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東京六大学野球 2017〜秋〜  (30)東大戦事前インタビュー@ 浜田監督、山田主将、楠田選手    

 覇権奪回へ、秋に強い明治を見せつける。12年ぶりの5位に沈んだ昨季から、夏場を乗り越えチームも個々も一回りに成長。春の課題であった得点力不足もオープン戦では兆しが見えてきた。目指すのは秋連覇と日本一。全員野球で勝利をつかむ。
 秋連覇へ最後のヤマ場を迎える。第6週の相手は東大。今季は復活を遂げたエース宮台と、ここまで7本塁打の強力打線を擁し3勝、さらには法大戦で15年ぶりに勝ち点を挙げ、勢いに乗っている。第5週に試合がなかった明大は首位の座を明け渡すなど戦況はやや苦しく、今カードは落とすと優勝から遠のく正念場。2季ぶりのリーグ優勝を目指す明大としては、2連敗中の嫌な空気を払拭(ふっしょく)し有終の美を飾りたいところだ(この取材は8月17日に行われたものです)。

今季は就任後初となる勝ち点を挙げた
今季は就任後初となる勝ち点を挙げた


浜田一志監督
――昨シーズンを振り返って

自滅したシーズンでしたね。エースが不調でずるずる引きずられるように他の投手陣も序盤は見失っていたというシーズンでした。そこから変えていこうという話はみんなでしてます。ただ変えていこうと焦ると、急いては事を仕損じるみたいなことになりますので、もう一回見直そうと、基本に立ち帰ろうということですかね。

――特に印象に残った試合は
全部負けたので全部悔しいゲームですね。どこも強くて、どうしようかと思いました。

――フレッシュリーグでは明大から勝利
明治大学に勝てたというのは一つの自信になったし、選手たちのモチベーションになりました。そこで活躍した選手がレギュラー争いに加わりましたので、いい方向に向かっていると思います。

――捕手の穴は埋まりましたか
それがまだふらふらしているんですよ。是非これは明治の善波監督に助言をいただきたいくらいです。(喜入の存在)大きかったですね。

――宮台投手が今季で抜けます
(今後のことは)まだ考えていないですね。秋のことで精一杯です。終わったあとのことは終わってから考えます。

――理想の東大の野球
とにかく粘り強く食らい付いて、勝ちスコアで4ー3くらいですかね。僅差をものにする野球です。

――オープン戦、七大戦
これからですね。7月末に試験が終わって、1回リセットされたような形でしたけどね。それでやっと戦術を磨き始めたくらいですね。(成長を感じた試合は)残念ながらまだないな。よちよちしてますね。このまま行ったらまだ連敗するんじゃないかという危機感でいっぱいですね。

――勝ち点のために必要なことは
自滅しないこと。そのためには基礎をしっかり練習することです。うちは体づくり、守備練習、打撃練習の優先順位でやってます。

――春に対戦した明大の印象は
相変わらず明治さんの粘り強いチーム一丸となってくるところには非常に怖さを感じますね。(昨年の4年生世代が抜けて)全体が少し小粒になった感じはあるかも知れませんが戦ってみるとそうじゃないですよ。やっぱり一丸となって来ますから、主将を中心にしてよくまとまってると思います。(東大は)明治さんを見習わなければいけません。キャプテンを中心にして踏ん張るべきところでチーム一丸となる雰囲気を出せるように。それを大人である監督がサポートするようにという流れでいこうと思います。

――秋のシーズンへの意気込みを
勝ち点目指して粘り強くやります。よろしくお願いします。

――ありがとうございました。

攻守の要として躍動する
攻守の要として躍動する


山田大成主将
――昨季の成績を振り返っていただいてもよろしいですか

結果が出ない時こそチームの実力が試されると思うんですけど、その中で良い雰囲気を維持することがどれだけ難しいかということを改めて感じました。主将として、中心選手として、そして最上級生としての自分の力の無さを痛感しました。

――昨年度、チームは年間4勝を挙げられましたが、昨季は惜しくも0勝でした。周囲からのプレッシャーなども大きかったのでしょうか
ある程度昨年度の主力メンバーが残っている中で、OBの方々にも「今年は勝ち点を取ってね」という声を掛けていただいて、期待していただいているのは強く感じます。その一方で、今のチームは周りが思ってくださっているほどのレベルに達していないということは、自分たちでも理解しているつもりです。オープン戦でも勝てていませんし、そこは危機感を感じています。

――個人としては春の目標に「ノーエラー」を掲げていらっしゃいました
ノーエラーというのはもちろんですが、いかにピッチャーを助けられるかが自分の役割だと思っているので、ピンチやイニングの先頭など集中すべきところでは特にしっかりと守れたかなと思います。自分が2年生からショートを守っている中で、内野含め初めてリーグ戦を経験する選手も多かったんですが、自分のプレーだけではなく投手や内野陣にもっと声掛けをしたり、自分がすべきことはもっとあったのではないかとも思います。

――チームの連携という部分では春季はいかがでしたか
点数を取られてしまうと「打って勝つ」というのはなかなか難しいですし、まずは守らないといけないと思うので、守備を「自分たちの最低限すべき目標」に設定しています。投手が四球を出してしまった時に続けざまに内野が失策してしまったり、今までは足の引っ張り合いのようになっていたんですが、そこは改善されてきたかなと思います。高望みすることなく「自分たちができることを徹底する」という意識のおかげで、全員が上手く動けているのかなと感じています。

――足を使える選手が少ない中、昨季は4盗塁を記録されました
得点と盗塁数は直結すると思っていて、自分が仕掛けてもいい場面では積極的に行こうと常に心がけています。やはり打点は前の打者が塁に出ていないと稼げませんし、自分は東大の中で数少ない走れる選手だと思っているので、後ろにも頼もしい打者がいますし少しでも自分が得点圏に進塁してチャンスをつくれればと思います。

――最終戦の法大2回戦では3安打も記録されました。リーグ戦中は打撃は上向きだったのでしょうか
いえ、そんなことはなかったです。1年次から出ている分、データも取られていたり苦手な球を投げられることも多くて、本当に苦労しました。カードの初戦では打てていたとしても、調子は良いのに2回戦ではこちらの調子を見られて上手く対応されたり。2安打と無安打を繰り返したり、リーグ戦の難しさを改めて感じました。

――昨年度主将の山本克志さんが春季リーグ戦の東大戦を全試合観戦されていたとお聞きしました
3カード終わって負け込んでいる時に控室の方にいらっしゃって、お話する機会はありました。自分も背中を見てきた先輩でしたし、自分がキャプテンをするって決断する最終的な決め手になったのも、克志さんの存在があったからですし、そういった意味でも自分が一番頼りにしていた先輩でもありました。すごく努力されてきた方なので、そういった先輩から声を掛けていただくのは本当に励みになりますし、よりいっそう気が引き締まりました。(主将になったきっかけというのは)元々自分の中でも薄々「自分がやるのかな」と思っていたところはあったんですけど、そんな時に克志さんから「向いていると思うよ、やれよ」って言っていただいて、自分の中で踏ん切りがつきました。

――夏の期間中にご自身に掲げていた目標や課題などは
走攻守全てでレベルアップすることです。ラストシーズンなので「ひとまず打撃強化に取り掛かろう」なんて言っている暇はありませんし、打撃も守備も走塁も量をこなそうと意識していました。

――室蘭合宿、七大戦と2週間ほど遠征が続きましたが、そこでの収穫は
七大戦は4連覇が懸かっていたんですけど負けてしまって、そこの結果を今は厳しく受け止めています。ここで負けてしまっていたらリーグ戦で勝てるわけがないので、チーム全体として気を引き締め直せたのは良かったのかなと思います。室蘭でも、七大戦のあった名古屋でもチームとしてまとまって戦うという雰囲気が春とは比べものにならないほど出ていたので、それは収穫ですかね。東京ではできない練習もできましたし「チームでどう攻めていくか、チームでどう守っていくか」というのを意識する機会が設けられたのは、良かったです。

――4年間でご自身が「成長したな」と感じられることはありますか
単純に野球が上手くなりましたね(笑)。1年生の時には絶対に取れなかった打球を簡単に捕球できたり、昔は手も足も出なかった選手から安打を打てるようになったり。野球の具体的な技術の成長は目に見えて感じます。あとはチームのことをいかに勝たせるかってことから、野球のことを深く考えるようになりました。ただ単に打つ投げるではなくて、六大学の中で格上の選手とどう戦っていくかっていうことを考えられるようになったと思います。

――他の5大学は甲子園経験者や強豪校出身の選手が多い中で、東大ならではの強みを挙げるとしたら
やはり、自分たちのすべきことを良くも悪くも自覚できていることですかね。他大学の選手だったら、走者一塁で盗塁もできるし長打も打てるし守備もうまいって、いろいろな選択肢がある中で攻め手を迷うこともあると思うんですけど、東大の選手はできることが限られているので、割り切って神宮という場でもプレーできるっていうのは一つの強みだと思います。自分たちのやるべき役割をはっきりさせて、その最低限をこなしていくっていうメンタルは東大選手の方が持ちやすいのかなと思います。

――リーグ戦に向けて、チームの中で共有している意識などはございますか
勝ち点を取るには、接戦を勝ち取っていく必要があると思います。練習で打球が飛んできて3回アウトを取れたとしても、1回エラーしたのが試合で出てしまっては何の意味もないと、監督含めいろいろな方から言われています。練習で100分の99できていても、残りの1が試合で出てしまうと全てが無になるので、キャッチボールの1球目から常に気を引き締めてやるようにしています。

――ご自身の秋に向けての具体的な目標は
チームとしての目標はもちろん勝ち点なんですけど、個人としては実は今まではあんまり考えてこなくて、数字を聞かれたら一応は挙げていたんですけど、自分自身のことに興味がなかったというか(笑)。野球をしていく上でチームとして勝てればいいと思っていたので。でも、自分は打撃にしても守備にしても東大っていうチームの中心としてやっていかないといけないと春の結果を受けて改めて感じました。言葉だけでなくプレーでも見せられるように、六大学で一番良いショートになってベストナインに選ばれたいと思います。打撃の方でも3割は打ちたいですし、盗塁もどんどん狙っていきたいです。

――ラストシーズンに懸ける意気込みを聞かせてください
僕はもう野球はやらないことにしたので、この秋が本気で野球ができる最後のシーズンになります。神宮で野球をするというのも、もうこれから先ないので、何としてもそこで結果を出したいです。そこでチームで勝って、勝ち点を取れたら最高ですね。

――最後に東大の勝ち点を心待ちにしていらっしゃるファンの方々にメッセージをお願いします
入学した時からいろいろな方に気にしていただいて、本当に感謝しています。自分が好きでやっている、勝手にやっているだけの野球に対して「良かったよ」って声を掛けていただいたり、自分がヒットを打って喜んでくださる方がいるというのは、本当にうれしい、ありがたいことなのだと4年間で気づかされました。そういった方々に結果でお応えしたいですし、よろこんでいただけるようにもっともっと頑張ろうと思います。ファンの方々の声が僕たちの励みになるので、これからも応援よろしくお願いします。

――ありがとうございました
経験豊富な最上級生としてチームをけん引する
経験豊富な最上級生としてチームをけん引する

――楠田創選手
――昨季の振り返り

チームが1回も勝てなかったというのが4年生としてすごく重く感じます。個人的に課題はいっぱいあるんですけど、それよりもチームを引っ張り切れなかった、勝つ方向に向けられなかったということが問題かなと思います。

――昨年は4勝、今年は0勝ですがチームの違いは
多分野球以外の面でも甘いところがあるのかなと感じていて、先輩が引っ張ってくれているのに付いていってすきに野球をやっていればいいんですけど、自分が引っ張る立場のときに引っ張り切れないというか、そういうところで弱いというのは感じました。春に全く勝てない状態が続いたときから話し合ってはいたんですけど、結果にならなくて、まだ見えてない部分もあるんですけど。

――ご自身としてはリーグ戦で初本塁打が出ました
もともとホームランバッターではないので。外野の間を低い打球で抜いてツーベースを打つようなのが持ち味だったので、あんまり意識はしていないですけど1本くらいは打ちたいなと思って、それが出たのは良かったですけど、打った場面も大差をつけられたどうでもいいようなところで打った感じで、勝ち点につながるようなところで打ちたいです。

――今克服したい課題は
自分の役割は打たなきゃいけないので、調子を崩さずにリーグ戦でずっと楠田に回せば大丈夫と言われるようにならなきゃいけないので、それに関しては足りないところがあるのかなと。他の大学の中心選手と比べても劣るところがいっぱいあるので、そこを目指して頑張らなきゃと思います。

――チーム全体の打撃力
いろいろ戦術だとか、そういう練習もしているんですけど、基本はバットを振っていい打球を出すことだと思うので、まずは強く振る力を付けなきゃいけないということで、数を意識してたくさん振りました。

――理想の戦い方
東大が勝っていると、球場の雰囲気も変わるし今まで応援してなかった人が応援してくれたりするような特殊な存在だと思うので、ずっと勝つんじゃないかというわくわくした試合を続けながら最後に勝ち切るというのが理想かなと思います。取られても粘り強く食らい付いて、本当にがむしゃらに点を取りにいくしかないかなと思います。

――明大と対戦した印象は
宮台が社会人相手にしっかり抑えていて、自信を持って臨んだつもりではあったんですけど、やっぱり戦ってみると宮台も打たれたしこっちも点が取れなくて厳しさを痛感した試合かなと思います。最初当たって、まだまだ力が足りないと感じました。

――今季のキーマン
ピッチャーが何点取られてもバッターが打てば勝つので、打線の中心にいるという意味で自分ですね。

――今季の意気込みを
最後なので、個人的にもチームとしても今までで最高の成績を残したいです。勝ち点を取って引退したいかなと思います。

――ありがとうございました

[曽布川昌也・谷山美海]

●東京六大学野球 2017〜秋〜のバックナンバー

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