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課題のディフェンスはチームとして完成度を高めた

ラグビー部  京産大を完封、9季ぶりの正月越え=^第44回全国大学選手権

◆12・16〜1・12 第44回全国大学選手権(近鉄花園ラグビー場他)
▼〇明大29―0京産大
 念願の「年越し(=準決勝進出)」だ。23日に行われた全国大学選手権2回戦、明治は関西唯一の8強入りを成し遂げた京産大を29−0の完封劇で破り、9年ぶりの4強入りを果たした。2008年1月2日に国立競技場で行われる準決勝の相手は対抗戦で引き分けた因縁のライバル・慶應に決まった。その先にある決勝で早稲田にリベンジを誓う明治、11年ぶり大学日本一まであと2つ。重戦車≠フ快進撃は止まらない。



〜試合展開〜
前半:
12分 明治T(宇佐美) GK失敗(田村) 明治5−0京産大
→京産大陣右中間スクラムからNO・8宇佐美がそのままスクラムトライ。
29分 明治T(衞藤) GK成功(田村) 明治12−0京産大
→京産大陣ゴール前30mライン付近右中間ラックからSH茂木、SO田村、CTB安部、CTB衞藤とつなぎ、CTB衞藤がトライ。

後半:
6分 明治T(川俣) GK成功(田村) 明治19−0京産大
→京産大陣ゴール手前右中間ラックからPR川俣が右中間にトライ。
23分 明治T(杉本・晃) GK失敗(田村) 明治24−0京産大
→京産大陣5mライン右中間ラックからSH茂木が右へ展開し、FL杉本(晃)が右隅にトライ。
44分 明治T(宇佐美)  GK失敗(田村) 明治29−0京産大
→京産大陣ゴール手前20m付近スクラムからNO・8宇佐美が持ち込み、右隅にトライ。



 明早戦での大敗が嘘のような快進撃だ。課題として挙げられていたディフェンスも安定し、2戦連続の無失点。試合後の記者会見では「対抗戦からの修正ができた」と藤田HCも満足げな表情を浮かべる。前半に先制した明治はファーストスクラムから相手にプレッシャーを与え続けた。前半に2つ、後半に3つのトライを重ねて29−0で快勝。後半にはケガで戦列を離れていた副将の趙(商4)と日永田(商4)も途中出場し、元気な姿をみせた。

 この日はディフェンスの良さが目立った。2日に行われた明早戦では試合中盤からディフェンスが崩壊、集中力の欠如も重なったことで11トライを許し、まさかの71失点。だが、明早戦での修正点を洗い出し、短い期間ながらも課題を克服した。また、試合前に藤田HCから「集中力を80分間保つこと」を命じられた選手たちはノーサイドの笛が鳴るまで気を緩めることもしなかった。「リメイク練習の効果が出た」(川俣・政経4)と選手自身もディフェンス力向上を実感する。

 だが一方で課題も挙げられる。「ミスが多かったし、まだディフェンスも甘い」(趙)。無失点で切り抜けたものの、ハンドリングやサインミス、など基本的なミスも少なくなかった。ブレイクダウンでの激しさもまだ足りない。来月2日に行われる準決勝、慶應戦では一つのミスが命取りになるだけに早急に改善を図る必要があるだろう。簡単なミスを減らして、今まで以上に守備力が向上すれば決勝進出も現実味を帯びてくる。11年ぶりの大学日本一の座を目指す重戦車≠ヘ次にどんな試合を披露してくれるだろうか。明治は今季、慶應と2度対戦している。6月(31−31)、11月(29−29)、と引き分けが続いており、3度目の激突となる。2008年1月12日の大学選手権決勝に向け、明治フィフティーンの快進撃は止まらない。




〜試合後のコメント〜
藤田ヘッドコーチ

「ディフェンスが修正できて手応えがあった。CTBのノックオンは前へ≠フ姿勢が表れていた。9年ぶりの『越年』は原点回帰≠フ成果。慶應戦はハイプレッシャー、ハイドリフトでリベンジしたい」。

黒田BKコーチ
「明早戦が終わってから切り替えることができて良かった。これからはベスト4の戦いだからそう簡単にはやらせてもらえない。ブレイクダウンでしっかり取れるようにしていければさらに良くなるはず」。

HO上野主将(法4)
「今日は早く仕掛けていこうという気持ちがあったので前に出れた。速い攻撃に対してディフェンスが対処できたし、セットプレーはラインアウトで序盤サインミスがあっても、それをゲームの中で話し合いで修正できた。これは大きいことだと思う。チームがもう1ランクレベルアップするためには、ブレイクダウンが課題。そこからもっとクリーンなボールを供給できるようにしていきたい。越年は自分も初めてなので未知の体験だから、チャレンジャーの気持ちでいく。慶応戦では、あまり深く考えすぎず、FWでプレッシャーをかけて明治の強さを証明したい」。

PR川俣
「早い修正をしてラインができていた。守りに関しては個人の意識が高くなった。リメイク練習の効果が出ていると思うし、ビデオミーティングをして意識を高めていたことが良かった。スクラムは回されてしまい、京産大はうまかったと思う。モールでは相手のプレッシャーに負けていたから甘かった。でもFW全体で勝っていた実感はある」。

PR梅原(農4)
「早稲田に負けてからディフェンスは組織で守るよう心掛けるようになった。京産大のスクラムは同じタイプかと思っていたが、違った。課題だったブレイクダウンは前よりよくなったがまだまだ課題」。

LO雨宮(商4)
「ラインアウトが安定していなかったので、精度を上げないと次は勝てない。次までの課題です。0に抑えられたのはディフェンスへの意識が上がったからだと思います。慶応とは、対抗戦でも引き分けたので次は勝って決勝にいきます」。

LO柳川(法4)
「今日は新しいディフェンスシステムが機能していて、少ない人数でボールを奪うことができた。次の慶応戦は必ず決着をつける」。

FL杉本(晃・政経3)
「よく得点できたと思う。ディフェンスはとにかく練習の成果が出ていた。ラインアウトではサインミスも出てしまったから、今後高めていかなければならない。慶応戦ではブレイクダウン、セットプレーの精度が勝負になると思う」。

FL山本(政経3)
「最初はセットプレーでミスが多かったが、基本に戻ってプレーすることで完封できた。慶応戦までに課題のブレイクダウンを克服して絶対に勝つ」。

NO・8宇佐美(文4)
「セットプレーで負けないことを目標にいった。スクラムでは押される場面もあったが、回してくる相手に対してしっかり対応できた。ラインアウトでは序盤サインが聞こえなかったりしてミスしていたので、きちんとサインを聞いてから動き出すように心掛けた。今はどこでどう動いたらいいか考えながらやれている。越年は初めてだが、気持ちを切らさずにやっていきたいと思う。慶応戦は、中でプレッシャーをかけて外で止める感じで向こうのBKを止め、決勝で早稲田にリベンジしたい」。

SH茂木(営4)
「完封できたという面ではチームはレベルアップしていると思う。BKとFWの連携など課題はまだまだあるが、自分たちがやってきたものの中に武器となるものは必ずある。慶応戦では、それが実行できるようにチームを盛り上げていきたい」。

SO田村(文1)
「(ケガの影響で)本調子じゃなかったが、最後まで出られてよかった。2日には間に合わせる。(キックは)真ん中でポイントをつくった時にWTBが寄ってきたので、相手を疲れさせてこっちのペースにするために多めに使った。ディフェンス面ではビデオミーティングの成果がかなり出ていると思う。慶応戦では自分は前に出て、衛藤と安部さんを立てていきたい。1つでも多く勝って先輩たちと長くプレーできるように頑張りたい。そして早稲田にリベンジする」。

WTB濱口(政経2)
「システムを変更した成果は出たが、アタックに関してはもっと工夫できた。慶応戦は対面が山田になるので、それも楽しみです」。

CTB安部(法2)
「ディフェンスは意識が高くなってきた。明早戦までは個々の判断でやってきたが、今はそれを全体で話し合うようになった。慶応とはずっと引き分けなので、勝つために頑張りたい」。

CTB衛藤(営1)
「まだミスは多いが、明早戦以降やってきた事が出せた結果だった。1人1人が以前に増してディフェンスを理解できていると思う。慶応戦ではBK陣を警戒し、いかに抑えられるか。あとは明治が最初から全力でプレーするだけ」。

WTB松本(法3)
「最低限のことはできたがキック処理が良くなかった。トライを取れる場面で取れなかったのが悔しい。早稲田に勝つまでは負けられない」。

松浦(商3)
「毎試合一歩ずつでも進歩しているのは確か。気合が入った試合だった。アタックには少し不満が残ったが、ディフェンス練習の効果は出ているし、80分集中できた試合だった」。

FB武田(営2)
「(ケガの交代について)全然大丈夫です。今日のBKはディフェンスが本当に良かった。星野(政経4)のケガでBK陣が一丸となっている。慶応はBK勝負になると思うので、明治の進化を見せつけたい」。

趙〜後半0分から出場〜
「やっと復帰できて良かった。ラグビーができて嬉しい。やっぱりラグビーは楽しい。自分が出ていなかった時はチームに迷惑をかけてしまっていた。(ケガで明早戦に出場できなかったことに関して)実際に中でやりたかった。今日は声が出ていたし集中力もあったので良かったと思う。個人の反省はディフェンスの整備とジャッカル。ミスが多かったのでディフェンスをさらに良くして修正したい。『正月越え』は未知の世界だが、早稲田には勝ちたい」。

奥田(政経3)〜後半17分から出場〜
「前半はアウェーで少し動きが硬かったが、トライを重ねてチームがのっていけた。まだ慶応には勝ったとはいえないので、気持ちで負けないように頑張る」。

日永田(商4)〜後半31分から出場〜
「久しぶりの出場だが、今の明治は年越しして当たり前の力を持っているので安心してできた。いまはほっとしている。このチームに愛着があるので、1日も長くプレーしたい」。

松浦(商3)〜後半36分から出場〜
「毎試合一歩ずつでも進歩しているのは確か。気合が入った試合だった。アタックには少し不満が残ったが、ディフェンス練習の効果は出ているし、80分集中できた試合だった」。

[小澤謙太]

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