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大学日本代表として夏も腕を振り続ける覚悟だ


東京六大学野球 2017〜春〜  (31)リーグ戦後インタビュー 齊藤大将、水野匡貴  

 壁を越えられなかった。開幕4連勝するも、そこから3カード連続で勝ち点を落とした。負の流れを断ち切れず2005年以来12年ぶりの5位。得点力不足やミスの多さだけではなく、生活面での甘さなど「野球以前の問題」と口にした選手が多くいた。秋に向けてチームの課題は山積みだ。
 優勝に導けなかった。今季エースナンバーを背負った齊藤大将投手(政経4=桐蔭学園)。自身最多の41回2/3を投げ防御率はリーグ4位の2.59。11試合中9試合に登板し、最終カードの立大戦は3連投した。先発、リリーフの両方で重要な役割を任されたがチームは5位。自身の数字よりも勝利にこだわっていただけに、ふがいないシーズンに終わった。昨年に続いて侍ジャパン大学日本代表に選出された齊藤は、夏は世界の舞台で戦う。そこでの経験も糧にして、秋こそチームを優勝に導いてみせる。(この取材は6月10日に行われたものです)

――エースナンバーを背負う重圧は
特に重圧を背負ったという感じはなかったですけど、投げなければいけないことは去年のシーズンが終わったあたりから思っていました。その割には投げられなかったなっていう。チーム状況的に先発しなければいけない状態だったので、そこでしっかり役割を全うできなかったのはふがいないと感じたシーズンでした。

――防御率はリーグ4位でした
防御率自体はそんなに悪くないと思いますけど、無駄な点数もたくさん取られています。仮に防御率が1位だったとしても結局チームが勝てないのなら意味がないと思うので、最終的には数字はあまり気にせずやっていたかなという感じがします。

――先発登板はスタミナの面で以前より苦しさはありましたか
いろいろ体の状態を考えて練習を抑えていた部分がありました。そこが裏目に出て投げるスタミナがなかったかなという感じで、序盤は良くても中盤でつかまるっていうことが多かったです。リリーフもそうですけど、最初は大丈夫なのに4、5回くらいにつかまることが多かったと感じます。結果としてシーズン5位という一番悪い形で終わりました。悪い部分がたくさん出ましたけど、その中でも課題がたくさん見つかりましたし無駄なシーズンではなかったです。

――「野球以前の問題」と話す選手もいましたが
野球に集中できない環境というか、そういう私生活の部分が多くみられるので野球だけに気を遣っていられたシーズンではなかったです。そういった意味では妥当な順位じゃないですけど、しょうがないかなと思います。

――チームの雰囲気はいかがでしたか
リーグ戦期間の途中からは本当にいろいろなことがあって、雰囲気は良くなかったと思います。普段の生活の良くない部分を周りの人に指摘されて、そのまま本当に雑な部分がプレーに出たり、言われたこと引きずったまま試合に入ってしまっていました。勝つということだけに向いてなかったっていうのは感じました。

――ミーティングではどのようなことを
4連敗して、自力優勝はなくなったとしてもやることは変わらないぞっていう話は出ていましたね。

――今季のご自身の投球を振り返って、良かった部分はどういったところでしょうか
中盤につかまることとか大事な場面で打たれることとか、過去の歴代の先輩たちが抑えてきた部分を自分は抑えられていないということをこの期間すごく感じました。先発したりリリーフしたりする中で試合への入り方が違うというのは難しい部分がありました。今までと変わらない感じでいきたかったですけど、難しかったです。

――今季はご自身最速の146qを何度か投げられましたが、球速については
投げていく中で速い球がいっていればいいんですけど、力を入れて投げた球は無駄に力が入っていて球速が出ていてもバッターには伸びが感じないと思います。打者に向かって何も気にしていない時に投げた球が「今の速かったんじゃないかな」という方がいいと思います。相手がいることなので数字よりも感覚、多感速度を大事にやっていくようにはしていますね。

――今季、試したことなどはありますか
一塁側から投げていたのを三塁側に変えてみました。あとはチェンジアップを少し練習しました。それなりに使えるんじゃないかなという手応えもあったので、これから秋までしっかり詰めて完璧に使いこなせるようになればいいと思います。

――昨年に続き侍ジャパン大学日本代表に選出されました
正直(メンバーに)入っていいのか分からないと感じています。でも入ったからにはしっかりやりたいです。去年入っていたということもありますし、去年それなりに投げられたから今回も入れてもらえていると思います。しっかり期待に応えなきゃなという思いがある中で、経験を周りの人たちに伝えていくことも役目だと感じます。自分だけにとらわれないで周りの人に発信して、自分が感じたものを伝えていければなと思います。

――代表の試合で期待される役割は
基本的にはリリーフだと思います。ピンチの場面や左打者が相手という場面でいくと思うので投げるイニング自体は少ないと思います。短期集中というか、一打席とか1イニングとかそういった一球一球を大事にいかないといけないです。そこで打たれたりしたら出場している意味がないので、そこは本当に一人をこだわって抑えていきたいです。

――現在、明大はどのような練習をされていますか
チーム全体で秋のリーグに向かっています。強化期間ではないですけど3カ月間、トレーニングを含めてやっていきます。チーム全体で走り込みだったりウエイトだったりっていうのがかなり多くメニューに入ってきているので、そこで強化できたらいいなと思います。

――秋に向けてあえて一つ課題を挙げると何でしょうか
今回一番感じたのは投げるスタミナだったので、秋までにはそこを改善して次はしっかり投げ切れるようにしたいです。今季の投手陣は一度も完投がなかったので、完投できるように。(走り込みと投げ込み?)走り込みは苦ではないので簡単なんですけど、走っていれば投げられるようになるわけじゃないです。全力で投げることをもっと練習から増やして、球数を増やしていくようにしないといけないと思っています。自分で気持ちいれてやらないと追い込めないと思います。

――チームとしての課題は
野球以外でいえば私生活のこと、電気の消し忘れだとかそういった細かい部分が全て課題だと思います。誰が見ているとか見ていないとかではなくて、当たり前のことを当たり前にやらないといけないです。野球ではチームとしての打撃の向上、ピッチャーはパスボールやワイルドピッチが多いので、そこを減らしていけば失点は少なくなると思います。そこを改善できれば戦えるチームだと思います。

――最後に大学日本代表選手としての意気込みと秋季リーグ戦への意気込みをお願いします
代表は簡単に入れるものではないですし、ユニバーシアードも日米も前回優勝していて、先輩たちがつくってきた歴史もあります。代表としてやるので負けたくないし、責任を持って全力でプレーしたいです。チームとしては5位なので上がっていく以外は何もないので、しっかり全員で同じ方向に向いて取り組んで、また優勝を目指していきたいです。

――ありがとうございました

 ◆齊藤大将(さいとう・ひろまさ) 政経4 桐蔭学園高 178p・75s 左投左打 投手

齊藤 今季・通算成績
試合勝利敗戦打者投球回安打四死球三振自責点防御率
今季
171
412/3
34
16
35
12
2.59
通算
44
423
1021/3
81
42
101
27
2.37






副将としてチームに声を掛け続けた水野
"副将としてチームに声を掛け続けた水野



 一勝の重みを痛感させらせた。開幕カードの東大戦では先発し、勝ち星を挙げた水野匡貴投手(農4=静岡)。しかしそれ以降は白星を挙げられず登板の機会は減り、ベンチ外になる試合も目立った。プレーで貢献できなくても「チームを勝たせる」と声を出し副将としてチームをけん引した。技術、そして私生活の面から多くの課題が見えたこの春。来季こそプレー面からも勝利の一翼を担うと強い意志を持っている水野にお話を伺った。(この取材は6月10日に行われたものです)

――リーグ5位を振り返っていかがでしょうか
3連覇という目標でずっとやってきたので非常に悔しいです。チームの力的にも、自分的にも力を出し切れずに終わってしまい本当に悔しいシーズンでした。

――個人としてはどのようなシーズンでしたか
結果が欲しい場面でしっかり出せていない。自分がもっとしっかり投げて勝っていればピッチャー陣の負担も減りましたし、チームの勝ちにつながっていたはずなんですけど。自分が投げても結果が出ない状況になっていたので、自分の中ではふがいないという感じですね。自分の力不足です。ボールが高いとか変化球も浮いてしまったりそういうところですかね。

――優勝へ足りなかったものは何でしょうか
4連勝して油断とか、俺らできるんだなという気の緩みではないですけど、リーグ戦を通して成長していかないといけない部分で成長が弱かったのかなと思います。私生活、寮生活、学校生活など寮から出た公共の場での行動は野球に対してつながってくる部分は絶対あると思います。ごみが落ちていたら拾う、汚れている場所があれば掃除するとか当たり前のレベルを上げていけば野球につながると思います。そういうことを徹底すれば監督がすごく大事だというところにつながってくるところがあると思います。

――監督言われ意識した点はありますか
野球をやる以前に私生活面を見つめ直さないといけない。例えば挨拶だったり、ごみが落ちているのなら拾うであったり、自分の身の周りを整理整頓するとか私生活面が野球人という前に一人の人間としてあるべき姿になるので、そこはしっかりとやるようにします。

――勝てない中、チームで話し合ったことはありましたか
野球の技術もですけど精神面において、連敗が続くこととか相手にリードされて追い付くということでも気持ちの面であったり、ベンチの一体感やベンチ外のスタンドとの一体感とかの輪というのを自分たちでもっと強めていかないといけないと思います。苦しい場面になるとベンチの声が出る場所と出ない場所と分かれて、全体的にベンチの雰囲気が試合中に落ちてしまうことがありました。そこは全員で点を取る、バッターを打たせてあげる、守る時は全員でそのバッターを抑えるというチームの一体感やまとまりについては話しました。

――副将として過ごしたシーズンはいかがでしたか
自分はピッチャーであるので一戦目で投げてチームの勝ちにつなげる結果を出すことがチームを引っ張ることにつながると思っていたんですけど、それが全然できなくて出場回数も減ってきて。そうなった時に自分の結果が悪いからいいやとなるのではなくて、ベンチで周りに声を掛けたり自分で声を出すということは心掛けてやってきました。

――ベンチに入れない試合もありました
結果を出せたら一番よかったんですけど、それを出せない自分の力不足だったり、気持ちの弱さだったりがありました。そうなったら周りに声を掛けることしかできなかったので、ベンチの中での声掛けをいつも以上に意識してやりました。自分が試合に出る時はプレー面で引っ張るというのはもちろんなんですけど、後半ほとんど投げてない状態だったので試合出ていないからいいやじゃなくて、チームを勝たせるという気持ちでやっていました。

――チームの雰囲気はいかがでしたか
もっとまとまりがないと駄目なのかなと思いました。(昨年との違い)去年の4年生見てもまとまりだったり、4年生がまとまっている分3年生も付いていこうという姿勢がありました。柳さん(裕也選手・平29政経卒・現中日ドラゴンズ)中心に上で引っ張っていってる4年生にも付いていこうというのは、去年自分が3年生で見ていて思っていました。でも今年はそれが弱いかなという感じがします。今年の4年生はまとまりがないわけではないんですけど、4年生がもっと俺が俺がという風に引っ張っていく姿を見せないと。試合に出ているのが3年生が多いので、3年生が4年生の姿を見て『やってやろう』と思えるくらい4年生が引っ張っていかないと駄目なのかなと思います。チーム全体で勝ちにいこうという強さが弱かったと思います。雰囲気の甘さというか緩みがあったのではないかなとは思います。

――結果を分けた一戦はありましたか
全部どの試合もそうですけど、結果というよりかは私生活の面だったりそういうところの甘さ。負けた試合はもちろん勝たないといけないので。立教の2戦とかはあそこで勝っておけば早慶戦までは優勝の望みがあったので、あそこで勝ち切れなかったというのは私生活とかにもつながってくるのかなとも思います。

――今季戦って見えたものは
秋に向けてはもうやるしかないということです。力自体は他校と比べてもかけ離れているわけではないので、気持ちの面とかでカバーできるとも思いますし、優勝を狙える場所にいるのでとにかくやるだけです。

――現在の雰囲気はいかがでしょうか
もう秋やるしかないというか。秋優勝して、いい思いをしてということだけなので。反省するところはしていますけど、しっかり春5位という結果を受け止めて秋絶対に巻き返す気持ちでやっていこうと思います。(個人として)自分が1戦目とかで投げて今度は結果でチームを引っ張っていけるようにしているだけです。

――明大からは日本代表として4人が今夏抜けます
主力が抜けても自分たちがやることは変わりないです。逆にそこで抜けたやつらが試合している間に練習して同じポジションのやつが一気に練習で上がっていって、メンバーが帰ってきた時にこのポジションを取っちゃうくらいの気持ちでやろうと思っています。全員いないから特に何か変わるとかはないと思います。

――夏に向けての課題は
もう一度体を鍛え直して、投げる面としてはキレのある質のいい球を低めに投げられる確率を高めていけるようにしていきたいです。

――秋への意気込みをお願いします
自分がチームを引っ張るという気持ちだけです。リーグ戦優勝して日本一取るだけです。

――ありがとうございました

 ◆水野匡貴 (みずの・まさき) 農4 静岡高 183p・82s 投手 右投右打

水野 今季・通算成績
試合勝利敗戦打者投球回安打四死球三振自責点防御率
今季
26
5 2/3
4.76
通算
24

209
50 2/3
40
20
48
13
2.31





[星川裕也・浜崎結衣]


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