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緊張と戦いながらもSPで迫真の演技を見せFSに進出した藏

スケート部(フィギュア部門)  男子団体SP1位発進 藏はラストFSに進出果たす/日本学生氷上競技選手権

◆1・4〜9 第89回日本学生氷上競技選手権(沼ノ端スケートセンター)
▼男子A SP
7位 中野  59.51点
8位 佐上  56.35点
18位 鎌田詩 50.05点
▼女子A SP
20位 藏  40.76点
 大学のプライドを懸けて戦うインカレの幕が上がった。男子は佐上凌(商2=私立武蔵野)、鎌田詩温(商1=札幌一)、中野耀司(営1=横浜創英)の3人、女子は藏佐衣子主将(営4=広尾学園)が出場した。男子団体は関大と僅差ながらもショートプログラム(SP)1位と好発進。また、今大会で引退を決めている藏は2本の3回転ジャンプを決め、フリースケーティング(FS)へ進出を果たした。

男子
 万全ではない中で結果を残した。3人とも初出場だったインカレ。「自分のミスがみんなの結果につながる」(中野)と大学を背負って競う戦いはいつもと違っていた。「跳べるものが失敗した」(中野)。直前の6分間練習で回転の抜けや転倒が目立っていたトリプルアクセルは、本番でなんとか耐える。だがコンビネーションジャンプが思うようにはまらず、得意のトリプルサルコウは着氷でふらつき「自分的には全部失敗した」(中野)と満足がいくものではなかった。また、佐上は体調を崩し新年に入ってからこなした練習は2回ほど。鎌田詩も鎌田英のケガにより突如出場が決まり、思うように今大会を迎えられてはいなかった。そんな本調子ではない3人に力を与えてくれたのもまたインカレだった。「みんなが一丸となって応援してくれてとても力になり、自信をくれるいい大会」(佐上)。男子団体SP1位は3人だけの成果ではない。出場できなかった明大選手、監督やコーチ、明大グッズなどを持って応援する家族や観客。多くの人の後押しで成し得た。「明治を優勝させたい」(鎌田詩)。紫紺パワーで3年ぶりとなる大学の頂点を目指す。

女子
 涙、涙の演技だった。「みんなの声援がいっぱい聞こえてまた涙が出た」。最後のダブルアクセルはこらえ切れない涙で抜けるという藏らしい理由で惜しくも決められず。だが「今日の出来は90点くらい」と苦手なSPで伸びやかなスケーティングを披露。「自分の一番やりたいことはできた」と充実したSPの演技で、FS進出を決めた。
 緊張との戦いだった。「昨日も全然寝れなかった」。だが苦手にしている1本目のトリプルサルコウを笑顔できれいに着氷すると勢いづき、トリプルトーループ・ダブルトーループのコンビネーションジャンプもなめらかに決めた。好きなステップはしなやかに、そして力強く一歩一歩踏み出す。「これを見せるのも最後なんだな」。走馬灯のようにフィギュア人生が思い起こされた。演技をしながら見える今まで支えてきてくれた人の顔。最後のSPは最高の演技で滑り切った。
 16年のスケート人生に終止符を打つ瞬間を迎える。FSには行けない可能性を脳裏にかすめながら練習してきた藏。だがSPを突破した今「FSに進めるので頑張らないといけない」とあと一戦に向け気を引き締めている。「満足して終わりたい」。涙もろい藏が笑って、そして泣いて引退するべく、選手として最後となるスケートリンクに立つ。

 8日は運命の男女FSだ。男子は3年ぶりの団体優勝、藏は納得のできる演技で競技人生に幕を下ろせるよう全力で挑む。

[浜崎結衣]

試合後のコメント
満足のいくSPを滑り切った藏主将

「インカレで引退と決まっていたので、SPを通過しなかったらもうSPの時点で引退でその可能性も十分にあったので、今日が最後だという気持ちで滑った。やっぱりFSまで滑りたいという思いはあったので、年末も年始も休まず練習してきた。すごく緊張して昨日も全然寝れなかったけど、色々な人の声援でなんとかできた。6分間練習終わって名前を呼ばれて応援してくれたときからずっと泣いてしまっていて、でもジャンプ跳ばなきゃと思ってやっていた。今日はずっと泣きっぱなしで演技していた。1本目のジャンプがいつもは失敗してしまうジャンプなのだが、16年スケートやってきて多分一番きれいに降りられたのでうれしかったのと、応援してくれてる姿も見れないんだなと思ったら泣いてしまった。一番最初のジャンプはずっと決められていなかったというのもあるが先生に最後くらい跳んでほしいと言われていたので、もしかしたら今日で終わりかもしれないから今日しかチャンスがなかったので、もう集中してやった。これで最後だと分かっているから滑るのにすごく怖かった。最後パンクしてしまったので今日の出来は90点くらい。最後のジャンプはステップ終わって落ち着こうと思っていたらみんなの声援がいっぱい聞こえてまた涙が出て、失敗してしまった。今日もいつもと変わらず緊張はずっとしていて、練習もそんなにすごく良いというわけでもなかったので2本目のジャンプが一番得意ではあるが今週あまり曲でも跳べていなかったりで不安だった。でも試合の雰囲気とかその時の気持ちとかで、1本目のいつも跳べないのが跳べたりしたのでそれでいけたのかなと思う。最初に大きいジャンプが二つとも決まったので、最後は気持ちよく滑れた。SPは昔から少し苦手でシニア上がってからもトリプル2本決められたことがずっとなくて、最後のSPは二つしっかり決めたいなと思ってずっと練習してきていたので、最後のアクセルだけ少しもったいなかったが自分の一番やりたかったことはできたかなと思う。ステップも結構好きなステップだったので、ちょうどステップ滑ってるときにお母さんとか明治を応援してくれている方とかもいっぱい見えて、これを見せれるのも最後なんだなと思ってやった。グループの1番目だったけど6分間練習の後すぐなので個人的にはやりやすかった。良いイメージのまま演技を始められるので、それも良かったかなとは思っている。点数に関しては、40点を超えたのが2、3年ぶりくらいなのでうれしい。最後のアクセルだけが少し悔しいっていうだけで、もしこのままFSに進めなかったとしても全然いいのではないかと思えるくらいの出来だった。でも結果FSに進めるので頑張らないといけない。今まで何回もやってきた中で一番良いSPだったかなと思えたし、明治の選手も明治以外の選手もリンクサイドに立って応援してくれたので、演技後はそういう色々なうれしさで涙が出た。(今大会は)4年生も3人しか出ていなくて1年生がやっぱりすごく強くて西の人も強いし、正直FSは出れたらラッキーだなくらいだったので、そういうところでこういう演技ができて結果FSも進めるというのは最後のSPとしては思い出に残るものになったなと思う。明日は良くても悪くても何しても本当に本当の最後なので、気持ちは笑って、でもたぶん泣くと思うので泣いて、満足して終わりたい」

体調を崩しながら力を振り絞り演技した佐上
「(今日の結果は)僕としては全然駄目な方。今シーズンのSPは大きなミスがなくやってきたが、今回は最初のジャンプで失敗してしまって、それがいつも通り成功していたら全然上にいけたのでもったいないという感じ。そこからミスがもうできない状態でちょっとしたミスもなく、いつも通りできたのでそれは良かったと思う。FSは演技時間が長いのでそういう力が試されるので自信にもなった。インカレは昨年出ていなくて外から見ていたが、やっぱり独特の雰囲気というか、みんなが一丸となって応援してくれてとても力になり、自信をくれるいい大会だと思う。今月1日から風邪をひいていて会場に来るまでに2回ぐらいしか練習していない。実際のところまだ治っていなくて薬飲んで抑えているという感じ。病み上がりでも東京選手権の時は跳べていたが、会場に来て何か少しおかしくて。力配分ができていないと先生に言われたのでそうなのかなと思う。実際のところそんな練習はしてきていないが、全日本選手権でのいいイメージはまだ残っているので取りあえず順位は悪くなかったのでFSはもうやり切るだけ。関大とは団体で1点ぐらいの差なので本当に小さなミスを本当に気を付けていかないと順位も下がるかもしれないので、そういうことだけ気にしていきたいと思う」

急遽出場が決まった鎌田詩
「(初めてのインカレを振り返って)今回は補欠だったが英くん(鎌田英嗣・営2=獨協)のケガということで僕が代わりに出ることになって、その分明治の優勝も懸かっていたのできっちりやろうと思ってまとめにいったが、うまくまとめられなかった。出来としてはすごく悔しい出来になった。(出場が決まったのはいつか)監督に言われたのが12月30日くらい。それまでずっと僕が出るのか英くんが出るのかあやふやな状態だった。30日に言われて、オフモードだったが試合モードに切り替えた感じだった。(どのように調整を)帰省していたのだが、北海道のリンクが12月28日から1月2日まで閉まってしまっていたのでとりあえずイメトレだけで過ごしていた。滑れなかったことは滑れなかったが、それは言い訳にできないし、大会に出ると決まった以上はしっかりやらなければいけない。自分の弱さが出てしまった。(地元での演技について)特に思い入れがないというとあれだが、全日本は飛行機の関係で親が見に来られなくなってしまったので、今日は両親や祖父母が見に来れていたのでいいところを見せたいという思いはあった。(演技後の悔しそうな仕草)朝の方は調子が良くて公式練習ではノーミスしていたので、そのままいい演技をして明治の優勝に少しでも近づけたらという思いがあった。トップバッターで波に乗せていきたいというのもあったので、そこができなくて悔しいしやっちまったという思いがある。(FSに向けての意気込み)ごぼう抜きで上まで僕は駆け上がるだけなのでやることをきっちりやってノーミスして明治を優勝させたい」

男子最高位の中野
「ジャンプを二つミスしてしまったのでそれが悔しいのと、トリプルトーループ・トリプルトーループのコンビネーションもきれいに入らなかったので、自分的には全部失敗したと思っている。アクセルが調子良くない中でしっかり締めて転ばないで立てたのは良かったとは思うが、後半のサルコウなど跳べるものが失敗したのでそこは気持ちが弱くなったかなと思う。ここのリンクに来るまでは(状態は)良かったが、こっちに来てから高まっているのか緊張しているのかわからないけど少しずれたりして、最後きれいに降りれなかったりした。それからやばいなと思ってきてそれが次につながってしまって、あまり調子が上がらなかったのかなと思う。ステップの後半も疲れていて、全然ステップは踏めていなかった。足にきて、体力が持たなかったなと思う。1発目のステップアウトのジャンプをこらえて、次も詰まったけどこらえて。スピンはしっかりと回ろうと思ってやった。それでサルコウもこらえてだったので、こらえることが連続して疲れてしまったと思う。(全日本後は)2日間くらい少し休んで、そんなにガツガツはやらなかった。お正月もあってあまりモチベーションが上がらなかったが、明治の優勝を目指してきたのでそこが気持ちの支えになった。あと同じリンクでインカレに出る人が何人もいたので、その人たちと刺激し合って練習できたのでそこは周りの人に感謝したいところ。(インカレだと気持ちが)全然変わるし、自分のミスがみんなの結果につながるので、それは今まで経験したことのない感覚。でもその分チーム感が出てすごく楽しいし、雰囲気がすごく楽しいなと思う。今はジャンプの調子があまり良くないので(フリーでは)とりあえずまとめて滑り切ることと、今シーズンアクセル2発入れて全日本もやったが失敗したので、2発とも降りれることを目標にしたい。あとはグダグダにならないように。一つずつ丁寧にやって最後まで表現できたらいいと思う」


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