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山市(拓大)を押し出す名和

相撲部  団体戦ベスト8 背中で引っ張った名和主将/全国学生選手権

◆11・5〜6 第94回全国学生選手権(両国国技館)
▼個人戦
川村――決勝トーナメント1回戦敗退
田原、東――予選3回戦敗退
名和、北川、前田、藤原――予選2回戦敗退
藤岡――予選1回戦敗退

▼団体戦Aクラス
・1回戦
 ○明 大5−0朝日大
○前 田( 寄り切り )前 田
○田 原( 押し出し )西 尾
○北 川( 寄り切り )縺@原
○川 村( 小手投げ )福 島
○名 和( 押し出し )西 本

・2回戦
  明 大1−4東農大○
 前 田(引き落とし)鈴 木○
○田 原(突き落とし)山 内
 北 川( 上手投げ )齋 藤○
 川 村( 押し出し )北 村○
 名 和( 上手投げ )冨 栄○

・3回戦
 ○明 大3−2拓 大
○前 田(突き落とし)寺 沢
 田 原(引き落とし)勝 呂○
 北 川( 寄り切り )黒 川○
○川 村(上手出し投げ)志 村
○名 和( 押し出し )山 市
※この結果、明大は決勝トーナメント進出

・優秀8校トーナメント準々決勝戦
明 大2−3東洋大○
○前 田( 下手投げ )村 田
 田 原( 押し出し )城 山○
 北 川( 押し出し )中 嶋○
 川 村( 寄り切り )西 野○
○名 和( 寄り切り )大 波
 大学相撲の頂点を決めるインカレが2日間に渡って両国国技館で行われた。団体戦予選1回戦から朝日大に5−0と得点を積み上げていき、予選2回戦は東農大に1−4で敗れるも、予選3回戦には2―2で回ってきた大将戦を名和闘志主将(政経4=埼玉栄)が押し出し、決勝トーナメント進出を決めた。結果はベスト8となり、目標であったインカレ優勝には届かなかったが、力を出し切る相撲が取れた。

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団体戦最後の取組をした名和


 最後は気持ちの強さだった。負ければ敗退となる予選3回戦の相手は拓大。副将・川村希(政経2=埼玉栄)が勝利し、2―2で大将・名和に回った。今までのインカレで名和は2―2で回ってきた大将戦では負けておらず、「2点取って名和に回そうっていう考えで、大将に選んだ」(小川清彦総監督)。立ち合い直後一度は相手に押されたが、持ち直して押し相撲で土俵際に突き進んだ。決勝トーナメント進出決定に会場が沸いた。相手を意識した練習が実った。3週間前に拓大との合同練習を実施。また、インカレの組み合わせが決まってからは明大相撲場の壁に対戦校のメンバーを貼り、対戦相手への意識を欠かさず試合に持ち込んだ。それが選手たちのモチベーションを生み、強豪校撃破につながった。

 今大会団体戦優勝校・東洋大を相手にも大健闘だ。先鋒・前田将吾(政経2=宿毛)が、相手より先にまわしをつかみ、下手投げを決め1勝目を奪取。「これ以上に無い最高の相撲を取った」(小川総監督)。しかしその後は東洋大に得点を重ねることができず1−3で大将戦を迎えた。すでに明大の負けが決まっていたが、名和は最後まで気持ちを切らさなかった。立ち合いから勢いよく相手の腕をつかみ取って寄り切り、前日の個人戦準優勝者・大波(東洋大)に勝利。今大会覇者に2−3とあと一歩まで詰め寄った。
 常に背中で見せてきた。2年次のインカレから3年連続で大将を務め、チームの大黒柱である名和は、多くを語らず、後輩たちを引っ張ってきた。「いろいろなことを背負って一人でやっていたので、名和はすごいやつです」(藤岡幸大・商4=野村)。4年間ケガも多く、今年は上級生としてのプレッシャーから結果出せていなかった。9月のリーグ戦の敗戦から立ち直れなかった時、気持ちを切り替えて最後までやり切ろうと感じたのは後輩が頑張っている姿だった。最後の団体戦では「ここしかないんだってところで力出してくれた」(守重監督)と主将の意地を見せ、名和の本来の持ち味である思い切った相撲で土俵人生を締めくくった。

 新チームへの期待が高まる。1、2年から大会を経験している選手が多く、インカレ優勝は来年に託された。「勝ちたいっていう気持ちを持ってやれば、優勝に手が届く」(小川総監督)。まずは来春の宇和島大会に向けて体を作り上げていく。

[臼井美理亜]

試合後のコメント
小川総監督

「今日は4年生で名和一人しか出てないけど、よく踏ん張って本来の相撲を取った。出るか出ないかってことで、名和には、やるならやる、やらないなら出なくてもいいと。取るなら最後なんだから好きな相撲を目一杯取れよと。2点取って名和に回そうっていう考えで、大将に選んだので。拓大のときも2点取って名和に回して、名和がいい相撲を取った。4年生のあとの子たちはケガしてサポートに回って一生懸命やってくれたし、一人病気で亡くしているし、そういう意味では名和もいろいろなことがあったと思う。キャプテンとしての重圧、そういうものを全部振り払った。名和は、しゃべってチームをどうこうするタイプじゃなくて、自分でやって、そういう姿を見せてやっていくタイプだったので、今日はそういう姿を後輩に見せられて良かったなと思う。次につながったのかな。東洋は、それこそ(高校時代に)優勝した選手を根こそぎ持っていくので、どの子もタイトルフォルダみたいな選手を揃えているけど、そこに前田がこれ以上に無い最高の相撲を取った。もう一本取って名和に回したかったけど、力及ばずだった。それでも最後、名和が気持ちを切らさずに昨日の個人戦準優勝者に勝った。今日はよく戦ったと思うよ。(名和にかけたい言葉は)好きな相撲を取り切ったな。良かったなと。さっきもそういう話をした。今日は勝ち負けに関わらず自分の好きな相撲を取り切れって言っていたから。名和は1年の時はリハビリで試合に出てなくて、2年になってインカレに出た時に、2ー2で東洋にも中央にも勝って、そういうプレッシャーの中で思い切り取れたんだけど、やっぱり上級生になって負けちゃいけないっていうのもあって、思い切った相撲が全然取れなくなったんだよね。それで今年の東インカレでは土俵に上がれなかったし、今回も少し心配はしていたんだけど、昨日の個人戦では負けたけど内容は悪くなかったし、今日の朝聞いたら『取れます』って言ったので、もう好きな相撲をやればいいんだよと伝えました。小さい時から相撲やってきて、信念でこの先は相撲やらないみたいなんでね。最後は好きな相撲を思い切りやるだけだって。日大と日体大が1回戦で当たっていたり、力の差はそんなに無かった。東洋大の時、前田が勝ってひょっとしたら優勝もという感じだった。Bクラスも、早稲田も法政も力を付けてきて、本当にどこにもチャンスがある。そういうのを自覚して、もっと稽古してもっとご飯食べて。まだ体が小さくて、優秀8校で前に出ると見劣りするけどそれでもやれるんだから。勝ちたいっていう気持ちを持ってやれば、優勝に手が届くんじゃないかなと思います。(4年生の小川と藤岡に伝えたいことは)ケガにも苦しんだけど、再起をかけて一生懸命稽古して、小川は目を3回手術したし、藤岡も膝をケガしていながら昨日は個人戦だけ出て負けたけども、常に努力する姿勢があった。稽古場で。個人戦も勝とうという気持ちとマネジャーのことの両方があって、俺にもうるさいこと言われながら稽古をしっかりしていた。3人ともよく頑張ってくれた。亡くなった橋本もそうだけど、頑張ったな。(新チームに期待することは)向上心を持って、一人一人がさらに上を目指してやってもらいたい。体も力もまだ不十分だけど、少しずつでも力を付けているから。努力を継続してもらいたい」

守重監督
「闘志は本当にここしかないんだってところで力出してくれてキャプテンの役目を果たしてくれた。(対戦メンバーを壁に張り出して練習した成果は)本当は農大にも勝ちたかったし、拓大にも勝つつもりでずっと準備をしてきた。それはやっぱり実った。試合に対する意識の持っていき方がうまくハマったなって。(4年生に伝えたいことは)小川は去年レギュラーで、今年はケガで出られなくなったんですけど、そんな中でも腐らないでチームの面倒を見てくれた。藤岡は主務としてチームを支えてくれた。本人もケガで苦しい中、レギュラーに入るっていう風に最後4年生で活躍したいって一生懸命練習して、小川と一緒にチームを引っ張ってくれた。闘志は言うタイプじゃなくて見せて引っ張るタイプだから、ぐいぐい引っ張ってくれて、下級生をトレーニングによく連れていったり。あと橋本がいたらね、チームとして本当にいい4年生だったんだけど。3人になっちゃったけどそんな中で個人個人がしっかりチームのことを考えて行動してくれて、それが間違いなく今日結果に出たんだろうなって思います。本当に優勝を目指していた。実質のチームでいったら、全然できるようなチームじゃないんだけど、でもそれを土俵の上でやろうと思えばできるって、もう少しで届くところまで来たよっていうのを見せられた試合だと思う。1、2、3年生中心の今のチームで来年またこれを忘れないでやってもらって、優勝を実現できればいいなと監督としては思っています」

名和
「誰が勝った負けたではなくてチームとして勝ててよかったです。相手どうのこうのではなく、自分は2―2で回ってきたら取るっていうのと、負けて回ってきても必ず取るって3勝するっていうのが目標でした。団体戦予選3回戦は、後輩が2―2で回してくれたので、絶対勝つという思いと、今まで2―2で回ってきたら負けてないので、強い気持ちで挑みました。チームとしても自分としても、今回のインカレは力を出し切ることができました。この4年間はケガが多く、しんどいと感じることもありましたが、最後のインカレは楽しむ気持ちで緊張せずに臨めました。9月のリーグ戦はこの4年間の中で一番プレッシャーを感じましたし、自分は絶対負けてはいけないというところで負けてしまったので、正直、何週間か落ち込みましたが、後輩が頑張っている姿を見て、自分も最後までやり切ろうと感じました。4年間、明大相撲部で小川総監督、守重監督をはじめ、色んな方々に支えてもらいました。最後、優勝はできませんでしたが、この4年間満足しています。ケガしても腐らないという気持ちと、支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを持って4年間成長することができました。後輩につなげたいことは『努力し続けること、妥協しない気持ちを持って、一日一日を無駄にしないこと』です」

小川俊己(政経4=流山南)
「自分のことよりも、チームが決勝トーナメントに進んでくれたことがうれしいです。名和は、練習を引っ張ってくれたり、色々とチームのためにやってくれていて、こうして結果を残してくれたことは同級生としてすごいうれしいですし、みんなで勝ち取った感じです。明大相撲部だったから、小川総監督に試合に出させてもらって、いい経験をすることができました。明大相撲部で引退を迎えることができてうれしいです」

藤岡
「自分は去年からケガをしていて、本来の力を出せずに悔いは残ったんですけど、インカレは4年生が一人でほとんど後輩たち中心のチームだったので、来年以降、後輩たちに期待して明大を応援していきたいです。自分たちの代は最初4人でしたが、3人になり、そして自分も小川もケガをして、最終的に名和一人を残すことになりました。名和は、いろいろなことを背負って一人でやっていたので、名和はすごいやつです。自分は、ケガする前まで、自分のために相撲をやっていた部分が多かったんですけど、ケガをしてからは、自分だけではなくチームのことも考えるというのを小川総監督や守重監督から学びました。この4年間で学んだことを生かして、これからも頑張っていきたいです」

田原
「また来年インカレ優勝を目標に頑張りたいと思います。名和先輩が抜けることは、僕らにとって大きいことかもしれませんが、来年もいいチームになっていくと思います。このインカレで、いいことも悪いことも見つかったので、克服できるように次の大会まで必死に稽古してきます。やる時はやって、休む時は休んで、オンとオフをしっかりして稽古に集中していきます」

川村
「決勝は勝ってやろうという気持ちでやりましたが負けてしまいました。東日本の時は木崎(日大)に歯が立たなかったんですけど、昨日の個人は粘れるようになって立ち合いも強くなったと思うので夏から成長したんじゃないかなと思います。次の大会までに体重を増やして、筋肉を付けていきたいです。団体予選1回戦は、自分的には良くない内容でしたが、チームとして勝てたことは良かったと思っています。闘志先輩(名和)は5年間お世話になって、トレーニングも一緒にして、本当にお世話になりました。これからは自分が3年生になって上級生になるんで、4年生にも頼りつつ、引っ張っていきたいです。今年を振り返ってみると、竜平(藤原竜平・政経1=埼玉栄)が入ってきて、竜平は強いですし、レギュラーの座を争うライバルだと思います」

北川
「(名和選手について)口数とかは少ないんですけど、やっている姿を見ると自分もやらないとなって思います。今年になってウエートトレーニングのメニューを考えてくれて、それで結構体が変わって、自分も相撲が強くなったなって思います。2ー2で回したら絶対取ってくれる先輩です。筋トレは昨年までは各自でやっていたんですけど、今はちゃんとしたメニューを全員統一しています。リーグ戦のときは闘志先輩(名和)らしい相撲が取れていなかったですが、今日は本来の闘志先輩の相撲でした。(4年生は)3人ともそうなんですけど、自分が1年の頃とか全然力が強くなかったときから、いろいろ指導してくれたり、結構番数を取ってくれたり、ぶつかりを受けてもらったりしてくれて、すごくお世話になりました。(今日の反省点は)予選で負けた2試合のうち1試合は叩かれて負けてしまったんですけど、落ち着いていたら勝てていたのかなと思います。拓大の相手は一番強かったんですけど、練習で戦ったときもいい感じでできて、今日の試合も練習でやった時以上にいい相撲が取れました。東洋大戦では相手がすごく立ち合いが強かったので一発で持ってかれてしまったんですけど、もう少し踏ん張れたら巻き返しができたかなって思います。踏ん張る力とか、体重とかをつけていければいいなと思います。来年は、メンバーは4年生一人抜けるだけでも大きいんですけど、自分たちは1、2年から出させてもらっているのでチームを支えたいです。今回はベスト8ですが、来年は入賞するチームになりたいと思っています」

前田
「東洋大戦は、自分が1点取って流れを作りたいなという気持ちで土俵に立ちました。相手はかなり格上の選手だったんですけど、それでも団体が勝つためには自分が勝たないと厳しいので、なんとか勝ちました。(来年は)田原先輩がいますから自分はついていくだけです。(練習の成果は)最後にいい相撲が取れたので良かったかなと思います。(親御さんがいらっしゃっていましたが)地元からわざわざ来てくれました」


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