもう仕方ない話だけどもっと僅差で試合を動かしたかったかなとは思う。そうすればこっちも余裕を持って最後に突き放すみたいなことができるのかなと思った。(インカレへの意気込み)個人は出れないのだけど団体は三浦がいるので、今回のことを反省して序盤、中盤といい感じに競って最終的には突き放すとすればいい感じにできるのではないのかなと思うので、そういう感じでインカレはやっていきたい」
道脇
「(個人)あまりエペはやったことがないので、それなりに勝とうかなというぐらいで頑張った。(ベスト16という結果に対して)たまたまだと思う。負けてもいいかなと思って気楽にできたので、それがよかったのかなと思う。(団体)団体は5本勝負なので、エペ陣に対して5本取りきるというのはきつかった。こっちがフルーレ陣2人だったので、仕方がないかなと思う。敗因はあまり競った試合をしなかったから。最初に点数を離されすぎて、出鼻をくじかれたからかなと思う。普段はフルーレをやっているので、エペをやっている人には勝てないかなと感じた。エペ陣が少なかったのはきつかった。自分のところではまだあまり点差が取られていない状況で、15本先に取りきれていれば簡単だが、団体戦で点差負けていてシングルポイントで詰めていくというのが難しい。(日体大の松浦さんとの試合)5本勝負で点差を詰めていかないといけない状況だったので、こっちが出てしまう展開はやはりどうしても負けてしまうかなと思う。だからそこまでしっかりと点数を競っておかないとどうしても取れない。インカレはあと一人エペ陣の三浦が帰ってくるので、今日よりはいい試合ができるのではないかと思う。インカレでは、個人戦はせっかくインカレに行けるので楽しくやろうかなと思う。団体戦はできるだけ長く試合ができるように、いけるところまで勝ち上がっていきたい」

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