検索
 HOME > スケート部(フィギュア部門)

最高の演技で競技生活を終えた藏主将

スケート部(フィギュア部門)  藏会心のラスト演技 男子は団体2位/日本学生氷上競技選手権

◆1・4〜9 第89回日本学生氷上競技選手権(沼ノ端スケートセンター)
▼男子A
5位 中野 182.54点
11位 佐上 163.43点
16位 鎌田詩 154.75点
▼男子団体
明大――2位
▼女子A
16位 藏  118.04点
 インカレの男女フリースケーティング(FS)が行われた。男子は中野耀司(営1=横浜創英)がコンビネーションを含む2本のトリプルアクセルに成功し5位に入賞。しかし関大に追い上げられ、団体2位と悔しい結果に終わった。女子は藏佐衣子主将(営4=広尾学園)が現役最後となる演技を披露。ショートプログラム(SP)に引き続き、FSでも大きなミスはなく、満足のいく演技で自身のスケート人生に終止符を打った。

男子
 今までの挑戦が実を結んだ。中野が「意志を持って毎回入れてきた」というトリプルアクセル。昨年11月に行われた東日本選手権で初めて成功させた。そして先月行われた全日本選手権からFSに2本のトリプルアクセルを組み込む挑戦的なプログラムに変更。全日本選手権ではどちらも決めることはできずにいた。今大会では1本目に単独で跳んだトリプルアクセルは着氷まできれいにまとめ、2本目のトリプルアクセルでは着氷が乱れたものの、ダブルトーループとのコンビネーションにつなげた。その後のジャンプで一度転倒したものの、高難度のジャンプを決めたことで得点が伸び、SP7位から順位を上げて5位に入った。またステップでは巧みなエッジさばきを披露。振り付けだけでなく、スケーティングでも『もののけ姫』の世界観を見事に表現した。
 悔しい準優勝だ。SP終了時から僅差で競ってきた関大に団体優勝を奪われた。今季は各大会で成績を残してきた明大男子勢。その筆頭である佐上凌(商2=私立武蔵野)は体調不良から思うような演技ができず「全然やり切れた感じはなかった」と不完全燃焼に終わった。しかし全日本選手権に4人が出場権を獲得するなど実力者ぞろいであることは確かだ。「ここで終わっちゃいけない」(鎌田詩温・商1=札幌第一)。来年こそは王者に明大の名を刻む。

女子
 集大成の演技は最高の出来だった。今大会で引退となる藏。これまでの試合では緊張してしまっていたが「今日は試合も楽しみだったし、練習の時から落ち着いて滑れた」と平常心で演技に臨んだ。その平常心は表現にも変化を及ぼした。「今思っていることそのままを表現した」と藏の思い描くジュリエットを体現。演技全体を通しても大きなミスはなく「これ以上のことはできない」と全てを出し切った。
 声援を力に変えた。演技冒頭からジャンプを3本組み込んだプログラムとなっているが、これまで練習でも成功することはなかった。しかし本番では3本全てのジャンプに成功。さらに後半の3連続ジャンプを華麗に決めると、会場は歓声に包まれた。藏の原動力となったのは、周囲の応援。日頃から練習を共にしてきた選手たちや初めてインカレを見に来たという両親の姿が藏の心を支えた。また演技後には「さえこ ありがとう」と書かれたプラカードが客席に掲げられた。これには藏も「すごいうれしくて、びっくりして、また泣いてしまった」と感激。今季は主将を務めたり、思うような演技ができなかったりと苦しい思いもしてきた藏へのはなむけとなった。

 各大学が団結して戦うインカレが幕を閉じた。男子は今回出場した3人に加え、男子チームを引っ張る森望(営3=岩倉)や今大会ケガで欠場となった鎌田英嗣(営2=獨協)など注目選手が目白押しだ。部内での競争は熱を帯び続けている。来季はどのようなスケーティングを見せてくれるのか、新たな一歩を踏み出す選手たちから目が離せない。

[秋山祥子]

満足のいく演技を披露した藏主将
「昨日の方がもう最後かもしれないって感じで滑っていたので、今日は昨日より楽に、これが本当に最後だから気持ちよく滑れたらと思ってやった。いつもはすごい緊張して、昨日は帰りたいぐらいだったのに全然今日はしなかった。今日は試合も楽しみだったし、練習の時から落ち着いて滑れた。(ジャンプは)練習でも最初3本を成功することはまずなくて、今日は全部きれいに決まって後半までちゃんともっていけたので、これ以上のことはできないかなって感じ。演技には満足している。原動力になったのは、完全にみんなの応援。明治の子だけではなくて、普段一緒に練習している他の大学の子とか今日わざわざ見に来てくれたファンの方とか、家族もインカレに来るのは初めてだったのでそういうのも全部練習の時から滑って見えていたので、そういうのがすごい力になった。(女子は1枠だったが)10月の予選が終わった時から決まっていたことだったので、インカレに出られなかった人も私が出て良かったって言ってもらえるように、出られなかった人の分までしっかりできればいいなと思ってやった。(演技後に掲げられたプラカード)演技が終わって初めて見て、誰が用意してくれたのかも分からなかったが、すごいうれしくて、びっくりして、また泣いてしまった。(表現について)普段飛ぶことに必死だったり緊張していたりで、あまり表現とかにまで気が回らないが今日はすごい気持ちもリラックスしていて、本当はジュリエットを演じなければいけないのだが今思っていることそのままを表現したのがジュリエットにもつながったりしているのかなという感じ。(4年間を振り返って)苦しいこともすごくいっぱいあった。今まで強い先輩がいて、その中で練習したり試合に出させていただいたりしていて、その時はついていくって感じで全日本にもあまり出ていないような自分が明治に入って良かったのかなって考えた時もあったが、最終的には入って良かった。最後の1年は主将を務めて、個人競技だから主将とかあまり関係ないかなって思っていた。でも実際シーズンは今までで1番最悪の演技をしてしまったりしていて、周りからは「主将なのに」みたいなことも言われたりしていたので、すごくつらいこともたくさんあったが、今ではメンバーの子たちがそういう状態だってわかってくれていたので周りに助けられた1年だった」

思うような演技ができず悔しさでいっぱいの佐上
「プレッシャーとか優勝しなきゃいけないということを頭ではわかっていたが、体がうまく動かなかったのかわからないがFSでやりたいような演技ができなくて今はものすごく悔しい。(明治の)二人がいい演技をしていたので、いい演技をしたかったが、自分の持っている全ての力を出しきれず、明治の順位を下げてしまって結構みんなに迷惑かけて、結果的に2番になりましたけど。でもインカレに出られない選手もいるので、その選手の分まで頑張ってやりたかったです。悔しい気持ちでいっぱいです。(インカレは他の試合と)変わらないと思っていた。全日本の方が会場も大きかったので緊張していた。だが、インカレという優勝しなければならないプレッシャーの中でどれだけできるかを感じさせられた。負荷をかけすぎると熱出たりするが、追い込んで練習はやった。その中でも自分ができるものを最大限やるようにはしていた。でも風邪も自分の責任なので、自分で取り返すしかないかなと思った。最初のルッツ、トーは練習していた中ではすごくうまくいった感じ。でも他のジャンプは軸がずれたり、パンクしたり散々って感じだった。全日本の時に完璧に近い演技をしていたので、ちょっと何にも言えない。言ってしまえばFSとかかけられる状況じゃなかったので、練習はできていなかったが、それでもやらないといけないので。そこで、できるかできないかでどういう選手か分かれると思うので、まだまだ自分は下の選手かなと思った。(スピンで)失敗したのはしょうがないと思っていたので、次の要素をちゃんと取れるように心がけてはやっていた。全然やり切れた感じはなかった。どれも曖昧というか、自分のやりたかったことが本当に全然できていなかったので、ただ単に自分の実力不足になるんじゃないですかね。こういう時でも、できる選手が上にいくので自分は気持ちなのかわからないが、まだまだ自分は下の選手だなと感じさせられた。風邪を治して国体に全日本と同じように良い演技ができれば、今シーズンは国体で終わりなので良い形で終われればいいかなと思う。(明治の選手としてラストの試合だった)今シーズン始まるまでは全日本通過とインカレ出場を目標にやってきて。シーズン最初からブロック優勝したり、いい感じできた。来年はただ出場するだけでなく、もっと結果を求めてやっていけば去年と同じように目標にしていたことが達成できるので、来年は全日本とインカレ優勝できるように今から目標立てていこうと思う。(藏さんは今日で引退)東伏見で同じチームメート、先生で、結構一緒に練習させてもらっていた。インカレメンバーが決まる前に去年一緒にインカレに出られなかったので今年は一緒に出ようと言っていて。それが実現できたし、藏さんも大きなミス無く演技できて良かったなと思っている。ホッとした。引退の時に自分のやりたい演技をやっていたので、かっこよかった」

転倒もなくSPから順位を上げた鎌田詩
「(関大と)僅差というのを聞いていて、とりあえず自分は昨日いい出来ではなかったのでフリーではいいところに行くだけだなと思った。自分のできる最高の演技をして明治の優勝に貢献したいというつもりで今日は滑った。(今日も明大トップバッター)トップバッターの人がその後の選手たちの勢いや波に乗せられるか重要なところだと思ったので、そこは精一杯頑張ろうと思った。昨日、2人がそこそこ良い演技をしていて本当に申し訳ないなと思ったし、せっかく監督にも全日本のリベンジの場として今回のインカレの場を設けてもらって急きょではあったが出場するチャンスをもらえて、英嗣くんだったり梶田くん(梶田健登・政経2=明大中野)であったり出たくても出られない選手がいるという状況の中で、本当に申し訳ないなと思って今日こそはと思って挑んだ。(演技を振り返って)1個パンクしてしまったり小さいミスがあって素晴らしく良かったとは言えないが、悪くはなかった。とりあえず転ぶことだけは絶対避けようと思っていたので、転ばないで最後まで滑り切れたことは良かったなと思う。言い訳にすることではないが急きょ決まって練習量がなかった中で自分のできる最高の演技ができたんじゃないかと思う。今日、自分の名前が呼ばれてスタート位置に着く前に梶田くんとか鎌田くんとか監督に「とりあえずお前は元気が足りない」、「ドヤ顔で行け」と言われたので、踊れるっていう分野では負けたくなかったので、踊りだけでもしっかりやろうと思って挑んだ。カノンは激しい曲調で、今日は手拍子もいただけてそれに合わせていけるように。途中でバテたりするのではなく、最後までしっかり踊り切れるようにやってきた。体力面は足りないなって思ったことは多かったが、なんとか最後まで滑り切れたことに対してそこは満足だったかなと思う。(演技後の拍手)なんか拍手してしまった。そこそこの出来で、僕自身の中では本当に緊張もあって、大学の名前を背負って優勝をかけてっていうことであったり、今日の朝も昨日の夜も監督に「お前が優勝のカギを握っている」と言われて、僕が頑張らなきゃいけないなっていう思いがあったりした中ですごい良かった演技ではなかったがまずまずの演技ができたことに対してのちょっと自己満足というか、それで手を叩いていた。(順位)順位としてはごぼう抜きしろと監督に言われていたので、それができなかったことは本当に悔しいですし、こうやって明治の優勝にも本当に申し訳ないことをしてしまったという思いがある。ただ、ここで終わっちゃいけないと思うので、また次の試合につながる結果になったんじゃないかと思う。(明大の選手の応援)応援が今回の僕のFSの最初のジャンプから最後のジャンプまでしっかり跳べるっていう力になったし、こういうインカレのいいところというか、初めての出場だったが他の試合とは違って団結力があって、こういう応援が本当に自分の力になっていると思った。(シーズンを振り返って)最初が春の関東学生選手権から始まって、最初はすごく明治大学として出ることに対して学校を背負うってことでどうしようって不安があったが、シーズン通してきて今、自分が大学を背負って戦うことに誇りを持てるようになって自分は明治の一員だと。これから明治を強くしていくのは自分だという気持ちがあるので佐上くんだったり中野くんだったり、梶田くん、鎌田英くんだったり、その2人に負けないようについていこうと思う。スケートは年を重ねるにつれてスケートの洗練された動きだったり、スケートに磨きがかかっていくのでそこは年を重ねるごとにうまくなっていけたらと思う。ただ、今はまだ1年生なので若さを生かして力強く負けずに食いついていきたい。来季は明治の中では負けたくない」

2本のトリプルアクセルを決め5位入賞を果たした中野
「内容はすごく良かったわけではないが、アクセルを1発目降りて2本目のコンビネーションで立てたからそれが多分得点に残った。それ以外は1回こけたが、そんなに悪くなくまあまあまとめたという感じ。点数は残ったが自分の中ではもっともっとできたと思う。アクセルは1年以上前にプログラムに入れてからずっとダブルアクセルに回避したりとか今までしてこなかったので、ちょっとプライドというか意志を持って毎回入れてきた結果が今になって今日のような結果に結び付いてくれるので他の人にはないジャンプを跳べるのはうれしい。自分はあまりジャンプが得意な方ではないのでそれをフリップとルッツを今回失敗してしまったのでそれを1からやりたいと思う。(この1年間のFS)ジャンプのレベルはアップして滑り込んでいるとは思うが、逆に慣れているから楽できるところはしてしまったり前と比べてプログラムの面では抜いてしまっている部分はあると思うが(もののけ姫の)静かな曲調が自分に馴染んできたかなと思う。(男子団体2位)実際自分の順位や点数よりもそれが一番悔しくて、やっぱり明治は周りから強いといわれてすごい選手が集まっている中での試合だったので1位取れるところで取れなかったのは悔しいが誰を責めることはなく自分がもっといい演技をして上にいけば変わったと思うし、それは個々いろいろあるので切り替えて来年に向けてまたみんなで練習に向かいたい。(藏)何度も演技を見てきて最後のインカレの時に自分が見た中で良かった演技だったので強いなあと思って心もそうだし4年生の意地というかそういうものを見せられたのですごく感動した。今シーズンは全日本選手権に出られてインカレにも出られて昨年よりはレベルアップしているとは思っていてアクセルの完成度もあるし徐々に点が伸びてくれているが今自分の中の一番の課題はフリップ、ルッツを固めるのとループジャンプをプログラムにちゃんと入れるようにして4回転もシーズンオフになったら練習しようと思う」

ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: