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走れるプロップを目指す


NEW MEIJI  〜最後の紫紺〜(18)「同期と勝ちたい、勝ちます!」 吉岡大貴  

 新たな時代の幕開けだ。無念にも全国大学選手権初戦で京産大に敗れ、屈辱のシーズン閉幕となった昨年。雪辱を誓い新たに掲げた今年のテーマは「NEW “MEIJI”」。古川満主将(商4=桐蔭学園)と梶村祐介(政経4=報徳学園)を主軸に、FW・BKともに日本一の軍団を目指し、選手権優勝奪還に燃える。本企画「NEW MEIJI」〜最後の紫紺〜では大学最後のシーズンを迎えた4年生のインタビューを取り上げます。
 第18回は、2年次からAチームでの出場を重ねている吉岡大貴(農4=日向)。高校からラグビーを始め、実績がないという自らの弱みをばねにフィットネスなどできることから努力を積み上げ、這い上がった。今季体重をアップしスクラムにおいてもより一層の磨きをかけた1列目に、4年生として迎える最後のシーズンに懸ける思いを伺った。(この取材は10月7日に行ったものです。)

――秋シーズンに入りここまでの戦いを振り返って
 青学戦(◯108―7)はすごく良い形で点差も開いていましたし、自分たちのプレーも貫き通して相手どうこうよりも自分たちのラグビーができたのですごく良かったです。筑波戦(◯68―28)は前半すごくタイトな試合で結構厳しいところだったのですが、後半修正して走り勝って明治のラグビーを貫き通せたのでそこはすごく両試合とも良い内容だったと思います。自分としては正直言って満足していなくて、これといった仕事もできていませんしチームとして自分に必要とされている仕事や責任というのを果たせていないと思うので、そういった中で毎回自分がどう修正できるかが今後の課題だと今すごく感じています。

――春から夏を経ての成長点
 一番感じているのはスクラムがすごく良くなっているかなとは思っています。完全にドミネートされて押されるというシーンも自分としては減ってきたと思うので、そこは春からやってきて積み上げてきたところで大きく成長できているかなと思います。今までずっとプロップをやってきたのですが、正直すごく課題であって苦手なところでした。でも最後のシーズンですしいい加減自分としても満足のいく形には持っていきたくて、そこはすごく自分の中でもシビアに考えていたので、まずはスクラムを組む過程や技術よりも体がないと組めないと思いました。明治の中でもプロップとして体を考えた時に、僕は110kg切っていて少し軽かったので、そこの差はすごく大きかったです。去年最後の試合の方まで使ってもらえなくてそこが一番悔しかったので、まずはシーズンオフから春にかけて体づくりをしていました。それで体重も増えてそこがきっかけで少しずつ組めるようになったかなと感じています。実際やっていても、去年まで我慢できなかった体勢だったり場面で最後まで我慢できる場合が増えたので、やっぱり体が変わったなというのは実感していますし、体重の大切さはすごく感じましたね。

――意識面での変化はありますか
 やっぱり意識の部分でラストシーズンというのはすごく大きいですし、一つ一つのトレーニングに対する気持ちというのも、今まで手を抜いていたわけではないですけど何かもっとやれるのではないかなというのを毎回考えるようになりました。練習後の映像を見て自分のプレーを見直してここが駄目だったというのがあれば個人としてはレビューしますし、やり残しがないかとかはやっぱり考えるようになって一番変わりました。ラストシーズンというのは大きいですね。やっぱり同期と一緒に出たいと思いますし、この同期とやれるのも残りわずかなので、悔いのないようにという気持ちがすごくありますね。

――シーズン中の今練習において重点を置いていることは
 最近自分の課題としているのがボールをもらってから足を動かさずに真っすぐ当たってしまうというのがあって、少しタックルにがっつり入られる場面が増えているので、そこを解決するためにフットワークを使ったりしてずらして当たるというのをこだわってやっています。ディフェンスにおけるタックルで自分は横の動きとかがまだ少し苦手なので、そこでいかにファーストタックルを決められるかが大事なので、今は練習後の個人練習の時にタックルの練習だったりとか足を使ったアジリティーだったりとかを取り入れてやっています。

――4年生として意識していることはありますか
 今生活の中だとやっぱり同期もそうですけど何気ないこともコミュニケーションを取ろうかなというのは心掛けていて、特にBKとはユニット練習とか全く絡むことがないので寮生活中に絡んだりとかもしますし、くだらない会話だったりだとかもしますし、そこはコミュニケーションを取ろうと思っていて。やっぱり4年生が引っ張っていかないとチームとして満1人ではしんどい部分があると思うので、いかにサポートして下のやつらのお手本になれるかというのはすごく意識してやっていますね。コミュニケーションも例えば僕自分の部屋が3階なんですけど、食事しに食堂行って終わったら各部屋を回るので自分の部屋まで戻るのには3時間くらいかかるんですよ(笑)。それくらい一つ一つの部屋に入って、1階終わったら2階行って端っこまで行ったらまた3階行ってみたいなことをしています。そういうのも今のうちしかないので、ここで過ごした時間というのは短いしいかにコミュニケーションを取れるかがいいと思うので、あほみたいに絡んでいますね(笑)。自分自身やっていて楽しいですし、半分コミュニケーションを取ろうという意識でやっています。

――2年次からAチームで出場していますが、どこを評価されていると思いますか
 1年生の時は上に上がるとか考えられなかったですし、一番下のチームのリザーブとかだったので。2年生に上がっていきなりぽんって上げられたので、なんでかなというのはすごくあったのですが、前のヘッドコーチ(小村淳前ヘッドコーチ・平4政経卒)と話した時にはエフォートがあると、頑張りを評価したと言われて。もともと僕は高校から実績もないですし、やっぱり梶村だとか古川だとか名門の高校を出て代表経験があったりするやつらとはスキル的に差は絶大で目に見えていました。そいつらと練習したりとか肩並べて勝ち抜くにはじゃあ何が必要かなと考えた時に、声と走るのはこいつらとスタートラインは一緒だなと。タックルだったりスキルの部分では、できないのならがむしゃらにやるしかないし、できないことを受け止めていかにがむしゃらにやるかというのが自分の中で課題でした。でもやっぱりコミュニケーションで声出したりだとか、フィットネスを走る時にやっぱりスタートラインは一緒だしそこで戦おうと思っていたので、そこはすごく頑張って、そこを評価してもらったのかなと思っています。

――ご自身の強みを教えてください
 スクラムも安定したので、自分としてはスクラムを強みにしていいと思っています。それとFWとしてまたはプロップとしてチームにエナジーを与えたいなと思うので、そこは試合に出たら人一倍声を出したりだとか声で相手にプレッシャーを与えたりとかはこだわってやっています。今まで苦手だったところが強みになったのはやっぱり自信になりましたし立ち返る場所というのができて、うまくいかなかったりとか不安になった時に自分にはこれがあるというのが今あるので、自分の中ですごく自信になっています。
スキルではなくできることから積み上げてきた<
スキルではなくできることから積み上げてきた

――目指すプレーヤー像は
 基本やっぱり走れるプロップというのは目指していて、いかにボールをもらったら走れるかというのが自分の中でポリシーではないですけどそこはブレずに持っています。ロック陣やフランカー陣を鼓舞できるぐらいの、プロップでもこれだけ走っているぞというくらい走れるプロップになりたいと思っています。でも結構最近は体重が増えてあまり走れていなくて自分の体のコントロールがまだできていないので、体重はキープしつつ筋力を上げようと今取り組んでいます。それと一つだけ突出していてもやっぱり駄目だと思うので、スクラム頑張って、その後走る、タックルする、ボールをもらってアタックするという、一つ一つメリハリをつけて頑張れる選手になりたいなと思います。

――話は変わりますが、ラグビーを始めたきっかけを教えてください
 ラグビーは高校から始めたのですが、僕中学校は陸上部で、高校ももちろん陸上でやっていこうかなと思っていました。でも高校受験に失敗してしまって、結局通うことになった日向高校でも陸上はやろうとは思ったんですけどそこの陸上部が愛好会みたいな感じであまりやる気がない部活だったので、これは違うなと思って何か別のことをやろうと思って。それでその時すぐにラグビー部の監督が直々に来て声を掛けてもらって入ってくれと言われて、それなら必要とされているところに入りたいなと思ったので、じゃあお願いしますということでそこで初めてラグビーと出会いました。でもラグビーに会えていなかったら今の自分はいないですし、人間的にも成長できていると思います。ラグビーというのはやっぱりお互いに助け合って、助けて助けられての繰り返しなので、フィールドに仲間もいますしそういうスポーツなので、陸上と比べた時に経験できることが全く違うんですよ。なのでラグビーをしてきてすごくよかったと思いますし、高校の監督、恩師に必要とされたのは運命とかそういうのだったのかなとはすごく思います。本当に出会えてよかったなと思いますし、監督にも本当に感謝していますね。

――陸上部でやっていた種目は何ですか
 短距離と砲丸投げをやっていました。FWに選ばれたのも砲丸を投げる姿勢というのが、スクラムのプロップの胸を張って腰を逸らす姿勢とほとんど一緒なんですね。監督もそれを知っていたので、もう入ってすぐにお前ちょっとスクラムできるかと言われて(笑)。砲丸の姿勢で組めばいいからと言われて、それでちょっとやってみたらできてしまったので、じゃあFWでいこうとなりました。本当はBKかっこいいなーと思ったのでやりたかったんですけど、訳も分からずそうなりました(笑)。

――ラグビー人生における最終目標を聞かせてください
 一番は家族に誇ってもらえるようなプレーヤーになることだと思っていて、家族も含め地元の宮崎で目標としてもらえる選手になることですかね、やっぱり。上を目指すとなったら代表入りだとかそういうのを目指すというのもありますけど、諦めているわけではないですが自分の現状として考えると全然まだまだ無理だと思うので、これから頑張るだけですけど、まだまだ現時点で言えるのはそういうことですかね。

――ラストシーズンに懸ける思いは
 やっぱり日本一になりたいです。そこはブレずに目標として挙げています。4年間もやっていると同期はもう家族みたいで、すごく身近な存在で一番頼れる存在だと思うので、そいつらと日本一になりたいというのはすごく強く思います。同期と勝ちたいというのが一番あります。個人としてはやっぱりスクラムで一歩も押されないというのと、1トライくらい挙げたいですね。

――残すシーズンへの意気込みをお願いします
 今リザーブとしてしか試合に出ていないので、まずは部内競争において祝原よりも良いパフォーマンスをして練習から良いパフォーマンスをして背番号3番というのを勝ち取ることがまず第一の目標です。それで3番ではないにしても試合に出たからにはスクラムで圧倒してチームにパワーを与えられるような選手でありたいですね。それで同期と勝ちます。勝ちたいじゃなくて勝ちます!

――ありがとうございました

◆吉岡大貴(よしおか・たいき) 農4 日向高出 183cm・110kg
 ポジションはプロップ。「真っすぐ組んでもらったら負ける気がしない」と自負するほどに今季磨きをかけたスクラムと、チームにエナジーを与える力強い声出しを持ち味とする。座右の銘は「苦しみは一瞬、後悔は一生」。

[石塚真維]


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