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渡邊政権〜second season〜  (5)3年生対談〜小林×久保×高村×村山〜  

 
 スピード部門の1年を追う本企画。第5回目の今回は「勝負のシーズン」を迎える小林耕大(政経3=佐久長聖)、久保廉(政経3=帯広三条)、高村憲孟(政経3=富士北稜)、村山翔威(政経3=八戸西)の4人の3年生の対談をお送りする。今季のチームの中核を担う彼らに、お互いのこと、チームのこと、そしてスケートに対する熱い思いを語ってもらった。(この取材は6月24日に行ったものです)

――3年生になって、昨年との変化は何かありますか
村山「やる気が違います!違うよね?」
小林「長距離に関して言えば、今(鈴木惠一)監督のメニューが出てない状態で、長距離は3、4年生が遠國さん(大地・政経4=帯広三条)と自分しかいないので、そういう面では自覚をもってやらないといけないと思っていて、2年の時より後輩とかを見ながら練習はできてるのかなと思います」
高村「中距離陣は、去年は練習メニューは長距離とあんまり変わんない、みたいな感じだったじゃん。でも今年は長距離と中距離でも全く違う練習してる。短中距離は、そっちの専門的な練習というか、パワー系の練習だったりとかをやって、長距離は自転車とかランニングとかをやってます。練習メニューが分かれたっていう意味では、練習のやり方は去年とは全く変わりましたね」

――今トレーニングで伸ばしてるところはありますか
小林「長距離は、去年との違いはみんな3本ローラーでロードやったりとか、そういう練習を週に2、3回取り入れて、最初よりは地足が作れて、1時間半とか2時間こぐにしても楽にこげるようになったので、そういう面に関しては長距離の持久力のトレーニングをやって、パワーアップができてるのかなと思います」
村山「 短距離は、ウエートもメニューを始めた4月5月よりはちょっとずつ重くなってきていて、パワーマックスだったりランニングだったりも、一本一本惰性じゃなくて集中して、最初に潰れてもいいから全力を出し切れるような練習をしてこれているかなと思います」
高村「中距離は、監督からメニューが出てないっていうのもあるけど、バランスよく今年はできてると思う。何か去年だったらウエートしかなかったようなイメージもあって、たまにランニングがあってって感じで。たまに過ぎてランニングも全然走れないっていうのがあって、ウエートメインだったような感じがあったけど、今年はみんなで考えて本当にバランス良くなったような気がする。監督のメニューもいいんだけど、自分たちで考えるからこそ納得いって、あんまりサボったりもないし、自分たちで決めたことだからちゃんとやれるし、っていうのがあるね」

――後輩も増えましたが、気持ちの変化や刺激を受けたりといったことはありますか
小林「長距離は、今の2年生が頑張り次第では上位に入賞できると思うし、今の1年生はインターハイで優勝してる選手とか4位になってる選手とか、そういう有力な選手が入ってきてるので、そういう部分では、後輩は先輩の背中を見て育ってもらいたいし、先輩も先輩で下にいい後輩がいるので、後輩のいいところは見て、お互いレベルアップできればいいかなと思います」
村山「短距離は1人しか入ってきてなくて、1年生もいろいろ悩んでるみたいですけど、一応全国で入賞して入ってきたっていう実績がちゃんとあるので、あれがダメとか先輩に言われてても、これから頑張っていけば今年1年で実力は取り戻せるかもしれないですし、人数が増えたことによってインカレとかも出場枠とかそういう面で、部内で争わないといけなくなっていて。本当に先輩たちも一生懸命頑張らないといけないっていう気持ちです」
高村「 中距離は入ってないので(笑)。でも長距離から漏れてくるので。長距離はインカレの枠も人数分ないので、漏れてきたやつが、長距離でスタミナもあるので、後半落ちない強みとかあって、そこで中距離は落ちてきたやつには負けないっていうぐらいしかないですね。落ちてきたやつに負けないってぐらいしかないです。誰が降りてくるのかも分からないし、今去年の記録とか今までの記録で順位付けて、誰が落ちてくるとか予想してても、今年氷上に乗ったら誰が速いかも分からないし、誰が調子いいっていうのもあると思うから、とりあえず自分ができることをやって、(長距離から)落ちてきてそのまま自分も落ちちゃてインカレ出れないっていうことはないように、自分なりに頑張ることしかできないですね」

――人数が増えたことで、チーム内でライバル意識は生まれていますか
高村「それはたぶんあると思う。インカレみんな出たいんで。こいつがこれやってるから俺もこれやって、みたいな。1年生は特にあるよね。結構練習頑張ってやってると思う。仲良いから誘い合って一緒にやったりしてるかな。ヤス(小林裕幸・政経1=山形中央)と大史(山本・政経1=八戸西)は結構バチバチしてて、頑張ってやってるよね。みんないい刺激を受けてると思います」

――4年生を支えていくっていう意識は昨年より強くなりましたか
高村「それはやらざるを得なくなるっていうのはありますね。合宿に入ったら4年生は就活とかで来れなくなるかもしれない。今は分からないですけど、そういう可能性が出てくるので、自分たち3年なのでやらざるを得ないですし、今年からちょっとずつ、来年に向けて最上級生になる準備をしていかないとダメだと思う。特にキャプテン候補たちは。マジでキャプテン有力候補この2人(小林、久保)だから!俺はマジでもうペーペーだから。こうやってペラペラしてるだけだから(笑)。この2人がどう考えてるかだよ」
久保「って言ってて、いきなりあるからね」
高村「『高村!』みたいな(笑)。『嘘でしょ』って言うわ」
村山「やりたいって言っとけばなるかもしれないよ」
小林「誰がなっても一緒っす」
高村「そういうこと。各距離は任せてるから」
小林「 結局キャプテンがだらしなくても、他の3人がしっかりやってればチームは成り立つ。だから別にノリ(高村)がキャプテンで、チームをぶっ壊そうとしても、俺がしっかりしてればチームは壊れない」
高村「なにそれ、俺に向かって言ってんの?」
小林「ちゃうよ、だから、ノリが『俺はキャプテンないよ』とか言ってるけど、もしあったらっていう話よ。なった人は責任持ってすればいいじゃん」
高村「そこはもう、任命された以上はやるでしょ。責任があるから」
小林「とりあえず単位が足りないんで自分は」
高村「そうそうそう、この2人(小林、高村)は単位がヤバいんでそっち頑張ります」
村山「 話それちゃったね、支える話でしょ」
高村「 支えます!合宿になったら」
小林「4年生を支えるっていう意味ではさ、ただ俺たちとナベさん(渡邊勇人主将・政経4=白樺学園)たちが学年1個上がっただけで、去年と立ち位置は一緒だよ」
村山「その4年生が合宿にいないかもしれないから」
高村「去年とは、合宿では状況は違うよね。実質1番上になっちゃう可能性があるっていう」

――渡邊さんと遠國さんはどんな先輩ですか
高村「渡邊先輩は去年より全体を見れるようになった。上からだけど(笑)。でもね、本当にそうだよね?結構周りが見えて、視野が広がったと思うよ。めちゃくちゃキャプテンらしくなりましたね。遠國先輩は、遠國先輩かなって感じ(笑)。出された仕事はきっちりやるって感じ」
小林「ただのいじられキャラです」
高村「言ってやんな(笑)。遠國先輩も読むからね。気をつけろよお前!俺がなんか視野広がったとか言ってるのも生意気だね(笑)」
小林「うちの親は(記事)見てるよ」
高村「俺の親も見てるよ」
久保「俺の親も見てる」
高村「みんな見てるよ。何ならURL送られてくる」
小林「親はマジ結構見てると思う。 何なら俺たちより見てる。スケートの親はたぶん全員そうなんですけど、どこも熱い親は熱いんですけど、スケートの親に関しては、子供とかよりもすごい」
村山「親熱心だよね」
小林「熱いんですよ。本当に」
高村「特に明治のね、親はね、熱いよ(笑)」
小林「ホッケー(アイスホッケー部門)とか見ててもすごいっす。ホッケー部の親、まあ大さん(大場大アイスホッケー部門主将・政経4=苫小牧工)の親ぐらいしか、近くでは知らないけど。すごかったっすよ、大さんの親は。決勝の時とか後ろにいたんすよ。誰だっけ一緒にいたの。くぼれん(久保)だっけ?」
久保「『大早く戻ってー!何やってんの大!』って」
高村「めっちゃ言われんじゃん(笑)」
小林「めっちゃ大さんのことばっか言って。で、その方にお菓子もらってんですよ」
久保「苫小牧の差し入れもらって『どちらの親御さんですか?』って聞いたら『大場の母です』って(笑)」
小林「やっぱり熱いんですよ親が。そういうね、お金もやっぱりかかるんでその分。合宿とか、ワンピ(ユニフォーム)とかスケート靴とかも、普通に10万とか20万とか高いんで、その分頑張って親にも結果で恩返しっていう形で、自分たちもあと2年しかないので」
高村「何なら今年1年やって、就活始まったら本当に今年ラストの可能性もありますからね。マジで真剣にやれるのは今年が最後かもね、来年就活手こずっちゃったら。今年が一番最後に100パーセント全部自由にできる、本気でできる時期だと思います」
小林「これまとめですか?(笑)」
村山「まとめみたいな感じ」
小林「でもその通りだよねマジで」
高村「4年目だって俺就活で行けねえもん。できる気する?」
小林「また自分の親の話出すんですけど」
高村「いいってもう(笑)」
小林「結構おもしろいんだ俺の親。いつもリンクに10万とか20万ぐらいで買ったカメラを持ってくるんですよ」
久保「もっと高いんでしょあれ」
小林「もっと高いかな?」
高村 「30万40万するよあれ」
小林「いつもすごいでっかいバッグを片手に背負ってリンクトコトコ歩いて、そのカメラで撮るんですよ。で、シーズン終わったらみんなに(その写真を)プリントアウトして配るみたいなことを趣味でやってるんですけど、今年言われたのが『最後の写真になっちゃうから、お前本当にフォームだけはしっかり』って」
村山「見栄えをね(笑)」
小林「『しっかり見栄え良く写るフォームを作るために筋力を鍛えろよ』って」
高村「そっち?記録頑張れよじゃなくて?写真のために頑張れよって?(笑)」
小林「だから、最後になっちゃうからって言って。お母さんからそのラインが来たんですよ。『お父さんがそういうこと言ってたから、耕大もお父さんのために頑張りな』って言われたんですけど、実質あと2年なのでスケートできるのは。親も就活とか単位とかのこともいろいろ言ってるので、本当に頑張れるのはラスト1年かなって。親も覚悟を決めてますよ」
高村「でも結果出すもんな今年。(小林は)入賞は固いですよ」
小林「そういうこと言わなくていいから」
高村「違う、自分で言ってる。入賞はさすがにしてくるよ。悔しいもんな、9位、9位みたいなのって」
小林「(インカレ)9位、9位で来てるからね」
高村「 何でお前あと1つやねん!って(笑)」
小林「毎年毎年下から速いやつ来るんで、どんどん上がれなくなる」
高村「1個上(の順位のタイム)は?1、2秒差とか?」
小林「知らない、興味ない。負けは負け。もう負けた時点で終わり。負けたら『あの時もっと頑張れば良かった』と思うんですけどね」

――ここからは皆さんご自身のことについて伺いたいのですが、皆さんは高校生の時から知り合いだったのですか
高村「高校の時に明治の合宿があったので、長野で。毎年やるんですけど、そこで一緒に練習してある程度しゃべるようになりました。一緒に寝泊まりしてそこでケンカもあったりしたりして。高校生なのに」
村山「めっちゃハブられました」
高村「高校生で、大学生の合宿に参加させてもらってるのにも関わらず、高校生同士でケンカするってことが起きましたね。いまだかつてないようなことが、この2人(小林、村山)で(笑)」

――そのケンカというのは
高村「なんだっけ、先輩からワンピをもらうもらわないっていうことで『お前もらえよ』『いやお前がもらえよ』みたいな感じで、やり合ったんだよな」
小林「まず質問に答えて、高校の時からみんな知ってたかっていうと、高村は、自分が長野で、高村が山梨で、長野と山梨で合宿を合同でやってたりしたので、名前だけは知ってたんですよ。で、くぼれんは普通に北海道でも速かったので、知ってたよね」
久保「強化Bで一緒だったから(※1)」
小林「知ってたよね。正直言っちゃうと知らなかったのこいつ(村山)だけ。明治で村山ってやつが入るぞってなって『くぼれん入るんだ、ノリ入るんだ、村山入るぞ、誰や?』ってなった。で、初めて村山と会ったのが高3の時の10月の長野合宿で、来年明治に入る高校生も招かれて、合宿に参加したんですけど、その時に4人みんな集まって、村山と自分はケンカしました。ケンカした内容が、古着のワンピを来年着たいやついたらこれ着ていいよって感じでもらったんですよ。で、4人いるわけじゃないですか。1着しかもらってないので、自分は『村山お前もらえ』みたいなことを言ったんですよ。それで村山は『着たくない』みたいな」
村山「そうじゃなくて、自分は先輩が次に入る自分たちにワンピを持ってきてたのを知らなくて、その場にいなくて、で、行ったら『これ村山のだよ』って言われて『そうなの?みんなもらわなくていいの?』って」
高村「『村山着てみ』ってなって、そしたら『着ない』みたいになって」
村山「だって俺が着たらみんな着れないじゃん。『いいから着ろよ、着ろって言ってんだろ』ってなって。自分は何でみんながこのワンピを自分に回してくれるのか分からなくて」
高村「その時めちゃくちゃなまってたしな(笑)」
村山「それはいいから。みんなだって、ワンピ欲しいと思ってたから」
高村「それは譲り合いよ。日本人の精神よ」
村山「何で自分に回してくれたのか分からなくて、自分も遠慮してて」
高村「そしたらこいつ(小林)がキレ始めて」
村山「そう、キレて『やんのか』って(笑)」
高村「『じゃあいいよ、どうせ俺ら4年間やり合うんだから今やっちゃうべ』って言って、ここではっきりさせようぜって(笑)。俺とくぼれんは『おい始まったぞ』って感じでニヤニヤして見てるっていう(笑)」
久保「それは出会って3日目ぐらい」
高村「出会って3日でケンカする仲です」
村山「いじめられてた。『4人で遊びに行こう』ってなって、3人だけサササって先に行って物陰に隠れて、自分が外に出て行ったらいなくて、みんなどこ行ったのかなって。3人は物陰で『ウェーイ』みたいな(笑)」
高村「面白かったんだもんな」
村山「昔はしょっちゅうありましたね」
高村「今もだぞ。お前が気付いてないだけで、今もだぞ。でも出会った頃は本当にそんな感じっすよ」
小林「ケンカの話は別にいいのよ、ただ質問に答えるとみんなこいつ(村山)だけ知らなかったって話です。他はみんな知ってた。くぼれん知ってた?」
高村「くぼれん俺のことも知らないでしょ?」
小林「ノリはくぼれん知ってたっしょ?」
高村「名前はね。俺は誰が誰だか一致しない人だから」
小林「ノリは俺のこと知ってたでしょ?で、村山知らなかったでしょ?」
高村「めっちゃ目付き悪いやついるなと思ってて(笑)。(小林は)試合とかでちょくちょく山梨に来て、ジャパンカップとかも出てたんだけど、高校生ながらね。めちゃくちゃリンクサイドで目付き悪いのこいつ。『うわ、暴走族みてぇなやついんじゃん』って」
久保「俺DCのパーカー着てるイメージしかないわ」
村山「茶色のね」
高村「めちゃ輩みたいな目付きで、猫背で、めっちゃバカみたいな(笑)。態度悪いから」
小林「正直高2とか高3の時はイケイケだったから」
高村「めちゃくちゃ目付き悪いの本当に。カチってたのなんなら」
小林「普通にカチってたと思うよ」
高村「『俺同期で一番速い』みたいな(笑)。あん時『きもー』って思ってたもん(笑)。だから第一印象『きもー』だったもん。『めっちゃ目付き悪いじゃん』って思ってたもん。で、合宿行ったら全然カチってなかったっていう。性格めっちゃ柔らかくて、昼寝禁止なのに昼寝してて『耕大お前昼寝してたろ』って言ったらよだれ垂らしながら『してないよ』って言うぐらいのやつだった(笑)。まさかのおもしろキャラだったっていう。絶対バチバチすると思ったもん。あの目付きの悪さめっちゃケンカしそうだなと思って。絶対素行悪そうと思って。素行は悪かったけど優しくて面白いやつでした。第一印象と全然違った。で、くぼれんは知ってたけど、初対面すぎて、俺人見知りだから『あ、よろしくね』みたいな感じでさらっとしてた。一番最初しゃべったこと覚えてる?『やっぱ5sが一番最強』って(笑)」
久保「俺まだ5sだもん」
高村「その時も5sだったもん。『これがジョブズが生きてるうちの最後のケータイだから』とか言って超自慢してたよ。で、その合宿に俺が夜に遅れて来て、耕大がメシに付き合ってくれて、くぼれんも来てくれて、村山来ないみたいな」
村山「だって誘われてないもん」
高村「3人で『上にいるやつ(村山)とんでもねぇよ』って言ってて、いざ行ってみたらおもしろかったよね」
村山「ここ(高村)の第一印象は、ノリが遅れて来る前に、3人で話してて、この2人(小林、久保)に『村山きめぇ』って言われてたんですよ。で、ノリが遅れて来て、自分に一番最初に話した言葉が『きめぇ』だった。これ今でも忘れないけど、初対面なのにこの2人に合わせて『きめぇ』って」
高村「3人でミーティングしてる時に『あいつに会ったらまずきめぇって言うべ』っていう話になってたの」
村山「俺やられた側だから覚えてるよ」
高村「そんな感じで楽しかったですよ。でも練習はキツかった。めちゃくちゃキツかった。俺あれが今までで一番キツかった。メンツがすごかったもんね。耕大とかバンバン先頭引っ張って俺付くだけで精いっぱいみたいな。耕大強かったねやっぱり」

――他の学年と違って距離のバランスがすごくいいと思うのですが
高村「たしかにね。でも元々俺長距離だからね」
小林「元々(高村は)5000mとか1万mの選手で入って来たので、勝手に滑れなくなって距離落として行って(笑)。監督にも言われてますからそのことは」
高村「でも監督には認めてもらってるじゃん」
小林「前回のミーティングでも言われてなかった?そのことに関して」
村山「一生言われるんだよ認めてても」
高村「でももう大丈夫だよね?違うんだよ、もともと5000とか1万やりたくなかったんだよね、正直。向いてないと思ってた。遅いし途中で足来るし、中距離の方が絶対調子いいなって思って、去年シーズン始めから中距離に変えようと思ってたんですよ。で、いろいろ試してみて何とか中距離の内定もらいました。でも今バランスいいと思うよ。長距離はちゃんと耕大が引っ張って、くぼれんと俺で中距離やって、村山が短距離で、ちょっと1000mも頑張って中距離も頑張ってみたいな感じでバランスがいい。ド短距離はいないって感じだね。でもくぼれんも普通に500m滑ったらそこそこ滑れるし」

――各距離の魅力は何だと思いますか
高村「長距離の魅力教えて。俺分かんないわ」
久保「自己満」
小林「長距離の見どころですか?」
高村「見どころある?何がいいの?」
小林「選手目線で言ったら、ある程度速い、決まったラップを何周まで落とさずに我慢できるかっていうところ。自分が立てた設定ラップと同じで回ってこれたりした時は、本当にうれしいし、ほぼほぼ自己満ですね。よっしゃあみたいな」
高村「滑ってる最中にラップが出て、頭の中で作ってるのと一緒だと『俺いいぞ!』なるんだよね。滑ってる時にテンション上がる」
小林「このまま行けばいいタイム出るなって。自分で設定してるラップを上回って滑れてれば、今回は自己ベストより速いタイム出るなとか、そういうのを計算できるので、選手目線からすればほぼほぼ自己満です。ダメだって日は、自分の場合は気持ち切らすので、捨てレースみたいな(笑)。『もう無理だ』って」
高村「言うねぇ(笑)」
小林「なっちゃうよ正直。高校までは何もかもがうまくいってたっていうのが正直」
高村「気持ちがあったからな。切らしたら終わるもんな」
小林「観客目線からすれば、短距離とか中距離ほどスピードもないし、見どころはないっちゃないんですけど」
高村「観客から見たらあれじゃない?最後のラップ落ちてないとか、最後ゴールした時にどんだけ差があるかじゃない?結構差が開くから。短距離だとあとちょっとだからそんなにって感じだけど、差が開くから『これ速いんじゃないか』とか途中で分かる」
小林「差が開いたりとか、あとスケートを本当に好きな親とかしっかり見てくれる人とかは1周のラップをしっかり見てくれて、そこを見てくれれば楽しさは分かるんじゃないかな」
高村「『ここで落とさなかった』とかね」
小林「ずっと一定のラップで、例えば20何周ずっとグルグル回ってたらカッコよくないですか?キツい顔してフォームとかバラバラなのに一生懸命頑張ってラップを落とさないで滑ってるっていうのがカッコいいと思います」
高村「次中距離?中距離の良さないよな?良くないよな?だって速くも終わらないしめっいゃキツいし。でも楽しいだろうな見てるのは」
久保「観客目線で言うと、500mとか短距離のスピードを1000mとか1500mっていう距離の中でどこまで維持できるか」
高村「そうだね。あと観客目線で言うと、500mほど速く終わり切らないから楽しめる時間はあるよね。2分ぐらいあるから。500mだと30秒とかぐらいで終わっちゃうから、あっという間に終わっちゃう。で、1500mはあれか、カルテットスタート(※2)があるから面白いよね。こっちでこのタイム出て、あっちでこのタイム出てってなったら。長距離要素もちょっとあって、短距離要素もあるから、見てる分には一番面白いかもしれない。自分的には500mより面白いような気がする」
小林「プレイヤー的には?」
高村「俺的には元長距離だから、1万mとか5000mよりは速く終わるのが一番うれしいし、やってて一番楽しいのは、タイム出た時。まあ自己ベストとかもあんまり変わらないですけど。本当に1秒伸びたらすごいっていうレベルなので。でもそのちょっとがうれしいよね。この前より3周目のラップが速く滑れたとかさ、我慢できたとかそんぐらいてす。結構キツいです1500mは」
小林「簡単にまとめると、最初からドーンって行って3周もったやつがカッコいいっす。1500mが一番キツい競技って言われてるんですけど」
久保「我慢対決だよね」
小林「短距離みたいに100パーセントの力で1周滑るとかじゃなくて、8割とかほぼほぼマックスの状態で滑って、強い人は(ラップが)秒ぐらいしか落ちないでバンバン回ってくるし、落ちる人はラスト1周だけで5秒とか6秒とか落ちるしね」
高村「だけど、入りがみんなより5秒ぐらい速いからそれで何とかなっちゃうみたいな人もいる。いろんなパターンがあって面白いですよ。見どころはあるよね。短距離どうぞ」
村山「短距離は、やっぱりスピードが目で見て分かる競技だと思います。100mも、陸上だと日本人は9秒台出ないじゃないですか。でも大学生とか社会人の選手は普通に9秒台出してる人もいっぱいいますし、あと姿勢の低さとかコーナーのうまさとか、どの種目にも言えると思うんですけど、コーナーで通るラインとかすごい技術がいる種目だと思うので、やっぱりカッコいいなと思います」
高村「プレイヤー的には?自分的にはどこが楽しい?」
村山「何だろう、難しいね」
高村「500mに関しては自己ベスト出るか出ないかでしょ。どこがダメとかあんまりないからね」
小林「見どころはラップだけかな」
高村「本当に、100m通過とラップしかないから」
村山「2か所しか計るところがないから」
小林「陸上選手とか例えとかいらないです」
村山「ほんとさぁ、話長かったくせにさぁ」
小林「ラップだけっす」
村山「話長かったくせに、親の話とか」
小林「でもほんとそうじゃない?」
村山 「でも500mとかはたぶん転ぶ人とか一番多い種目。上手い人でもスタートで転んだり、コーナーでスピード出すぎて転んだりしてるので、すごい技術がいる競技で難しいけど楽しいです」

――お互いの滑りですごいと思うところはありますか
高村「じゃあ耕大のすごいところ言いますよ。こいつインカレの時はすごいんですけど、インカレじゃなくてやる気なくて気持ち切れた時は一瞬で分かります。『あっ、終わったあいつ。気持ち切れた』ってすぐ分かるよ見てれば。でも逆に気持ちがある時はそれもめちゃくちゃ分かる。本当に気持ちプレイヤーこの人は。その時のコンディションもちょっとはあると思いますけど、コンディションで気持ちがどう持っていけるかもそこは大事だし、オフ明けで体力落ちたりしたら、それで気持ち切れやすくなったりする。でもそういうのが一切ないのがインカレなんですよ。もうどんなコンディションだろうが、鬼のように足を動かしてくるので、インカレ男です」
小林「でも9番とかだけどね」
高村「俺はインカレで全然走れないから。シーズン始めだけだもん。そこはすごい、気持ちで何とかなっちゃうのが。技術うんぬんじゃなくて気持ちでどうにかしちゃうところが。中距離は後半キツいと気持ち切れやすくなっちゃうので、そこはすごい。よし、ほめたよ。お前の番だ、誰ほめるんだ?」
小林「じゃあ一番ほめやすいくぼれんほめるわ」
高村「俺ないん?」
小林「くぼれんに関しては中距離で、コーナーが上手いなって思うんですよ。後ろに付いて滑ったら分かるんですけど、一歩の伸びと氷の捉え方が違うので、離されるんですよねコーナーで。加速の仕方とかもうまいから、1年生の時も結果が出たと思う」
高村「くぼれんのコーナーはマジですごいと思う」
小林「去年は正直ただのスタミナ不足(笑)。フォームとかは別にさほど変わってないんだよ」
高村「フォームじゃないねマジで(笑)。いやコーナーすごいよ。ケイデンスっていうか、速いんですけど、しっかり押してる。普通速くなったらその分押しがダメになったりするんですよ。押し切れないまま、こう足を速くクロスしてるだけみたいになっちゃうけど、くぼれんの場合は、めっちゃ速い切り返しをしてるのにも関わらず、しっかり押せてるから一歩一歩が進んで、それでさらに速いので、コーナーの出口にかけてのスピードの乗り方がすごくて、そこはマジですごいと思う。こっち焦るからね、スタートの200mとかでやられると」
久保「あざっす」
高村「しかもラップも出せるので、そういう面ではうらやましいなって思います。で、俺ほめるやついないの誰も」
小林「ノリに関して言うと…」
高村「ちょうだいちょうだい」
小林「カードゲームで言うとノーマルレアです。で、一番簡単に言うと村山がノーマルっす」
村山「自分はほめるとこないんでいいです。じゃあ自分ノリほめます」
高村「俺ほめて」
村山「なんかノリは、ラップもちゃんと練習とかで出してて」
高村「出てないけどねあんまり」
村山「でも1年生の時より出てるし」
高村「去年は靴変えたしね」
村山「あとダッシュとかやらせても意外と速かったり」
高村「そこそこプレイヤーなんすよ自分」
村山「フォームとかも、監督にはああだこうだ言われてますけど、普通の人から見たら教科書的な感じで滑ってる」
高村「まとまってるっしょ?可もなく不可もなくプレイヤー」
村山「自分はないので次に…」
高村「村山はすこい頑張ってるよ」
久保「なんかスケートってエッジがあって、イン、アウト、フラットってあって(※3)、監督はいつも村山に『アウトで乗れ』って言ってるんですけど、自分が高校で教えてもらった経験では『フラットに長く乗れ』って言われてて、監督はアウトに乗るのがいいっていう考えかもしれないですけど、自分の考え的には、村山はフラットにずっと長く乗れてるので、村山の滑りは監督が言うほど悪いと思わないし、逆にフラットで乗れるので、そこは村山のね…」
高村「強みでもあるよね」
久保「強みっていうか」
小林「いい癖」
高村「無理やり変えるんじゃなくてそれを生かしたスケーティングにすればいいよ」
久保「全部フラットでいいんじゃないって思うんだよね俺いつも」
高村「片足じゃん。片足フラットなんだよね?右足?」
久保「無理にアウトに入れないで、ずっとフラットで乗っちゃえばいい」
村山「右を一生懸命やろうとしてももう無理だ」
高村「村山コーナー割と速いからね。ポンポンポンポンって普通に速いからね。『うおーこいつ速い』って思う時あるもん、200mの加速走とかで。『こいつ足動いてる!進んでない』みたいなことあるよ」
村山「進んでないんかい」
高村「足きてると進んでないけど、足動いてるよね。ちゃんと1本目とか。コーナーちゃんと普通に滑れてるよ」
久保「でも村山ラップ出るようになったよね」
高村「去年より確実にね。自己ベスト出たんだよね?いいじゃん全然、自己ベスト出てるってことは高校より伸びてるってことだから悪くはないと思うよ。でもみんな、ちゃんと高校の結果に近いか、伸びたりしてるからいいと思う。あとは耕大がこっちに来るだけ」
小林「何も速くなってないっす。とりあえず大学行って速くなってないのは小林だけ」
高村「とりあえず3年生は全員今年勝負ですよ。今年最後ぐらいの気持ちで。実質最後じゃないですけど。今の4年生を見てる限り、最後の可能性も結構あるので。今年1年頑張ろうっていう気持ちでね」
小林「俺は最初からそのつもりで頑張ってるけどね」
高村「いや、俺もそうだよ。みんな頑張ってるよ」

――逆に「ここだけは負けてない」と思うところはありますか
高村「えー!?耕大に?髪型のクセかなぁ…(笑)そこまで天パは俺いってないと思う」
小林「これ1回ストパーかけてるんすよ」
村山「消えちゃった、ストレートが」
小林「くしでとかしたら、途中までうまく行くんですけど、毛先ぐらいでガッって(笑)」
高村「ガチなやつで言うと何だろうね、スケートでしょ?なんかある?」
小林「俺は結構プライドの塊だからあるよ」
高村「じゃあ1人ずつ言ってって。くぼれんには?」
小林「いや1人ずつとかじゃない。いやでもくぼれんにはあんまりないかもしれない。あんまり意識したことがない」
高村「じゃあ全体的に?この学年では絶対負けないっていうのは?」
小林「そういうのもないな」
高村「ないんかい!」
小林「でもプライドはある。あの、自分は結構自己中プラス性格悪いんで、自分で言うのもあれなんですけど。人に言われることに関して『お前だけには言われたくない』っていう考えがめちゃくちゃ強くなっちゃうんですよ。だからノリとか村山とかに何か言われると、いつも腹立ちますね」
高村「『お前なんかに言われたくねえんだ』ってね(笑)」
小林「まあ言われたことが正論の時もあるんですけど、勝手に意地張ってるだけで」
村山「分かってるんかい」
小林「プライドの塊っす」
高村「そういう話じゃないんだよね」
小林「そういう話じゃない?だって負けたくないから」
村山「負けず嫌い」
小林「そういう部分では負けてないと思ってるんですよ勝手に」
久保「『プライドは負けてません』ってことだでしょ?」
小林「負けてないって思ってるからこそプライドがあるんだと思うんだよね」
高村「何が勝ってるかは分かんないんだ(笑)」
小林「そう、何が勝ってるかは分かんないけど、なんかプライドがあって…」
高村「『でも俺は勝ってるよ』ってことね。『何が勝ってるかは分かんないけど、俺勝ってるよ』ってことね。『君たちいろいろ言うと思うけど、俺勝ってるよ』って」
小林「だからたぶん性格が悪いんだ」
高村「かわいいじゃん(笑)」
小林「何が勝ってるかって聞かれたら分かんないっす。何も言えないっす。でも性格上たぶん勝ってます」
高村「勝ってるところ、何だろうな。分かんないね。自分がいいって思ったことないから。自分のこと好きじゃないからさ、誰にどう勝ってるとかあんまり分かんないよね。ね?分かんなくない?」
小林「まとめるとこの4人はみんな違う高校で、違う指導者だし、同じ意見じゃないんですよ、指導者も全部。いろんな意見がある中で育ってきた選手なので、何だろうね、個々のなんていうか…」
高村「クセ強いっす」
小林「個々のクセがあるから、何が違うかとかも分かんないよね正直。その人がそれで正解だと思ってるんだったら、それが正解。自分の中の答えが正解でいいんじゃないかな。結構あるもんねそういうの」
高村「結構いざこざあるよね。この学年が一番あると思う。ちっちゃいいざこざも入れたら一番あるよね!?バカみたいに、日々あるよ(笑)」
小林「って言うじゃん?最近表では俺とくぼれん何もないからね本当に」
村山「裏ではあるってこと?」
久保「裏ではバチバチだよ」
小林「だって俺とノリとか表ですごいじゃん?お前村山とかもさ、ちょいちょい引っかかったりとかするじゃん。くぼれんとは俺ほぼほぼ何もないよ、この1、2年ぐらい。裏ではあるかもしんないけど」
高村「表であったっていうのはもしかしてあれですか?(笑)『おい耕大、言うなら直接言ってこいよ』『おめームカつくんだわ!』ってやつ」
小林「1年生の時は、仕事も練習も全部下っ端の仕事なので、めちゃストレス溜まるんですよ。その時に自分がくぼれんに対して思ったことを、この2人(高村、村山)にだけは言ったんですよ。『仕事をくぼれんだけサボりすぎじゃね?』みたいな」
村山「やっぱり仕事をやってるやってないは出てくるからね」
小林「そういうくぼれんの陰口をこの2人には言ってたんですよ」
村山「部屋が隣だから、もし出てきたら聞かれるっていう」
久保「違うよ、あれ俺さ、廊下の掃除のブラシを取りに行って帰って来たら、耕大がめっちゃ言ってんの。最初俺に聞こえるように言ってんのかなと思って『こいつムカつくな』と思って『でもいいか、ほっとこう』みたいな感じで聞いてたら、バカみたいに言ってるから」
高村「『直接言ってこいよ!』ってなって」
村山「耕大はこしょこしょ話ができないんですよ」
高村「全部大きい声で喋っちゃうから」
村山「全部筒抜けで、自分に対して言ってることも丸聞こえなんで」
小林「とりあえず1年生の時は、陰口言ってたのを本人に聞かれちゃって」
高村「修羅場になってたよね(笑)」
小林「修羅場になったっす1回。くぼれんはくぼれんで『陰で言ってるんだったら堂々と言ってこいよ』ってなって『そんなんだったら言ってやるよ』ってなって」
高村「『こういうのがこれでこれでこうなんだわ』っていうのを2人で言い合うっていう。俺らは『ん?』って見てたよね」
小林「それ以外は自分とくぼれん何もない今のところは。ね?いろいろ思うところはあるけど、それ以上のことはないと思う」
久保「俺でもね、もうみんなの性格分かってるからね、ちっちゃいことがあっても『俺分かってるからいいよー』って」
小林「でもこいつ(高村)と俺だけは違うんです」
高村「ガッチガチにやるからね」
村山「今でも?(笑)」
小林「こいつバカなんすよ本当に。言わなくてもいいようなことを言うんですよ。いつもそれに自分が怒るんです」
高村「で、俺が『分かった分かった』って(笑)『うるせえ』って避けるか『分かった、俺が悪かった』って言って謝るんだよね。で、時間が経ったらまた『ゲームしようぜ』って仲良くやってるよね」

――お話は変わりますが、スケートを始めたきっかけは何ですか
小林「自分は、まあ兄ちゃんがやってたからですね。自分4人きょうだいなんですけど、全員が一番上の兄ちゃんがやってるからってどんどん始めていって、自分は一番上の兄ちゃんとすごい仲が良くて、その兄ちゃんが明治のスケート部だったんですよ。なので、親も明治入れって言ってたのもあるし、自分も明治行きたいっていうのあったし」
高村「始めたきっかけだぞ」
小林「きっかけは兄ちゃんです。高2までは兄ちゃんを追いかけて頑張ってました」
高村「俺も兄ちゃんだな。きっかけっていうか、物心着いたら氷の上に乗ってた。保育園終わって、すぐそのままスケートリンクに直行ってことをやらされてました。兄ちゃんの影響で。兄ちゃんがやってて、その送り迎えをするついでに、俺を保育園で拾って、ちょっと滑らせるみたいな感じ。なのできっかけは兄ちゃんがやっててそれに巻き込まれ、3兄弟なんですけど、2人ともやってたので、巻き込まれてやったって感じですね。そこから先は覚えてないです」
村山「自分の家は、まず父親がスケートをやってて、明治のスケート部のOBで、小さい頃から家にはスケート靴があって、で、うちのおじさんはアイスホッケーをやってて、ホッケーで大学に入ってたので、ホッケーの靴も一応家にあって。で、ちっちゃい時はスピードの靴はうまく履けないから、安定してるホッケーの靴ばっかで滑ってたんですけど、でも小学校のスケート大会があって、スピードの靴履いた方が絶対速いんですよ。そこで1位取りたいじゃないですか?それでスピードの靴ばっか履いてたら流れでスピードをやることになっちゃって。もしその時ホッケーを履いてたらホッケーをやってかもしれないです」
高村「無理だろお前その体じゃ。ひょろひょろやないかお前(笑)」
村山「どこまで続けてたか分からないですけど」
高村「結局はまあ親の影響だね」
村山「親とおじさんがスケートをやってたっていうので、始めました」
久保「自分は、小学校1年生の時に、授業でスケートの授業があって、たまたまその授業で、少年団に入ってない人たちの中で1位になって、それを聞いたうちの親が勝手に少年団に俺を入れて、そこからやらされるっていう」
高村「っていうことは、お母さんの自己満?(笑)お母さんの『廉スケートやらせたらいいんじゃないの?やらせる?』って勝手になってた?」
久保「気づいたら『少年団の練習行くよ』みたいな。『え?俺野球やりたいんだけど』って」
村山「勝手にクラブ入ってるのあるあるだよね」

――他のスポーツの経験はあるのですか
高村「中学校まではサッカーやってました。サッカーと兼部で、夏はサッカー、冬はスケートって感じでやってました」
小林「自分は中学3年まで野球やってました」
久保「自分も中学3年まで野球やってました」
村山「自分はクラブとかじゃなくて、中学校のスケート部に入ってて、でも冬しかあんまり練習しないので、陸上部入ってたんですけど、みんな足速いので、すごい1人だけ遅かったです(笑)」

――スピードに乗るのは最初怖くはなかったんですか
高村「全然。スピード出す方が楽しかったですよ。スピード出したくて出したくて、怖いっていうよりスピード出すのが楽しかったから、基本的な練習してても『早くスピード練習やりてぇな』とか思ってました。じゃない?」
村山「基本って、しゃがむ練習とか転ぶ練習から始まるんですよ。そんなん嫌で、早く滑りたいなって」
高村「早くスピード出したいなって感じでしたね」

――スケートをやってきて良かったことはありますか
高村「大学に入れたことですね一番は。自分の学力的には絶対にないことなので、大学に入れたことじゃない一番は?大学まで続けられたことというか」
小林「自分は違います。自分は結果を出すために、めちゃ辛い練習をある意味やらされて、中学の時もめちゃくちゃキツいメニューをやらされて、一番うれしかったのは中学の全国大会で結果出せたことで、そこからは結果のために高校とかも頑張って、そんな感じです」
高村「結果を出すのが楽しくて、スケートやってて良かったってことね?俺なんなの。でも一番は結局そうでしょ?そこまで続けられないよ普通。大学に続けられないでしょ?」
小林「いやでもくぼれんに聞いてもそうだと思うよ。違う?」
久保「俺も、でも、高校入って、野球やるかスケートやるかどっか迷って、結局スケートにして、それは自分の高校の先生に誘われて入ったっていうのはあるんですけど、それで練習して、高2の時に結果が出て、その結果出た時に強化選手に選ばれて、そこからはちゃんと結果を目指してやろうって思い始めたから、自分も耕大に近いかもしれないです」
高村「じゃあ分かった。俺変えるわ」
小林「全国大会とかじゃなくてもさ、優勝できた時はうれしいでしょ?」
高村「それはやってて良かったって思うけど」
小林「努力が報われたらうれしいです」
高村「でも一番スケートやってて良かったことは、こういう仲間に出会えたこと、先輩に出会えたこと、後輩に出会えたこと、それが一番ですよ」
小林「やっぱ結果っす(笑)」
高村「俺がいい感じで締めたのに」
小林「やっぱり結果が全てです」
高村「今めちゃくちゃいい事言ったのにな。でもうれしいって思うかそういう時が。自己ベスト出た時とかじゃない?」
小林「そうですね、自己ベスト出た時とか結果がついてきたときとかですね。村山に何も聞いてないけど」
高村「同じじゃない?」
村山「でも、明治に入れたのはうれしいですけど、高校ぐらいまでは、遠征行けて楽しいってぐらい…」
高村「お前(笑)」
村山「いやいや、他の競技だったらないけど、スケートって全国大会とか結構関門が低いっていうか、他の陸上とか野球とかだったら、まず地区予選があって県大会あって東北大会があって、それで全国大会じゃないですか?なので、スケートは最初っからいろんな大会に出られて、いっぱい遠征できて楽しいなと思ってました」
小林「お前やっぱ聞かない方が良かったわ」
高村「俺の話で終わっとけば良かったよ」
村山「え、思わない?」
高村「思わない。だって合宿行ったらめちゃキツいべ」
村山「いや、大学の合宿はめちゃキツいけど」
高村「高校の時も俺めっちゃキツかったよ」
村山「いや、高校の時もキツかったけど、大学より期間が短いんですよ」
久保「高校の頃も合宿行きたくなかったよ」
高村「俺も全然楽しくなかった」
小林「俺も行きたくなかった」
高村「嫌だったよね?マジで行きたくなかったもん」
久保「俺大会全部帯広でやればいいのにって思ってた」
高村「マジでね?俺も全部室内でいいと思ってた。全部エムウェーブでいいって」
村山「初めて伊香保に行った時に、すごいんですよ(温泉街の)階段が。あれちょっと感動しちゃいました」
高村「お前やっぱ変わってるわ」

――大学界でライバルだと思ってる選手はいますか
高村「大学界で意識してるやついるかな俺。いないよ、とにかくもう自分で全力出して頑張ってやって、その先に一個上の順位だったりとか、調子いいやつとかを目標にして、そいつに勝つぞって次の大会に臨むぐらいなので、決まったライバルって本当にいないです。でも自分は幼なじみというか、ずっと小さい頃からスケートを一緒にやっていたやつが日体大にいて、そいつは距離違うんですけど、地元に帰って地元の大会でいまだにレースするんですけど、スプリント部門と選手権みたいな感じで分かれてて、出る部門は違うんですけど、両方500mはあるじゃないですか?(※4)それで、距離違うけど勝負しようっていうのはありますね。そんぐらい。でもライバルっていうのはあんまりないな。耕大ある?」
村山「たかぴー(伊藤貴裕・日大)?」
小林「いや、同期全員ライバルです。長距離はそういうのやっぱり意識してるので」
高村「日大とかのやつも?」
小林「もう全員。拓三(大竹拓三・法大)とか、たかぴーとか、もうみんなっす。とりあえず負けたくないので」
高村「同期ナンバーワンに戻りたい?」
小林「戻りたい」
高村「カチりたい?」
小林「カチりたい」
高村「人をにらみたい?」
小林「にらんではないけどね」
高村「いや、めっちゃにらんでたからねお前(笑)めっちゃ怖かったよ。猫背でポケットに手入れてめっちゃにらむの」
久保「自分も大学1年の頃は同期ナンバーワンだったので、全員ライバルですね」
小林「普通そうだよね」
高村「だからライバルっていうか、勝負だからさ」
久保「ライバルっていうか敵」
高村「一緒に速くなろうって感じじゃないもんね。勝ちたいって感じだもんね」
久保「普通に友達としても付き合いもあるけど、競技になったらそこは違うんだよね」
高村「先輩後輩関係なく、自分と近いタイムの人とかだったら全員ライバルって言えばライバルなんじゃないですかね。敵だから。お前もそうだな?」
村山「自分も同じです。あ、同走がライバルです。同走には負けない」
小林「きめぇ」
高村「同走ちょくちょく負けてっからなお前」
村山「同走には負けないっていう意識でやってます」

――目標にしている選手はいますか
高村「目標にしてる選手いますよ自分。やっぱり1500mの一番速いやつですよね。自分の大学で。くぼれんだよ、今は」
久保「俺?(笑)」
高村「俺はだんだん上げていくやつだから。いきなり高いとさ、レベル違いすぎて、外国人とかレベル違うじゃん。だから近場から行くよ、身近じゃん。だからラップ出してたらすげぇなぁって思うし。目標っていうか意識はしますよ。同じ距離だし。耕大は?」
小林「今いないです。目標とか正直昔より立てられてない感じです」
高村「とりあえず勝つってことだね?」
小林「いや、勝つとかもあんまり欲がなくなってきた」
高村「お前やる気あんのか?(笑)」
小林「今とりあえずどん底です。結果も何も出てなくて。自己ベストも出ないし。たぶんこの4人の中で、一番どん底を味わってるのは自分です」
高村「まあ耕大だろうね。耕大かくぼれんじゃない?」
小林「出口が見えないです正直。こんなはずじゃなかったっす。高校の時は、大学行っても上位にいるんだろうなっていう考えだったんですけど、それが…」
高村「このざま」
小林「大学3年になって、遅いタイムを出すのが当たり前みたいになっちゃってる自分がこわいです正直。最初は調子悪いからこのタイムなのかなって思ってるのが、だんだん5試合ぐらい連続で滑っても同じようなタイムしか出なくて、今ではその遅いタイムが普通になっちゃってるっていうのが怖い、っていうか、こんなはずじゃないんだけどなって」
高村「だから(目標は)あんまりない?」
小林「目標っていうか、とりあえずタイムだけ出てくれれば救われる感じはあるんですけど」
高村「それで言ったらみんなそうだよな。みんなタイム出したいよ」
小林「だから目標にしてる選手は今あんまりいないです」
高村「自分との戦いですって感じ?」
小林「そうだね、そういうこと」
村山「自分もいないです。速い人のいいところをそれぞれ吸収したいです」
高村「そんな器用なことできるか」
村山「うるせえな(笑)」
久保「俺もあんまり意識してる人はいないな」

――フィギュアやアイスホッケーに負けていないスピードスケートの魅力はなんだと思いますか
久保「スピード感かな?」
高村「だいたいが一発勝負なところじゃないですか?ホッケーだったら何ピリもあって、巻き返しとかその場の雰囲気とかもあるし、フィギュアだったらショートとフリーがあるじゃん?スピードは、500mだったら2本やる時あるかもしれないけど、だいたいが一発勝負でそれで終わりだから、それで結果も決まって大会も終わっちゃうから、その1回にかけてる気持ちが他よりすごいじゃないかな。『ここでダメだったら巻き返しできる』っていうのはなくて。そこぐらいじゃない?結構頑張って一発にかけて、コンディション整えてやるところじゃない?」
村山「練習の辛さはたぶん2つに勝ってる」
高村「練習はスピードの方がつらいな。自転車とかも全部やるもん。それは間違いない」

――夏合宿はいつからですか
高村「7月の末に移動して8月からです」

――そこで成長させたいところはどんなところですか
高村「自分は我慢強さです。我慢強さというか忍耐力です」
小林「とりあえず頑張る。強い心かな。気持ちは欲しいです」
村山「つらいのは分かってるので、ダラダラしないとか、毎回の練習で気持ちを作っていけたらいいなと思ってます」
久保「ケガしないで、とりあえず…」
高村「盗まれないで、泥棒にも遭わないで」
久保「泥棒にも遭わないで、トラブル起こさないで、最後まで合宿に参加する」
高村「すーごい基本だからねそれ(笑)」
村山「置き引き」

――何があったんですか
高村「(去年の合宿で)盗まれたんですよ道具」
久保「財布、ケータイ、イヤホン…」
高村「全てを失った男だからね」
久保「で、ロード壊れる、ローラーぶっ壊れる」
高村「『何ができるんだ』って言われるっていう。どん底だったね」

――今シーズンの目標は決まっていますか
小林「インカレで上位入賞を2年間できていないので、入賞ができるように頑張ります」
高村「選抜権のキープと、インカレのポイントを稼ぐことです。ずっと言い続けてなんだかんだ2年間できてないので」
村山「自分は一番最初のレースで、500mで37秒台を出すことです」
久保「とりあえず今シーズンの初戦で距離別の権利を取り戻すことです」

――インカレの会場である軽井沢のリンクでは滑ったことありますか
高村「軽井沢滑ったことありますよ。みんな全日本ジュニアで」
村山「俺滑ってないけどね」
高村「あ、そっか」
久保「地獄のパシュートレース(※5)」
高村「めっちゃキツかった。でもその時は優勝した。相性いいよな」
村山「明治は軽井沢相性いい人多いんじゃない?顯一(関口・政経2=長野工)とか」
高村「俺も相性いい。謎に1000m自己ベスト出してるから。室内でも抜けなかったからね」
久保「俺パシュートの時『耕大!待って!』って(笑)」
高村「あれだって1500mが終わって30分後じゃん。あれはしょうがない」
小林「軽井沢めっちゃ滑りますよ」
高村「結構いいタイム出ると思いますよ」
小林「俺たちもいいタイム出るけど、周りもいいタイム出るよたぶん」
高村「それ以上出すしかない」
小林「バカみたいに滑るんで軽井沢は」
高村「室内かってぐらい可能性あるらしいよ」
小林「長距離だったらエムウェーブの5秒遅いぐらいです」
高村「速えなそれ」
小林「マジ全部それ。莉輝(林莉輝・ダイチスケート部)とか(5000mを6分)44秒ぐらいで滑る。はらけー(原田佳祐・専大)も(6分)47秒とか」
高村「あいつ軽井沢で1500mも1分49秒とかだしな(笑)」
小林「俺も外で初めて(5000mで)7分切ったの軽井沢だからね」
高村「いいねぇ、相性いいね。で、ケンちゃん(関口)も(6分)55秒でしょ?軽井沢相性いいんですよ」
小林「ケンちゃん自己ベスト軽井沢じゃん」
久保「俺もなんだかんだ(1500m)1分54秒」
小林「軽井沢はタイム出るよ」
高村「俺もなんだかんだ1000mの自己ベスト去年まで軽井沢だったよ」
村山「自分は軽井沢レースしたことないです」
高村「未知数だよ、いい意味で」
村山「でも、全日本ジュニアについて行って、ちょっと練習したんですけど、滑りやすかったですね」

――最後に応援してくれる人にメッセージをお願いします
高村「こういうの耕大だと思う俺」
村山「こういうの耕大だよ」
小林「じゃあ一言だけ」
高村「お願いします」
小林「ここ3、4年ぐらいずっとスピード部門がスケート部3部門の中で足を引っ張ってる感じですが、今年は下からもいい選手が入ってきて、上級生も個々で頑張っていて、見どころいっぱいだと思うので、少しでもスケートっていうのを分かってもらったり、応援してもらえればうれしいと思います」

――ありがとうございました

◆小林耕大(こばやし・こうだい) 政経3 長野県出身 佐久長聖高出 専門種目:長距離
◆久保廉(くぼ・れん) 政経3 北海道出身 帯広三条高出 専門種目:中距離
◆高村憲孟(たかむら・のりたけ) 政経3 山梨県出身 富士北稜高出 専門種目:中距離
◆村山翔威(むらやま・しょうい) 政経3 青森県出身 八戸西高出 専門種目:短距離

※1 小林と久保はともに高校3年次にスケート連盟のジュニア強化指定選手Bに選ばれていた
※2 1500m以上の中長距離の種目で採用されているレース方式。先行の組がスタートを切ってややおいた後、もう1組がスタートし、最大4名がリンクを滑っている状態になる。リザルトでの略号はQS
※3 スケートのブレードの体の外側部分がアウトエッジ、真ん中部分がフラットエッジ、体の内側部分がインエッジ
※4 スプリント部門では500m、1000mがそれぞれ2本ずつ行われる。選手権では500m、1500m、5000mを行い、3種目の上位の選手が1万mを滑り最終順位を決める
※5 1年次に行われた全日本ジュニア選手権のチームパシュート。小林、久保、高村の3人で出場し優勝を果たした。タイムは4分10秒90

[織田有衣子]


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