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得意のアンクルで競技生活を締めた大山

レスリング部  大山、二ノ宮がそろってベスト8入り/全日本選手権

◆12・21〜23 平成27年度全日本選手権(代々木第二体育館)
[フリースタイル]
▼86kg級
 大山――ベスト8
▼97kg級
 二ノ宮――ベスト8
 国内最高峰の舞台で白星を手にした。高校生から社会人まで、国内トップクラスの選手が競う今大会。大会初日はフリースタイル86kg級の大山博貴(営4=仙台育英)、97s級の二ノ宮寛斗(営1=岐南工)の2名が出場した。5月の明治杯全日本選抜選手権では1回戦の壁に苦しんだ二人だが、今大会では揃ってベスト8入り。惜しくも入賞を逃すも、成長を感じる大会となった。

「真面目」愛され主将の足跡
 最後の勝ち試合でも、必殺のローリングが冴えわたった。この日が引退試合の大山は、1回戦を8―6と5度目の全日本にして初勝利。1ピリオドに得意のアンクルホールドと飛行機投げで稼いだ8点を守り切った。続く2回戦は敗戦も「悔いはないです、やり切りました」と最後のマットを晴れやかな表情で振り返った。
 チームとともに、4年間を走りきった。周囲が口を揃えて「真面目」と称する大山は、主将としてチームメイトの声に常に気を配った。「生活面から皆を盛り上げてくれて、飲み会の場でも色んな後輩の話を聞いたり」(中村旭昇・営4=館林)。新体制始動時には同期の意見を重視し、上下関係の緩和に着手。「実は個人的には今年はピリッとさせたかったけれど、僕は意志が弱いので」(大山)と今でこそ笑って話すが、チームの風通しは良好になり、レスリングについて先輩後輩の壁を越えて話し合う場面が増えた。今年、この天皇杯に過去4年間で最多の5選手が出場と、部は目に見える形で成長。「ちょっと寂しいけど、やっと終わったんだな」(大山)。清々しく正直に語ったその顔は、充実感に満ち溢れていた。

ライバルに敗れるも果敢に攻めた二ノ宮
ライバルに敗れるも果敢に攻めた二ノ宮
雪辱ならずも成長に自信
 リベンジとはならなかったが、確かな手応えを感じた。2回戦の相手は同い年の宿敵・石黒(日大)。今年は3度対戦しいまだ勝ち星はなしと、雪辱を果たす絶好の機会だった。試合は開始1分で先制を許すと、相手が得意とするタックルを切れず0―4。後半は二ノ宮がペースを作り、4分30秒にタックルから2点を返すことに成功した。終了間際に相手のコーションで1点を追加するも反撃はここまで。後半は得点を許さなかったが、3―4でまたも敗れた。それでも1回戦で下した福井(自衛隊体育学校)も11月末に行われた全日本合宿では1点も取れなかった格上の相手。「試合をやっていく中で、だんだんとやれることは増えていると思う」(二ノ宮)。短い期間で着実に力を付けている。
 実りある一年間だった。JOC、アジア・ジュニア、春季新人戦の両スタイル、インカレの全てで2位、全国グレコローマン選手権、全日本大学選手権では3位入賞と学生大会では全てでメダル獲得を果たした。それでも「自分が勝つために何をすべきか、考えながら次のシーズンに向けて頑張りたい」(二ノ宮)と自身の結果に満足したことはない。来季こそ雪辱を果たし、大学チャンピオンを狙う。

 2日目はグレコローマンスタイル75kg級の奥田海人(政経2=霞ヶ浦)と85s級の永井基生(営2=八千代松陰)の2年生二人が出場する。奥田は昨年に続く2度目、永井は初の全日本の舞台だ。「物怖じすることなく頑張ってほしい」(安西信昌コーチ)。来季からは主力として明大を担っていく2年生コンビの活躍に期待だ。

[小田切健太郎・谷山美海]

試合後のコメント
安西信昌コーチ

「(大山は最後の試合)大山らしい試合はできていたと思う。初戦は堅くて、勝つことを最優先にした試合をしていた。2回戦、特に後半はしっかりと自分から仕掛けていくっていうレスリングができていた。結果としては負けてしまったが、今までやっていたことが出ていたと思う。(二ノ宮は)本人も試合が終わって、手応えと足りなさの両方を感じているみたい。自分のペースを作れている時間が短くて、相手の流れでやっている時間が長かった。そこの原因を考えなくちゃいけない。もっと自分の形でやれる時間が増えれば、結果も変わってくる。(部に必要なこと)今回は5人が出場できて、昔と比べると部のレベルは上がってきている。部の共通認識として新人戦優勝とかを目標にするんじゃなく、全日本での優勝を目指すのが当然なチームになってほしい。(明日は)奥田は去年出て、永井は初めての全日本の舞台。物怖じすることなく頑張ってほしい」

大山
「チャレンジャーとして悔いのないように、と臨んでいた。今は清々しい気持ち。ちょっと寂しいけど、やっと終わったんだなと。悔いはないです、やり切りました。初戦もそこまでいい試合ではなかったですけど、負けた試合もやりたいことはできたというか、実力は出せたのかなと。本格的には今日が最後だったけれど、幹部交代もしていて背負うものが少なかった分、楽しめたのかなと思います。(レスリング部での生活を振り返って)楽しかった。何回か辞めたいと思った時もあったけれど、それも含めてこの4年間は良い思い出がいっぱいです。普段の練習や寮生活や本当に色々、チームで過ごした時間が一番の思い出。試合としては今年のリーグ戦はキャプテンとしてだったので、思い入れとしては強かったかな。今だから言えるけど、リーグ戦前は靖也(寺田・農4=八千代松陰)と意見の食い違いもあったり(笑)。食い違ってた時に、靖也と練習して俺が首をケガして。そこから靖也が仕切る練習もあって、結局和解して、一緒にやっていこうってなった。そういうのとか、レスリングを続けてこられたのも皆がいたからだったと思う。同期の支えは本当に大きかった。僕が入ったころは明治は結構上下関係もピリッとしていて、それが上に上がって行くに連れて徐々に徐々に柔らかくなっていった。良くも悪くも、何でも言い合える環境になっていった。俺としてはどの時が良かったとかは本当になくて、1年の時も好きだし、2年の時も好きだし、3年の時も好きだし、もちろん今年も好きだし、全部好き。実は個人的には今年はピリッとさせたかったけれど、僕は意志が弱いので。同期がそういう感じではなかったし「やられて嫌だったことはやめよう」っていう意見が多かったから、じゃあ今年はそうしようってなった。みんなで決めようって感じで。今年は天皇杯に5人も出ることができて、ちょっとだけビックリしている部分もある。明治が強くなってきている証拠だと思う。贅沢言うと、上級生にもうちょっと頑張って欲しいかな。俺も含めてね。後輩たちにはリーグ戦で順位を一つでも上げて欲しい。今まで以上の成績を皆が残せるように頑張って欲しい。(この4年間は)一生の財産になると思うし、思い出になると思う。ここまでやってこられたのは自分一人の力ではないです。育ててくれた親、陰ながら支えてくれた監督、コーチ、OBの方、今までの先輩、後輩、本当に全員に感謝しています」

中村
「(大山は)引退していると言っても、謙遜はしているけれど練習の先頭に立ってやっている。生活面から皆を盛り上げてくれて、飲み会の場でも色んな後輩の話を聞いたり。レスリングの面ではもちろん自分が一番頑張っていたから、背中で引っ張ってくれていた。すごい真面目で、彼自体がコンプライアンスというかルールそのものだった。(4年間を振り返って)僕ももっと勝たなければいけなかったというか、そこが大前提としてはあったんだけれども、でも周りが勝ってくれると嬉しかった。チームが勝つことが喜びになった。高校までは自分が勝つだけに執着していたかもしれないけれど、大学入ってからはチームメイトが勝ってくれるのも同じぐらい嬉しいんだなと気づけた。今日もセコンドに付いて、そういうことが楽しくなっていった。これからもこのレスリングで気づけた裏方の重要性っていうのを社会人になっても生かしたい。(今年1年間は)個人として結果を残せなかったのは悔しかったけれど、リーグ戦にも出られて、寺田や大山も結果を残してくれて。主務としてちょっとでもチームに貢献で来ていたらいいなと思う。本当に短い4年間だったけれど、色々な経験ができました。ありがとうございました」

二ノ宮
「練習や試合でやった感覚でやりたくないなと思っていた人がいて、1回戦の福井さんと石黒、吉川さんの3人なんですけど、全員が固まっちゃって。今回はレベルも高いですし絶対に1人は強い人を倒さないと上には行けなかったんで、気合いを入れて臨んだ。(初戦は)周りから『力が強いからタックル入ると取られるぞ』ってアドバイスをもらって、組手を徹底してやろうと意識して挑んだ。なかなか我慢して勝つっていう試合がないんで、よく粘ったと思う。(石黒とは今年4度目の対戦)相手がタックルが強いっていうのを分かっていたのに、なかなか切れなくて。でも試合をやっていく中で、だんだんとやれることは増えていると思う。次は勝てるように頑張りたい。(試合を通しての気づき)良かったのは一回タックルに入れたこと。足りないところは得点力。やりたいことはあるけど、それができず相手にタックルを取られてしまうので、粘り強くなるっていう練習が必要かなと。(石黒くんについて)インカレも2位で嬉しかったけど、相手は反対のヤマだったんで周りから見ても自分としても『石黒には勝ててないから大学では3番手』っていうのがあって。内閣でも決勝まで上がらなきゃいけないところ、負けてしまって。大きな壁かなとは思うが、そのおかげで自分も成長しなきゃいけないと感じるし、やっぱり強い相手とやると勝つために何をすべきか考えられるので良い刺激になる。(今年一年間を振り返って)JOC、新人戦と負けて、アジア・ジュニアは2位でいい勉強になった。インカレは2位、内閣は調子が悪くてやっぱり負けてしまって。今回はいろいろと自分で考えて工夫して戦ったら調子も良かった。減量も食事から気をつけたし、試合に懸ける思いは強かった。1回戦の相手も合宿では1点も取れなかった相手だったので、自分で考えて周りからもアドバイスもらいながら成長できた部分も大きかった。自分が勝つために何をすべきか、考えながら次のシーズンに向けて頑張りたい」


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