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日本一のキーマンは4年生だけではない


東京六大学野球 2016〜秋〜  (32)神宮大会前インタビュー 逢澤崚介、渡辺佳明   

 悲願の日本一へ、柳メイジ最終章開幕だ! 春秋連覇を果たし、またも全国の舞台へ駒を進めた明大。春の全日本ではまさかの初戦敗退に終わったが、秋は打撃力が向上し、第2先発にも星知弥投手(政経4=宇都宮工)が台頭。柳裕也主将(政経4=横浜)に頼らずとも勝利できるほどの布陣が整った。5度のリーグ優勝を経験していながら、一度も日本一を経験していない4年生世代。最後の挑戦で頂点へ上りつめる。
 開幕当初は上位打線に座るも法大1回戦までの5試合で僅か1安打と打撃に苦戦した逢澤崚介外野手(文2=関西)。しかし同カード2回戦で2安打を放つとその後は本来の巧みでコンスタントな打撃を取り戻した。守備面では持ち前の守備範囲の広さでチームを幾度となく救った。神宮大会優勝のために、さらには次世代の明大を担う存在としてもこの男の活躍は欠かせない。(この取材は10月29日に行ったものです)

――チームとして今シーズンを振り返って
4年生を中心に開幕7連勝で始まって負けた時もそんなに悪い雰囲気にならずに「優勝するために」という風にしっかり声をかけてすぐに切り替えられて、春よりも成長したシーズンだったかなと思います。

――個人としては
ずっと打てない中で試合に使ってもらっていていろいろ悩みながら試行錯誤して試合に臨んでいたのですけど、なかなかいい形で取り組めなかったのですが、シーズン終盤は調子が上がってきたのでもっと早く修正能力を身につけなければ行けなかったなと思います。自分自身は満足の行くシーズンではなかったです。守備に関しては良いプレーがあって、レフト、ライトが今シーズンから主に出だした4年生でしたが遠慮せずに引っ張れたのでその点に関しては良かったかなと思います。盗塁とかはなかったんですけど、状況に応じた走塁ができたり、自分の持ち味は足なのでそういう面ではアピールしながら相手校にしっかりとプレッシャーを与えながらいい仕事ができたのではないかなと思います。

――早大に負けた後はどのように切り替えましたか
個人としては3安打のあとだったので、この流れで変に引きずらず優勝という第一目標があったので立教戦に向けてすぐに切り替えました。

――他の選手に声はかけましたか
一緒に出ている人は上級生が多いですが、同じ2年の渡辺(佳明内野手・政経2=横浜)と春秋連覇しようと気を引き締めてできたと思います。

――4年生はどんな存在ですか
プロに行く方もいますし、日本でトップクラスの方たちで、一緒にプレーできることを誇りに思いますし、その日数も残り少ないので1日1日無駄にしないようにと思っています。

――よく話す4年生は
外野のポジショニングに関しては牛島さん(将太捕手・営4=門司学園)と話もしますしプライベートではよく食事にも連れて行ってもらいました。バッテイングに関しては大成さん(吉田大成内野手・国際4=佼成学園)は同じ左バッターでプレースタイルが似ているので自分が悩んでいる時も声かけてくださったりよくいろいろな話をしました。柳さんとは守備に関しては「信頼している、抜けたあとチームを引っ張れる存在になってくれ」と言われているので気を引き締めてやらないとと思っています。

――神宮大会への意気込み
リーグ戦と違って負けたら終わりなので、一戦一戦集中して、4年生と1日でも長くやりたいので気持ちを前面に出してプレーしたいと思います。

――ありがとうございました

◆逢澤 崚介 あいざわりょうすけ 文2 関西高校出 175cm・77kg 外野手 左投左打

逢澤 今季・通算成績
試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁犠打四死球打率
今季
11
38
.211
通算
31
99
28
.283





4年生の花道は自分たちが作る
4年生の花道は自分たちが作る
 守備職人の打撃が開花した。2年生ながら全試合でスタメン起用された渡辺佳明内野手(政経2=横浜)。巧みな守備と抜群の野球センスは六大学屈指だ。今季はリーグ3位の打率3割5分9厘をマーク。初のベストナインにも選出され、以前から目標に掲げてきた「打率3割とベストナイン」を共に達成した。努力が実を結び、充実のシーズンとなった今季。「日本一」の称号とともに4年生を送り出し、実りの秋を最高の形で締めくくってみせる。(この取材は10月29日に行ったものです)

――今シーズンを振り返っていただけますか
まず個人的な目標で、3割打つっていう目標を達成できたのでそこは良かったなって。エラーが1つ出てしまったのが反省点ですね。 チームとしては優勝もできたんで、そこは良かったかなって思います。

――リーグ3位の打率3割5分9厘でシーズンを終え、キャリアハイを達成されました
今回は本当に調子が良かったっていうのがあって、今までのリーグ戦では自分の実力を全く出せていなかったので。今回は自分の力を出せたっていうのが、今までにない打率を残せた要因だと思います。

――優勝が懸かった立大2回戦では好守備も見られました
やっぱり先制点を取られると嫌なムードになるんで、あそこで良い守備をして攻撃に向けても良い流れを作れたかなって思います。

――今季はここ一番での打撃の良さが目立ちます
チャンスの場面でこそ、今回は初球からいかないっていうのを自分の中で掲げていて。チャンスになればなるほど追い込まれて良い球を待って打とうっていうのが自分の中でありました。それがチャンスで打てた秘訣ですかね。

――ご自身のチームでの役割は何だとお考えでしょうか
4年生中心のチームで2年生は自分と逢澤しかいなくて、今までは「4年生についていく」って感じだったんですけど、今回はチームの中心メンバーとして「引っ張っていく」くらいの気持ちで。そのぐらいの気持ちでやっていかないとこのチームで活躍もできませんし優勝に貢献することもできないと思ったので。自分が自分がっていう気持ちも出していきながら、やっていきました。

――チームとしての打撃改善の要因は何でしょうか
チームとして、今までは3、4、5番特に佐野(恵太内野手・商4=広陵)さんと牛島(将太捕手・営4=門司学園)さんに頼りきりだったので。それをなくすために他の打者が長打を打てるようになったっていうのも大きいですけど、それよりもまず四球だったりしぶといヒットだったり、綺麗なヒットじゃなくても塁に出るための打撃、進塁のための打撃っていうのを意識していく中で自然とチームの打率が上がっていったっていう感じです。(長打を打つためには)左打者は引っ張る打撃をよくやっていたので、練習でやっていたことがそのままリーグ戦でもできたって感じですかね。

――夏はどのようなことに取り組まれましたか
春まではずっと流してばっかりだったので、引っ張るヒットが1本もなかったんじゃないかなってくらいで。夏はとにかくそこを意識して、引っ張れば自分の得意な流し打ちでヒットにできると思っていたので。夏はとりあえず引っ張ってライト方向にライト方向にっていう意識でやっていました。

――早大戦後に4年生主体でミーティングを行ったと伺いました
ずっと連勝で来ていたところでの負けでしたけど目立ったミスはありませんでしたし、負けを引きずらずに今まで通りやっていけば大丈夫ってことと、勝ち点を取れば優勝だから立大戦頑張ろうってことを話しました。反省とかじゃなくて「今まで通りやろう」ってことの確認ですね。(連勝への意識は)やっている自分たち自身もびっくりしていましたし、自分は気持ちの面では負けた瞬間に少し楽になったというか。連勝ということへのプレッシャーもあったんで。今だから言えることですけど、負けて良かったのかなって思います。

――史上5度目の春秋連覇の実感はいかがでしたか
優勝してからはすごいことしちゃったんだなって。優勝した瞬間もすごく嬉しいなって思ったんですけど、ネットとかで文字で見るとすごいことをしたんだなって改めて感じました。自分たちが2年生でこういうことを経験できたのは良かったなって。そういうことを知っているのは(自分と逢澤の)2人だけなので、自分たちが4年生になったときもやりたいなって思いました。こういう経験を下に伝えながらやっていけたらなって思います。

――やはり同じ2年生の逢澤選手は特別な存在でしょうか
普段からごはん行ったり遊びに行ったりしますし、練習も結構一緒にしたりだとか。2試合目の日とかは試合前に一緒に練習してから球場に行ったりしていたので。2年生は2人だけでしたが、試合で4年生に聞きづらいことも逢澤となら話せますし。本当に支え合ったおかげでシーズンを乗り切れたかなって感じです。(逢澤は)何も考えてなさそうに見えますけど、試合になると打てなくて悩んでいたり。結構かわいいやつだなって思います。最後は3安打とか打っていて、打てないときを知っていたんでベンチの中で自分も嬉しかったです。照れちゃうんで本人には伝えませんけどね。

――目標とする先輩はいらっしゃいますか
やっぱり内野で活躍している大成さん(吉田大内野手・国際4=佼成学園)みたいになりたいですね。春は打てなくても周りに声かけてくれたり。秋は打撃も本当に良くて。「このピッチャーはこうだよ」とか他大学の投手について教えてくれたり。一緒の部屋なんですけど、相手のビデオを観ているときも優しく熱心にいろんなことを教えてもらったので、そういう先輩になりたいなって思います。大成さんは相手のピッチャーを分析するタイプですね。打撃好調の要因も大成さんと一緒にビデオ観て、癖を見てってことをやっていたんで。2人ともこれだけ打てたのかなっていうのはあります。

――今年の4年生の印象はいかがですか
今の4年生は試合に出ている人からもそうじゃない人からも「お前が打ってくれたから勝てたよ」とかたくさん言葉をかけてもらってて。本当に4年生に支えられたかなと思います。(萩原選手や川口選手)最初は上手くはまるかなと思ったんですけど、春も一緒に試合に出てたんじゃないかと思うぐらいで。自分たちが打てない試合で2人が打ってくれましたし、それで勝てた試合もたくさんあったので本当に感謝しています。

――最後に神宮大会に向けての意気込みをお願いします
春は本当に打てなかったんで。ピッチャーは良いので、野手が打てるかどうかだと思います。リーグ戦と違って3戦しかない中で1試合やると1日空きますし、ピッチャーもつぎ込めると思うので。打線さえ上手くいけば優勝もできると思います。今の4年生は全国の舞台は5度目ですけど優勝したことはないので、優勝して良い形で見送りたいと思います。

――ありがとうございました

◆渡辺佳明 わたなべよしあき 政経2 横浜高出 179cm・70s 内野手 右投左打

渡辺 今季・通算成績
試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁犠打四死球打率
今季
11
39
14
.359
通算
43
129
35
12
10
.271






[曽布川昌也・谷山美海]



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