検索
 HOME > 明大スポーツ

学生最後の試合で躍動した松本

明大スポーツ  激闘の末関西学大に逆転負け 3連覇には惜しくも届かず/全日本選手権

◆12・11〜18 第27回全日本選手権(江戸川区陸上競技場他)
▼12・18 決勝 対関西学大戦(江戸川区陸上競技場)
 明大4―5関西学大○
 学生初の3連覇には惜しくも及ばなかった。クラブと大学の上位2チームによって真のラクロス日本一を争う全日本選手権。準決勝を8―7で勝ち抜いて迎えた決勝の相手は関西学大。21年ぶりに学生同士の対戦となった決勝は、開始早々に先制点を許す展開となったが、4分に木島朱理(文3=都立国立)がゴールを奪うとそこから勢いづき一気に逆転。前半を3―1で折り返す。ところが、後半は運動量で勝る関西学大に攻め込まれると、残り5分に追いつかれ、4―4でタイムアップ。サドンビクトリー方式で争われる延長戦にもつれ込む。ドロー後に関西学大にボールを奪われると、勢いを持った関西学大の攻撃を止められず失点。全日本大学選手権の決勝で敗れた相手に苦杯をなめた。

 3連覇の夢ははかなく散った。3週間前の全日本大学選手権で敗れた関西学大との再戦となった決勝。開始早々に先制を許すも、木島、松本紗来良主将(商4=都立国分寺)、森岡友菜(農3=湘南)のゴールで逆転し、前半を3―1とリードして折り返した。しかし、後半は一転して関西学大が押し込む展開。清水百佳(法3=明大明治)の好セーブなどディフェンス陣も粘ったが、残り5分についに同点に追いつかれてしまう。明大もチャンスを作ったが、相手ゴーリーが幾度となく好セーブを連発し、ゴールを奪えず、4―4でタイムアップ。決着は先にゴールを奪った方が勝利となるサドンビクトリー方式に持ち込まれた。なんとか1点を奪いたかったが、追いついてきた関西学大の勢いを止められない。ドロー後にボールを奪われるとそのまま攻め込まれ、開始2分足らずに無情にも関西学大のシュートがゴールネットを揺らした。「4年間がこの1点で終わってしまったのか」(松本)。あまりにも残酷な幕切れだった。

 それでもその強さが色あせることはない。3連覇を目指した全日本学生選手権と全日本選手権は準優勝に終わったが、関東学生リーグ戦は3連覇を達成。関東女王の座を確固たるものとした。「本当に弱い世代と言われていた」(松本)。昨季三冠の原動力となった4年生が卒業したこともあり、春先は苦戦。だからこそ「4年生全員でチームを作ろう」(松本)とチームは一つにまとまった。その結果、OGも多く顔をそろえるクラブ女王のNeOとの準決勝では優秀選手に選ばれた寺西志保美(農4=都立駒場)の活躍もあり、8―7で勝利。大きな成長を見せた。結果的に関西学大に優勝は阻まれたが、その戦いぶりに「弱い世代」の面影はもうなかった。

 明治時代を築き上げる。この日ゴールを決めた木島や森岡、好セーブを連発した清水百など3年生を中心に来季は打倒・関西学大への挑戦が始まる。今日もスタメン12人中7人が3年生と各個人の能力の高さは確かだ。「先輩の分まで日本一になる」と清水百は意気込む。「2連覇、3連覇してまた新たな明治の歴史を作ってほしい」(寺西)と4年生も期待する。「日本一のリベンジをしてもらいたい」(松本)。主将の熱い思いを胸に、頼もしい後輩たちがリベンジを果たしてみせる。

[加藤真人]

試合後のコメント
松本

「決まった瞬間はあーという感じで決まってしまったか、4年間がこの1点で終わってしまったのかと。何も考えられなくて頭が真っ白になった。この前のインカレでは関学がマークしていて、自分たちがセーブして相手陣地に運ぶ間もマークして何もできなかったが、今回はされると思っていたので自分の中では対策はできていた。チームとしてもインカレ決勝の時にできなかったオフェンスはずっと調整してきて、うまくいったときは練習通りだった。相手のゴーリーがうまくて自分たちのシュートが下手だったということもあるが、相手のゴーリーの弱点を突いていけば決まると思っていた。だが、相手も修正してきていたので単純にうまいと感じました。1年間主将として当たり前だが、辛かった。後輩から先輩大丈夫ですかみたいなことを言われたりしたが、自分が一生懸命になりすぎた部分があった。そうではなく4年生全員でチームを作ろうという話になって、どうすればいいときは4年生に聞いてそのときはみんなでこうしていこうというように決められたので、主将をやってきたが私が導いたというよりみんなで作り上げたチームだと思っている。昨日まで練習してきて手応えを感じていた部分もあっていけると思っていたが、最後の最後で詰めの甘さが出てしまった試合だったと思う。正直本当に弱い世代といわれていて、新人戦でも成績を残せていなかったのでここまでよくやってこれたという思いはありつつ、やっぱり悔しい。私たちは4年生だから練習に送れてやってくるとか早く帰るということはなくて、だからこそ誰よりも早くきて練習したし、誰よりも遅く残っていた代。私たちはAチームだけではなくBチームやCチームの4年生もこの1年間でラクロスの技術がすごく伸びたと思う。3年生はよく細かいことまでちゃんと考えて理解しようとする学年だと思う。森岡が来年の主将で、よく考えて行動するしプレーでもそれが分かる。ここぞの場面で決めてくれるので信頼できる選手。日本一のリベンジをしてもらいたい。本当は私がしたいけど。超負けず嫌いなのでもう一回やりたいけど私は学生終わりなのでもう託すしかない。期待している」

寺西
「悔しいですけど、実力通りの結果だなと思います。(インカレからはどう言った練習を積んできたか)一人一人の能力を上げるっていうのと、チーム全体で攻めたり守ったりするというところに注力してやってきました。(前半押せたのは)練習の成果が出ましたね。(試合を通じて自分たちの理想的な展開で試合はできたか)前半はすごい自分たちの理想の形だったんですけど、後半に詰められたりだとか、逆に自分たちがボール持ってるところでのラクロスには納得は行ってないです。そこで、相手に乗らせちゃったなというところはあります。(関西学大に対する意識はあったか)相手が本当に強いのも知ってたし、個人個人の技術が高いのも知ってたので、意識というよりかはあそこに負けないぐらい個人能力をつけないと、やられちゃうよねっていうのは思っていました。(最後の失点シーンについて)相手の勢いとか取ってやるっていうところでのぶつかり合いで、自分の目の前でシュートが決まったので、気持ちが相手の方がすごく出てたなというのを感じました。(今年の1年間を振り返って)チームとしてのリーダーをやらせていただいて、リーダー1年目っていうことで、絶対うまくいかないとは思っていたんですけど、ヘッドコーチの井川さんとかとも会話しながら、どうすれば勝てるチームになるかというのを考えながらずっと1年やってきて、勝てるチームを作るのはずっと難しいとは思っていたんですけど、少しずつ形にできていたので、最後勝ちで終わりたかったなとは思いました。(一緒にチームを作ってきた松本について)主将としてチームを引っ張る立場だったんですけど、松本さんだけに任せているわけではなくて、サポートしたりだとか、自分自身が思ったことを素直に伝えたりだとか、松本さんだけに頼らず4年生でこのチームを作ってきたという感じですね。(同期について)4年生は本当に思いが強くて、一緒に日本一になりたいと思ってたし、一人一人が問題意識も持っていたし、どうやってチームを勝たせるかということも考えてくれてたし、本当に頼りになる同期だなと思っています。(連覇していた中でプレッシャーを感じたこともあったか)先輩が抜けたりだとかいうプレッシャーは最初の方はあったんですけど、それは別に去年のチームだし、今年のチームを作るという面では何も意識せず、今年のチームの強みとか弱みはなんだろうということを考えながらやっていたので、去年がどうとかいうよりは今年らしいチームを作っていきたいなと思っていました。(このチームの良さは)本当に下手くそなんですけど、下手くそなりに工夫してやるっていうところで、能力があったりだとか運動神経が優れていいとかそういったことがあるわけでもなかったので、下手だけどしっかりやるとか、下手を言い訳にしないで他のところをしっかりやるとか、工夫してるところはすごく良かったなと思います。(優秀選手に選ばれたことについて)全然そういうことは考えてなくて、優秀選手って言われた時に「あ、そうなんだ」って思ったぐらいで、個人的にシュートもすごい外してしまいましたし、なんで選ばれたのかなと思っていたんですけど、周りからはすごい「良かったよ」と言ってもらえていたので、自分的には満足はいってないんですけど、こういう賞をいただけて本当に嬉しいなと思います。(自分自身の今大会への評価)準決勝でNeOと戦った時とか今日もそうなんですけど、自分自身のプレーをしっかりやる、チームとか相手がどうなのかということをしっかりやるというのが自分のリーダーとしての役割だったので、そういった面では今日も落ち着いてできてましたし、そこについては満足いってますし、やりたいことはできたかなと思います。(4年間を振り返ってみて)1年生の時から4年生まで、とにかくラクロスが好きで、うまくなりたいっていう一心で、今日も昨日までもやってきた4年間だったので、本当にあっという間で、これから先、もっとラクロス上手くなりたいなっていう思いがありますし、ずっと成長し続けられた4年間だったと思いますし、その成長がわかった時に楽しいなっていうことを思えた4年間でした。(得たものは)ラクロスの技術を上手くしていく中で、考え方がすごく大切で、自分自身の相手との関わり方とか、言動とか、何が一番プラスになるのかとかそういう考え方がヘッドコーチの井川さんとかからもすごく教えてもらえて、仲間からも感じることがすごくたくさんあって、物事の考え方をすごくたくさん学んだなと思いました。(後輩たちに期待すること)今年とは違ったチームが、来年も再来年もその次もできてくると思うんですけど、そのチームでベストの状態にしていくことに力を注いで、またこの舞台に帰ってきてほしいと思いますし、2連覇、3連覇してまた新たな明治の歴史を作ってほしいなと思います。」

清水百
「(今の心境)最後自分が止めれなかったのが、負けに直結しているので、悔しい気持ちももちろんありますけど、今明治が持ってる力は全て出し切れたと思います。(インカレに引き続き関西学大に敗れましたが)ずっとオフを返上して、この間の試合から修正できるところは全て修正してきました。悔しいですけど、全力でやった結果なので受け入れています。(今日の試合展開を振り返ってみて)前半をリードで終わらせて、オフェンス陣に少しでもリラックスして点を取らせてあげたいというのをリーグ戦から毎試合思っていました。今回の試合もそれはできたので、それは良かったことですけど、やっぱり後半で点数が伸びなかったことが敗因だと思います。(ゴーリーとして後ろから見ていて感じたこと)前半の最後の方も攻め気がないというわけではないが、もっとゴールに向かって欲しかったので、タイムアウトの最中もそういう話していました。でも、後半は自分たちのオフェンスができていなくて、点数が伸びなかったと思います。(後半は足が止まってる印象を受けましたが)そうですね。オフェンス陣がゴール前の選手任せになってしまっていました。そこは来年に向けて頑張っていきたいところです。(3連覇を逃したということについては)先輩たちが残してくれたものであって、明治として3連覇というは目指さなければいけないものだったんですけど、自分たちがまず日本一になるということが第一目標だったので、そこを逃したということがまず悔しいです。(最後の失点シーン)こっちはゾーンのディフェンスをしてたんですけど、右サイドから来た成地さん(関西学大)にカバーを出せずに、一対一で中に抉られて、そのまま対角に打たれました。止めたらヒーローだったんだなという感じです。でも、それが私の実力で、今のチームの実力なんだと重く受け止めてます。(今日で4年生が引退ですが先輩からは)『来年頑張れよ』だったり、お世話になったディフェンスの先輩には『来年絶対日本一になってくれ』と言われました。最初は先輩方とは、すごい仲が良かったというわけではなかったです。でも、そういう人間関係のところから絆を深めていかないと日本一にはなれないと思っていました。3年生ながらスタートとして出場させてもらっていて、またゴーリーというポジション柄、先輩を相手に言わないといけないこともあるんですけど、そういうことを言いやすい関係性も先輩方がアプローチしてくれました。(ゴーリーとしての声掛けは)今季始まってからずっと意識はしてきていたので、自分が思ったことは素直にズバッとは言えないけど、しっかり伝えるということはしてきました。(松本主将の存在)小柄ながら、本当に背中は大きく見えて、頼りになる主将でした。誰よりも元気で、雨が降ってもどんなに寒くてもどんなに暑くても一番声出してて、その姿を見て自分もしっかりやらなきゃっていう気持ちに毎回させてもらってました。誰よりもみんなをうまく巻き込んで引っ張っていく先輩です。ラクロスの練習中もそうですけど、そうじゃない時も元気です。(4年生へ伝えたいこと)『まず、4年間お疲れ様でしたということと一緒に日本一になりたかったけど、来年は自分たちが先輩たちの分も学生日本一と関東制覇はもちろん全日本一を獲るので、これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました』ということです。(最後、松本主将が涙ながら『来年は後輩が獲るってくれる』と言っていましたが)獲らなきゃいけないと感じました。獲りますというか獲らなきゃいけないという感じがしました。責任感とプレッシャーと期待を全て感じました。(4年生の存在)怖いとは思ったことはなくて、一緒に日本一になるために常に一歩前を歩いてくれている存在です。付いて行く時もあったけど、背中を押す時もあった関係性で支えあってきたから、今ここにいるのかなと思います。(来年は自身も4年生になるが)全然実感はないんですけど、最高学年になるということで、全てのことが下級生から見られるので、一つ一つのことに責任が乗ってくるのかなと思います。今まで通りに自由にはできないだろうなというのは前から思っていました。(来年に向けての意気込み)今年は東海大にも負けて、結果関西学院には2回とも負けてしまいました。でもそういうチームでもここまで来れたっていうことが分かりました。去年、一昨年は負けなしでずっと勝ち上がってきました。来年どういうストーリーでここまで来れるかわからないけど、絶対またここに来て金メダルをもらって帰りたいので、また明日から頑張ります」


ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: