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突きをしゃがんで避ける久米

フェンシング部  ルーキー躍動! 結果は奮わずも確かな経験に/JOCジュニア・オリンピック・カップ

◆1・6〜7 第24回JOCジュニア・オリンピック・カップ(駒沢体育館) 
▼男子フルーレ個人
 久米―5回戦敗退

▼男子エペ個人
 三浦―5回戦敗退
 細野―3回戦敗退

▼男子サーブル個人
 安藤―予選敗退

▼女子エペ個人
 星―3回戦敗退
 森本―3回戦敗退
 ルーキーがそれぞれの力量を発揮した。2017年1月1日時点で17歳以上20歳未満の選手のみが出場できるJOCジュニア・オリンピック・カップに、明大からは6人の1年生が参戦。奮戦したものの、最高が久米春貴(営1=愛工大名電)と三浦秀也(政経1=気仙沼)の5回戦敗退と悔しさの残る結果に。しかし、同学年や下級生との戦いは、1年生にとって良い刺激にもなった。

<1日目>
[男子フルーレ]
 因縁の相手から勝ち星をもぎ取った。男子フルーレの久米春貴(営1=愛工大名電)は予選を1敗で通過し、本戦に進出。本戦でも危なげなく勝利を重ね、4回戦に駒を進めた。4回戦の相手は伊藤(日大)。インカレの団体戦では0―5で敗れた相手だ。「絶対勝ちたいと思っていた」(久米)。序盤は相手のペースで試合が進む。4連続得点で7―6と逆転に成功すると、試合の流れが久米に傾く。相手を突き放し12―9と差を広げる。しかし、4連続得点で再びビハインドを許すと、試合は14―14で一本勝負にもつれ込んだ。最後は相手の突きをしゃがみ避け、逆に下腹部を突き返し、勝負あり。続く5回戦でランク上位8人に与えられるスーパーシードの永野(JOCエリートアカデミー)に敗れ、目標としていたベスト8には一歩届かなかったが「自分に足りないものがよく分かった試合」(久米)と実りある敗戦となった。

[女子エペ]
 3年連続の入賞とはならかった。明大からは、森本菜月(農1=岡山大安寺中等教育学校)と星純玲(理工1=宇都宮中央女子)が出場した。森本が予選全勝で本戦3回戦からのシードを獲得。星も1敗で予選を通過し、好調な滑り出しで本戦を迎えた。3回戦でスーパーシードの選手と戦う前の肩慣らしといきたい森本だったが、攻撃が淡泊になり思うように点が取れない。「相手が得意な距離にずっといた」(森本)。自分のフェンシングができずまさかの3回戦敗退となった。星もインターハイ優勝の経験もある前田(法大)に歯が立たず。2人とも3回戦で姿を消すこととなった。一昨年優勝の古俣潮里(政経3=新潟)、昨年ベスト8の上田果歩(理工2=伊那北)に続く、3年連続の入賞はかなわなかった。

<2日目>
[男子サーブル]
 安藤奈央(商1=明大明治)が予選敗退となった。野球部出身で、始めてまだ間もないこともあってJOC本戦の壁は越えられず。「下半身強化で、しっかりしたフェンシングができるようにトレーニングしてもらいたい」(長尾監督)と、オフシーズンは基礎をさらに固めていく時期となる。数少ない男子サーブル陣として、来春のリーグ戦での勇姿を期待したい。

古俣(中大)と対峙する三浦(右)
古俣(中大)と対峙する三浦(右)

[男子エペ]
 最大の敵は旧知の相手だった。昨年準優勝を果たした三浦は今回5回戦で敗退。敗れたのは古俣潮里(政経3=新潟)の弟の古俣(中大)だ。共に海外遠征に行くほどの仲でもあるが、同時に「次古俣かってなると落ち込む」(三浦)と強い苦手意識も持っていた。その心持ちで入った試合は、案の定序盤からペースをつかまれた。手の内を知られているため、得意の揺さぶってスキを出させる戦術が通用せず。逆にチャンスでなくても手を出さざるを得ない状況に持ち込まれ、待ち構えていた相手に突かれる。嫌なパターンに完全にはまり、9―15と大差が付いてしまった。
 課題は明らかだ。「読まれてさえいなければ勝っていける」(長尾監督)と申し分ない実力は既に付いている。重要になるのは、相手のペースにはまっても、自分のペースに持ちこむこと。「自分から仕掛けて取るような技を練習して試合でも使えるようになれば」(三浦)と、これからは受けるだけでないスタイルを模索していく。今年度は海外遠征と関カレが被るなど大学の大会になかなか出場できなかった。だからこそ来年度の目標は「インカレの上位」(三浦)だ。明大の新たなエースの誕生を、今から心待ちにしている。

 これで今年度の主要な大会は全て終了。選手たちはこれからシーズンオフに突入する。1年を通して見つかった課題と向き合い、乗り越えていく期間だ。次に見られるのは5月の関東学生リーグ戦となる。多くの涙を飲んだ今年度のリベンジを果たせるような、さらなる進化を遂げていることだろう。

[前田拓磨・三ツ橋和希]

試合後のコメント
長尾監督

「森本は予選プール全勝で、スーパーシードに次ぐ予選のシードに入っていきなりベスト32に入ってしまったから予選は良かったが、その後の試合が。それまでの時間の過ごし方というか、初めての経験だったから。スピードがちょっと足りなかったかなという感じ。その場で見てて悪くはないとは思ったが、試合勘というか、相手との距離が一定の距離のまま突っ込んでいってやられて、突っ込んでやられていってという感じだった。試合の間の過ごし方というのが、どうだったのかなというのが疑問。勝って欲しかった。相手はスーパーシードの子ではないから。勝って次のスーパーシードに負けるならともかく。あの子もまだ半年だけれども、伸びが急でいい試合ばかりやってきたけれど、必ず壁というものはあるわけで、その壁が今日の試合だったのかもしれない。どこがどうだったというのは、自分がこれから考えてもらって、今後に生かしてもらいたいと思う。星は4勝1敗で上がって一つ目勝って、二つ目も勝って32まで入ってきた。32の相手は前田友菜(法大)。インターハイを優勝している子だよね。あの子も試合を真横で見ているとスピードとフットワークが違う。まだまだスピードを上げるフットワークができるようにしないといけないということが勉強になったと思う。久米は16まで入ったのか。勝てば8でエリートアカデミーに負けたけど、途中まで良くてあっという間に追い付かれて、置き去りにされたというか、通常だったら決まる技が決まらない。来る、返すまたはラインを変えれば決まっていたものに、それを跳ね返されて背中を突かれるとかレベルの違いといってはなんだが。エリートアカデミーで毎日セミプロのようなコーチにレクチャーを受けている相手との差を体感したのではないかと思う。今後のフェンシングに生かしてもらいたい。惜しかった。これが今の実力の差。(男子サーブルで出場した安藤選手について)キャリアから考えればJOCっていう試合はレベルが高い大会だから、一つは勝ちたかったけど残念だったね。今後下半身強化、しっかりフェンシングができるようにトレーニングしてもらいたい。(男子エペで出場した細野選手について)惜しかったね。相手はカデの頃から世界に行ってるエペのキャリアの長い子だから、5本、よく頑張った。大学生のプライドとしては勝ちたかったかもしれないけど、キャリアを考えれば1年未満の人間と数年の子ではだいぶ違うから。勝負強くなってきたとは思うけどもう少し安定感のある試合をするには日々のトレーニングを怠らないことが大事だと思う。(同じく男子エペで出場した三浦選手について)昨年は準優勝で、その実績を考えればベスト4までには入ってほしかったなって思うけども。最後対戦したのが古俣の弟ってことを考えると何か因縁を感じる。力は大差ないけど、どうも苦手意識があるみたいで。海外も一緒に行ってるし、いろいろな大会で当たってるからお互い手の内はわかってる。変な苦手意識が試合ぶりに出たのかなという。彼はピストを広く長く使って相手を押していったり相手が来たときは下がったりということができるけど、いきなり向こうが前へ前へと来るフェンシングでやられてしまったから、ほとんど自分の陣地でやってしまった。ちらっと最後に言ったけど思い切って逆に圧力を感じても出てってもよかったかもしれない。(三浦選手の強みは臨機応変さ)そうですね。古俣に負けたのは相手が来たときに三浦がここで剣を出す、ということを知ってるから。一発目誘いの剣を出して、三浦が来たところを最終ラインで捉えると。それをいつも捉えられるから苦手意識がある。読みの差といえば読みの差かもしれないけど、読まれてさえいなければ勝っていける。実力的にはそこまで変わらないと僕は思ってる。(三浦選手の今後の課題)一定のレベルまできてるから、具体的な目標を高いレベルに置いてトレーニングに励んでもらうということ。出る試合には勝ちたいという漠然とした勝負に対する気持ちはあると思うけど、この大会に照準を合わせたトレーニングをしてきたかとか、そういうこと。リーグ戦のエペの試合に今度照準を合わせるとか、具体的な目標を掲げて逆算して、それには今何をしなければいけないとかの経験でしょうね。まだ1年生だから、そういうことを今後期待したいと思う」

久米
「今回ベスト4に行けたらいいなと思っていて、8には入りたいと思っていたので16はちょっと。あと一歩届かなかったなという気持ち。(負けた相手の選手の印象について)元々あの子はランキングでシードで、上の方の子なので強かった。自分に足りないところが良く分かる試合だった。向こうがアタックを撃ってきて自分が止めて突き返すところまで相手は読んでいて、この流れが2回目の攻撃とかコンビネーションが上手くてそれにやられた。(4回戦は一本勝負になったが)良く勝てたなと。インカレの団体戦で30秒くらいで5―0にされてて、今回は絶対勝ちたいと思っていて、『おお勝った』という感じ。(最後はしゃがみながら突きを決めたが)相手が有効面を狙ってきたので、その位置をグッと下げることで相手の空突きを狙った。横に避けるやつの下バージョン。下腹部を突いてしゃがんだ。(2017年が始まったがどのような年にしたいか)去年1年は高校上がってきたフェンシングでやってきた感じだが、今年は大学生ぽいフィジカルトレーニングを多くやって頭を使って動いて勝っていきたい」

三浦
「(古俣は手の内を知られている相手)結構遠征とかも一緒にいったりするので、お互い知ってはいるけどなかなか強い。(苦手意識は)否めない。公式戦でまだ勝ったことがないので、どうも次古俣かってなると落ち込むというか、そういう気持ちになる。(今日の調子は)調子はまずまずだと思う。そんなに悪くはなかった。(古俣はどのような選手か)突きの精度が高くて、こっちが払ったと思っててもその後で自分より早く突かれたりして、そこが古俣の強いところかなと思う。(自分のプレースタイルは)あまり周りの人ほどフットワークがないので、その分試合の中で揺さぶって揺さぶって、相手にボロが出たところを突くってスタイルでやってる。古俣はなかなかブレがなくてチャンスじゃないところで出ざるを得ない状況とかが多くてやられた。(セット間のアドバイスは)試合を全部半分より自分側のピストでやってるので、もうちょっと前に出てみるのもいいんじゃないかというアドバイスだった。(これから古俣と対決するときはどのような対策を講じていくか)もっと自分から仕掛けて取るような技を練習して試合でも使えるようになればもっとうまく戦えるんじゃないかと思う。(来年度の目標は)今年度は関カレの個人戦と海外遠征が被ってて出れなかったので、来年度は関カレで勝って、インカレでも上位を目指して頑張りたいなと思う。(シーズンオフの間に強化したいこと)前よりも攻めて相手に払われた後に突くのが自分ではうまくなってると思うので、そこは良い点だと思う。悪い点はどうも受けに回ってしまう状況が多くて、相手のペースになりやすいので、そこをどう自分のペースに持っていけるかが今後の課題」


「(今日の調子は)今日は前までの大会よりは良かったと思う。休みの期間中に前までのステップと変えてみたら動きやすくなったので、それで自分が突けるチャンスが増えて、ポイントが増えたのかなと思う。(3回戦の敗因)2セット目でノンコンバットをしてしまって。それで自分が焦ってしまって、向こうは待ってるだけだったので、前田さんの思うツボというか相手の考えた通りに自分が動いてしまったので、そこをもう少しよく考えてもっと冷静になれたらよかった。試合の中で1セット目は結構いい動きができてたけど、だんだんセットが変わるごとに前田さんが自分に合わせて自分の苦手なところを突いてくるようになったので、向こうが変えてきてるのに自分がそれに対応して変えられなかったのでそれも敗因だと思う。(今回見つかった課題)時間と点差で自分がすぐに焦ってしまう人なので、もっと落ち着いてその状況に応じて試合の展開を変えることができたらいいなと思っている。(どのような練習でそれを克服するか)練習は基本5本勝負でいつもやってて、その練習が終わった後とかに15本でやってるけど、その時に1点差だから今はこうしようとか考えて15本勝負の練習をしていきたい。(シーズンオフの目標)リーグ戦は、自分のポイントが今はあまり確実ではなくて、自分が足突きしたら前に手を伸ばすとか自分の動きがいつもパターン化してしまうのでそのパターン化してる中でもっと広げていけるように練習したい」

森本
「(今日の調子は)調子は悪くなかった。(3回戦敗退、敗因は)ずっと同じ取られ方をしてて、距離とかも相手が得意な距離にずっといて。もっと自分は近くに入り込んでからつなげて取っていたのに、今日は結構遠くの距離でやってしまって、そこを変えられなかったのが駄目だなと思った。(3回戦、セットの間で監督と何を話したか)同じことばかりやられてるから、相手をわざと来させて出すようにもっていきなさいと言われたけど、なかなかそっちにつなげることができなかった。いつもは一発で決めようとせずに、一発出して相手を見て次の攻撃につなげてたけど今日は一発で終わらせるばかりで相手のことがあまり見れてないなと思った。(今回見つかったけど課題)勇気を持って近くに入り込んで自分のアタックをするというのがずっとできてなくて、それが課題のまま。(シーズンオフの間どのような練習を積むか)フィジカルの面も練習であるので、それも鍛えつつ近くにもっと入って自信を持って攻めていけるように練習していきたい」


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