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中野は初の全日本選手権を攻めのプログラムで魅了した

スケート部(フィギュア部門)  中野が総合17位で初の全日本選手権を終える/全日本選手権

◆12・22〜25 第85回全日本選手権(東和薬品RACTABドーム)
▼男子FS
 11位 佐上  120.42点
 17位 中野  115.04点
 19位 鎌田英 104.54点
▼男子
 17位 中野  175.29点
 18位 佐上  173.69点
 19位 鎌田英 159.07点
 大会2日目は男子フリースケーティング(FS)が行われた。明大からはFSへ3人が進出し、トリプルアクセルを決めた中野耀司(営1=横浜創英)の総合17位が一番の好成績となった。佐上凌(商2=私立武蔵野)はショートプログラム(SP)で出遅れたものの、ほぼ完璧だったFSで11位と巻き返し総合18位。全国の舞台で堂々と演技を披露した。

 まさに魂の演技だった。「すごく怖かった」(中野)。開催地・大阪入りしてから絶不調だったトリプルアクセルは、今朝の公式練習で一度も成功できず。さらに直前の6分間練習ではルッツとフリップも全くはまらないなど不振だった中野。だが、ここで折れなかった。アクセルは直前の6分間練習で調整。成功も見せ本番に臨んだ。すると冒頭のトリプルアクセルとダブルトーループのコンビネーションジャンプをきれいに着氷し目覚める。「ちょっと目立とうと思って」(中野)と果敢に挑んだ2本目のトリプルアクセルは転倒したが、その後は大きく崩れること無く滑り切った。「自信が無いとできない」攻めのプログラムは、強心臓の中野だからこそできたものだった。
 目標にしていた総合順位一桁は果たせなかった。それでも苦しい中でまとめたジャンプ。全身を使い、観客を引き込んだ『もののけ姫』を体現したステップ。「今の自分の中で、できる演技ができた」(中野)と、初の全日本選手権は有意義な大会となった。

 多くの収穫を残した今大会。昨年の同大会でSP落ちし、苦汁をなめた佐上が「次からの練習へモチベーションが持てる試合」と振り返るように、各々の選手が次戦へ生かせる試合となった。2週間後にはインカレが控えている。三つの出場枠に誰が入るかはまだ確定していないが「明治の団体優勝を狙っていきたい」(佐上)という気持ちには変わりない。2017年は、大学の頂点に立ってスタートを切る。

[浜崎結衣]

試合後のコメント
万全ではない中で機転を利かせた演技ができた鎌田英嗣(営2=獨協)

「疲れはそんな出ているつもりはないが、気持ち良く滑ることができた。どうしても右足が昨日より今日という感じにだんだん痛くなってしまって、試合のウオーミングアップから走ることも痛かったので怖くて。(演技構成の変更)無事に試合が終わってくれればという気持ちでやってしまったので、まあ仕方ないけれどもかなり冷静に。本番中に変えたところもあるので。かなり冷静にできたので良かった。(演技を終えて)もうたくさんの人に見てもらって、今までで一番気持ちいい試合にはなった。(来年1月)できる限りは調子を戻すが、足の様子を見て、どうしても休まないといけないのでしっかり治せるようにケアしていきたいと思う。(今日の内容)リカバリーができた。トリプルループを1回目は転んだが2回目はきちんと降りて、トリプルルッツもきれいに決まり、サルコーをミスって次はミスりたくないと思って直前で構成を変えて、そういうところを冷静にできたということと、変えたところもきちんとできたのが一番うれしかった。(前に滑った佐上)一生懸命練習している選手なのでもちろん僕も尊敬しているライバルでもある。昨年の全日本選手権で結果が結び付かなかった佐上くんを見ていたので(演技を見て)とてもうれしくなった。普段はやらないガッツポーズもしていたので。本当によくやってくれたなとうれしくなった。(今年を振り返ると)ケガのシーズンになってしまったが、本当に改めてスケートの楽しさと人間的にも成長した部分もあり、スケートをプレッシャーなどから逃げたいという気持ちのスケートから楽しみたいとか、自分がうまくなってこれからまたライバルに勝っていきたいという気持ちや意欲が高まった。そういう自分を見詰め直す機会になった良いシーズンだった。来年は今年の経験を生かしてモチベーションを絶やさないように、そしてもちろん4回転とトリプルアクセルを練習して(構成に)入れられるような選手になっていくためにも、まず足を治さなくてはいけないが、治したらたくさん練習に励んで頑張りたいと思う」

10代最後の大会を最高の形で締めくくった佐上
「去年滑れなかったので、初めてこういう舞台でFSをできて、その中で大きなミス無く終えることができてよかったかなと思う。ジャンプは跳んで当たり前なので、SPと同じようにステップを踏んだり、スピードなど体力面だったりをやっていた。今日少し緊張していたかわからないが、ちょっとスピードも出なかったかなと思う。でもSPと同じように、ここまで来たら、周りとか気にせず自信を持って練習してきたことをやるだけなので。大きいところだったので新鮮で、逆に良くて、楽しく滑れたと思う。5月に小さい大会があって、その時もノーミスして。それよりもこっちの方が5点くらい上がって、点数伸びたかなと思う。(ジャンプの)大きいミスとかは無くて、予定してきたジャンプの2回転が1回転になったくらい。1週間くらい前の練習では(トリプル)アクセルを入れた構成で、ずっとやっていて。練習はしていたが、それがうまくいかなくて、先生からも今日やったプログラムに戻したら?と言われて。このジャンプ構成の練習はそんなに多くはなかったが、夏ぐらいから積み重ねでやってきたことが、今日実を結んだと思う。(ステップは)他の選手とかを見るとまだまだかなと。(他の選手と)同じジャンプを跳んでいるだけに、今の自分が同じジャンプを跳ぶと負けてしまう。まだ表現の部分だったり、ステップのエッジの深さだったり、色々足りないなと思った試合だった。また、そこで良い収穫みたいな、もっとやらないといけないみたいな。次からの練習へモチベーションが持てる試合だったと思う。次はインカレとは何とも言われていないのでわからないが、多分普通にいけば出れると思うので。インカレではSPをFSと同じようにして、三人で明治の団体優勝を狙っていきたい」

逆境をはねのけ滑り切った中野
「朝から調子が全然良くなくて、ジャンプがほぼ失敗みたいな練習をしてしまって6分間も体は動いていたがジャンプが全然はまってなくてすごく怖かった。ただ本番はパンクも無く全部締めてまとまった演技ができてよかった。(6分間では)ルッツとフリップが全然はまっていなかった。いつもは練習でアクセルより先にやるが今日は調子が悪かったのでまずアクセルを跳んで、またルッツとフリップの確認をしていた。(アクセルの調子は)朝も一度も降りれなかった。大阪入りした時から全然調子が良くなかったが6分間で気合いを入れ直した。それで最初から跳べたのでそれが曲に入れた理由かなと思う。(コーチからどんな助言が)朝終わってから一回しっかり休んでリセットしてから夜また来てって言われたので、昼寝をしたり気持ちを他のところにやって過ごしていた。(プログラムの変更について)アクセルを2本入れるのは自信が無いとできないことだが、先生からは絶対2本入れた方が良いと言われた。東日本で入れて良い演技ができたので、だったらもう一本入れようかなと。とりあえずショートが通ったらフリーは思い切りやるだけだなと思ってアクセル2本入れて、ちょっと目立とうと思って2本入れた。(後半の4連続ジャンプ)アクセルを入れるときつくなったが、アクセルを跳ぶ前に呼吸を整えてからジャンプを跳ぶっていう練習をしていて、2発入れたことで2回休憩というか力を抜く所ができたので、そんなに今までよりきついとかはないが、それは呼吸の仕方というか使い方がうまくなったのかなと思う。(『もののけ姫』を演じるにあたってのポイント)途中のネックレスを外してサンに投げるシーンがあって、それが物語では二人が仲良くなって一緒に頑張ろうっていう印を投げている所なので、そこが切り替え時というか、自分の気持ちも切り替えている。(フリーの演目について)『もののけ姫』は今まで見たこと無くて曲を選んでいる時に良い曲だなと思って聴いていたら、『もののけ姫』だというのを知って、それから何十回も見て今はすごく好き。ずっと使いたいくらい。(一桁の順位に入るという目標)ショートでアクセルを決めたかったし、FSも単純に調子があまり良くなくて、回転不足が何個か取られているから得点もあまり伸びなかったのかなと思う。ただ今の自分の中ではできる演技をできたと思うので、一桁の順位は無理だと思うが日本のみんなにアピールできたのでそこは良かったかなと思う。(インカレに向けて)インカレは個人というより団体の試合なので、自分の前に演技した佐上くんがすごい良い演技だって聞いて、自分もやんなきゃって思って気合いが入った。鎌田英嗣くんもケガをしていても良い演技をしていたのでそれに刺激をもらってできたので、みんなのチームの力を無駄にしないように引っ張っていけたらと思う」


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