検索
 HOME > フェンシング部

世界の舞台を経験し大きく成長した森本

フェンシング部  日大に惜敗も来季につながるベスト8/全日本選手権(団体戦)

◆12・23〜25 第69回全日本選手権(団体戦)(伊予三島運動公園体育館)
▼女子エペ
 明大――ベスト8
 2017年の飛躍を期待させるベスト8だ。インカレで4位に入り全日本選手権に出場した明大。インカレをもって奥村美咲(理工4=北陸)が引退し、戦力低下が心配された中迎えた全日本選手権だった。しかし、スペイン遠征を経て急成長を遂げた森本菜月(農1=岡山大安寺中等教育学校)が躍動。見事に奥村の穴を埋めた。43―45で敗れはしたが、今年1年大敗を喫し続けた日大を追い詰め、来年へ期待が膨らむ結果となった。

 あと一歩届かなかった。2回戦からの登場となった明大。2回戦では山口クラブを45―23と圧倒し、準々決勝に勝ち進んだ。準々決勝の相手は日大。リーグ戦、インカレといずれも大差で敗れ、苦杯をなめさせられた相手だ。選手も昨年のインカレエペ個人優勝の黒木(日大)、今年の準優勝者鈴木(日大)など強力なタレントがそろう。試合は上田果歩(理工2=伊那北)が苦手意識のある黒木にいきなり0―5とされるなど苦しい展開になる。「持ち味であるアタックを殺してしまった」と2番手の古俣潮里(政経3=新潟)も攻めきれず、点差を広げられた。しかし、スペイン帰りのルーキー森本が粘りを見せた。巧みな足さばきでカウンターを連発。得点差が広がるのを食い止めた。上田、古俣も2回り目以降は徐々に復調し、日大に追いすがっていく。9セット目には古俣が意地を見せ4連続得点。しかし、「最後は時間との戦いになってしまった」(長尾康司監督)。古俣が無理をして攻めたところに突きを合わせるなど日大も着実に点差を重ねる。「ギアを上げるのが遅すぎた」(古俣)。序盤の失点が響き43―45の僅差で敗れた。

 目指すは王座獲得だ。エースの古俣、監督も驚くスピードで成長する森本。そして今回悔し涙を流した上田。タイプは違えども、実力は確か。そして、この試合で今年優勝を阻み続けた日大をはじめとする上位校との差も縮まりつつあることを証明した。今日の試合を踏まえて「光が見えてきた」と長尾監督も自信をのぞかせた。自信を胸に来季は殻を破って見せる。

[前田拓磨]

長尾監督
「1つしか勝ってないからね。選ばれたチームばっかりだから、1つ勝つのも大変だけれども、できることならもう1つ勝ってベスト4には入りたかった。相手が日大だと分かってからまたかと。ただ、森本が初めての海外遠征に選ばれてスペインのジュニアのW杯に行って20日に帰ってきたばかり。LINEでも『非常に勉強になった』と。向こうでも予選で3勝しているから、初めての日本人ではない選手とやってどうかと思ったけど、ものすごく成長して帰ってきた。(日大の選手相手にも)ほとんどイーブンでやっている。正直奥村が抜けた後の3番手でどうなるかと思って、森本の出来次第だと思っていたがあそこまで成長しているとは思わなかった。びっくりした。最初の試合を見て、これはいけるなと思って、最初離されたけれども、最後まで付いていけば勝負は何かが起きるから5、6点差で必死に付いていった。最後は壁に跳ね返されたけれども、ここまで追い詰めたのは日大との試合では始めて。大体30点台が多かった。日大3人の内2人は卒業するから、うちはそのまま上がるし、そういう点では来年は今日の悔しさを持って練習すれば射程距離に入ってきたかなと。ベスト8は日大相手によく頑張った。結果は受け入れるしかない。(1回り目の後上田に指示を送っていたが)ちょっと体が硬かったからしっかり突きに行くということを(指示した)。相手が来るときにどうしても肩を引いてしまうというか、出て行っても相手が出てくると引いてしまう。なので、思い切って肩を前にグッと入れて、怖がらずに思い切ってやろうと。(3人の足さばきはどうだったか)良い動きだったと思う。フットワークも良かったし。フットワークは森本が1番良かったかな。本人に聞いたら『無意識にやっていたから分からない』と言っていたが、あの動きができれば相当勝てる。(最後古俣が10点を取って相手を追い詰めたが監督はいけると思ったか)向こうの黒木さんもインカレのチャンピオンだしね。なんとか追い付いて欲しいと。ただ1本ずつ積み重ねていけば理論上は追い付ける。理論通りできないかなと思った。本当に1本ずつシングルランプを4連続で点けた。最後行けるなと思ったが最後は時間との戦いになってしまった。もう30秒位あれば、タイミングを見計らって行けたけどちょっと無理をして行ってしまった。向こうがエースで追い詰めたのは本人の自信になったと思う。(女子エペの1年間を振り返って)団体戦で大きな好不調の波はなかった。リーグ戦は1部で4位だった。大きくそれから飛躍しているということもないが、大きく取りこぼしもない。良いチームになりかかっているから、ここで一皮むけて何かチャンピオンシップ取るか、決勝まで行けるようなチームにしたかったが、今日の試合を見てそれも光が見えてきたかなと思う。実力の距離は縮まってきている。あと少し。(監督が思い描く来年の女子エペ)1部で優勝したい。関カレかインカレでも優勝したい。リーグ戦は2位までは王座決定戦に出られるから、最低でも王座に出られるようにはという思いはある。(そのカギは何か)ここ一番の勝負強さ。それがチームにしっかり浸透すれば常にこういう試合ができる。こういう僅差の試合をやっていればものにできるようになる。それが大一番でできるようになれば夢ではない。そこに近づいたという実感はある」

古俣
「インカレの時も言ったが、ギアを上げるのが遅すぎた。インカレの時と比較して点差を10点近く詰められているのは、インカレの時に日大と全く同じあたり方をして最終セット手前までズルズルと行ってしまってそこから上げたので、『自分のフェンシングをするのが遅すぎた』と言ったが、今回はそれを警戒して突いていこうとしたが、日大を警戒し過ぎて、私も上田も持ち味であるアタックを1試合目、2試合目殺し過ぎたのが敗因かなという感じ。最後の私の無闇なアタックは通用した。多分相手が完全に守る気持ちでいたところを攻めたから良かったのもあるが、それでもああいうフェンシングができていればなんか変わったのだろうなという感じ。ビビり過ぎた。(結果はベスト8だが)知らなかった。日大に勝つことしか考えていなかった。本当はもう1回勝つ予定だったので、まだまだ上はあるなという感じ。(日大と2点差だったが)2点差といっても、あれはチーム的には完全に負けていて、私が上手いこと運が良くて迫れたというだけで、点差で惜しいという感じではない。相手はあの点差でできることを最大限やって、私もあの点差でしなければいけないことを最大限やって、結果がある。勝てなければ勝ちではない。(3回り目はどのような心境だったのか)やらなければならないことをやるという心境。あの状況になったらやることは一つ。結構開いた点数がじわじわと縮められてきて、私も3回り目入るときには夢さん(黒木・日大)しか考えてなかったので、今の点差で保ってできれば向こうが勝つのに5点以上取らなければいけないような状況を作りたかった。余裕がある状況を作りたかった。馬場晴菜(日大)は前に来るタイプ、果歩は後ろに残すタイプ。残して、待って、待って『最悪トントンのまま終わっても良い』と言ったがちょっと上手くいかなかった。皆勝ちたかった。諦めている人はいなかった。(今日の調子はどうだったか)悪くはなかったと思うが、最初に萎縮してしまったのが改善点。最初から山口クラブだったり、最後にできたようなフェンシングができたら良かった。(今年1年を振り返って)チームとしては段々チームに成れてきているなという感じ。日大を尺にするのは癪(しゃく)だが、段々点差も縮まっているし最初よりは戦えるようになっている。チームとしてはちゃんと成長している。あと森本の成長が著しいのでびっくり。私が完全にアタッカーで、上田がオールラウンダーで、つなぐ人がいなかった。下がりながらでも得点できる人がいなくて、森本はそれになってくれるかもという希望を込めて2017年一緒に頑張って戦っていきたい。個人としては、今年は最悪だったので、前半から後半にかけて全部駄目だった。エストニアが最悪で生まれて初めて予選落ちをして、そこから中国でちょっと復調して今復調しているような感じ。この先試合がないのがしんどい。最悪を味わったのでこれからは上がるしかない。(来年の目標)チームとしては王座出場、優勝を狙いたいし、個人としては関カレ、インカレで一度も良い成績が取れたことがないので、1個勝ちたい。できれば3個」

上田
「(日大戦、1セット目で5失点)インカレ個人戦でも負けているあまり得意ではない相手だったので。今回相手が戦略を変えてどんどん来て、私が勢いを対処しきれなくて不必要に慌ててしまった。それと気持ちが受け身になって、相手は力が強い選手なのでそこで押し切られた、勢いで持ってかれたかなっていうのが反省。(6セット目、鈴木(日大)との試合では勝ち越し)最初古俣先輩がやっていた試合を見て、距離の問題とか剣の置き方とかこうすれば取れるかなってプランが見えていた。何本か足を突かれてしまったのはもったいない失点だったけど全体的な流れとしては悪くはなかったのかなと思う。(古俣や森本にアドバイスしたことはあるか)古俣先輩は、本人は『外している』と言っていたけど今日すごくポイントの精度が高くて、いつもより落ち着いていて取るところでしっかり取ってきてくれていたので、簡単に私がやった相手と先輩が次対戦するときとかに相手の特徴とかを簡単に言ったくらいで。森本はスターティングメンバーとして初めて挑む団体戦だったので、あまり萎縮しないようにということと、古俣先輩と一緒ですけど私が当たって次森本が当たる相手とかについて、本当に軽くアドバイスした。自由に楽しんでやってもらいたかったので簡単に注意点ぐらい。(試合後に涙を流していたが)一番は申し訳なさ。最後43点で初めて日大にこんなに競って、もしかしたら勝っていたというか、私の一番最初の0ー5が無かったら、もうちょっと私が競った試合をしていれば勝っていた試合だったなというのが。一番最初に出る役目としてはチームにいい流れを作ることが一番だと思っているので、完全にこの試合は私が負けて追いかけなければいけない雰囲気を作ってしまったので。惜しいところまでいっただけに、先輩も後輩もすごくいい試合だっただけに本当申し訳ないなという気持ちが一番。(監督やチームメートから慰めの言葉などはあったか)監督からは立て直すのが重要だからと言われて。3試合個人である内の最後の2試合で私がいつもマイナスにしてきたところをプラスにしたところを監督は見ていてくださっていて、立て直せているから、最後が落ちると良くないけど上がってきているから良いとは言われた。古俣先輩も団体は誰か一人が悪いわけじゃないとは言ってくれたけど、本当に申し訳ない。(今年のチームについて)奥村先輩がいたときは本当に奥村先輩がすごく考えてくださる方だったので、私とか後輩が自由にできるようにと言ってもらっていたので、勝ちに縛られないようにというか個人戦で好きにプレーできるようにと考えてくださっていた、そういうチームだった。(これからのチームについて)私は上級生になって、ポジションは引き続き真ん中の回りをさせてもらうと思うけど、来季になってからは好きにやりたいとは言ってはいられないので。本当に後輩たちは力を持っているので、後輩に負けないように私も甘えてられないので、もっと団体も個人も結果にこだわって練習していきたい」

森本
「(ジュニアW杯に行ったそうだが)初めての海外遠征だった。身体の大きい人もいたが、大きいから勝てないという訳ではなく、動いてフットワークとタイミング次第で勝てないことはないなと感じた。(成長が実感できる部分はあるか)あまり分からなかった。(全日本は初めてか)初めて。今回団体の試合をするメンバーとして初めての大会だったので緊張した。実際ピスト上に上がって動いてみたら、緊張は取れた。自分のできることはできたかなと思う。(チームの結果について)最初結構点差があったが、終わってみたら2点差だったので、自分の中でも無駄な点数を無くして勝ちたかったと思う。(1回り目は大差で回ってきたが)相手もすごい強いチームで、自分はこのチームの3番手でプラスにはできないにしても、プラマイゼロかマイナス2までには絶対抑えたいというのがあって、そういう気持ちで頑張った。(今日は強豪選手と互角に渡り合っていたが)相手があんまり私とやったことがないというのもあったが、時間もまあまあ使えたし、突き損ないみたいなのもあまりなかったので、相手の崩れたところを突けたと思う。(1年生を振り返ってどうか)フェンシング漬けの毎日で楽しかった。関カレとかインカレとか全日本で結構1本勝負とかも経験できて、そういう試合で勝てた試合もあったので自分的にはいい1年だと思う。(来年はどんな1年にしたいか)年下で強い子とかも他の学校に入ってくるので、今年は何もかもが初めてでノープレッシャーな感じだったが、来年からも挑戦者の気持ちで頑張りたい」


ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: