検索
 HOME > 競走部

競り合いに敗れ3位に終わった河村(左)

競走部  河村、大楽が3位 ユニバーシアード内定者は出ず/日本学生個人選手権

◆6・9〜11 日本学生個人選手権(Shonan BMW スタジアム平塚)
▼男子1500m予選
1組 2着 河村 3分49秒98(決勝進出)
▼男子1500m決勝
3位 河村 3分48秒15
▼男子1万mW決勝
3位 大楽 41分29秒10
5位 斎藤 41分37秒92
16位 永原 42分41秒79
▼女子100mH予選
2組 2着 藤森 13秒76(準決勝進出)
▼女子100mH準決勝
2組 2着 藤森 13秒67(決勝進出)
▼女子100mH決勝
5位 藤森 13秒74
 学生のオリンピックとも言われるユニバーシアードの選考会を兼ねて行われた日本学生個人選手権。男子1500mで河村一輝(政経2=大垣日大)、男子1万mWで大楽亨平(文3=滋賀学園)がともに3位に入った。また、女子100mHでも藤森菜那(情コミ2=浜松市立)が5位入賞。しかし、派遣標準記録を切った2位以内の選手に与えられるユニバーシアードの内定を得られた選手はいなかった。

 またも水色のユニフォームが立ちはだかった。先月の関東インカレで2位に入った河村は学生初タイトルを目指して男子1500mに出場。予選を難なく通過し、迎えた決勝。「百点満点をあげていいぐらい」(河村)という絶妙のレース展開で好位置につけ、勝負の残り1周へ。しかし、バックストレートで関東インカレを制した館澤(東海大)が前に出る。「館澤だけをマークした」河村も付いて負けじと行くが、思ったように前に出られない。最後はフォームも乱れ、館澤どころか木村(東海大)にも競り負けてフィニッシュ。3位という結果に終わり、ユニバーシアード出場は絶望的となった。
 課題は明確だ。「スタミナ面を補っていかないといけないと痛感した」(河村)。館澤は箱根駅伝で5区を走ったほどのスタミナを持ち合わせる長距離ランナー。河村とのスタミナの差がそのまま結果として表れた。「今の状態で何度やっても館澤には勝てない」(河村)と危機感も口に。日大在籍時にユニバーシアードで1500mに出場した山本豪コーチは「駅伝を目指す存在になってほしい」と長距離参入によるスタミナ向上を期待。河村自身も「スタミナ面で駅伝は必要」と挑戦の意思を見せた。中距離と長距離の二刀流で今後は頂点を目指す。

 成長が止まらない。関東インカレで6位に入賞した大楽。スローペースで流れた序盤では、内寄りのコース取りで力を温存。残り2000mあたりからは河岸(東洋大)、橋(早大)との三つどもえの展開に。高校時代から交友のある同級生との対決に「負けたくなかった」(大楽)と意地を見せるも、残り1000mで離され3位でゴール。「優勝が狙えた」(大楽)と悔しさをにじませた。とはいえ、8位入賞を果たした3月の日本学生20km競歩選手権に始まり、関東インカレ、そしてこの日本学生個人選手権と大舞台で過去最高の順位、記録を続けてマークしている。「自分の歩きが分かるようになった。僕が次のエースになって明大を引っ張っていきたい」(大楽)。野田明宏(商4=清風)が抜ける来季は大楽がチームをけん引する。

 今後はおのおのの目標達成に挑む。トラック競技は21日から日本選手権が行われ、男子1500mの保坂拓海(政経4=市立船橋)、前田恋弥(政経3=市立船橋)、河村と今大会でも入賞を果たした女子100mHの藤森の4人が出場。2015年大会で男子110mHを制した高山峻野選手(平29法卒=現ゼンリン)以来の日本一を目指す。また、長距離部門は18日に全日本大学駅伝の予選会が行われる。末次慶太主将(政経4=山口県立西京)ら最上級生を欠くが、5000m、1万mでチーム最速のタイムを持つ坂口裕之(政経3=諫早)を中心に粘り強く10大会連続の出場を目指す。紫紺のユニフォームがそれぞれの舞台で輝きを放ってみせる。

[加藤真人]

試合後のコメント
山本豪コーチ

「(河村の今日の走りは)予選も決勝もすごく落ち着いて走れたんではないかなと思います。位置取りもすごくよかったですし。決勝の最後の100mのスプリントでは館澤くんの方が上だったかなと。関東インカレの時もそうだったんですけど、1500mのレースを2本走るとなると長距離の選手の方がスタミナ面で有利になるんですね。スピードの差が少ないとなると、その差が結果になってしまうので、今日はそういうレースだったかなと思います。関東インカレの時もそうでしたね。(ユニバーシアードは厳しくなったが)できれば日本代表の方がいい経験ができますし、行ってほしかったかなという気持ちはありますけど、4年生の時にもう一度チャンスはありますし、彼は今後秋以降駅伝の方にもチャレンジしてほしいと思いますし、ユニバーシアードに行けなくてすごく残念というよりは駅伝の方にもっと集中できるかなという考え方もできます。(今後の河村の可能性)まだ練習自体もハードにやっているわけではないですし、持久力もまだ足りないので、まず5000mで13分台は仮に1500mランナーだとしても絶対条件だと言ってますし、駅伝を目指すなら1万mにも出なきゃいけないですし、そういう存在になってほしいですよね。(館澤に2回敗れたが一番の課題は)やっぱり一番は2回走るときは5000mを走れる走力がある方が有利です。そこの差が館澤くんと河村では開いています。400m走りなさいと言われればそんなにスピードは変わらないんですよ。(河村への今後の期待)学生時代は箱根駅伝に出るのは当然だと思います。1500mで目標にしているタイムが3分40秒を切るところなので、それができる選手は5000mとか1万mでも学生レベルではトップにいて当たり前なんですよ。だから彼にはそういう選手になってもらいたいですね。(今後の駅伝シーズンへ向けて)昨年度は不本意な成績に終わって、今年も苦戦は予想されますけど、1〜3年生が主体となるチームの中でどれだけ勝負ができるか、若手がうまく機能できれば来年、再来年とまた楽しみになってきますからね。4年生は競技を続ける選手はほとんどいませんから、有終の美じゃないですけど、4年生になったら最後に頑張る選手も多いですから、期待したいですね。河村も当然そこのメンバーに入ってほしいです」

大楽
「今回のメンバーではめちゃめちゃ強いって人がいなかったので、僕でも優勝や表彰台が狙えました。なので、関東インカレ後からしっかりそこを目標に調整してきました。(3位という結果は)目標だったので、そこは満足だったんですけど、最後に競ってた3人は高校時代からライバルという感じだったので、勝てなかったのは悔しかったですね。(スローペースだったが)全体的に落ち着いていたので、いかにその流れに乗りながら余力を残せるかっていうことを心掛けました。(内寄りのポジションにずっとつけていたが)特に意識していたわけではなく、流れで、歩きやすいところを取ったらそこだったって感じですかね。(5000mを過ぎたあたりからペースが上がっていったが)上がるとは思っていたので、冷静に対処できたかなと思います。(河岸、橋について)インターハイ、国体、全国選抜競歩っていう三つの全国大会で毎回競ってましたし、結構仲良いので、負けたくなかったですね。(レースプランは)前がガンって行っても僕は自分のペースで行こうと思っていました。結果的に集団でしたけど、集団でなくても後ろからジリジリ上げて行こうかなと思っていました。(河岸と橋が前で競り合っていたが)焦りはなかったです。残り2000mぐらいまでは結構余裕があって、最後のスプリントには自信持っていたんで、ラストの勝負になれば勝てると思っていたんですけど、残り1000mぐらいでペースが上がった時には付いていけなくて、なんとか3位を死守っていう感じで、優勝争いに絡めなかったのはすごく残念でした。自分としては後ろで機会を伺おうと思ってんですけど、余力がなくなってしまって、歩幅が狭くなって非効率な歩きになってしまったかなと思います。(関東インカレからの調整は)夏までではこれが一番大きな大会だったので、時間は短かったんですけど、やれることをしっかりやっていこうという感じでした。(自己ベストについては)もともと僕は自己ベストが遅くて、更新するのは当たり前と思いますし、出さないと上のレベルの人とは勝負にならないと思うので、出たからと言って特にうれしいとかはないですね。(目標タイムは)今年中には40分30秒を切りたいと思っています。今後は、まだまだ雲の上の存在だと思っているんですけど、コーチ(吉澤永一コーチ)の持つ明大記録を狙っていきたいなと思っています。(表彰台に上れたことについて)大学になってから本当に結果が出ていなかったので、こういう形のある結果が一つ出てホッとしています。(能美競歩からここまで成長著しいが)練習面では2年生の頃からしっかりできていたんですけど、試合でなかなか結果が出せなくて、悔しかったです。最近では自分の歩きというのが分かるようになってきて、ようやく本来の力が出せるようになったかなという感じです。(今後の課題は)本当に今日は実力で負けたと思うので、練習あるのみだと思います。あとは、補強であったりとかストレッチであったりとか、歩く以外の面も課題として出てしまったと思います。(今後の目標)これまでは東洋大の次は明治って感じだったんですけど、野田さんが抜けてしまうと、他の大学とあまり変わらないぐらいだと思うので、僕が次のエースになって明大を引っ張っていきたいなと思っています。(全日本インカレへの意気込み)今回出なかった山西さん(京大)とか及川さん(東洋大)とかも出ると思うんですけど、そういうもう一段階上のレベルの中でも表彰台に上っていきたいなと思います」

河村
「予選は悪くなったです。決勝は館澤くんだけマークして、ラストまではもう百点満点あげていいぐらいいいレース展開をしたので、勝てるなと思ったんですけど、まだ力が足りなかったですね。スタミナが足りなくて、箱根に出てるような選手は中間走でバテずに力をためて最後に爆発できるんですけど、僕はまだスピードで行っている感じなので、スタミナ面を補っていかないといけないなと痛感しましたね。(思った以上にペースは上がらなかったが)どっちにしろ、勝たなければいけなかったのでそこはあんまり意識せず、ラストまでしっかり流れに乗っていこうと考えていたので、そんなに考えてはなかったですね。(館澤の後ろの位置につけていたが)ラストまではいい位置でいようと思っていたら、たまたまそこに館澤がいたというだけです。ラスト500mぐらいからしっかりマークできればと思っていたんですけど、意外と近くにいたのでそのまま行きました。(競り負けた要因)スタミナですね。スピードは館澤に競り負けることはないと思うんですけど、ラストのスパートにいく所の前までにどれだけ力をためられるか、というところがまだ館澤くんに劣っているかなと思います。(2本走ったことの影響は)長距離の選手の方がスタミナがあるので、2本あった方が有利だという感じはします。でもまあ自分の中ではそこまで考えてはなかったですね。(一番足りないところは)やっぱりスタミナですね。今の状態で何回やっても館澤には勝てないかなと思います。(ユニバーシアードについて)まだ発表されてないのでわからないんですけど、引っかかったら超ラッキーぐらいなので、まあ多分落ちました。でも2年後もあるので、早めに切り替えてこの後の日本選手権に向けて頑張って行きたいです。(同世代のライバル関係)自分たちの代は高校から強かったので、なんとか同期には負けたくなかったんですけど、やっぱり強いですね。(駅伝の出場について)足りないのはスタミナなので、駅伝はそういった意味でも必要になってくると思うので、どんどん挑戦していきたいですね。まあとりあえず来週の全日本駅伝の予選会をチームメートみんなで通過してもらって、本戦の方でメンバー入りしていきたいです。(夏合宿で磨きたいこと)やっぱりスタミナです。あとはラスト100mでけっこう体が浮いちゃっていたので、体幹もつけてもっと全体的に筋力アップしていきたいですね。(日本選手権への意気込み)昨年はひどいレースをしたので、今年は決勝に残って、入賞、あわよくば表彰台を狙っていきたいです」

ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: