
さらなる成長を目指す河村

新人記者のイチ推し選手!2017 (3)河村一輝 強くなるための新たな挑戦
その進化は止まらない。中距離型スピードランナーである河村一輝(政経2=大垣日大)は昨年1500mでジュニア日本歴代6位のタイムをたたき出した。さらに今年5月に行われた関東インカレでは2位、日本選手権では決勝進出を果たすなど躍進した。
これまでの軌跡
「単調でありながらも戦術的な要素が含まれているところが面白い」と陸上に魅了され、競技を始めたのは中学生のとき。3年次には男子800mで全中に出場。高校では男子1500mでインターハイ3位に入賞し学生トップレベルに仲間入りした。しかし大学入学当初は自主性を重んじる練習に慣れず、タイムが伸び悩む苦しい時期が続いた。河村が尊敬を寄せる坂口弘之(政経3=諫早)からジョグの量など具体的にアドバイスを受け「ヒントをもらった」と突破口を見出した。そして地道な練習の成果が現れ、秋頃から遂にタイムが向上。現在では海外のレースに出場するまでに成長を遂げた。それでも、河村はいまだ無冠。より高みを目指すため、さらなる進化が求められている。
これからの成長
活路を見出す。今夏から駅伝練習に本格的に参加する河村。「しばらくの間、中距離から離れるのは迷いがあった」。しかし「もう負けたくない」という強い気持ちが河村を後押しした。これまで勝ちきれなかった大きな原因の一つは体力不足。中距離走でより成長を図るために弱点を克服していく。来年の春シーズンでライバルを抜き去り、大学初のタイトルを得るにはこの夏がカギとなる。
駅伝に挑戦するのは中距離走のためだけではない。「あの場で走ってみたい」。幼い頃からテレビで見ていた箱根駅伝への憧れも河村の原動力となっている。まずは夏の合宿でAチーム入りを目指し「初心者のつもりでやっていく」。一方で、現時点で10月の全日本駅伝への出場、さらには区間上位入賞も視野に入れるなど目標は高い。一時トラックを離れ、襷をつなぐ競技で暗雲立ち込める明大に旋風を巻き起こす。
◆河村一輝(かわむら・かずき) 政経2 大垣日大 169cm・54kg 趣味は川遊びと釣り
[綾部禎]
●新人記者のイチ推し選手!2017のバックナンバー
- ・(18)惠中崇敬 世界王者に死角なし(2017/09/23)
- ・(17)塚本岳 文武を極める英才(2017/09/23)
- ・(16)酒井健登 憧れを超え大学頂点へ(2017/09/22)
- ・(15)中村哲也 異色の経歴を持つシンデレラボーイ(2017/09/22)
- ・(14)辻義大 新たな時代を切り開く将来の4番(2017/09/21)
- ・(13)小泉亜斗夢 ランの明治を継承する男 日本一のRBへ (2017/09/21)
- ・(12)松田海飛 恩師に誓ったさらなる飛躍(2017/09/20)
- ・(11)渡辺翔太 身体能力光る 未完の大器(2017/09/20)
- ・(10)徳田滉也 世代ナンバーワンのFWを目指して(2017/09/19)
- ・(9)高梨正太郎 支えを力に 勝利を誓う拳闘家(2017/09/19)
- ・(8)森勇登 新進気鋭の若き紫紺(2017/09/18)
- ・(7)森下龍矢 胸に抱く恩師の教え(2017/09/18)
- ・(6)佐藤凌我 エースストライカーへの道(2017/09/17)
- ・(5)園倉乘儒 己と戦うスナイパー (2017/09/17)
- ・(4)遠藤未來 歩み続ける真の道(2017/09/16)
- ・(2)金山晴菜 団体戦無敗で応えた最高の恩返し(2017/09/15)
- ・(1)東龍輝 さらなる高みを目指して (2017/09/15)

- ・男子、女子ともに総合6位 関東インカレに向け力試し/東京六大学対校大会
(2018/04/08)
- ・大楽が全日本5位、学生2位と両部門で入賞!/全日本競歩能美大会
(2018/03/18)
- ・チームトップは東島の41位 63分台ゼロと課題残す/日本学生ハーフ
(2018/03/04)
- ・野田惜しくも入賞ならず9位 実業団で再起を図る/日本選手権男子・女子20km競歩
(2018/02/18)
- ・学生連合で唯一出場の中島は4区17位相当/箱根駅伝
(2018/01/02)
- ・阿部が7区で区間新記録! チームは過去最低の15位に沈む/全日本大学駅伝
(2017/11/05)
- ・全日本大学駅伝 直前特集D 瓦版(2017/11/04)
- ・エース坂口が2区 一方、末次や田中は補欠登録 区間エントリー発表/全日本大学駅伝(2017/11/03)
- ・全日本大学駅伝 直前特集C 3、4年生インタビュー(2017/11/03)
- ・全日本大学駅伝 直前特集B 2年生インタビュー(2)(2017/11/02)



