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野々内は主将としてチームをまとめ上げた

柔道部  4年生が力を出し切り最後の団体戦はベスト8入賞/全日本学生体重別団体優勝大会

◆10・28〜29 第19回全日本学生体重別団体優勝大会(兵庫県ベイコム総合体育館)
▼明大――ベスト8
 日本一に遠く及ばなかった。体重別団体戦の日本一を決める今大会。3回戦までの2試合は危なげない柔道で突破。しかし、準々決勝で筑波大と対戦。先鋒(せんぽう)戦、次鋒戦に立て続けに敗れるも、中堅、副将が勝利し同点に追いつく。準決勝新首都を託された水野隆介(営4=愛知県私立大成)は序盤から技を掛けるが、技を返され一本負け。2−3となり、ベスト8で大会を終えた。講道館杯に出場する4年生以外はこの大会で引退となる節目の試合だったが、優勝して花道を飾ることはできなかった。

 まさかの展開だった。今大会の目標は「優勝」(川田)。春の全日本学生優勝大会で東海大に敗れ2位となり、悔しい結果に終わったため、今大会に懸ける思いは強かった。2回戦、3回戦を突破し迎えた準々決勝の相手は、今年の全日本学生体重別選手権、73s級を制している野上、今年の世界ジュニアで優勝している田嶋を擁する筑波大。先鋒で登場した73s級の飯島敦也(政経2=国学院栃木)が野上と対戦し、開始2分17秒で内股を決められ一本負けを喫す。巻き返したい明大の次鋒は60s級の西川風万(法4=報徳学園)。開始早々から上背を生かし、奥襟を掴んで内股、組み際からの足技で相手を攻め立てる。開始2分16秒には相手の大外刈りを返し、技ありを先取する。このまま、西川に流れが傾きかけると思われたが「途中で気持ちが切れそうになった部分があった」(西川)と2分16秒には場外際の技を逃げ切れず技ありで追いつかれる。2分46秒には組み手争いからの一瞬の気の緩みから、小外刈りを食らい2つ目の技ありを献上。そのまま流れを取り戻せず敗戦し、0−2とされ、後がなくなってしまった。「最初の場面で決めきれなかった」(西川)。次の五将、金山天地(政経4=柳ヶ浦)は引き分けでつなぎ、中堅は100s超級の小川。90s級の田嶋に対し終始組み手で優り、内股を連発。相手の反則を誘い、指導3で勝利した。三将の野々内悠真主将(商4=崇徳)は引き分け。副将の川田も組み際からの大内刈りで一本勝ちを収め2−2で大将の水野へ。序盤に技ありを先行され、苦しい展開での試合を強いられる。焦ってしまった水野は、開始1分17秒に組み際の小外刈りを受け敗戦。軽量級でしのぎたかっただけに前半の2敗は勝負を分けるターニングポイントになってしまった。「軽量級にレベルアップがこの大会までにできていなかった」(猿渡琢海監督)。2−3で東海大との再戦は叶わず、春のリベンジとはならなかった。

 4年生が今大会で引退となった。「成績もなかったのでみんなついてきてくれるか不安だったが、同級生のみんながうまくまとめてくれてここまでくることができた」(野々内主将)と最後まで主将を全うした。また、筑波大戦の敗戦後、多くの4年生が自責の念を感じ、涙を浮かべた。「勝ちたいという気持ちが大きすぎた」(金山)。それでも、4年生の雄姿を見届けた猿渡監督は「優しさと厳しさのバランスが取れていた学年だった」と引退の決まった4年生をねぎらった。そして、この敗戦は明るい材料もある。筑波大戦で勝利したのはいずれも3年生。「僕らの代は僕らの代でチームカラーを出せる団体にしたい」(小川)とチームを引っ張る自覚は十分だ。講道館杯、グランドスラムで実力を向上させて、来年度はチーム念願の日本一を果たす。

[橋昇吾]

試合後のコメント
森下正部長
「体力と技では負ける要素はなかったです。先鋒、次鋒で取られた流れを結果的に取り返すことができずに厳しい局面に陥った時に相手は見えているのですが自分の動きが見えなくなってしまって自分の技の正業ができなくなったことが敗因だと思います。相手の状況と自分自身もどのような体勢であるのかを見ることが今後の課題でもあると思います。技体は鍛えられているので心をおだやかに心技体を鍛えることが大切だと思います。今年のチームは過去最強のレベルです。十分優勝を狙える選手がそろっていましたが、欠けていたのは心ですね。自分自身を動かすことがきるような余裕をもって試合運びができるようにしなければいけなかったと思います」

猿渡監督
「軽量級にレベルアップがこの大会までにできていなかったというのが敗因です。重量級は春の優勝大会から根気強く強化をしていたので春もこの大会も結果に現れたと思います。その中でも90s、100s、100s超級の3階級は控えの選手も試合に出る選手のレベルもさほど変わらない。軽量級を見てみると選手2人を見た時に片方しか試合に出られそうにない実力の差があって、この差が今回の負けにつながったのだと思います。田中と小川みたいに何かの大会の決勝で当たるような実力差でなければいけない。切磋琢磨(せっさたくま)できる環境を作り上げないといけないと思います。試合についても先鋒の飯島も本来の力を出せなかった。何もできずに終わってしまったというのはまだまだ弱い証拠です。水野も最後はやられてしまったけど、最初はチームのことを思って守りに入ってしまいましたが、最後は勝負をかけていました。今の4年生はすごくバランスの取れた学年でした。優しさと厳しさのバランスが取れていたので、私生活の中では優しく、畳の上では後輩に厳しく自分自身にも厳しくしていました。主将の野々内もチームをしっかりまとめた良いキャプテンでしたし、サポートした副将の水野も三村は広い視野を持った良い選手でした。今回この大会を持って世代交代となりますが、次のキャプテンは4年生とコーチ陣と話し合って決めたいと思います。講道館杯は5人出場する中でも、小川は来年の世界選手権のために今年勝ち切らないといけないので優勝できるように強化していきます。田中も勝てる力を持っていますが、春の優勝大会のケガが長引いているので体を万全にしながら気持ちをもっていけるようにしていきます。神鳥も回復はしていますが、その中で、試合で戦えるのか勝てるのかを見極めながら試合出場は決めます。増山、萩尾は初出場で緊張はあると思いますが思い切りを持ってできるだけ上に進んでほしいです」

中濱真吾助監督
「重量級はしっかりとポイントを取ることができたので、軽量級の力不足が第一だと思います。60s、66s、73sの3階級が今後の課題になって来るでしょう。経験不足というのもありますが、明治大学としては少人数だということもあり他の大学に比べて競争が足りないというのもあります。学生たちにはチームの中で競争意識を持って稽古に取り組むことでチーム全体のレベルアップにつながるという話をしました。重量級は割合的に人数が多いので競争意識は多少ありますが軽量級は少ないので足りないのかなという印象です。これから鍛えないといけないのが軽量級だと思いますし、強化していかないと来年も同じ結果になってしまうと思います。それでも野々内はこの1年間チーム全体を見渡してまとめてくれて良いチームだったと思います」

吉井健助監督
「軽量級が団体戦慣れをしていないこともあり、流れとして先鋒がとられてしまって流れをつかまれたというのが敗因です。こちらとしても試合を想定した練習をできておらず淡々と練習をこなしていた印象もあります。緊張感を持って試合に挑めていなかった。ずっとやってきた作戦というのは重量級がポイントを取って軽量級は引き分けるところを引き分けるというのがメインだったのですが、引き分けるところで踏ん張ることができなかったですね。団体戦は失点しなければ負けることはないので、失点をいかに減らすかで勝ちにつながっていたと思います。水野も大将でプレッシャーもあったと思いますが勝負に出ているところもありました。ただ、筑波大の方が全体的に勝ちたい気持ちが前面に出ていたと思います。代が代わって選手も変わるので今日出た下級生が来年のチームを引っ張ってくれるように頑張ってほしいです」

野々内主将
「終わったようで終わっていないような気持ちで優勝大会の時とは少し違う気持ちですがなんとも言葉に表しづらいです。今回の大会は優勝大会と違って減量もあったので、難しさもあったのかもしれません。自分に関して言えば個人戦は負けていたのでこの大会しかなかったのでそこに懸けていました。調子は仕上がっていましたが取り切ることはできませんでした。去年の講道館杯が始まる前にキャプテンになると告げられて、去年の優勝大会も筑波大に負けていて僕らの代で古豪と言われていたので秋の大会に良い流れを持っていこうという気持ちでキャプテンになりました。前のキャプテン・橋口さん(祐葵・平29政経卒)に比べて成績もなかったのでみんなついてきてくれるのか不安でしたが、同級生のみんながうまくまとめてくれてここまでくることができたと思います。主将になって4年生になった時に、ベッドの上に『春と秋に優勝する』と書いた紙を貼って、優勝してみんなでハワイにいくぞと目標を立てて寝る前と起きた後に見ることでモチベーションを保ってきました。こんなキャプテンだったですが、同級生も後輩もみんなついてきてくれてありがとうと伝えたいです。後輩は強いメンバーもそろっているので、ケガを直して春先から団体戦で優勝してほしいです」

西川
「3回戦は体が動いたのですが、やっぱり大事なところで勝てなかったので、全然ダメでした。チームとしては、みんな頑張っていました。僕が大事なところで取られたので申し訳ないです。(筑波大戦について)身長が低いので2つ持って先に行こうと思っていたのですが、先にポイントを取った時に、守りに入ってしまいました。やはり気持ちの面で、負けました。(守りとは)気持ち的にポイントを取ったために、そのまま行けばよかったのですが、そこで引いて、あわててしまったので技ありを取られました。そこがダメなところだったのですが、結局変えられずに4年間終わってしまいました。(目指した柔道は)自分は60s級の中だと背が大きいので、長身を生かして、先に攻める柔道が持ち味なのですが、今日はダメだったです。筑波大戦、最初の場面で決めきれなかったところもダメだったところですし、途中で気持ちが切れそうになった部分があったので、そこがダメでした。(猿渡監督からは)4年生なので、思いっきりやって来いと言ってもらえたのですが、監督や応援してくれる方々に結果でお答えできなかったのが、一番心残りです。(今大会は)今日が最後の試合なので、4年間やってきたことを出したいなと思っていたのですが、最後このような形になってしまったので、ダメでした。(明大での4年間は)明治じゃなかったら、経験できないことばっかりでした。人数少ない中で、みんなで協力して、4年間やってこれました。チームメイトも良い仲間ばっかりだったので良い4年間でした。最後一緒に勝ちたかったですが、僕が負けてしまったせいで負けてしまいました。(主務として)全然自分は仕事ができなかったですけど、少しでもチームのためになれたかなと思います。(今後は)普通に就職します。この4年間とても良い経験が出来たので、社会でも生かしていきたいです。(下級生に対して)僕たちのように悔しい思いをしてほしくないので、悔いなく一日一日を大事にしてもらいたいです」

金山
「悔しいです。正直自分は引き分けたら次の選手たちが勝ってくれると思っていたので、それが4年生なのに情けないです。今年こそは春も秋も絶対優勝するぞという気持ちで死ぬ気で稽古をしてきたのですが、春は結果2位で秋は優勝を目指す気持ちでいました。勝ちたいという気持ちが大きすぎて、でも負けてしまって悔しくてあまり言葉にできないです。野々内も真面目に稽古をしてみんなを引っ張ってくれたので、本当に良いキャプテンでした。後輩たちには来年こそは優勝してほしいです」

川田
「ポイントを取らないといけない試合でした。それでもケガをしていたために3週間くらい前からしかできなかったのですが、いい内容でこれたので結果的には良かったなと思います。チームとしては監督から、重量級が勝ち切って、軽量級が最低でも引き分けといわれていました。それでもチームとしてまとまっていけたと思います。(組み際は)ずっとやってきました。(相手は)3年前にインターハイで顔を合わせたことがあったので、何も気にせず技をかけていきました。今日は特に刈る技は無理だったので、組み手勝負、力業でしっかり投げる、もしくは、反対の技をかけることを心がけて試合に臨みました。(試合の目標は)体重別団体なのでみんなで優勝ということを目標に練習してきました。(この結果を受けて)軽量級の4年生が多いので、来年から不安な部分はあるのですが、重量級は変わらず3年生なので、来年に向けてまたやっていきたいです。(野々内主将は)すごくいいキャプテンでした。チームをまとめる本当にキャプテンという感じでした。チームはそれでまとまってきたました。春の団体2位で、さらにまとまりもでき、チームの雰囲気も良くなって、良いキャプテンでした。(来年に向けて)チームのスタートは春の団体なので、そこに向けてしっかり準備をしていきたいです」

小川
「負けたという感じはあまりなくて、前半は筑波の流れでしたが明大の流れに持ってこれたので勝てるかなと。先鋒と次鋒が苦しい試合になることはわかっていたので、僕としてはここで一本取らないといけないという気持ちでした。試合前から一本取る役割だと言われていたので、そこは果たすことができたのはよかったかなと思います。その後野々内さんが良い流れつくって、修平も一本決めたのでもう正直勝ったと思っていたので、なんとも言えないです。だからこそ来年僕たちがこの大会で優勝したいです。野々内主将はすごく真面目な方なので、来年主将が誰になるかは決まっていませんが真似できないくらいすごい人です。僕らの代は僕らの代でチームカラーを出せる団体にしたいです。講道館杯は今年は優勝しか狙っていないです」

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