検索
 HOME > ラグビー部

相手、そしてチームに常に全力で向き合ってきた


NEW MEIJI  〜最終章〜(27)古川満 主将として走り抜けた1年間  

 19年ぶりの全国大学選手権準優勝を果たし、古川満主将(商4=桐蔭学園)が率いた今シーズンは幕を閉じた。本企画「NEW MEIJI〜最終章〜」ではチームを引っ張った古川主将、梶村祐介(政経4=報徳学園)、前田剛(営4=報徳学園)、堀米航平(商4=流経大柏)の4人をピックアップします。
 今季確かに記憶に残る、新たな歴史を刻んだ明治。そのチームを率いた主将こそが、古川満だ。ボールキャリーを得意とし、幾度となく突破口として好機を生み出してきた。私生活でも小さなことにまで目を配り、ワンチームになるべく努めた。部員からの信頼も厚いキャプテンは、紫紺を卒業し新たなステージへと進む。

初めての長期離脱
 それは新体制始動直後のことだった。3月の頭に右足大腿部の肉離れを発症。シーズン初めからチームを離れ、復帰したのは夏合宿初戦の帝京大戦だった。だがやはり約半年のブランクは大きく「ラグビー観が全くなくなっていた」。プレー中「こういう時どうしてたっけ」と思うこともしばしば。そんな中「主将である前にまずは選手なのだから」という田中澄憲ヘッドコーチ(平10文卒)の言葉を受け、自らのパフォーマンス向上に専念することに。チームをまとめる役割は思い切って他の4年生に任せた。そうしたことで徐々にプレーが安定し、チーム全体のことも見られるようになった。この経験が「頼ってもいいんだ」と思えるきっかけになり、自分らしくチームを率いることを再確認させてくれた。
仲間に支えられてここまできた
仲間に支えられてここまできた

仲間に支えられて
 「キャプテンらしいキャプテンではなかった」。主将としての1年を振り返った時、古川はこう言った。夏に葛藤していた際も、頼れる同期がいたから任せることができた。「自分にはできないところを剛(前田)だとか梶(梶村)だとかがやってくれた」。古川の主将としての強みは同期や誰かに「助けてほしい」と言える、主将でありながら弱さをも見せられる性格。そしてそんな古川を助けてくれる仲間を持ったことこそが、古川にとっての一番の強みなのかもしれない。「明治史上一番助けてもらったキャプテン」。この言葉の裏には仲間に対する「感謝」があった。
 「本当に最高に幸せな4年間だった」。明治での4年間、そして主将として走ってきたこの1年間は古川にとってかけがえのないものになった。大学でのラグビーを終え、卒業後はトップリーグ・トヨタ自動車ヴェルブリッツへ進む。今季飛躍したチームへの加入に「今年以上の挑戦の年になると思うので、逃げずにひたむきにやり続けたい」。帝京大をあと一歩まで追いつめたチームを率いた主将はもうすでに次を見据えている。

◆古川満(ふるかわ・みつる)商4 桐蔭学園高出 186cm・105kg
 主将。昨年度はFWリーダーを務め、試合では3年生ながら重戦車の先頭を切った。高校日本代表、U−20日本代表、ジュニア・ジャパンと豊富な代表経験もある。試合時の冷静な状況判断とボールキャリーで好機を生み出し、今季も突破口としての活躍が期待される。

[石塚真維]
ボールキャリーで「前へ」を体現する古川主将
ボールキャリーで「前へ」を体現する古川主将

以下、インタビューが続きます
――大学選手権決勝について改めて思うことは
 本当に幸せな時間だったと思います。応援していただいてあんな中でラグビーができるのは社会人になってもなかなかないことですし、自分がラグビーをやってきてあの時間というのは今までで一番幸せで楽しくて、終わってからもずっとそう思っていました。明治に入って本当によかったなと思いました。

――試合後はどんなお気持ちでしたか
 試合が終わった瞬間は最後に互角の戦いができて楽しかったなというのと、大学ラグビー終わっちゃったなというのがありました。でもバックスタンド行った時にみなさんが良い試合だったと言ってくださって、そういう気持ちが本当にうれしかったです。あと3年生以下が泣いているのを見て、下級生が4年生のために頑張ろうと思ってくれるような4年生になれたというのは幸せだったなと、ありがたいなと思いました。

――今シーズン全体を振り返ると
 厳しい時、結果が出ていない時でも自分たちがやってきたところをもう一回信じてやり切れば決勝まで行けるというのを実感できて学べたシーズンだったと思います。来年につながる1年だったかなと思うので、あとは3年生たちに任せようという思いでシーズンを終えました。

――主将としてのこの1年はどうでしたか
 春にケガしてしまったりしたけど、みんなのおかげで特に4年生が支えてくれたので助かりました。僕にできないところを剛(前田)が言わなくてもやってくれたりだとか、梶(梶村)がプレーのところでやってくれたりだとか。プレッシャーを感じずにやれてストレスなくできたのは、4年生主体となって上も下も関係なくやってくれたところに尽きると思うので、主将として1年間やりましたけど本当にみんなのおかげでやってこれたので楽しかったです。
「やり切った」と思える集大成になった
「やり切った」と思える集大成になった

――主将としての強みは何でしょうか
 みんなに助けてもらえるところですかね。助けてと言えるし、それに対してみんなも助けてくれる。明治史上一番助けてもらったキャプテンなんじゃないですかね(笑)

――明治が最も変わったところは
 精神的なところ、メンタル的なところが一番じゃないかなと思います。勝ちたいという思いが今年1年間ずっとAからDまで表れていて、全員がこのチームで優勝したいという思いを持ち続けてこれたというところが今年一番成長したところだと思います。

――4年間の振り返りをお願いします
 今年の1年が濃過ぎて、1、2、3年の記憶がぽっかり抜けたわけではないけど断片的になっていて。最後の4年目でそれだけ良い思いができたというのがすごくうれしいです。終わり良ければ総て良しじゃないけど、この1年間やってきたことが本当に楽しくて幸せだったなと思いますね。

――明治での悔いはありますか
 優勝したかったというのはありますけど結果は仕方ないし勝ち負けがあるので、それよりも楽しかった1年だったし成長した4年間だったと思うので、悔いはないです。もうやり切ったと思います。

――明治での4年間を一言で言い表すと
 幸せでした。明治でラグビーができて、しかも今年は主将もできて。みんなのおかげで良いチームになれて、その中で準優勝、ファイナルまで行けたというところがあって。本当に最高に幸せな4年間だったなと思います。

――ありがとうございました

★次回は梶村選手の記事をお届けします★


●NEW MEIJIのバックナンバー

ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: