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シドニー大の選手から胴上げされる丹羽監督


NEW MEIJI  (31)丹羽政彦監督、今季限りで退任  

 
 2013年度から5年間チームを率いてきた丹羽政彦監督が退任する。今回のシドニー大戦は丹羽監督にとって、現役選手を指揮する最後の試合となった。今季は21年ぶりの大学日本一を目指すも、決勝戦で帝京大にわずか1点差で惜敗。しかし19年ぶりの準優勝を果たし「常勝明治」復活の礎を築き上げた丹羽監督。退任後もチームアドバイザーとしてチームに携わっていく。また後任には、田中澄憲ヘッドコーチが就任予定だ。帝京大の大学選手権10連覇阻止、そして覇権奪回に注目だ。

[木村優美]

以下、インタビューが続きます
――5年間の監督時代を振り返っていかがでしたか

 実際のところ結果は出てないんですけど、もっと早く結果を出して学生たちにいい思いをさせてやれていればなって。5年間一緒にやってきた仲間はいっぱいいますし、満(古川・商4=桐蔭学園)の代は決勝まで行きましたけど、それ以外の代は行かせてやれなかった。駿太(中村・平28商卒)の代だって行けるチャンスがあったのにできなかったというのもあるので、そういった意味ではもう少し自分が成長していればなと。時間がかかってしまったっていう事実はありますけど、僕の中では十分出し切りました。悔いはないです。元々はとにかくチームを組織化してしっかりとした運営をしていくこと、選手全員を見捨てないこと、何よりも上昇した状態で次の体制に渡すことを一番に思っていたので、それは最後のシーズンでしっかりできたと思います。いずれにしても僕一人じゃできなかったのでコーチ陣もそうですし、それを意識してやってくれた4年生を含めた学生に本当に感謝したいです。

――監督就任当初「強い明治の復活」を掲げていました。そのために一番力を入れたきた部分は何でしょうか
 選手がラグビーをどれだけ一生懸命考えているかということ、ラグビーにプライドを持ってやれる人間になれるかってところかな。レギュラーになれないとか、違うことに走っちゃったりだとか、元々最初入った時は明治に希望持って入ってきたんだけどそれができなかったっていう選手が多かったと思うので、しっかり軸足向けてやる選手にしていくことが一番の目標だったので、そこを常に言ってきたつもりです。だから私生活の態度が悪いとかそこの指摘はせざるを得ないというか。何のために明治大学に入ったのかを考えてやってもらわないと駄目だよってことは常に言ってましたね。

――監督就任当初に思い描いてたチーム像には近づけましたか
 理想としてたチームには近づいたとは思います。しかしもっと施設を整備しなきゃいけないとか、運営上もっと選手をサポートするスタッフをそろえなきゃいけないとかいっぱいやることはあるんですけど、本当にそれはなかなか難しい現実もあるので。それはこれからも一つ一つできることからやっていってほしい。そして何よりも「大学ラグビーをやるんだったら明治大学でやりたい」って思ってもらえるようなチームになってほしいと思います。

――監督はグラウンドで大きい声を出している印象が強かったです
 上(スタンド)でコーチが見ているしね。だから僕が5年間グラウンドで見ていたのは、マインドが落ちるとか自信がなくなっちゃうとか、そういうのを叱咤激励(しったげきれい)してやっていたというのが正直あります。だからその現場で、その瞬間に「ここでまとまらなきゃいけない」とか「強い気持ちにならなきゃいけない」とか、そういったことを僕は伝えてきたつもりです。だから実際、別にそれを言わなきゃいけないとかいうことはないですし。だから、次の体制になったらうるさい声がなくなりますね(笑)。それが良いかどうかっていうのは人それぞれの考えがあると思いますが、僕の中では5年間の中で勝てなくて自信がなくなった時に声を掛けることをしてきたつもりです。

――大学日本一になるために一番必要なことは何でしょうか
 帝京大との差はないです。帝京大より明治の学生のほうが時間的な部分とか色々な制約がありますが、みんな高い志の中でやっていると思います。ですから今回は準優勝でしたけど、これから今以上のことをみんながやっていけば必ずチャンピオンになれると思いますし、多分彼らのほうが社会に出てから伸びると僕は思っています。彼らが社会人になってからの成長をラグビーも含めて見ていきたいです。(そう言い切れる根拠は)社会に出て行った人たちを見れば分かると思います。絶対明治に4年間行った方が成長できると思っているので。ラグビーの結果だけを見るのではなくてそういったところも見ていただければと思います。

――今後はチームアドバイザーとしてどのようにチームに携わっていきますか
 細かいところは澄憲とまだ決めていないんですが、とにかく今まで僕は運営的なところをやってきたので、採用の件とかチームの方向性を出すとか様々な面で現場のサポートをしていくつもりです。澄憲が現場に集中しやすいような環境をつくって、それ以外の部分を僕がサポートしていくっていうイメージだと思ってもらえればと思います。東京に残るか分からないけど、僕が離れてても何とかなりますよ(笑)。

――最後に、5年間応援してくださったファンの方々にメッセージをお願いします
 本当に感謝しています。幸せでしたね。最初に来た時は文句も言われ罵声も浴びせられて学生に対して野次られてって‥。僕らの時代にはそういうのなかったので。それを復活させるのが僕の役目だったので、そういう意味では明治のチームを応援してくれていることは嬉しく思いますし、それは選手たちもファンの気持ちに伝わるような良い試合をしているからだと思うのでそれを続けていくこと。そして僕も一歩下がりますけど、チームがチャンピオンになるという結果を目指してこれからも頑張っていきます。

――ありがとうございました

◆丹羽政彦(にわ・まさひこ)平3文卒
 監督を5年務めた。現役時代のポジションはウイング。大学時代は吉田義人前監督と左右のウイングコンビとして活躍し、1990年度の大学選手権優勝に貢献した。北海道出身。


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