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3冠達成に向け意欲を見せる栗田監督

サッカー部  一心 (11)〜インカレ直前特集〜 栗田大輔監督インタビュー

 心を一つに頂点を目指す。昨季は総理大臣杯準優勝、関東リーグ戦2位、インカレ3位と好成績を残し続けたものの、ビッグタイトル獲得はならず。8名のプロ進出選手を要し、全国屈指のタレント陣を誇ったがあと一歩で栄冠を手にすることはできなかった。
 今季の目標は6年ぶりのリーグ戦優勝、創部初の総理大臣杯優勝、7年ぶりのインカレ優勝。昨季達成することができなかった3冠を再び最大の目標と定めた。今年のチームカラーは「みんながまとまって泥臭く勝ちにいくところ」と服部一輝主将(法4=札幌大谷)。球際・切り替え・運動量の3原則をベースに、組織的な守備と攻撃を貫き通す。本特集はそんなサッカー部の1年を追い続ける。
 12月7日に開幕したインカレ。明大は関東第1代表のシードとして10日の2回戦から出場する。総理大臣杯、関東リーグのタイトルを手に、創部初の3冠を目指す。インカレ直前特集では12月3日から全7回で、4年生2組の対談、4年生3選手の特集、4年生マネジャー対談、三浦佑介ヘッドコーチ、栗田大輔監督のインタビューをお届けします。明大の初戦である10日の前日には瓦版を掲載します。
 第6回は栗田大輔監督のインタビューをお送り致します。(この取材は11月25日に行ったものです。)



――就任されてから2年目のシーズンでしたが、総理大臣杯、リーグ優勝を経て、ここまでのシーズンを振り返っていかがですか
 結果だけ見れば非常にうまくいきすぎているというか、結果がついてきているので非常に現段階では満足しています。でも内容を追求した時に、それが決して圧倒的な強さがあるとかっていうわけではなくて、過去の積み重ねがあるし、いろんな意味での危機感につながって、例えば昨年の選手がいなくなったとか、体制がいろいろ変わったとかっていうのは選手たちが自覚したから謙虚に地道に一試合一試合積み重ねてきたから結果がついてきました。それは本当の意味での強さかっていうと決してそういうわけじゃなくて、ちょっと気を緩めればすぐにだめになっちゃうと思うので、このインカレに向かってまたレベルが上がるように常に成長し続けていきたいなと思っています。

――シーズン当初は選手たちにも危機感は感じましたか
 そうですね。やっぱり昨年和泉(竜司・平28政経卒=現名古屋グランパス)たちが7人、同学年の室屋(成・政経=現FC東京)とかFC東京行って、レギュラークラスはほとんど変わりました。そういう意味では今年はなんとか勝ち点25取って、2部にまず降格しないことっていうところを一つの自分の中ではラインにしていて、それと同時に、ただ一体感持って全員で守備して全員で動いていいサッカーやれればいいなと思っていましたね。

――前期は6年ぶりに首位で折り返しました。想定通りの戦いができたという手応えはありましたか
 やりたいサッカーっていうのを明確に選手に示して、それをトレーニングに落としていったので、そういう意味では春先で開幕戦の前に非常に良い状態になってリーグに入ることができました。開幕戦のあの慶応戦で相手のシュートを0に抑えたっていうのはすごく自信になったんじゃないかと思います。

――ここまでトップチームに絡めていなかった選手が活躍したシーズンでした
 ディフェンスラインは、やっぱり小出(悠太・政経4=市立船橋)とか河面(旺成・政経4=作陽)とか鳥海(晃司・商3=ジェフユナイテッド千葉U‐18)にしてもそうですけど、小出、河面っていう力のある経験値の多い選手がいて、キャプテンの服部が昨年度も最後の方出ていてっていう意味では、後ろがしっかり締まればあとはなんとかなっていくかなっていうのは思っていました。その中でやっぱり上級生に頼りきりになっちゃうチームっていうのが、そういう核になる選手に、ごまかされちゃうチームじゃなくて、2番手3番手の選手がもっともっとしっかり出て力を発揮できるチームにならないとっていうのはずっと思っていました。

――そして夏は総理大臣杯で創部初となる優勝を飾りました
 いつもいろいろ言うんだけど、あの天皇杯の予選で立正大学に負けて、そこでやっぱりいい気付きになって、もう一回厳しさが出たっていうのが1つ。そしてとにかく戦おうと、一試合一試合優勝とかっていう目標じゃなくて一試合一試合を戦い抜くという、で戦える奴がピッチに出ろということで臨んだのが大臣杯で、そういう厳しい空気の中で一戦一戦勝ち上がっていけたのかなと思います。

――今年のチームを引っ張ってきた4年生は監督から見てどのような世代ですか
 決して派手な学年ではないし、低学年の頃からどちらかというとおとなしくて、駄目だなみたいな雰囲気があったと思うんですけど、年齢を重ねるごとにリーダーシップとか自覚が出てきました。今年特にやっぱり服部を中心に全員がとにかく意識改革というかチームを変えていこうということですごくたくましくなっていきました。自発性とか自主性とか、あとはやっぱり下級生の話を聞いてあげるとかミーティングのあり方が変わったんじゃないかなと思います。

――シーズン開幕前、リーグ戦の総失点目標を20とされていましたが、実際は22ということで手応えというのは
 最後の法政の4失点がなければね、20っていうのは達成できたかと思って、法政の前に試合の前に22達成できるなって僕の中で思ったのが間違いでしたね。(笑)

――ここまで2つタイトルを獲っていて監督が目指すサッカーにはだんだん近づいているところですか
 ハイプレスショートカウンターっていうスタイルをつくり上げようというのが一つと、運動量を豊富にしてどこにいっても通用する精神を育成っていうのを考えながらチームをつくっていきました。そういう意味ではハイプレスショートカウンターっていうイメージはみんな植え付けられたと思う。ただ今度は攻撃の細かい質だったり、相手も当然研究してきますから、そこにどう対応するんだとかもっとサッカー的なレベルを上げていくってことに今取り組んでいます。

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的確な指示を出す栗田監督

――スタッフの体制も少し変わった今シーズンでしたが、成果は今表れていますか
 もちろん各スタッフが一人一人本当にチームのために役割を全うしてくれているし、本当にみんながコミュニケーション取ってやってくれているのでそこに感謝してるし、それがあるから選手たちも安心して取り組めているんだなっていうふうに思います。

――フィジカルコーチやトレーナーなどを置くことによって具体的に出た成果はありますか
 一番は、自分の知っている経験の豊富なドクターがいてそのつながりのトレーナーの方に入ってもらって、あとは大きなケガはそのチームドクターのところに行くと、身近なケガはまたそのドクターの知り合いがすぐ八幡山の近くで開業医をやっていてそこで診てもらえると。ということでコーチとメディカルの体制と選手っていうのがいつも情報を瞬時に共有できたり、選手も安心してそこに対して自分のケガの状態を話しができたり、自分のコンディションについて話ができたりするのはすごくやっぱり大きなことだなというのはありますね。

――今シーズンからユニホームが変わりました
 神川さんの体制から自分の体制に変わった時に一つ変わったんだっていうのを一個一個つくろうかなっていう中で、ユニホームを今回変えることにしました。偶然にいろいろな形の中でそうそうたる企業が入ることによって大学サッカー全体の注目度あげたいなっていうのが一つです。選手にはいつも言っているんだけど、社会とのつながりとか大学生というのは常に社会のところにいて、社会の人たちはどういう風に見ている自分たちの世界だけじゃなくて、外と接することによってまた責任とか自覚とかっていう重さが出てくるのかなというふうには非常に良かったというふうに思います。

――インカレ2回戦からということになりますが、現在のチーム状況や雰囲気はいかがですか
 いやもう非常にいいですよ。今チーム状態、雰囲気とか素晴らしいし、逆にそのピークが早くインカレ前に来ちゃうと、その山を通り越しちゃうんで、とにかくインカレにベストを持っていけるようにっていうのをすごく今意識しています。

――リーグ戦は優勝が決まってから4試合勝ちがありませんでしたが、この4試合というのはチームとしてはどう捉えていますか
昨年もそうでしたけど、やっぱり関東の場合はリーグ戦一試合一試合がとても疲れるので、最後の最後までリーグ戦を1年間やり切るのは、ものすごいパワーとエネルギーを使います。4試合残せたことで、インカレへ目を向けることができて、インカレ優勝したいっていう時間ができるんですね。それがすごく大きかった。単純にその4試合をどう使うかっていう、もちろんベストを尽くすっていうのが明治のあるべき姿だけど、そのベストを尽くす中に、意義を作りたかったので、例えば順天の試合では若い選手を使うとか法政の試合はミラーゲームで3バック試してみるとか、筑波の試合は最終戦だから、ベストを尽くしてやるとか一個一個が勝っても負けてもいいくらいのことをイメージしてやりました。あの4試合は、結果は出てないですけど、今につながっているし、インカレに対して線が引けている中の4試合だったので、非常に良かった。良い意味での気付きになった。あと早く決まったことで、練習試合とかプランが立てることができた。この間も浦和レッズと素晴らしいメンバーでやらせてもらって、ああいうメンバーとできるっていうことはとても幸せなことです。

――栗田監督が監督をやる上で大事にしている信念はありますか
まず、明治が大事にしていることっていうのは1個あるんだけど、僕はやっぱりサッカーはピッチの中では選手が判断するスポーツだと思っていて、サインで監督の意のままに選手が動くようなスポーツではないと思っているので、それだけに一人一人がピッチの中で責任を持ってほしい。自分の決断を大事にしてほしいし、そこのミスを恐れないで挑戦して、仮に失敗したら、しっかりと責任を取るっていうことが人間形成につながってくると思うので、そういった一人一人の個性っていうのを、1個の明治の軸をぶらさない中で、良い個性を発揮してほしいなと思ってやっています。

――明治のサッカー部の伝統についてはどうお考えですか
明治のサッカー部っていうのはプロではないので、あくまで学生スポーツとして社会に出る一歩手前のところを体育会系という中で日本一を追求して、部員全員がレギュラー目指して取り組むことで結果プロになっても、ならなくて社会に出てもここでの4年間がステップアップにつながって、自信を持って社会に出られるっていうことを1番追求しているので、明治が持っている礼節を重んじるとか、考える力とかそういうところは大事にしています。

――明治は日本で唯一3冠に挑戦できる権利を持ち、他大からのマークも厳しいと思います。インカレを勝ち上がっていくために必要なことはどんなことだと捉えていますか
一人一人が優勝したい、勝ちたいって62人の人間が思わないといけない。ピッチの中も戦わないといけないと思うし、想定外のことが起きた時にどのように自分やチームを立て直すことができるかっていうのが今年1年一番取り組んできたことなので、そこに期待したいです。

――最後にインカレに向けての意気込みをお願いします
優勝します。それしか考えていないです。3冠取れるチャンスは滅多にないですし、一試合一試合、全力で。一試合一試合伝わるサッカーで勝ちたいなと思っています。

――ありがとうございました。

次回はインカレの展望を瓦版でお送り致します。更新は明日12月9日です。お楽しみに!
[鈴木拓也・谷澤優佳]


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