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ケガの影響もありながら2位に入った萩尾

柔道部  萩尾が快進撃を見せ準優勝/全日本ジュニア体重別選手権

◆9・9〜10 全日本ジュニア体重別選手権(埼玉県立武道館)
▼60kg級
羽田野――2回戦敗退
▼66s級
萩尾――2位
▼73kg級
飯島――2回戦敗退
 快挙を達成した。20歳以下の日本一を決める今大会。初日は軽量級の羽田野航(政経2=四日市中央工)、萩尾悠貴(商2=愛知産大三河)、飯島敦也(政経2=国学院栃木)の3選手が出場。萩尾は初戦から得意の背負い投げを武器に勝ち上がり準優勝。自身初の大舞台で堂々の成績を収めた。対して羽田野、飯島はともにジュニアで実績を残している高校生相手に延長戦の末、敗戦。本来の実力を出し切れず、悔いの残る結果となった。

 満身創痍(そうい)ながら結果を出した。2週間前には左ひざの半月板を損傷し棄権していた萩尾。先週行われた東京学生体重別選手権も棄権しており、状態は万全ではなかった。その中で迎えた初戦の相手は原田(福岡大)。いきなり前年王者との顔合わせとなった。序盤は相手の力で押さえつけてくる組手で不利な状況に立たされ、先に指導を取られるなど苦戦。しかし、事前の組手対策が生き徐々に盛り返すと「絶対に投げてやろう」(萩尾)と残り時間0秒で背負い投げが決まり金星を挙げた。その後は得意の背負い投げでポイントを奪い、快進撃を見せた。「昨年は羽田野の付き添いで参加し、悔しかった気持ちを1年間持って柔道してきた結果が出た」(萩尾)と大舞台の活躍の裏には並々ならぬ悔しさがあった。

 奮闘の中にも悔しさを残した。茂木(中大)との対戦となった決勝。悲願の優勝まであと一歩まで迫ったが、萩尾の膝はすでに悲鳴を上げていた。「間が空いて疲れがたまってしまった」(萩尾)と全日本独特の試合間隔の長さがあだとなり満足な状態とは程遠い状態で畳に上がった。試合が始まっても「技を狙いすぎて攻撃が単発になってしまい、技に入るのが遅くなってしまった」(萩尾)。開始から萩尾の引き手を先に奪われるなど組手で主導権を握られ、指導二つを献上してしまう。追い込まれた萩尾は得意の背負い投げで反撃するが、試合終了8秒前にスキを突かれ技ありを献上。万事休す。最後の詰めの甘さが出てしまい「少し待ってしまって、相手にどんどん技をかけられてしまった」(萩尾)と初の決勝は悔いの残る結果となった。また「気持ちでは絶対に勝つ気持ちでいたが、どこかにあった弱気な自分が出てしまった」(萩尾)と大一番で精神面の弱さが露呈した。猿渡琢海監督は「どうしても優勝したいという気持ちを持っていれば勝てている」と集中力の面での課題も指摘した。それでも「技のキレは本来持っている」(猿渡監督)と萩尾の持つ潜在能力を高く評価。2位という大きな自信をつけ出場権を得た講道館杯ではシニアに挑む。「俺がチャンピオンになるんだという気持ちを持てば優勝できると思う」(猿渡監督)と厳しい戦いにも耐えうる精神力の習得に期待する。まだまだ発展途上の萩尾だが、多くを吸収し、少しでも上の順位を目指す。

 明大勢の優勝は重量級に託された。2日目は山本康生(商2=崇徳)、神鳥剛(政経2=愛知県私立大成)、増山香補(政経1=修徳)が出場。山本は7月に行われた東京都ジュニア体重別選手権で、神鳥は昨年の同大会で、増山は先週行われた東京学生体重別選手権で優勝と名だたる猛者たちがひしめく重量級での優勝を経験した3人に優勝の可能性は大きい。特に注目は90s級の神鳥と増山の2人だ。神鳥は昨年の同大会優勝を飾っており今大会も優勝候補の筆頭だ。対する増山は、予選にあたる東京都ジュニア体重別選手権で2位、先週行われた東京学生体重別選手権で1年生ながら優勝しており、その潜在能力は計り知れない。王者と新星の1,2位入賞に期待がかかる。

[橋昇吾]

試合後のコメント
猿渡監督

「全員が優勝する力を持っていただけに、優勝者が出なかったのはすごく残念。全員が持っている力を出せなかったという弱さがあったからだと思うので、その反省点を次に生かしていきたいと思います。(飯島)組み勝つところはたくさんあったんだけれどもそこから得意とする技を出していけなかったというのが彼の弱さだと思います。なんで技を出せないかというと彼の臆病な部分、返されるんじゃないかという不安があったからだと思います。柔道というのは技を掛けないと勝てないし、根本的な部分を組み立て直さなければならないかなと思います。(一番の課題は)相手は今年のインターハイチャンピオンだったけれども、飯島は約2年大学で厳しい練習をしてきているし、自信を持って戦わないといけないし、高校生ぐらい勝って当たり前だと思っていないとああいう負け方をしてしまう、メンタルの弱さだと思います。(羽田野)惜しい場面も何個もあったんだけども、決めきることができず、最後は返されてしまったという負け方なんで、勝つためには自分の勝ちパターンをつくっていかないといけないかなと思います。(敗因は)普段やっている技というのがほとんど出せていない、本当に勝負するなら自分の普段やっている技を出していかないといけないと思います。試合の中ではプレッシャーもあるし、技が出せなくなるというのは誰しもが経験していくことだと思うんで、そこを乗り越えていかないと強くなれないと思うし、積極的な戦いをしないと勝てないと思います。(萩尾)2週間前に膝をケガしてしまって、満足な練習ができずに東京学生も見送って、全日本ジュニアに合わせたことでまずまずの状態で臨むことができたんだけれども、途中で痛みが出てしまって満足な戦いができなかったと思います。それでも決勝はもう少し気迫というかどうしても優勝したいんだという気持ちを持って戦えば勝ててるのかなという内容でした。投げる強さというか技のキレは本来持っているので、もう少しガツガツした柔道をやってほしいなと思います。(原田戦)序盤に指導を奪われて、展開を早くしようとしていく中で徐々に自分のペースにしていったことで、最後はタイミングよく背負投げに入れたと思います。こういう風に自分のリズムを持てば決勝でも勝てたと思うので、そこはまだまだ勉強していかないといけないかなと思います。(監督からの指示は)組み手の指示だけです。あとはこの試合に勝てれば絶対お前が決勝に行けるから、ここは全力ぶつけてこいということだけかな。(そのあとは投げて勝ち上がった)準決勝までは初戦の終盤のいい感覚を持って戦えたと思うので、そこは良かったと思います。(決勝の敗因は)一番は気迫というか、優勝して俺が世界ジュニアに出てやるんだという気持ちが足りなかったですね。飛びついてでも相手を投げてやろうという風にやってほしかったけど、できなかったのは集中力も足りてなかったし、どこかで気持ちがプツンと切れてしまうというのは直していかないといけないです。(今日一番良かったところは)技をしっかりかけることができたことですね。不十分な組み手であってもチャンスがきた時は投げれてたなと思います。(昨年から成長を感じる部分は)しっかりと復習というか、練習が終わった後も自主的に技の確認をしていたので、それが生きたと思うし、練習の中でも強い先輩に練習をお願いして、集中して1年間我慢した結果が今年出たんだと思います。これからも継続して、厳しい練習を積んでいってほしいなと思います。(講道館杯の出場権を手にしたがシニアでの戦いは)課題は今言ったと全てだと思います。そこさえしっかりできればシニアの戦いでもいい試合はできると思います。に俺がチャンピオンになるんだという気持ちを持てば、優勝だってできると思います。(明日も優勝を目指せる3人が出場するが)大会は違えど優勝を経験している3人が出るので、力を発揮すれば全員優勝する力があると思います。特に90kg級は先輩後輩で決勝をやってほしいと思うし、調子は2人ともいいと思うのであとは気持ちだと思います」

飯島
「相手は高校生だったんですけど、自分の気持ちが足りなかったです。(組み手について)自分も組み手には自信を持っていて、ただ得意技がないので、最後勝つためには、得意技で決めきらなきゃ、もっと上にはいけないなと(指導3での反則負けとなったが)自分の悪いところが出てしまって、相手に合わせながら、自分のペースになかなか持ちこめなかったていうことが反省点で、これからは得意技を作って、その技で投げて勝てるように頑張りたいと思います。(全日本体重別団体に向けて)今度は団体戦になるので、このような情けない試合していてはチームに迷惑をかけるので、少しでもチームに貢献できるように、あと1ヶ月仕上げていきたいと思います」


萩尾
「悔しいです。でも、自分は全国でこういったところまで結果を出したことがなかったので、自信になりました。これからも試合が続くので、この結果に満足せずに上を目指して頑張っていきたいです。(決勝の対戦成績は)初めて戦ったのですが、技を狙いすぎていて単発になってしまったりしていたので、技を入るのが遅くなってしまって、それが敗因だと思います。(具体的な技は)背負い投げが得意なので、かかるかなと思って狙いすぎてしまって攻めが遅くなって負けてしまいました。(組手は)結構さばけていて相手の技もしっかり見れていたのですが、攻めるスピードが遅くて、そこに合わされてしまった感じです。(自分の形になろうとしすぎたか)少し待ってしまったので、相手にどんどん技をかけられて指導を取られてしまって、悔いが残る負け方でした。(負けた場面は)指導を取られていたので何が何でも投げて勝つと思っていたのですが、フェイントに引っかかってしまって、負けてしまいました。(東京学生体重別選手権の棄権理由は)その大会の1週間前に、練習中に左膝の半月板が割れてしまって、全日本ジュニアが控えていたので、全日本ジュニアを優先してそれに準備を合わせて、行こうと決めたので棄権しました。(ケガの程度は)背負い投げの負担はなかったのですが、足技など、試合中は痛みを忘れてできた部分もあったのですが、間が空くと疲労がたまってきてという感じです。(今大会の試合の狙いは)僕の初戦の相手が昨年の優勝者なのですが、やったこともなくて、昨年の優勝者なので研究をして、今回は一つ一つ勝とうと思っていました。初戦は指導差で負けていて、そのままGSに行くブザーと同時に投げたのですが、その時も指導差で負けていたぶん絶対に投げてやろうという気持ちで、タイミングよくたまたま背負い投げが入れたので一本で決まって投げれたと思います。(初戦の相手選手の対策は)組み際を狙ってくる相手で、力で押さえつけてくるということも知っていたので、そこを気をつけながら対策していたので勝つことができたと思います。(背負い投げが決まった要因は)小さい時から背負い投げは得意で、大学に入ってから研究とかして自分の技に磨きをかけていて、それが大学でいい感じに伸びていて、今日投げれたと思います。(精神面は)昨年はこの大会に出ることもできずに、そして、羽田野の受けで参加したのですが、その時に同期が頑張っているのに自分が出られないのが悔しくて、それを1年間持って柔道してきた結果が東京都ジュニアや今回の結果につながりました。少し強化できていると思いますが、決勝で負けてしまった自分の甘さが今回出てしまったと思っているので、最後まで詰めれるような柔道をしていきたいと思います。(応援は)力になりました。たまたまなのですが、僕の弟が55kg級で出場していて、1回戦で負けたのですが、弟の頑張りが自分の力にもなったと思います。(ここまで来れた要因は)自分一人だったらここまで来れていなかったと思います。今回も同期がこの大会に出場する人数が多くて、同期からも力をもらえたし、普段練習相手をしてくれている相手の方や家族にも支えてもらったりしていたという気持ちもあって、それと今回に向けての準備を一つ一つしてきたところが今回の結果につながったと思います。(決勝で勝ち切れなかったのは)気持ちでは絶対に勝つと思っていたのですが、やはりどこかで弱気な自分がいて、そのちょっとした弱気の部分が出てしまったのもあるし、監督のアドバイス通りに柔道ができなかったのが敗因です。(講道館杯に向けて)初めて出るので、自分より格上の選手ばかりだと思うので、少しでも食らいついて上位目指して頑張りたいです」

羽田野
「優勝を目指していたので、情けないです。2回戦が山だと思っていたので、そこで勝ち切れない自分の弱さだと思います。(今大会までに練習してきたことは)監督に、相手のことについてのアドバイスをうけたり、合宿でもきついことをしてきて、それが全部出し切れなかったのが敗因かなと思います。(対戦経験はない)初めてでした。(試合中は)先に組手をして、相手より先に技をかけようと心がけていました。(体調は)万全の状態で臨めました。(相手選手を想定した練習は)ありました。手足が長い相手だとわかっていたので、監督に教わりながら組手の確認をしていました。試合になると、そこが出せませんでした。(要因は)緊張や自分の努力がたりませんでした。(今大会にかける思いは)絶対優勝しようとして思っていたので悔しいです。萩尾の優勝は、一緒に切磋琢磨してきたので、次は自分が上に行けるように一緒にがんばっていきたいです。(次に向けて)次はもっとしっかり練習して優勝を目指したいと思います」



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