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チーム唯一の3勝を挙げた川田

柔道部  王者・東海大にまたも敗れ3年連続準優勝/東京学生優勝大会

◆5・28 第66回東京学生優勝大会(日本武道館)
▼明大――2位
 6月に行われる全日本学生優勝大会の予選である本大会。3回戦の国学院大戦で1―0、準決勝の日大戦で2―1と苦戦が続きながらも、なんとか3年連続で決勝に駒を進める。迎えた決勝の相手は3年連続で同じ対戦カードになった東海大。17年ぶりの優勝を懸けて挑んだが、0―2と完敗。リベンジは全日本学生に持ち越された。

 王者の壁は高かった。3年連続で決勝で顔を合わせた東海大。先鋒(せんぽう)三村暁之(政経4=崇徳)、次鋒川田修平(政経3=愛知県私立大成)が引き分けて迎えた五将小川雄勢(政経3=修徳)。ポイントゲッターとして期待がかかったが、引き分けを狙ってくる相手を捕まえきれず、指導2止まり。「小川が取り切れなかったところが勝負どころ」(猿渡監督・平11営卒)と、エースの不振で歯車が狂った。続く中堅児玉貢輔(政経4=延岡学園)が昨年の講道館杯で2位に入った太田(東海大)に指導三つを取られ敗れると、大将名垣浦佑太郎(政経4=愛知県私立大成)も今年のグランプリ・デュッセルドルフを制した影浦(東海大)の前に開始わずか46秒で抑え込まれ一本負け。「明大のポイントゲッターが取れてなくて、東海大のポイントゲッターが取れている」(猿渡監督)と、核となる選手の差を見せつけられる結果に終わった。

 第3の男≠ェ窮地を救った。小川、田中源大(政経3=高川学園)とともに最強世代≠フ一角を担ってきた川田。しかし、国際大会で結果を残す同期に後塵を拝し、昨季も目立った戦績を残すことができなかった。学年が上がって初めて迎える今大会も「ケガがあった」(川田)と万全な状態ではなかった。迎えた準決勝の日大戦。昨年の全日本学生優勝大会で準優勝を果たした相手に苦戦を強いられ、0―1と劣勢に立たされていた中で登場した川田。「どんな状況でも一本を取らないと」(川田)と強い気持ちを持って臨むと、開始1分13秒に豪快な一本勝ち。「思い切ってやってくれた」(猿渡監督)と指揮官も評価する1勝で流れを変え、続く小川の一本勝ちを呼び込んだ。大会を通じて積極的に攻勢を見せる姿は、成長を感じさせる。今年の川田は一味違う。

 新戦力がチームを底上げする。今大会では児玉、並木泰雅(政経2=愛知県私立大成)、増山香輔(政経1=修徳)が団体戦デビューを果たし、全員が勝利を収めた。中でも国学院大戦でチーム唯一の勝利を収めた児玉は「自分がいかないといけない」と強い責任感を持って殊勲の白星を挙げた。「予想以上にチームのケガの状況が悪い」(野々内悠真主将・商4=崇徳)と田中や神鳥剛(政経2=愛知県私立大成)といった主力をケガで欠く状況に危機感を募らせる。だからこそ、ここまで出場機会に恵まれてこなかった選手の底上げが、悲願の団体日本一のカギを握る。決戦まで残り1カ月。激しい部内競争を勝ち抜いた精鋭たちが、16年ぶりの頂へチームを導く。

[加藤真人]

試合後のコメント
猿渡監督

「3年連続で決勝で敗れたという結果にふがいないというか情けないという感情です。(チーム状況は)順調は順調だったんだけど、全員が全員万全じゃなかったというところがあって、メンバー入りした12人の中では田中がケガで決勝に出場できなくて、その他にも小さなケガを抱えている選手がたくさんいて、追い込んだ練習もなかなかやりこむことができなかったかなと思います。(国学院大には昨年も苦戦したが)苦手意識というよりも、国学院大が単に強かったというのと、うちが弱かったっていうことです。あと、2回戦だったということで体がうまく動かない選手がいて、タイプ的にも苦手な選手と対戦した結果こういう結果になってしまったと思います。ただ、相手がよく研究していたとはいえ、取らなければならないポイントゲッターが誰も取れなかったところは反省点です。(日大戦では川田が一本勝ち)対戦相手が1年生だったこともあって、思い切ってやってくれたと思います。一本とれたのはいい収穫だったのかなと思います。ただ、日大は故障でメンバーを欠いている面もあって、万全ではなかったので、全国大会ではそううまくはいかないかなと思っています。油断せずに、準備していきたいと思います。(東海大戦)メンバーはある程度予想を立てて、その予想通りにいった面もあったんですが、小川が取り切れなかったところが前半戦の勝負どころでした。川田もなかなか投げれそうな場面で投げきれないところがあったので、そこでしっかり仕留めきるというのも必要になってくると思います。結果的に見て、うちのポイントゲッターが取れてなくて、東海大のポイントゲッターが取れている、そこの2―0なので、誰がポイントゲッターなのかを意識させながらやっていきたいなと思います。今回はルールが変わって初めての東京学生で、時間が短くなったというところがポイントで、もう1分あれば指導がもう1個取れたかなと、あと合わせ技一本がなくなったので、その辺の戦い方は難しさがあったと思うので、選手たちに意識させながらやっていきたいと思います。(小川について)大会にたくさん出ていたが、それは東海大の影浦も同じで、言い訳にはならないです。しっかり勝ちきるところを勝ちきるところがまだ足りないかなと思います。(初出場の3選手について)児玉については国学院大戦で一本取ってくれて、しっかり結果を残してくれたので、練習の成果が出たなと思います。ただ、決勝戦に関しては相手のポイントゲッターとはいえ、4年生の意地を出してもらいたかったなと思います。指導三つ取られて負けるっていうのは同じことを何度もしてきているので、同じ負け方をするのはもう一度しっかり反省しないと、選手として起用するのは難しいかなと思ったんで、この1カ月しっかり意識させながらやっていかなければならないかなと思います。増山についてはアグレッシブないい試合をしてくれたと思います。投げれそうな場面もたくさんあったので、評価をしたいなと思います。並木については、気持ちの優しいところ、大人しいところがあるので、気持ちを前面に出す戦い方をしてもらいたいですし、一番重い100kg超級の選手なので、ポイントゲッターとしての自覚も持ってもらいたいかなと思います。戦い方もどうしても技には入れていけない臆病な部分があったので、怖さを消していかないといけないかなと。自信を付けさせながらやっていきたいと思います。(4年生の働きは)野々内、三村は練習の中でも中心人物として、練習の中でもうまく引っ張っていってくれているんで、多少ケガがあっても無理するようなところもあるので、今日もその影響があったのかもしれないです。気持ちだけで今日は戦ってくれた気がするんで、もう少し体調管理というか万全な状況で全日本に臨めるようなやり方を考えていきたいと思います。名垣浦に関しては、彼が本当はポイントゲッターとしてやっていかなければいかないんですけど、2回戦の国学院大戦以降は全く勝つことができなかったので、そこは本当に深く反省してほしいし、名垣浦が勝たないとこのチームが勝てないという自覚を持ってほしいし、1個下の小川や田中、川田に甘えているようだったら、そこはもう一度見直して自分がやらなければいけないと思わさせるような指導をしていきたいと思います。(神鳥の状況は)2月のブレーメン国際で肘を脱臼してしまって、今日はエントリーできる状態にありませんでした。だいぶ調子は戻ってきているので、全日本に向けては出場できるかなと思います。今日出場したメンバーとあと2,3人ぐらいは入れ替えるかもしれないです。部員が少ないんで、交代要員がいないというところはうちの弱点なので、ケガをさせないように鍛えていくのは難しいと思うので、監督、指導者考えながら育てていきたいなと思います。(田中の故障の状況は)重量級とは乱取りもできない状況だったんだけど、今日1試合出したんだけど、違和感はないとのことなので全日本はいけるかなと思います。膝が悪いんだけど、そこの不安を取り除く調整をやっていかなければいけないかなと思います。(全日本学生優勝大会への意気込み)もちろん、優勝しかないと思っています。東海大にはこの戦力にウルフが入ってくるので、かなり手強いんですけど、気持ちで負けないように。まあ去年みたいに東海大ばっか見ていると他の大学に足元をすくわれるので、組み合わせを見て、一戦一戦、明治の柔道、魂のこもった柔道をやっていきたいなと思っています」

野々内
「予想以上にチームのケガの状況が悪いです。厳しいことをやってきました。あとは、キャプテンとして上手くまとめられていない部分があります。(チームのケガ状況というのは)神鳥、田中、自分、三村とかみんな少しずつあります。大体、膝とか腰とかです。でも、柔道はできるといえばできるので、それは言い訳になってしまいます。(今シーズン初の団体戦、厳しい練習をされてきたのですか)そうですね。5月の頭から出稽古とか一日に2回練習とかやってきました。そういう辛いことも乗り越えてきたので、今大会では出すことができなかったことは全国で出せればと思います。(東海大戦を振り返っていかかですか)戦略としては監督から最初の三村、川田、小川、それで金山は流れ次第で『勝負に行ってこい』ということでした。『重量級が勝ってこい』と言っていました。自分は『引き分けでいい』と言われたんですけど、キャプテンなので取りに行きました。転がしてでも技ありとって、次につなげたいと思っていました。対戦相手の香川と高校が同じで、小さい頃から試合をやってきた仲でした。ですので、お互いに知っていたのでやりづらい部分はありました。名垣浦が2年前の今大会で影浦に負けているので、何とか自分が取って気持ちを楽にしてあげたかったです。(ポイントゲッターがポイントを取り切ること)そういうところの部分が大切だと思います。試合時間は4分になったので、指導を三つ取ることも難しいですし、4分間の中でいかに一本、技ありを取っていくかが大切になってくると思います。(国学院戦も危ない試合展開)そうですね。自分たちの柔道がかみ合わないというか、言い方を悪く言えば、掛け逃げの技を得意とする選手で構成しているチームでした。やっぱりああいうチームを1−0とかではなくて、しっかりポイントを取るところで、取らないともっと上のレベルで戦った時に苦労すると思うので、この一ヶ月でどれだけ取り切るための練習ができるかということが大事になってくると思います。(課題はポイントを取り切れないことですか)そうですね。いかにチームをまとめていくかというところですね。まとまってないと言ったら嘘になるんですけど、『個』が強いので、いかに一つの方向性を定めて、それにチームが付いてくるかというところですね。(全日本学生優勝大会に向けて)やっぱりチームの役割分担が大切です。しっかりポイントを取る選手は取って、引き分ける選手は引き分けるということがカギになってくると思います。そういう戦い方ができるようにしっかりとやっていきたいです。(全日本学生優勝大会への意気込みをお願いします)とりあえずあと一ヶ月しかないので、しっかりキャプテンとしてまとめて、今年は絶対に優勝するということでやってきているので、優勝を目指していきたいなと思います」

児玉
「勝てるところで勝てなかったというところです。初出場で緊張はあったんですけど、最初の方で勝てて緊張もほぐれてきたんですけど、練習が積めていない面があったので、思うようにいかないところがありました。(国学院大戦では唯一のポイントを獲得したが)先鋒、次鋒が引き分けて、自分が取らないとと思って、指導が2―2になった時にいつも下がってしまうんですけど、『自分がいかないといけない』と積極的に前に出てやっていきました。(課題は)組み手からの技をつなげていくことができなかったので、そこを意識して練習していきたいです。(4年生としてどういうチームにしたいか)チームワークのあるチームにしたいです。(全日本学生優勝大会への意気込み)自分たちの代で日本一になりたいと思います」

小川
「(国学院戦では相手が軽量級でしたが、ポイントを取れませんでした)チームが勝ったのでなんとも思ってないです。(ポイントゲッターとして期待された中で東海大ではポイントを取れませんでしたが)予選なので本戦に合わせれればいいかなと思います」

川田
「特にはうれしくない結果に終わってしまったんですけど、相手がポイントゲッターだった国学院大戦とか、引き分け狙いで相手が来た東海大戦とかでも取り切らないといけないと思います。(状態は)3月の合宿からゴールデンウイークまで調子よくやっていたんですけど、ケガもあり、痛い状態でやったんですけど、調子自体はよかったです。(国学院大戦)相手はポイントゲッターだったんですけど、それでも絶対取らなければいけないなと思ってやっていきました。もう一歩前に出れなかったところが取れなかった要因ですかね。(日大戦)一本は最初からどんな状態で来ても取らなければと思っていました。(東海大戦)相手が攻めてこない時にも、もう少し追い込んで、スタミナ勝負で攻めていかなければなと思いました。(課題は)ちゃんと投げて抑え込んで、決めきるというところですね。(全日本学生優勝大会への意気込み)チーム一丸となって優勝を勝ち取りたいなと思います」


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