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勝利を決定づけるトライを決めた梶村

ラグビー部  後半36得点で大東大に逆転勝利 19年ぶり決勝進出!/全国大学選手権

◆11・26〜1・7 第54回全国大学選手権(秩父宮ラグビー場他)
▼1・2 準決勝 対大東大戦(秩父宮ラグビー場)
 ○明治43{7―14、36―14}21大東大

◆スコア◆
明治
大東大
前半後半得点前半後半
PG
DG
3614
43
合計
21

 日本一への扉を開けた。全国大学選手権準決勝、強力な外国人選手を武器とする大東大に前半こそリードを許すも、後半で猛アタックの巻き返しを見せ22点差で勝利。FW戦のスクラムはレフリーとのコミュニケーション不足によりペナルティーを取られる場面も見られたが、後半で立て直した。19年ぶりの決勝の舞台では9連覇を狙う帝京大と日本一を争う。

後半に猛反撃
 我慢の時間が続いた前半の鬱憤を晴らした。7点ビハインドで迎えた後半戦だったが「劣勢に感じることはなかった」(右センター鶴田馨・営4=筑紫)と、後半12分には左ウイング山村知也(政経2=報徳学園)が敵陣22メートルラインから3人抜きでトライを挙げ同点に追いつく。その7分後にはPG(ペナルティーゴール)を決め3点をリードすると、余裕が生まれた明治の反撃が始まった。
 後半21分、自陣10メートルで大東大の右フランカー河野主将から左センター梶村祐介(政経4=報徳学園)がボールを奪うと敵陣右奥のスペースに蹴り、走り出した。ゴール前に転がったボールを相手がキックすると、すかさずチャージしそのままインゴールへトライ。試合を一気に明治ペースに引き込む。さらに、後半30分にも自陣10メートルで展開していた大東大ボールを梶村がインターセプトしトライへつなげると、22点差のリードを広げた。今季一番の活躍を見せた梶村に左ロック古川満主将(商4=桐蔭学園)も「今日の勝利の一番の立役者。相手の気持ちを切る本当に素晴らしいプレーをしてくれた」とコメント。試合はその後、終盤に互いに1トライずつ挙げ43―21でノーサイドとなり、明治の決勝進出が決まった。

スクラムは△
 今試合でキーポイントだったスクラム勝負には予想以上に苦戦を強いられた。前半全5回のスクラムで明治はペナルティーを奪われ、アタックのチャンスをつくれず。前列の頭が下がってしまいコラプシング、タイミングが合わずアーリーエンゲージと重なった。「フロントロー3人を含む8人が戸惑ってしまってレフリーと相手に対応できなかった」と左プロップ久原綾眞(政経4=佐賀工)。後半になると、ペナルティーこそ取られなかったが、圧倒することはできなかった。これに対し古川は「スクラムは最初の印象が大事だと学んだので次からは最初から良いスクラムが組めるようにしたい」と次戦に向けて修正を誓った。
 一方で、大東大のターゲットに挙がっていたトンガ出身のファカタヴァ兄弟とスクラムハーフ南のアタックを最小限に防ぐことに成功。外国人選手をダブルタックルで仕留め、大東大のアタックの勢いを削いだ。また、自らアタックに走る南には「走らせるスペースだったりシチュエーションは与えなかった」(古川)と不意打ちの攻撃を防いだ。

 泣いても笑っても次が最後の試合だ。21年ぶりの優勝を狙う明治の相手は、大学選手権8連覇中の王者・帝京大。関東大学対抗戦において14―41の大差で負けて以来のリベンジマッチとなる。今試合後の記者会見で丹羽政彦監督は「前節の京産大戦に加えて今日の試合でFWがさらに強くなったと思うので、次の準備をしたいと思います」と大学選手権での明治の成長を語った。秩父宮で明治が王者に輝く姿を見せてほしい。

[長谷川千華]

◆大学選手権 大東文化大の先発メンバー&リザーブ◆
1.PR久原 綾眞(政経4=佐賀工)→17.齊藤(後半23分)
9.SH福田 健太(法3=茗溪学園)
16朴 成浩(政経4=大阪朝鮮)←2.武井(後半38分)
2.HO武井 日向(商2=国学院栃木)→16.朴(後半38分)
10.SO堀米 航平(商4=流経大柏)→21.松尾(後半23分)
17齊藤 剣(政経3=能代工)←1.久原(後半23分)
3.PR祝原 涼介(情コミ3=桐蔭学園)→18.吉岡(後半29分)
11.WTB山村 知也(営2=報徳学園)
18吉岡 大貴(農4=日向)←3.祝原(後半29分)
4.LO古川 満(商4=桐蔭学園)→19.土井(後半38分)
12.CTB梶村 祐介(政経4=報徳学園)→22.森(後半38分)
19土井 暉仁(政経3=常翔学園)←4.古川(後半38分)
5.LO箸本 龍雅(商1=東福岡)
13.CTB鶴田 馨(営4=筑紫)→23.山ア洋(後半23分)
20坂 和樹(政経2=明大中野八王子)←6.前田(後半32分)
6.FL前田 剛(営4=報徳学園)→20.坂(後半32分)
14.WTB橋 汰地(政経3=常翔学園)
21松尾 将太郎(商3=東福岡)←10.堀米(後半23分)
7.FL井上 遼(政経3=報徳学園)
15.FB山沢 京平(政経1=深谷)
22森 勇登(政経1=東福岡)←12.梶村(後半38分)
8.No.8朝長 駿(農3=長崎北陽台)

23山ア 洋之(法2=筑紫)←13.鶴田(後半23分)


試合後のコメント
左ロック古川満主将(商4=桐蔭学園)

「今日の試合は、FWはスクラムに重きを置いて、外国人選手に対してはダブルタックルで前に出させないで大東大さんの勢いを止めて明治のアタックをしようということで挑みました。スクラムではなかなかレフリーとのコミュニケーションというところが課題として残ってしまって、終盤は自分たちがコントロールしたスクラムを組むことができたのですが、入りの部分で相手のやりたいようにやらせてしまったというところが課題かなと思います。それでもメンバーが変わっても明治のスクラムを組めましたし、我慢して取らせないようにというところは良かったと思いますが、もっと入りの部分でのスクラムを決勝では大事にやっていきたいです。FW戦を制したとはまだ思っていないですが、色々課題がある中で崩れずにできたのはよかったかなと思います。相手の1番に対して良いスクラムが組めなかったことと、ペナルティーを取られてしまうシーンが多かったので、スクラムは最初の印象が大事だと学んだので次からは最初から良いスクラムが組めるようにしたいです。新チームが始まってからチャンピオンになろうと、1月まで頑張ろうとみんなでしっかりやり続けて、あと最後もう一つだけなので悔いのないようにしっかり準備して、21年ぶりのチャンピオンに向けて頑張っていきたいと思います。チームが勝利できた要因はBKのアタックだったりFWの近場のディフェンスだったりだと思います。あとは梶村がしっかり相手の気持ちを切る本当に素晴らしいプレーをしてくれて、FWとしても助かりましたしチームとしても本当によかったなと。今日は本当に梶村が勝利の一番の立役者だと思います。外国人の2人にはしっかりディフェンスできていましたし、ずっと続けていれば相手も無理にオフロードしてミスしてくれるというのもあって、そこに対してはしっかりディフェンスできたと思います。スクラムハーフに走らせるスペースだったりシチュエーションは与えなかったので、そこは練習からやってきたコミュニケーションでプレッシャーかけるとか、自分たちの入ったところの仕事は徹底してできたかなと思います。ピンチになった時もしっかり自分たちのラグビーをしようと言っていましたし、点差が開いた時も次のゲームを見据えてもう一度成長できるような堅いプレーを継続してやっていこうというのは話していました。FWはキックオフが大事になってくるので、そこはその都度意識を統一してやっていこうと声をかけて、それで良いキャッチもありましたしよかったと思います。個人としてはもう少しボールタッチを増やしたかったかなというのはありますが、中盤良い形のボールキャリーもあったので、ブレイクダウンのところはもっと仕事して状況状況で顔を出せるように頑張っていきたいと思います。前半からずっと明治のやることを80分間15人が徹底してやっていったというところが後半得点を重ねられた要因だと思いますし、相手も後半足が止まっていたのでそこでしっかりたたみ掛けることができたのかなと思います。目標としていた決勝にチャレンジできるというところは本当にうれしいですし、最後大学生が目指すところに自分たちが立てるということは本当に光栄なことです。でもそこで満足せずに目指してきた優勝を達成するためにもう一度ハングリーにやっていきたいと思います。次勝っても負けても引退なので、みんなで楽しんで残り短い時間ですけど4年生中心になって頑張っていきたいです。どっちが上がってきてもやることは一つだと思うので、そこに対して明治がやってきたことを、春から積み上げてきた武器をぶれずにやっていきたいと思います」

左プロップ久原綾眞(政経4=佐賀工)
「勝って19年ぶりの決勝ということで全員が喜びに満ちています。自分たちの代で決勝に立てることは過去にない貴重な経験なので、4年生全員が気が高まっていますが今日の勝利に驕らず、やはり目標である優勝を目指したいです。今日の試合は個人的にコーチにスクラム取れよと言われて、自分でも自分のやるべきことは分かっていたので集中して臨みました。(スクラムに苦しんだが)いつも練習はチーム内だけで組んでの練習になってしまうのでやはり実戦の相手となると組み方が全然違って、特にフロントロー3人を含む8人が戸惑ってしまってレフリーと相手に対応できなかったので反省したいです。決勝でもいろいろな組み方をされると思うので試合中でも成長できるようにしたいです。FWとしてフランカーの前田剛がすごい体を張ってくれて外国人選手を止めてくれました。見ているこっちが奮い立たされるような熱いプレーでした。試合前に4年生は死ぬ思いでやろうと話して、心で伝わっていたと思います。ハーフタイムでもとにかく春からやってきた体を張ることだけをやろうということしか話さなかったのですが、試合を通して全員が体を張れたことがスコアの数字につながりました。チームとしてピークを持ってこられていますが、個人個人の課題が見つかった試合だったので、修正して本当のラストの試合に4年間で一番最高のパフォーマンスをしたいです」

右フランカ―井上遼(政経3=報徳学園)
「決勝に向けて良い勝ち方ができたので、優勝できる準備はできました。前半はリードされてはいましたが、後半には巻き返すと全員が確信して修正すべきところを修正できました。FWはディフェンスを修正して、FWとBKの連携を意識して後半に挑みました。ファカタヴァ兄弟は強くて、1人でタックルに当たりにいっても倒れないので、2人3人でいっていました。スクラムはアーリーエンゲージになったり、新しいルールになったということとFWが強みの大東大に対して焦ってしまいました。FWで集まった時には今まで通りやればいいという話をキャプテンがしていました。(後半のPG選択は)とりあえずリードすることを目的に古川キャプテンが選択しました。リードしたことによって落ち着いてプレーができたかなと思います。決勝では21年ぶりの日本一に向けてしっかり準備をして、ここまで応援してくれたファンの方々に恩返しができるよう挑みたいです」

右センター鶴田馨(営4=筑紫)
「一人一人がチームとしてやらないといけないことを80分間通して遂行できたのが価値の一番の要因かなと。前半は、アタックする時間が短かったのもあってディフェンスで我慢できたので、そんなに劣勢に感じることはなく後半に臨めたと思います。緊張もなくて相手のキーマンも強かったですが、明治がディフェンスで我慢できたのが良かったと思います。想像以上に相手の9番に走られなかったので、ディフェンスの部分では明治は良かったし、キーマンに突破されてもみんなで最後までゴールを守れたことが大東大にペースをつかませなかった要因です。BKの連携としては、空いたところにスペースを見つけて運ぼうというところだったので後半はスペースが空いて良いボール運びができました。今日も試合は全体的に良かったと思いますし、あとは個人個人の課題を修正するだけです。次の決勝まで全然練習する時間もないですし、1年間積み上げてきたものを出すだけだと思うので、自分たちの力と今までやってきたことを信じてやるだけです。もう4年生で最後なので優勝するしかありません。自分の力を100パーセント出し切って、試合に出られない人の分まで出し切って頑張りたいです」

左ウイング山村知也(営2=報徳学園)
「今日勝ったのは嬉しいですが良い準備をして、決勝で勝てるように頑張りたいです。相手の強みについてチームで話していたので良い対策、準備ができました。前半はセットプレーで押されてしまったのですが、ボールをキープできれば前進できたので悪くない内容でした。ハーフタイムは風上になるし相手のフィットネスも落ちてくるので、自分たちのアタックがしっかりできればトライを取れるという話をしました。後半でも前半同様、一つ一つのプレーで前進できたのでそこが一番大きかったと思います。梶村さんが相手を寄せて良い形でボールを回してくれたので取れました。ケガ明けは調子が悪かったですが、徐々に調子を上げることができてよかったです。でも、まだもっと空いているスペースに呼び込んだり、走ってボールをもらいに行ったりとか修正しなければいけないところはたくさんあります。外国人選手に最初はトライを許したりしましたが、その後はしっかりチームが体を張って止めてくれたのでそこで流れを向こうに渡さなかったかなと思います。練習の中でチェックしながらプレーしていたので、抑えられてよかったです。後半ではフィットネスの部分で自分たちの積み重ねてきたことがプレーに出せたので、今日は次の試合につながる良い試合になりました。決勝でもチームで今までやってきたことを遂行して、自分自身はボールをもらったらトライを重ねてチームに貢献したいです。4年生のためにも勝って終わりたいです」

松尾将太郎(商3=東福岡)
「19年ぶりに決勝に進めるというのは今の1年生が生まれてから行けていないわけなので、全国で自分たちと帝京の2チームだけですし、本当に幸せなことだなと感じています。最初スクラムでやられてしまっていたところがあったのですが、FWがしっかりと対応してくれて、キーマンの外国人選手2人とハーフをしっかりと抑えることができていました。前半は相手の前に出てくるディフェンスに苦しめられましたが、後半で修正を効かせて自分たちのラグビーができたことが勝利につながった部分だと思います。ハングリーというテーマで今日の試合に臨んだのですが、勝つという気持ちを全員が最後まで持ってラグビーをできたことが一番の勝因だと思います。僕自身試合自体に出るのは帝京戦ぶりだったので、絶対やってやろうという思いで入って、日向(武井)のアシストとトライという形でインパクトを与えることができたのでそこはよかったです。決勝は何が何でも勝つという気持ちだけだと思うので、ここまでやってきたことを全部出し切って、最後に勝ってみんなで笑いたいです」


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