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全日本選手権とインカレで入賞を狙う森

スケート部(フィギュア部門)   ルーキー特集(3)魅せるスケーティングで氷上を舞う 森千夏

 トリプルルーキーで女子も黄金時代だ! 西野友毬(平28政経卒)が前人未到のインカレ4連覇し、女子団体が3位入賞を果たした2016年から1年――。昨年度は西野が抜けた影響大きく、全ての大会で女子の入賞者は0。インカレの出場枠も男子の3に対し女子は1と、苦しいシーズンだった。それでも今年は違う。西日本ブロックから2人、東日本ブロックから1人の実力派新入生が加入した。その三人全てが全日本選手権経験者。インカレ女子7年ぶり優勝に向け、まずは直近の関東学生選手権でベールを脱ぐ期待のルーキー三人に事前取材を行った。
 期待の新星がフィギュア王国・愛知からやってきた。森千夏(営1=愛知みずほ大瑞穂)は過去に2度、全日本選手権への出場経験がある実力者だ。明大への強い憧れから、スケートが盛んな関西の大学には進学せず、この春上京してきた。繊細で伸びやかなスケーティングを持ち味とする。大学1年目の今シーズンはその強みを生かしたプログラムで、全日本選手権とインカレ出場を目指す。(この取材は5月22日に行われたものです)

――フィギュアスケートを始めたきっかけは何でしょうか
「小学校の時にいつも火曜日に一緒に遊んでいた友達がいて、その子にスケート教室に行くから遊べないと言われたので、じゃあスケート場で遊ぼうかなと思ってスケートを始めたのがきっかけです。その子は遊びに行った時に滑れるくらいになればいいと思っていたみたいなので、自分が教室に入った時にはもう辞めていました」

――明大を選んだ理由は何ですか
「明治大学の西野友毬選手がずっと好きで憧れていたのがあって、それで明治大学を知ってかっこいいなと思いました。それと、明治大学の代表でインカレに出て優勝したいし、中京大学とかに勝ちたいと思ったのもあります。中京大学とも迷ったんですけど、中京大学だとスポーツ科学部になると思うのでそれよりも将来役に立つような経営学部に入って勉強したいと思ったので明治大学に来ました」

――明大の選手とはもう仲良くなりましたか
「はい。よく話したりするのは1年生の二人で、特に大矢里佳ちゃん(商1=中京大中京)とは仲良くしています。高校時代、土橋亜海ちゃん(政経1=北海)とは西と東で違ったので、年に一度のインターハイでしか会えなくてそんなに話したことはなかったです。大矢里佳ちゃんも同じ名古屋だったけどクラブもリンクも違って、試合の時に『やっほー』くらいしか話したことなかったです。でも明治決まってからは仲良くなりました。先輩たちは優しい人ばっかりで、自分がばーっと喋っても話聞いてくれたりします。でも同じリンクに明治の先輩が誰もいないので、東伏見のリンクだと先輩がいっぱいいて里佳ちゃんとか亜海ちゃんとか東伏見で楽しそうだなって羨ましくなったりします。でもホッケーの試合とか連れて行ってもらったりしていて、明治に来て良かったなって思います」

――練習拠点が関東に変わり苦労したことはありますか
「名古屋にいた時よりもリンクの環境が悪くなって練習時間が今までの半分以下になって、慣れるまでは大変というより不安な気持ちが大きかったです。でも最近は練習量が少なくても思ってたよりは悪くならなかったから崩さないように頑張っています。リンクの環境が悪いっていうのは具体的には練習時間が短いのと、一般滑走のお客さんの数が関東の方が明らかに多いです。名古屋にいた時は学校早退とかして一般始まってすぐの時間に行っていたら5人とかで滑れたんですけど、今は一般始まってすぐの時間でも大人の人とか結構滑っているので自由に思いっきり練習できる時間が少なくなっちゃったのが一番大変です。でも1時間は貸切絶対あるので、空きコマとかに滑りに行ったりとかしています。今月から東京都のスケート連盟の貸切にも入れてもらったので、また神宮が再開したらそれがある日は朝と夜と両方滑れるので、ちょっとずつ増えていくかなと思います」

――練習時間が短くなることへの不安はありますか
「練習時間が短くなって、ジャンプの時間も減ったので本当に急いでやらないとやりたいことが全部できなかったりするんですけど、でもしょうがないから練習の方法を変えてやるしかないなと思っています。今までは適当に時間あるしまだ大丈夫みたいな感じでした。本当にやりたかったら何時間でも練習できたけど、だけど今は練習時間が限られてるからできるジャンプはできるだけ失敗しないようにして早く終わらせて、できないジャンプに時間がかけられるように意識してやってます。練習時間が少なくなったので自分が頑張ってそれに合わせるしかないなと思っています」

――練習が嫌になることはあったりしますか
「あります(笑)。でも名古屋にいた時はいっぱいあったんですけど、こっちに来てからは1回もないです。環境が変わって時間が短くなったのもあると思うし、名古屋にいた時は練習がみんなでジャンプを一斉にやったりとかだったんですけど、東京では曲の練習ばっかりでずっと動きっぱなしで嫌だなとか考えている暇が無いです。名古屋ではグループレッスンだったのもあって先生の取り合いっていうか焼きもち焼いたりしていました。でもこっちは個人レッスンなので友達とかギスギスしてないから練習行くのも楽しみだし、そういうのが嫌にならない理由だと思います」

――神宮外苑のリンクが今休業中だと思いますが、練習はどうされていますか
「7月の半ばまでなので2ヶ月くらい休業しているんですけど、それまではリンクを転々としています。大体朝は東伏見で練習していて、それプラス江戸川のリンクとかあと千葉のリンクで滑ったり。一般滑走の時間に東伏見とか東神奈川とか東大和のリンクとか色々あるので、それは自分の好きな時にふらっと滑りに行こうかなと思っています。先生のレッスンがある時はその先生がいるリンクに行くんですけど、レッスンが無い時は自主練で自分の好きなところでできます」

――東京に来てコーチも変わりました
「今は岡島功治先生で、樋口新葉ちゃん(日本橋女学館高)とかの先生です。名古屋にいた時に合宿があったんですけど、それに岡島先生が来ていて1回ジャンプを見てもらって、すごく熱心に教えてくれるし、その合宿に来ていた先生は名古屋にいた時の長久保先生と教え方も同系列だったので、同じような感じで教えてもらえる先生がいいなと思ったので岡島先生にしました」

――コーチが変わったことによる影響はありますか
「長久保先生にはスケート始めた頃からなので10年くらい教わっていました。長久保先生に教わっていた時はスケーティングの練習がいっぱいあったけれど東京ではそれが全然ないのでその不安はあります。岡島先生は思ったよりもジャンプを細かく直してくれてそこが一番違いますね。スケーティングも違うんですけど、それは予想していたというか練習できなくなるなと思っていました。今ジャンプも個人レッスンになって全部細かく見てくれて、ジャンプが良くなるからと聞いたので良くなるように頑張ろうと思って今はやっています。でもまだ(ジャンプが良くなっている)実感はないです」

――憧れの選手はいますか
「たくさんいます(笑)。一番目標にしていた選手は本郷理華ちゃん(中京大)。自分が見ていて好きだなと思う選手は山本草太くん(愛知みずほ大瑞穂高)と西野友毬ちゃんと村元小月さん。樋口新葉ちゃんも好きだし、本田真凜ちゃん(関西大中・高スケート部)、あと白岩優奈ちゃん( 関⻄⼤学KFSC)とか。みんな好きです」

――本郷選手が目標なのは高校時代の先輩というのもありますか
「一緒のリンクで一緒の先生で練習していて、今シーズンはケガとかもあってあんまりうまくいかなかった部分もあると思うんですけどその前のシーズンとかは試合で絶対失敗しなくて、気持ちが強かったからそういうところを目標にしたいなと思ってずっと憧れていました」

――自身の強みは何ですか
「自分の強みは、スケーティングが得意というか、ジャンプと比べたら評価してもらえているのでそこかなと思います。もう少し速く滑れるようにとか考えながらやっているんですけど、あんまり今はスケーティングに時間が取れていないのでそこも駄目になっちゃったらどうしようって気持ちの方が大きいです」

――今はどこを重点的に練習していますか
「今跳べるジャンプが2種類、サルコウとトーループだけなのでそれは崩さないようにって思いながらやってます。そうしたら練習終わっちゃいます。他の3回転の練習とかも前は時間が多かったから時間余ったしやろうかなみたいな感じだったんですけど、今は回数とかはあんまり跳べてないけど跳びたいなと思って意識して練習しています。特にループとフリップとルッツの3種類。特にフリップは跳びたいなと思って練習しています」

――今年のプログラムについて教えてください
「ショートプログラム(SP)はレ・ミゼラブルの『夢やぶれて』、フリースケーティング(FS)は『ニューシネマパラダイス』です。SPは高2の冬から使っていてそのまま持ち越しで、FSは今年の3月に作りました。『夢やぶれて』は好きなプログラムで衣装もお気に入りなので、衣装はいつも大体2年で変えるんですけど3年使いたいなと思って。今年のプログラムの見どころは、スケーティングです。ゆっくりな曲なのでそれに合わせて伸びるスケートができるようにしたいので、そこを見てもらいたいかなと思います」

――過去の全日本について聞かせてください
「1回目の時は自分が終わった時点で13位で、自分の後ろに明らかに自分よりうまい後半グループの人が12人いて。24位までがFSに進めるのでこのままいったら25位だって思ったら、1人上手な人が棄権しちゃって24位でギリギリFSを滑れたのでうれしかったし、運が良かったなって感じで楽しく終われました。今年の全日本は前の練習が良くなかったから失敗しちゃって残念だったけど、理由は分かってるしもう一回ちゃんと練習して全日本に出たいなと思っています。他の大会とは違ってお客さんが多かったり上手な人と一緒の舞台に立てるので日本で一番大きい試合ってすごいんだなって二回とも思いました」

――大きい試合だからこその緊張はありましたか
「いろんな人に見られてるなっていう感じであんまり下手なことできないというかそういうのはあるんですけど、でも全日本は何も懸かってないから自分ができる一番良い演技をしたいという緊張で。西日本とかブロックとかそういう予選の方が失敗したら上に上がられなくなるから失敗しちゃ駄目っていう緊張は大きいです」

――印象に残っている試合は何でしょうか
「全日本の二回と先シーズンの中部ブロックが一番印象に残っています。中部ブロックは、その前の練習を同い年の友達と絶対一緒に通過できるようにしようねって集中して良い練習ができていてそれがそのまま試合に出て、ループで転んじゃったんですけど他のジャンプがSPもFSも全部跳べて、SPもいっぱい点数もらえてFSも初めて100点超えて、予選通過できたのでうれしかったです」

――今までつらかった時期などはありますか
「つらかった時期はあんまり無いです。でも全日本の前にスケートに行きたくなくなった時は自分ではその時つらいなと思ってたんですけど、その時にもっと諦めずに頑張ればよかったなって気持ちの方が今は大きいです」

――好きなプログラムは何ですか
「全部です(笑)。今のSPの曲は初めてゆっくりな曲にしたんですけど、ノーミスしたら感動する曲をやってみたくて。でもやったら意外と滑りやすくて、これからこういうのいいなって思えたので今のSPの曲はお気に入りです。意外と自分に合っていてそれに気付けたのでこの曲はお気に入りですね」

――趣味は何ですか
「ランニングとか好きなんですけど、こっち来てからは時間があったら一人でどこかにぶらぶら遊びに行っちゃいます。家の周りの散歩もするし、一番最初に行ったのはスカイツリーです。写真を撮ってお母さんに送りたくて(笑)。買い物も銀座とか原宿とか、ちょっと離れたところだとこの前練習の帰りに横浜のららぽーとに行ってきました。軽いノリで行っちゃうんですけど何も買わずに帰ってきます(笑)」

――今は一人暮らしなのですか
「2歳上のお兄ちゃんと2人で暮らしています。みんなからは(地元や家族が恋しくなる時が)あるよって言われてたんですけど、お兄ちゃんがいるから話せる相手もいるし思ったよりは少なかったです」

――大学との両立はやはり大変でしょうか
「両立が大変というよりは、勉強に付いていけなくて大変です。勉強が難しいですね。経営学と近代経済学が何言ってるか分からなくて、必修が特に難しいなと思います」

――今季を通しての目標は何ですか
「12月の全日本に出ることと、インカレに出て個人で入賞するのと、団体でも1位を取りたいです。でも他の学校も強いので3位くらいに入りたいと思うんですけど、他が強すぎるのでちょっと恥ずかしいです。でも少しでも上に行けるようにしたいです。あとスケート部としても優勝できるようにしたいです」

――大学4年間での目標を教えてください
「4年間ずっと全日本とインカレに出続けることです。3回転が2種類しか跳べないので、その種類を増やしてどんな試合でも失敗しないで、コンスタントに結果を出せる選手になって引退したいです」

――ありがとうございました

◆森千夏 もりちなつ 愛知みずほ大瑞穂高出 154cm

[上代梨加]


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