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常にチームに寄り添ってきた


NEW MEIJI  (11)「春から準備したことを試合に出して優勝に導きます」 丹羽政彦監督  

 新たな時代の幕開けだ。無念にも全国大学選手権初戦で京産大に敗れ、屈辱のシーズン閉幕となった昨年。雪辱を誓い新たに掲げた今年のテーマは「NEW “MEIJI”」。古川満主将(商4=桐蔭学園)と梶村祐介(政経4=報徳学園)を主軸に、FW・BKともに日本一の軍団を目指し、選手権優勝奪還に燃える。本企画「NEW MEIJI」ではチームを日本一へ導くキーマンを1年間に渡って紹介していく。
 第11回は、今年で5回目の対抗戦で指揮を取る丹羽政彦監督(平3文卒)だ。夏合宿の振り返りと関東大学対抗戦に向けて動き出すチームの状況を伺った。(この取材は9月13日に行ったものです。)


――まずは夏合宿での帝京大戦(27―56◯)天理大戦(◯27―14)東海大戦(◯42―19)の3戦の振り返りをお願いします
 帝京大は序盤の戦い方がまだまだ明治としてのチャレンジ精神が足りなくてこちらからトライをプレゼントしている場面もあったので、そういったことを直していかないとスコアをひっくり返して勝つことは難しいと思います。ただ、明治としての圧力は感じてもらったとは思います。ジュニア選手権に向けて準備して戦いたいなと思います。それ以外は結果と中身含め勝ったことが大きいのとできている部分とできていない部分を理解することができたので、あとはこれから明治の形をつくって失点を最小限に抑えて勝てるかということ。東海大には久しぶりの勝利でモチベーションが上がるようなゲームだったと思います。

――夏合宿の「コミュニケーション」というテーマを設けた意図とは
 明治としては今までやってきていることを含めてのテーマですが、全体の試合の中で修正していく力をつけないといけないからです。プラン通りの試合運びにいかなった時修正していくにあたってコミュニケーションを取らないといけないので、そこは夏合宿で成長したと思います。

――現在、夏合宿の成果は得られていると思いますか
 短い時間でしたが、5年間見ている中で一番良かったと思います。下のカテゴリーで出る選手も上で出られる個々人が全員に試合に出られるチャンスがあるということもあったので、選手たちから目的を達成させようとする意欲も見られました。春と夏は基礎的なことをやって強みを得ることをだったので、いろいろ考えた中で明治として一番足りないところにフォーカスしてやっていました。

――夏と普段の練習とでスケジュールの変化はありましたか
 夏は午前練習と午後練習で分けてチームも2つで交互に練習とウエートをしていました。練習時間的には普段の練習と変わらずウエートは1時間、スキルも1時間半くらい。場所を変えて目的意識を持って練習に取り組むことと試合を意識したのが夏合宿です。

――春季は古川主将と梶村副将が不在の中の試合でしたが
 一番大切にしなければいけないこと、例えばFWならスクラムを強くするとかBKはスペース見つけてアタックしようとかキーワードとなるところを見つけて試合ができたことは大きかったです。2年前のシーズンで最後に田村(煕・平28年営4卒・現サントリーサンゴリアス)が出られなくなってチームが慌ててしまった。そういった過去のことを考えると梶村や古川が出られなくなる可能性はあるので、そういう中でチームの気持ちが下がらないように前田(剛・営4=報徳学園)とか鶴田(馨・文4=筑紫)が代わりを経験できたことは大きいと思います。成績も悪くなかったのでそういった意味では4年生の力を感じます。

――監督が目指すチーム像に近づきつつありますか
 過去5年間やってきて、選手が勝ちたい頑張りたい明治で優勝したいと思ってシーズンに向かってチャンピオンになれると思っていますので、そういったものが出来上がりつつあると思います。その反面、時間が限られている中でできるもののできないものがあるので、スクラムを頑張って押すとか単純なキーワードがあって同じ練習を積むことで自然と自分たちの身体が試合で動けるようになってきています。今、チームの中でもミーティングの数が増えて学生だけで集まって次の日の準備をしているので、選手自身が強い気持ちを見せてくれます。監督としては最終的には選手を成長させることが使命なのですが、本当に勝ちたいと思っている中に身を置いている選手が増えていると感じています。今年のチームも1月7日のチャンピオンになるという一つの目標に向かっています。

――現在の課題を挙げるとしたら
 基本的には明治の敵は自分たちだと思っています。100パーセントの力を常に練習と試合で出せれば勝てる。自分たちに自信を持ってプレーをすることが大切なので、常に「実行力」だとか「相手は自分自身だ」と言っています。プレーで言ってしまうとディフェンスのタックルです。全国ベスト4以降の戦いではディフェンスができないと勝てない。横や上下のコミュニケーションを取らないといけないので15人で相手を止めなければいけません。

――スクラムの完成度はいかがですか
 春の段階ではスクラムに地盤を置いていたのでかなり良かったのですが、夏合宿で少し薄れてしまっていると思います。ゴール前5メートルになったらスクラムを選択することを躊躇(ちゅうちょ)してラインアウトに逃げてしまう。やっぱりまずは原点に返ってスクラムを選択してほしい。相手によってはスクラムの押し方も変化しますが、いかに自分たちのスタンダードを崩さずにいけるかというところです。

――1列目のメンバーは層が厚いです
 4年生のPR陣がスターターで出たいという意識を強く持っていてすごく成長しました。それに祝原涼介(情コミ3=桐蔭学園)やケガで離脱している齋藤剣(政経3=能代工)も加わって良い1列になると思います。U―20で出ていた武井日向(商2=国学院栃木)も去年から出ていて、安昌豪(営2=大阪朝鮮)も戦力でプラスされます。今週の試合には出ないですが筑波大戦はヤマ場なので試していきたいです。

――いよいよ対抗戦が始まります、改めて目標を教えてください
 単独優勝です。2年前も4年前も優勝はしていますが単独ではなかったので、18年ぶりの単独優勝を目指します。あとは、次の全国選手権のことを考えるとトーナメントが厳しくなるので11月18日に帝京大に勝って優勝を決めるのが一つの目標です。対抗戦は成長するシーズンなので人間もメンタルも成長させたいです。

――ヤマ場は何戦だととらえていますか
 慶応です。春に負けていますし、今年の慶応は良いチームです。9月の24日に筑波と慶応が試合をするので、そこが一つの物差しになると思っています。

――最後にファンの方々へメッセージをお願いします
 優勝を心待ちにしていると思うのでしっかり春から準備したことを試合に出して優勝に導きます。去年は悔しい思いをした1年でしたので、5年目で積み上げてきたものもあるので成績を残して、今まで応援してくださった方々に恩返しをしたいと思います。

――ありがとうございました

◆丹羽政彦(にわ・まさひこ)平3文卒
 監督として就任5年目を迎える。現役時代のポジションはウイング。大学時代は吉田義人前監督と左右のウイングコンビとして活躍し、1990年度の大学選手権優勝に貢献した。北海道出身。自宅が札幌で、現在はラグビー部の合宿所に住み選手と共に生活を共にする。


[長谷川千華]


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