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優勝投手の星を中心に歓喜の輪ができた

硬式野球部  5年ぶり日本一! 柳メイジの集大成/明治神宮大会

◆11・11〜11・16 第47回明治神宮大会(神宮球場)
▼11・16 決勝 対桜美林大
 ○明大5―2桜美林大
決勝
桜美林大
明大×

(明)柳、◯星(1勝)―牛島
(上)●佐々木、土井、邑楽―大平
【本】(明)星@ソロ(8回=邑楽)
【三】(桜)沼田
【二】(桜)山野辺
(明)◇犠打2 川口(4回)、吉田大(5回)◇併殺1 ◇残塁9 ◇盗塁3 吉田大2(3回、8回)、渡辺(6回)◇失策0
 やっぱり明治は強かった。関東5連盟第1代表の桜美林大を5−2で下し、大会史上最多6度目の頂点に輝いた。先発の柳裕也主将(政経4=横浜)は4回2失点。0−2で迎えた5回、竹村春樹内野手(政経3=浦和学院)の中前適時打で1点差に迫ると、萩原英之外野手(営4=九州学院)の右前適時打で勝ち越しに成功。集中打でこの回4得点を挙げると、8回に星知弥投手(政経4=宇都宮工)のソロ本塁打で突き放した。5回から救援した星がリードを守り切り試合終了。5年ぶりの日本一で「柳メイジ」を締めくくった。

 9回2死。星が149`の直球で工藤(桜美林大)のバットを空に切らすと、両手を突き上げた。一目散に駆け込んでくる選手たちを笑顔で迎え入れた。なだれ込むようにして、歓喜の輪が広がる。神宮のマウンドが瞬く間に紫紺ナインで溢れかえった。史上最多5回のリーグ優勝を経験している4年生たちでさえ経験したことがない「日本一」の感動に、選手たちは瞳をうるませた。

 勝ち越しの適時打を放った萩原
勝ち越しの適時打を放った萩原
 ドラ1右腕を引きずりおろした。0−2で迎えた5回。先頭の渡辺佳明内野手(政経2=横浜)が安打で出塁し2番竹村の中前適時打で1点を返すと、明大スタンドがこの日一番の盛り上がりを見せる。2つの四球を選んで2死満塁。逆転ムードに拍車がかかる中、6番萩原が打席に向かった。3球目。「打席の中で感じるものがあって、自然と反応できました」。「狙っていた」というシンカーを捉え、快音が響いた。鋭いゴロが一、二塁間を破り2人が生還。さらに逢澤崚介外野手(文2=関西)の右前適時打で1点を追加した。佐々木(桜美林大)の140`台中盤の速球と曲がりの鋭いスライダーに苦戦し、4回までは1安打。テンポのいい投球に封じ込まれていたが、低めの球を見送り高めに浮いた球を捉えることをチームで徹底し、四球と安打に結び付けた。5回に4安打、一挙4得点でドラ1エース・佐々木をノックアウト。夏から磨いてきた打撃を全国の舞台でも見せつけた。

 意外な一発が飛び出した。8回、打席には星。甘く入った123`の変化球を左翼スタンドにたたき込んだ。ダメ押しのソロ。昨日の柳に続く、投手によるミラクルアーチは人生初本塁打だった。5回から救援した星は、本業の投球も冴えわたった。この日最速152`をマークした自慢の速球で押していき打線を寄せ付けず、二塁を踏ませなかった。許した安打は2本の内野安打のみ。「最後はストレートで三振を」。思い描いていた通り、最後は空振りに仕留め上げ5−2で試合終了。今大会3試合で計91/3イニングを投げ、最後まで0を積み重ね続けた。

 「柳メイジ」は有終の美を飾った
「柳メイジ」は有終の美を飾った
 こらえきれない涙が、あふれ出た。嗚咽が漏れる。春秋リーグ戦に続き3度目となるヒーローインタビューで、張りつめていたものが切れた。顔を覆っていた手を放し、柳が言葉を振り絞った。「うれしい気持ちと…明日からこのチームでできないと思うと、ちょっと寂しいです」。言葉を詰まらせながら「申し訳ないピッチングだったんですけど、チームメートが勝たせてくれました」と感謝した。3戦連続となる先発のマウンドに上がったこの日は、初回に犠打をはさむ4連打で2点を奪われる苦しい展開。それでも2回以降は立て直し、3回と4回は三者凡退に斬り捨てた。不調でも流れだけは渡さず、交代後もベンチの真ん中で声を張り続けた。そして柳の思いに応えるように打線が機能し、星が0で抑えた。「絶対に柳を日本一にしたかった」(星)。エース主将を軸に全員が力を出し切る。そんなラストゲームは、「柳メイジ」の集大成にふさわしかった。

[星川裕也]

◆明大打撃成績◆
打順守備名 前
(遊)吉田大(佼成学園).222二飛  四球  投ギ二ゴ  四球  
(二)竹村(浦和学院).166二ゴ  一ゴ  左安二飛  三振  
(一)佐野恵(広陵).333右安  二ゴ  二ゴ  四球    
(捕)牛島(門司学園).333死球    四球四球  一ゴ    
(左)川口(国学院久我山).111遊ゴ    投ギ四球  二ゴ    
 加勢(札幌一)1.000                  
(右)萩原(九州学院).222  三振  四球右安  三振    
(中)逢澤(関西).166  三振  三振右安    左飛  
(投)柳(横浜).250  二ゴ              
 宮崎(履正社).000      遊ゴ           
 星(宇都宮工).500        遊ゴ     左中本  
(三)渡辺(横浜).364    三邪飛  左安左安  遊直  
   28.242                  


◆明大投手成績◆
名 前球数
柳(横浜)631.13
◯星(宇都宮工)660.00


◆ベンチ入りメンバー◆
11星(政経4=宇都宮工)10柳(政経4=横浜)齊藤(政経3=桐蔭学園)
29伊勢(営1=九州学院)19森下暢(政経1=大分商)牛島(営4=門司学園)
22西野(政経1=浦和学院)32橋本(総合1=佼成学園)25川口(法4=国学院久我山)
佐野恵(商4=広陵)竹村(政経3=浦和学院)14宮ア(文3=履正社)
35中澤(国際3=高崎)15渡辺(政経2=横浜) 吉田大(国際4=佼成学園)
24河野(文3=鳴門)16吉田有(商2=履正社)26添田(法1=作新学院)
内海(政経4=明大中野)加勢(理工4=札幌一)20萩原(営4=九州学院)
28東原(商3=天理)逢澤(文2=関西)
38奥村(政経2=明大中野八王子) 37越智(営2=丹原)



試合後のコメント
善波達也監督

「(5年ぶり日本一)亜細亜、駒沢と決勝で敗れて、なんとか勝とうという気持ちでみんなでやってきたんですけど、いい集中力でよく佐々木くんからつながって4点取れました。まさかの星の(本塁打)どうなっちゃってんだろうって感じですが、いい追加点でした。ピッチングももちろん初回だけでなんとか止められたのが良かったですよね。学生コーチにノック打ってもらって私はずっとブルペンで気になったので居たんですけど、ボール自体は良かったんです。疲れが出ているという感じで失点したんじゃなくて、ストライクが多かったと思うんです。満塁の時はちょっとストライクが多いと言ったんですよ。本人はカットボールがちょっと曲がりが悪いですみたいなことを言ってたんですけど、そのあとの回に相手のチャンスがあって、そこを抜けてチームにもう一回リズムを、攻めればなんとかなるぞというムードを与えてくれました。(それでも初回は誤算でしたよね)それはもちろん言い訳を考えたりしたんですけど(笑)。このまま負けたらなんてみなさんに言い訳しとうかなと思ったんですけど。(先発は)今日の朝決めました。星という選択肢もありましたし、対戦相手によってもし日大だったら齊藤にしようとも昨日話したんですけど、いろんな選択肢の中で今日の朝、柳の体と気持ちの状態を聞いて柳でスタートしようということで。(早い段階で代打を出したが)追いかける形になってしまったので、あとは柳を立てて現場の流れに入らなきゃしょうがないということです。(3点目を取られなかったのは大きかった)そうですね。2回にピンチがあって、そこで取られてるとちょっと追いかけるムード的にもよくなかったのでしょうけど、2点で止まったので。初回はストライク先行していて打たれているという感じだったので普段からボールの出し入れをきちっとやる子なんでね。ちょっと初回はとにかくストライクが多かったと思います。2回からはバッターを見ながらピッチングできていたと思うんですけど。(ゲームプラン)おそらく星を先発させてもどこかで柳の力をかりるような感じになるんじゃないかと。その時に星の方がボールも速く見えるというか実際速い感じなので、速いのから遅くなるんだったら柳が立ち上がってくれという考え方です。(この大会で星は無失点だが)真っ直ぐの質やスピード、あとコントロールがストライク先行で変化球を振らせたり打たせたりできていたので昨日の星見てここまで成長してくれたんだという感じて今日はまたその上を行ってくれたんだなという感じですね。(柳が)あの時はヒットが繋がらなかったですけど、もう一回攻める気持ちというか、チームでやっていかなければと思うので。2回に点を入れられなかったのがこの試合のなんとかなったところだと思うんですけど。(各バッターの姿勢)低めの落ちる球には引っかからないようにミーティングで言ったんですけど、トップバッターから手を出していたので相当(佐々木は)いいんだなとは思っていました。でもそれをなんとかやり続けないと、簡単にあの球に手を出しているとどんどんくるので、いくらか2巡目くらいから止まり出したという感じはしていたんですけど、高めも強いボールがくるんですけど、低めはなんとか見送って上の球を打とうという意識でやっていたんですけど。(5回の攻撃はその意識の成果か)そうですね。フォアボールとかも低めを見送っていたし、つながりというところがあの回になんとか攻略というか4点つながって取ったところだと思います。(決勝のホームを踏んだのが牛島)昨日全力疾走しないでみんなに叱られていました。コーチからも言われたし、私は呆れて何も言わなかったですけど。(柳が上手く行かなかったのをみんなが支えたことについて)柳がプレーや言葉で引っ張って4回で降りて5回にたまたま点取ってベンチの真ん中で行くぞとショボンとなっている感じは全くなく、ああいう姿が柳の素晴らしいところだと思います。あの子も人ですからちょっとショボンとしたいという感じがでてもしょうがないんだけど。変えた時は『変えるの?』という目で見られました。『昨日ホームラン打ってるのに?』『2点のあと抑えているでしょう?』みたいなそういう目に見えたんですけど、攻撃する姿勢を見せないと思って変えました。(結果的には成功か)大成功にしてください。(星の成長)けん制だとかフィールディングだとかそういうもののレベルが上がってきて上級生になってからチームに対する責任感みたいなのも出てきてそれとともにボールの質が上がってきたという感じです。特に春終わってからの変化球とかだいぶ操れるようになりました。昨日の姿は私もちょっと感動しちゃうくらいの、夏あたりは星の横にいることが多かったので。星がそうなってくれないと。力を出し尽くしてくれたし指導する立場としても本当に良かったという感じです。ちょっと遊びたいとか他のこともいろいろしたいとかってあるんでしょうけどたぶんこの日のために相当なものを犠牲にしていると思うので。でも彼らはこれからもっと大変だけど多くの人に感動を与えたりする世界に行くのでこれからもいろんなこと犠牲にして頑張ってもらいたいですね。(山崎福也がいても成し遂げられなかった日本一)この4年生は1年、2年の時ここで亜細亜、駒沢両チームに決勝で負けているので、その思いは相当強かったと思いますし選手のミーティングなんかでもそういう言葉がだいぶ聞こえてくるような感じだったので。(亜細亜と駒沢を抜いて単独最多の優勝)それは先輩方の積み重ねなんで、でもそれがこうやってつなげられているというのは昔も今も選手が必死になってやっている証だと思います」

主将として一年間チームを導いた柳
「苦しいピッチングだったんですけど、本当に最後の試合でいい形で優勝できたので良かったなと思います。(先発は)昨日の試合後の状態と今日の朝の状態を見て、監督と話し合って決めました。もう行くつもりでいました。疲れた中でもこの試合で最後だったので疲れとかは言っていられないですし、何とか最小失点で投げるようにしたんですけど、先取点を取られてしまったので、その分みんなが勝たせてくれたかなと思います。(初回は)球がいってない中で大事に大事にいきすぎて、どうしてもカウントを揃えすぎてしまいました。それ以降は変化球をボールゾーンに放りながら苦しいなりにできたかなと思います。(ベンチで声かけ)みんなが追い付いてくれて、ベンチにいるメンバーも声出して、いい雰囲気で試合をやれたのでチーム全員で勝てたかなと思います。(佐々木投手との投げ合い)意識しました。素晴らしいピッチャーなので先に点数を与えないようにと思っていたんですけど、今日は与えてしまったのでこれからも千隼とはいいライバルでやっていけたらなと思います。(星投手の投球をどんな思いで見ていた)星がいるから自分も最初から飛ばして投げれますし、本当に1年生の時からいいライバルとしてやってきたので最後2人で投げて勝てたというのが一番良かったです。(交代は)打席回ってきたら代打ということで、それで代わりましたね。(9回直前の声かけは)一つ一つ大事に投げていこうというふうに言いました。(星投手の変わったところは)春2戦目なかなか勝てない中で、星は最初先発だったんですけどそれができなくなって、それで夏に本当に頑張っていたので、春終わってからですね。(試合後は抱き合った)1年生の時から相当意識してやってきていたので、本当に優勝できてうれしかったです。(4年生が活躍した)どっちかと言うと後輩よりも4年の同期に厳しいこと言ってきましたし、でもそれを理解してみんな飲み込んでくれたので、このチームメートじゃなければキャプテンもここまでできてないと思います。自分だけの力でできた優勝ではないです。最後は4年生で引っ張っていけたかなと思うので、後輩たちにもいいものを残せましたし、同期には恵まれたなと思います。(試合後の涙は)うれしい気持ちとやっぱりこのユニホームにたくさん成長させてもらいましたし、このユニホームを着てやるのも最後だなと思うと、ちょっと寂しい気持ちになりました。この仲間たちと過ごしてきた日々が本当に充実したものだったので、色んな感情が込み上がって涙が出てきました。勝って泣けるというのは本当に幸せなことだなと思います。(4年間で得られたことは)野球の技術もそうですけど、人との付き合い方だったり人間的な部分も成長できました。キャプテンになった当初はどういうふうにやっていけばいいのかなというのはすごい考えましたし、成り立ての頃は周りが見えない時期もありました。学生コーチだったり、副キャプテンに相談しましたし、そういうメンバーがいなかったらここまで自分もできていなかったです。(今後は)次のステージに向けてしっかりやっていきたいです。チームを勝たせられるピッチャーになっていきたいと思います。高校大学とたくさんの方に支えられて、たくさんの指導者の方に野球を教えてもらって、人間的にも成長できました。この学生野球で学んだことを、これからのステージにいっても大事にしてやっていきたいです」

勝ち越しの適時打を放った萩原
「(打った球は)シンカーです。狙っていました。無心で打てました。(ヒットを打ってすぐ)こみあげるものがありました。チームに流れを持ってこられたと思います。どの球を狙うのかといったら、直球か勝負球のシンカー。打席の中で感じる物があって、自然とシンカーに反応できました。(打席に入る前柳に)「自信持っていけ!」と声を掛けられました。おかげで士気が上がりました。(4年間で成長したところは)精神面です。野球への取り組み方や意識が変わりました。4年で副将を任されて、責任感を持つことができた。秋からは試合に出続けることができたが、まだまだこのチームで野球をしたかったです。周りの支えがあったからここまでやってこられました。日本一になれましたけど、自分の野球人生は続くので、ここからがスタートです。将来は柳と対戦できるような選手になりたいと思っています。(リーグ戦でもV打)この一打がいいきっかけになればいいと思います」

好救援を見せ、人生初本塁打を放った星
「(ホームランは)打った瞬間はちょっと低いかなと思いました。あまり打った実感はないです。狙ってはいなくて、後ろにつなごうという意識で初球から振りにいった結果です。(試合での本塁打は)人生で初めてです。入って良かったなと思います。その1点で自分も楽になって、2点と3点では投げていて全然違うので。(投球は)柳を絶対に日本一にさせてあげたいという気持ちでマウンドにあがりました。柳の状態がリーグ戦に比べてあまり良くないのは分かっていたので、いつでもいける準備をしていました。先頭バッターを出さずに打ち取れたのでいい流れを作ることができました。初球から積極的に振ってくれるチームだったので、自分も強気で投げることができました。代わって最初はバタバタしたんですけど、ツーシームと要所で真っすぐが決まったので良かったです。(5回に大きな左飛)川口に助けられました。あのプレーがなかったら自分がずるずるいっていたかもしれないです。(最後は直球)最後はストレートで三振を取ろうと思いました。(ブルペンで柳と話は)相手のバッターがどんな感じかとかを話しました。試合前の発言とかで気持ちが伝わってきました。(ベンチから柳がメガホンを使って言っていたことは)『一つ一つ大事にいけ! 』です。(入学したときの柳の印象)最初は負けたくないって思いました。コントロールがすごく良くて、自分とは違うタイプのピッチャーだなと。フィールディングもけん制も良かったです。柳がいたからこそ成長できたと思っています。(春は負けて)春は気持ち的に置きにいくことがあったんですけど、春が終わって考え方が変わりました。(ヤクルトとの奉納試合の経験は)経験が神宮大会で生きた部分はあると思います。(4年間で一番印象に残っていること)最後優勝できたことです。(一番つらかったこと)新チームになって冬場の練習で。今まで引っ張ってもらっていたのが、自分が引っ張らないといけなくなって、どうしようか考えている期間はつらかったです。最後いい結果で終わったので、大学でやってきたことを生かしたいです。本当に苦しいときもつらい時もあったんですけど、最後優勝できたので充実した4年間だったと思います」


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