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悔しさから天を仰いだ古俣

フェンシング部  古俣ベスト8の壁越えられず 女子エペ個人/全日本選手権

◆12・1〜4 第69回全日本選手権(駒沢体育館)
▼女子エペ個人
 7位 古俣
 19位 上田
 25位 森本
 あと一つ勝ち上がれない。社会人選手も出場する国内最高峰の大会、全日本選手権。ここ2年連続ベスト16止まりだった古俣潮里(政経3=新潟)は冷静なプレーで準々決勝に進出するも、上田果歩(理工2=伊那北)をサドンデスで破った鈴木(日大)に敗北した。これで関カレ、インカレ、今回と3大会連続でベスト8という結果になった。

[女子エペ個人]
 ラスト1点を決められた瞬間、古俣は思わず天を仰いだ。準々決勝、先のインカレで敗れた鈴木に再び敗北。12―15と実力は伯仲していたが、わずかなミスで勝敗が決まった。突いた剣が相手を外れ、逆に反撃を招くこと3回。「あれがなければ」(古俣)と、当人としても明確な敗因だった。コーチでもある父の助言を心に留め、冷静に勝ち進んできた今回。この試合としても「よく動けたと思うし間違ったことはやっていなかった」(古俣)と好調子で戦えたため、悔しさは余計につのる。ベスト8は好成績と言えるが、これで3大会連続と古俣にとって一つの壁。越えられない思いの方が大きかった。

 涙をのんだのは古俣だけではない。上田も同じく、2回戦で鈴木に惜敗した。3セットを終え引き分けで、迎えた1分間のサドンデス。優先権があるため、しのぎ切ったら相手の勝ちという状況に、どうしても焦りが出てしまった。30秒を待たず思い切り突っ込んでいった上田だったが、その動きこそ相手の読んでいたもの。鋭いカウンターを決められ、一本負けを喫した。「もう少し時間をぎりぎりまで動きながら、相手にちょっとしたスキが生まれたときに思い切っていけば」(長尾康司監督)と、まさに紙一重の差での負け。順調な試合運びで勝機は十分あっただけに「だからこそ本当に悔しい」(上田)と振り返った。
 今回が初出場の森本菜月(農1=岡山大安寺中等教育学校)は2回戦敗退となった。ナショナルリーグ出身の格上相手に11―15と決して悪い結果ではないが、本人の口から漏れた言葉は先輩たちと同じく「悔しい」の一言。少しでも勝てる可能性があれば勝利を望む。どん欲な姿勢のルーキーは、これからも飛躍していくだろう。

 3人それぞれが悔しさを胸に、個人戦を終えた。この晴れない気持ちは団体戦で払拭(ふっしょく)する。団体メンバー最年長となる古俣が目指すのは「後輩たちがのびのびと試合できるような後ろ盾」(古俣)。そのために、自分本位でないフェンシングの習得に励んでいる。年内最後の舞台に向けて、後輩ももちろん本気だ。「部活として今年良い形で締めくくる」(上田)と秘めた闘志をのぞかせた。残すはあと3週間、不完全燃焼では終われない。

[三ツ橋和希]

試合後のコメント
長尾監督

「(3人が本戦出場)手応えは感じていますし、みんなそれぞれ頑張った。森本は特に1年生でエペを始めて半年経っていないけど、勝負強いし考えながらやっているからこちらも教えがいがある。(森本選手はナショナルチームの選手との試合だった)向こうはナショナルチームの選手ですからチャレンジャーで思い切ってぶつかっていくと。その気持ちを受け身にならないで挑戦者のつもりで頑張るようにと、それだけ言って送り出した。10本よく取ったなと。(上田選手は惜敗)向こうに優先権があったからそのまま1分流してしまえば、自動的に向こうが勝っちゃうので向こうはそれを待っている、こちらはいって取るしかない状況の中で、1分をもう少し有効に使ってもよかった。まだ30秒ぐらいしか使ってないところで無理して突っ込んでいってしまって、相手にそれを読まれた格好でシングルランプを突かれてしまったから、もう少し時間をぎりぎりまで動きながら相手にちょっとしたスキが生まれたときに思い切っていけばよかったけど、ちょっと焦ったね。でもそこまでの過程はよく動いていたし、声も出ていたし。勝ちたかったけれども次は勝ってほしいなと思う。良い試合だった。(古俣選手の準々決勝について)上田が負けた相手だから上田の代わりにリベンジしてもらいたかったけど、相手も相当研究してるし上げてきていた。スピードもあったし。これも勝利の女神が向こうに微笑んだのかなという感じ。抜けてしまった剣が2、3本あって。タイミング的にはポイントさえ体の中に入っていたら取れていたのがすっと抜けてしまった。それが最後のスコアの差になって現れたね。それはもっと練習しないといけないということでしょう。(ベスト8という結果は)一つ階段上がったから良しとしているけど、実力的にはもう一つ勝ってほしかったと思う。(明日の男子フルーレへの意気込み)男子フルーレはオリンピックでもメダルを取ったことが示しているように、一番層が厚くてレベルが高いから、その中で4人がどういう戦いをしてくれるか。成長を期待したいと思う」

古俣
「(ベスト8)今までの全日本の自分の記録をあまり覚えていなくて、インカレ、関カレとベスト8で終わってしまったのがあったので、今回は何とかベスト8の壁を破りたいと思っていたけどくしくも同じ相手にまた負けてしまって歯がゆい。(準々決勝、パッセが3本あった)入ると思っていった剣が抜けて向こうに取られてしまったのが3本あって、最終的なスコアの差も3本だったので、それがなければと思ってしまう。すごく自分的にもよく動けたと思うし間違ったことはやってなかったので。やっぱり拮抗(きっこう)した相手とやったときに思い切りの良さだとか、普段の練習での正確性とか、要するにミスをしない心と技術がある方が勝つので、その点について私は及ばなかった。(冷静なプレーが多かった)父がいて、後ろに。私のフェンシングをすごく知っているので、後ろで声かけをしてくれて今何をするかが常に分かっていた。今回そんなにうわっ、強いって人とは当たらずに、自分の力を存分に試せる場だったので、負けていたら突っ込んでいってどうにかしてもぎ取るという今までと違うやり方ではなくて、相手を出させてチャンスを待つフェンシングをしようと言われて、結果的に二つ勝ったのでそこはよかったところ。(父の助言は力となったか)コーチとしてずっとやっているから、どうしようかと思ったときの指針にはなった。(準々決勝の鈴木選手は上田選手に勝った相手でしたがリベンジの気持ちは)あった。だから勝ちたかった。私は多少ともいつも試合でミスはあるけど、それをうまいこと切り替えて別のものでプラスして取れていたら勝っていた試合だけど、(鈴木)穂波さんもミスはしないし。ミスをリカバリーできるほど弱い相手ではなかった。すごく悔しいけど自分のミスが明確なので仕方ないという感じでもある。ミスした方が負けなので。(女子エペ団体戦の意気込み)自分本位でないフェンシングを身につけている最中なので、3人の中で私が一番年長になるし、エースとしてキャプテンとして引っ張っていけたら。後輩たちがのびのびと試合できるような後ろ盾でいたいなと思う」

上田
「(鈴木選手は)最近勝っていない相手で、いつも自分が必要以上に焦って逆に相手のペースにされて負けるという展開だったのでそれだけはやめようと思って、良い意味で慎重にいこうと思って入れて結構序盤はそれがうまくいった。でも最後やっぱり焦ったのかなと思う。去年の全日本は結果も試合内容も悪くて、今年は昨日の予選から良い内容だった。インカレも内容は悪くなかったのでインカレから良い流れできて、そういう点では結果もそうだが内容も超えていて進歩はしているなと思う。でも2回戦までなのでまたこんなに早く終わってしまったなという感じ。昨日の予選は5勝1敗で内容もいつもは慎重になりすぎてしまうところがあるが、昨日は積極的にいってそれが得点につながった。1回戦目も相手は高校生だったが15ー8とかで追いつかれそうになってもしっかり自分で取るところを定めて取れたので、今回は予選から良かった。今日も体は全然動いていて、1試合目から暴走もせずかといって消極的にもならずに自分のプレーができていた。その点では今日も良い流れだったかなと思う。集中力を切らした方が負けると思ったので、今回はたとえ取られたとしても落ち着いて1本ずつ返していってというふうにしようと思っていた。上で先輩とか後輩が応援してくれているのを見る余裕もないくらい今日は最後の1本まで本当に集中していた。いつも押し込まれて負けてしまっている相手だったのでそういうもったいない取られ方はしたくなくて、今日は絶対自分からいこうと思ってやった。自分からいかなきゃと思えたのはよかったが思いすぎて、相手との距離にしっかり入る前に軽くいってしまった。もう少し距離を詰めてから落ち着いて入れていれば、最後も取れていたのではないかなと思う。あとは距離だけで技も間違っていなかったので、なおさら悔しい。本当に今日は全ての流れが良かっただけに、最後焦りというか必要以上に急いでしまったことが負けた大きな原因。だからそこは本当に悔しい。部活として今年良い形で締めくくるために団体戦に臨みたい」

森本
「(初めての全日本ということで、緊張などは)緊張はした。今日当たる人はナショナルチームの人で、自分より全然強いと分かっていたので、緊張というよりもぶつかっていこうという気持ちの方が強かった。それでしっかり動いて1点でも多く取っていこうという気持ちだった。(相手は格上ということで対策などはあったか)足が自分が止まってしまったら、相手のアタックとかもしっかりしているので、自分が止まらないようにというのをまず意識した。あと距離感も近くにいったらすぐにやられると分かっていたので、簡単に近くに入らないようにはしていた。(先輩方の助言はプレーに生かされたか)1セット目は相手の剣に対して相対してしまって自分のリズムがつくっていけなかったけど、2セット目は助言のおかげもあって自分が相手を見て突くポイントが何本かあったかなと思う。(11ー15の接戦だった)もっと大差で負けた気分だったけど実際点数を見たら4点差ぐらいだったので、もっと差を縮めて勝てるチャンスを作っていけたのかなというのがあって悔しい」

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