検索
 HOME > ラグビー部

副将として集大成を飾る梶村


NEW MEIJI  (4)「この1年を明治に捧げる気持ちで」 梶村祐介副将  

 新たな時代の幕開けだ。無念にも全国大学選手権初戦で京産大に敗れ、屈辱のシーズン閉幕となった昨年。雪辱を誓い新たに掲げた今年のテーマは「NEW “MEIJI”」。古川満主将(商4=桐蔭学園)と梶村祐介(政経4=報徳学園)を主軸に、FW・BKともに日本一の軍団を目指し、選手権優勝奪還に燃える。本企画「NEW MEIJI」ではチームを日本一へ導くキーマンを1年間に渡って紹介していく。
 第4回は、ずば抜けたボールキャリー能力で圧倒的な存在感を放つ梶村祐介副将(政経4=報徳学園)だ。昨年はBKリーダーとしてチームに貢献。さらに劇的な大逆転で勝利を収めた慶応戦でゲームキャプテンを任された経験も持つ。副将を任された今年度、明治の怪物は集大成で何を成し遂げるのか。(この取材は4月11日に行ったものです。)

―まずは1カ月間のニュージーランド遠征について教えてください
 ITMのオークランド州代表の選手の方々とハードな練習と試合をしました。全体的にハードでした。語学授業も含め1日4部練習が続いて、試合も4試合出ることができました。この時期に試合に出ることができたのは自分にとっても良い経験でした。授業が週に2回、英語の授業が3時間あって、そこからウエートトレーニングに入るという流れ。英語の授業は日本人だけで、トップリーガーだったり女子ラグビーの方々と英語の授業を受けて交流しました。食事は最初合わなくて体重も3kgほど減ってしまいました。

――遠征中の苦労は
 スキルは日本と変わらないですが、同い年か年下の選手が多くて、いずれも僕よりも体が強かったので苦労しました。捉え方を変えて、違うところに重きを置きました。初めはディフェンスと視野を広げるという点に絞って遠征に挑みましたが、アタックにも力を入れました。去年の明治のラグビーは型にはめていたのを、遠征に行ったことによって視野を広めるという意味では成長を感じています。遠征で苦労したのはコミュニケーション。カナダやアルゼンチンから来た選手がチームメイトで、英語で話さなければいけない。それが日本語だったとしてもまだ足りないものだと思います。

――チームに持ち帰るものを発見しましたか
 海外の選手は1回1回の練習を大切にしていて、上手くなりたい、強くなりたいという学ぶ意欲に溢れていました。教えてもらうことは日本と海外で変わらないので、学びたいという気持ちの強さが違うと感じました。

――次に昨シーズンの振り返りをお願いします
 BKリーダーをさせてもらってチームを作り上げていく中で中心になりましたけど、結果的に選手権ですぐに敗退してしまいました。1年間を通して思い返してみると1日1日を無駄にしている。成長したかといわれると成長できていなかった1年間。個人的にもチームとしても伸び悩んだ期間でした。

――印象に残った試合は
 京産大戦。チームは勝てるだろうと思っていた中で、何人かの選手はこのままでは危ないと感じていた選手もいました。関西のチームに負けてしまったことは、悔しいを通り越して情けないという気持ちでした。練習でやったことしか試合で出ないと思うので、練習に対する取り組み方を変えなければいけない。

――副将になりチーム内での役割の変化を感じますか
 僕もできればプレーに集中したいですけど、チームにも目を向けなければいけない。各選手に気を配りながら、スキル面ではチームトップでいることとプレーだけでなくフィットネス中も休憩中も選手に声をかけてチーム全体の底上げをしていくことです。今年、強化していかなければいけないのはFWなので、そこで満(古川主将・商4=桐蔭学園)が主将になって僕がチームを俯瞰(ふかん)して全体を見るのがバランスがいいのだと思います。

――ご自身が監督、コーチから期待される点とは
 試合で前に出ていくことは当たり前。それと練習中に全員の意識とスタンダードのレベルを上げることを期待されていると思います。チームがラグビーをし始めてまだ1カ月少しですけど、その中で4年生が中心になって3年生も声をだしてくれるのでチーム内で指摘し合える環境ができていると思います。

――チームミーティングで話したことを教えてください
 ミーティングは毎週あります。初めてのミーティングはニュージーランドでいなかったのですが、全体ミーティングでは満が全員に向けて話をしました。僕は基本的に練習中に選手を集めて気を引き締めたり、今のチームに必要なことを提言します。練習外では主将を立てなくてはいけないので、練習外は満に任せて練習では話すようにしています。

――ヘッドコーチが変わった影響は
 すごく良いです。澄憲さん(田中ヘッドコーチ・平10文卒)は小学校のころからチームが一緒で地元も一緒です。昔からお世話になっていて、チームのことに関し情報を交換しやすく話しやすいです。オンとオフをしっかり分けている人なので、練習は厳しく愛を持ってやってくれます。オフになると優しくしてくれます。BKコーチも兼任でされているのでそれも相まってやりやすい環境です。

――選手たちから「マインド」という言葉を聞きます
 とにかくマインドを変えなくてはいけない。澄憲さんがチームに来ていない頃の明治はまだ勝つチームのマインドではなかったです。自分たちに自信を持つというのと、厳しい練習の中で100パーセントで取り組む。新チームになって「マインド」という言葉が多く出てきています。東日本大学セブンズ選手権でも練習時間が短い中で結果を残すことができたのは選手たちがマインドを変えてとにかく勝つという意識で挑めた証拠。今年はスローガンの「NEW MEIJI」でチームも生まれ変わる、という意識を持ってやっていきたいです。

――ご自身にとっての「NEW MEIJI」とは
 このチームに新しい文化を植え付けたいと思っています。今までと違った明治のラグビーをつくって後輩につなげていくのが僕らの代の役目だと思います。練習中から100パーセントを出せるようチームのマインドを変えることです。結果を求めるのは当たり目ですけど、今までの明治はどこか変にプライドがあったりして練習中も100パーセントでやっているつもりでも周りから見れば70パーセントであったりだったと思います。明治に来ている選手は高校で実績もある選手が多いですが、実際大学では勝てない。自分たちが新しく変わらなければいけないという気持ちがありました。今年も有望なルーキーがたくさん来ていて環境が変わってやり辛いと思いますが、勝ちたいという意欲を高く持ってやってほしいです。
ボールを持った時の存在感は随一
ボールを持った時の存在感は随一

――BKの長から見た今年のBKは
 今年は去年とメンバーが変わらないので今年も強い選手が多いです。しかし、結局はFWが強くなければ勝てないと思います。去年の選手権決勝を見てもFWがいかに前に出るかが勝敗を分けると思います。最終的にはバランスの取れたチームにしたいですが、今はFWの強化が必要だと思います。その点で満はプレーで引っ張ってくれると思うので頼りにしています。前田剛(営4=報徳学園)も情熱を持って練習に取り組んでくれています。

――主将副将で話す機会は
 毎週月曜日に学生スタッフで集まって今のチームの現状を話します。寮長(古田雄也・商4=国学院久我山)と主務(廣井雅宇・文4=明大中野)も含めてチーム内の情報はかなり共有できていると思います。今は、ABとCDで練習が分かれていて僕たちもCDの雰囲気を把握したいので廣井に練習内容や様子を聞いて改善点を出したり。最近はABチームはコンタクト練習は上手くいっていますが、フィットネスで気持ちが弱い選手へどのようにアプローチしていくかを話しました。

――ご自身が目指す組織像とは
 1年生が4年生に指摘できるような環境作りをしたいです。ただ、今の雰囲気だと誰も僕に指摘できないので、1年生に指摘してほしい。そういう環境がチームを良くすると思います。一人一人の選手がオンオフをしっかりしています。ニュージーランドから帰ってきてチームの雰囲気が悪いと思ったことは一度もありません。これもコーチ陣が変わってチームのことを考えてくれるのもありますが、選手自身がチームを変えたいと思っているのが去年と比較して違う点だと思います。昨年の敗戦からもう一度チームを見直そうと自分たちの代の意識が変わっています。練習への態度と危機感。あと1年しかない、あと1年しか紫紺を着れないのでこの1年を明治に捧げる気持ちでやっていきたい。

――この春のテーマを教えてください
 せっかくニュージーランドにいってきたので、そこで得たものを下げないこと。とにかくいろんな選手から学ぼうとする気持ちを持つことです。後輩、同期、相手選手から学ぶことは多いと思います。試合の結果にこだわるのは当たり前ですけど、いろんな人から学んで成長していきたいです。去年はパス役に回りましたが、今年は自分自身でも前に出ます。パスとキャリーのバランスを取りながらやっていきたいです。去年は周りを生かすことに集中しすぎてキャリーの機会が減ってしまったので、キャリー数、運動数増やしたいです。相手選手には年下選手が多くなってくるので、仕事をさせない。その中でも常に成長していくという気持ちを忘れずに、その先のステージも見据えてやっていきます。近年副将はケガをしてしまっているのでケガにだけは気を付けます。

――今年のチームのテーマは
 選手主導で考えてラグビーをすることです。コーチの方々にも意見はいただきながら、僕たちも意見を提案していけばチームは良い方向に進みます。時間はかかるとは思いますが、頑張りたいです。誰かに頼ったりするのはよくないので、誰が試合に出ても同じラグビーができるようにしたいです。去年も同じことを言っていましたが、結局続かなかったらそれは文化として成り立たないので、次につなげるためにも結果を残します。

――最後に意気込みをお願いします
 この春はチームの強化する時間は少なく、ユニット強化に時間を割くと思います。結果がついてこないこともあると思いますが、秋勝つために春は我慢してチームの基盤となるものを作り上げていきたいです。

――ありがとうございました

◆梶村祐介(かじむら・ゆうすけ) 政経4 報徳学園高出 180p・93s
 副将。昨年はBKリーダーを務め、対抗戦ではゲームキャプテンを任せられるなど選手、コーチからの信頼は厚い。日本代表合宿へ呼ばれた経験も持ち、正確なパスやBK離れした強靭なフィジカルでディフェンスを突破しチームを前進させる。2015年度U20日本代表。


[長谷川千華]


ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: