検索
 HOME > スケート部(スピード部門)

進化した黒岩(泰)の滑走に期待が懸かる


明スポ記者のイチオシ選手  (2)黒岩泰成  

 明大スポーツでは総勢60名の部員で、体育会43部を日々取材しています。その中で明スポ記者は、試合に出場できなくともひたむきに努力を重ねる選手、また紙面で扱いきれないほど大量のエピソードを持った選手と出会うことがあります。
 ここでは、そんな明スポ部員がイチオシする選手を紹介していきます。

悔しさを越え、再び王座へ

 「やってはいけないレースをしてしまった」。呟きに悔しさが滲む。1月、大学王者の名を誇るはずの本学スピード部門は、部門5連覇を懸けたインカレでまさかの4位という惨敗。「春から表彰台に上がる事を目標にやってきた」と意気込んでいた当時1年生の黒岩泰成(政経2)は、表彰台はおろか得点圏にさえ入れずに初めてのインカレを終えた。

 幼い頃から氷上を滑る楽しさに魅了されスケートを続けている黒岩(泰)。高校ではインターハイ1万mで優勝するなど、実力にも恵まれた。その圧倒的な実力をひっさげ、「明治しかない」と常勝明治と呼び声の高い本学スケート部に入部。しかし唯一のルーキーとして入部した彼には同期もおらず、先輩ばかりに囲まれた寮生活を送った。高校時代には主将も務めていたという、責任感の強い黒岩(泰)。下級生としての役割や緊張感から、大学一厳しいといわれる明治の練習が手につかないこともあった。

 10月のシーズン開幕以降、自己ベストをマークするなど上り調子に滑り出したが、後半に向かうにつれその調子も次第に降下。トレーニング不足による体力の足りなさが露呈した。そして迎えた悪夢のインカレ。個人としてもチームとしても、表彰台は遥か遠かった。

 「この1年何をしてきたんだ」。途方もない悔しさは、黒岩(泰)を変えた。自身の欠点を見直し、とにかく腰を落とすようにフォームを改良。練習量も通常より増やし、プラスアルファのトレーニングをこなす。さらにランニングなどのケアも手を抜かない。王座奪還の懸かる今年、真面目に練習に励む黒岩(泰)の姿は頼もしくさえある。

 シーズン開幕まであと約1ヶ月。今シーズンの大会は、来春行われるユニバーシアードの選考も兼ねている。学生3位に上り詰め、出場権を手にすることが黒岩(泰)の目標だ。年が明ければまたインカレが始まる。長距離エースの黒岩(信・政経3)に続き、どれだけ上位でポイントを稼げるかが明治の王座復権のカギを握る。「去年みたいにはならない」。悔しさを知ればこそ――黒岩(泰)の静かな闘志は、滑走の時を待っている。

◆黒岩泰成 くろいわやすなり 政経2 嬬恋高出 169cm・62kg

[斉藤麻衣]


ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: