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立大ディフェンス陣を翻弄(ほんろう)する緋田

明大スポーツ  ラクロス部(女子部)緋田、平島の2発など7得点 立大に快勝/関東学生リーグ戦

◆8・12〜11・11 第30回関東学生リーグ戦(富士通スタジアム川崎)
▼8・14 対立大
○明大7{5―3、2―1}4立大
 今年で30回目を迎える関東学生リーグ戦。初戦から昨年度ベスト4・立大との大一番となった。試合開始から相手陣内へと攻め込み、わずか2分足らずで先制点を物にした。その後は互いに点を取り合う一進一退の攻防を繰り広げ、前半を5―3とリードで折り返す。後半は一転、攻め込まれる展開となったが、練習から取り組んできた粘りのディフェンスで猛攻をしのぎ7―4で見事開幕戦を白星で飾った。

 鮮やかな先制攻撃だった。リーグ戦の開幕を告げるホイッスルの余韻がまだ会場に残る中、ドロー後のボールをキープした明大は、素早く正確なパス回しで相手ゴール前へ。パスを受けた最後はMFの安逹裕美(法3=松商学園)が鋭いステップで抜け出し、すかさずシュート。開始2分で相手ゴールのネットを揺らし、勢いづいた明大はその3分後も点を決め開始5分で早くも2点を奪う。その後は立大も効果的なカウンター攻撃で得点を重ね、5―4の膠着(こうちゃく)状態で試合は終盤へ突入した。
 次の1点が勝負の分かれ目となる場面で本領を発揮した。この試合の先制点を決めた安逹が個人技で持ち上がり、ゴール前で巧みなスティックさばきを見せボールをキープする。相手ディフェンス陣が安逹を止めようとボールを取りに行ったところでMFの緋田江身(農4=花咲徳栄)へ絶妙なタイミングでパスを選択。「相手もすごい攻めてきていた。最後は気持ち」(緋田)。緋田のシュートはゴールに吸い込まれ、勝利を決定づけた。今年の明大を象徴する個人力の高さが光った試合だった。

 これまで何度も対戦してきた立大について、井川裕之ヘッドコーチや選手たちが口々に語るのは、落ちたボールに対する反応の早さだ。この試合でも相手の積極的なプレッシャーからボールを落としてしまったときには、ことごとく相手に回収された。「落ちてるボールの奪い合いを根こそぎ取られるのは予想外だった」(井川コーチ)。しかし、選手たちは落ち着いていた。緋田と並びこの試合2得点を挙げた平島千萌(営2=東京成徳)は「立教はプレッシャーが強いので、それに当たらないようにどうゴールに近づけるかを考えた」と、相手をうまくかいくぐる頭を使った冷静なプレーで得点を重ねた。試合中に考えながらプレーをできる選手がいることが「一人一人が得点力を持つ」(森岡友菜・農4=湘南)と言わしめるゆえんだ。

 リーグ優勝へ一直線だ。攻撃面では、中盤での梶田ひかり(商4=倉敷商)の安定したボール運びで攻撃の起点を作り、緋田や安逹、平島をはじめとする、決定力のある選手たちが確実にゴールを奪う。試合終了間際の疲労がたまった場面でも、練習から意識してきた正確なパス回しでダメ押し点を取るなど抜け目がない。守備面も攻め込まれる場面こそあったものの球際での粘りのディフェンスで立大を4点に抑えた。完成されたチームが目指すのはリーグ優勝のその先。「ファイナル4に進んで、その後全日本学生決勝、全日本決勝まで駆け上がっていきたい」(森岡)。明大女子ラクロス部の挑戦が幕を開けた。

[桐山雄希]

 コーチ・選手のコメント
 井川ヘッドコーチ

「(今日の試合を振り返って)想定内の部分と想定外の部分が両方ある中で想定してた部分での対応はしっかりでき、ぶれずにやり抜けたと思います。(具体的に)落ちてるボールの奪い合いを根こそぎ取られるというのは予想外でした。相手がもの凄いプレッシャーをかけてボールを奪いに来るだろうということであるとか、カウンター攻撃で強く向かってくるだろうということは想定していました。(立大戦に向けて)相手の強いプレッシャーに耐え切ることとカウンターの強くて速い攻撃を人数をかけて守るということを対策していました。(活躍した選手)平島、緋田ですね。平島は2年生ながらチームの中心になっています。(課題)落ちてるボールの奪い合いでは負けていたので、泥臭い部分での勝負強さをつけられたらなと思います」

 森岡
「(本日の試合への意気込み)立大が強いというのはわかってました。今まで明大が勝ち続けてきて、それを倒そうと意気込んでくると考えていたので、とにかく明治は明治らしく一人一人が得点力を持つということを強みに、それを伸ばすことを常にやってきました。立大に対してももちろん分析は怠らずやったんですけど、それにこだわらず自分たちの形、自分らしいプレーを出すことが一番勝率が高くなるかなと考えて。そこにこだわってやってきました。(自分も1点決めた)いつも通りです。本当はもっと取りたかったんですけど、自分の強みであるところから得点ができたことはうれしかったです。(リーグ戦に向けてやってきた練習)クリアやライドであったりとか、全力でやるチームで合わせる練習はABCチーム関係なくやってきました。(本日の試合のMVP)背番号5番の梶田さんですかね。オールコートでボールを運ぶ起点になっていたところと、クリアの部分で一番中心となって確実に運んでくれていたことで、そこからオフェンスの流れが来てるなと思いました。(リーグ戦全体の意気込み)ヒーローインタビューで緋田さんも言ってたんですけど、目の前の一戦一戦を大事にして勝ち進んでいく。次に大きな試合になるのは最終戦の日体大戦だと思うんですけど、そこを勝ち切ってファイナル4に進んで、その後全日本学生決勝、全日本決勝まで駆け上がっていきたいです」

 緋田
「立教とやるって決まったのが5月か6月くらい。ずっとこの日のために準備してきたので、やっと来たなって感じですね。今までやってきたことを出しただけなので、今日はほんとに勝ててよかったです。(立大は)個人力が高かったり、今日見た通り落ちたボールに対する反応が早いので、そこで負けないってことは全員が意識して練習していたと思います。(1点目は)本当に良いところで回ってきたなって感じです。ここは絶対決めないとって思って、最後決めるのは自分の仕事だと思っているので、そこまでつないできてくれたディフェンス陣からの気持ちがあったので、決めることができて本当に良かったです。(2点目は)相手もすごい攻めてきていたので、最後は気持ちだったと思います。あとみんなやることはやってきていたので。あそこでもらうことは練習の中でもあったので、決められてよかったです。(課題は)落ちたボールに対する反応が遅かったですね。そこに関しては負けてしまったなっていう意識があったので、次の試合でそこは圧倒できるようにしていきたいです。他の部分は良かったなって思える部分が多かったです。(チーム全体で7得点)まだまだもっと伸ばせるなって感じですね。7点は非常に競った試合出ったので多いと言えば多いんですけど、今年は個人能力が高いので、個人力でもっともっと点を取れたと思うので、リーグ戦を通してもっと伸ばしていきたいと思います。(相手を4点に抑えた)ディフェンス陣の粘りだったり、守るところで守れていたので、4点で抑えられたのは個人力が上がったなって思います。(終盤での精度)パスとかキャッチ、落ちたボールへの反応だったりっていうのは練習の時から意識してきたことなので、今日は試合の緊張感がある中でしっかり出せたので良かったと思います。(運動量が多かったが)そうですね、今日はいっぱい走りましたね。それも練習で体力を上げていくことは課題だったので、最後まで走り切れてよかったです。(次戦に向けて)さっき言ったみたいに落ちたボールへの反応だったり、得点力だったり、まだまだ伸ばせる部分はあると思うのでそこをしっかり改善して次の試合に臨みたいと思います」

 平島
「今日はチーム一丸となって挑む大事な試合だったので、勝てて嬉しいです。(どういった練習をしてきたか)常に立教を意識して立教に勝てる練習をやってきました。特に意識したのは立教はプレッシャーが強いので、それに当たらないようにどうゴールに近づけるかを考えていました。(2ゴールを振り返って)1点目は相手がゴーリーに返すだろうなというところを狙っていたので、そこを狙ってあとは決めるだけと思って決めました。2点目は練習していた通りのシュートだったので打てば決まると思って打ちました。(あすなろカップとは違い先輩とのプレーとなったが)同級生がいると頼ってしまう部分があるので、今日はその部分を捨てようという気持ちで臨んで、その通りできたと思います。(リーグ戦の雰囲気は)めちゃめちゃ緊張します。緊張には弱いタイプなんですけど、今日は自分のプレーはできたと思います。(チーム全体の攻撃陣は)前半はすごく良くて、後半は少し手こずったところもあったんですけど、4年生のラフさん(緋田)が決めてくれたので良かったです。先輩の存在は本当に頼もしいです。(今日一番良かったプレーは)点が決められたことです。(1年生で出場していた時との心境の変化は)あんまりないんですけど、去年よりも自分が試合に出られるチャンスが大きかったぶん、責任も大きかったです。(去年から成長した部分は)自分がオフェンスにどう絡んでいくかということが明確になったことですね。去年はいまいち自分の役割がわかってなかったんですけど、それを今年は見つけて攻めることができたので良かったです。力強く1対1をつくることです。(今後の試合は)また日本一を達成できるようチーム一丸となって一歩一歩頑張っていきたいです。(次戦への意気込みは)次の試合も絶対勝つっていう気持ちで、チーム全員で頑張って、自分としても点を決めたいと思います」


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