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エース黒岩(信)の復活が待たれる!


スピードスケートな人たち  (1)黒岩信充〜長距離のエース、3年目の苦悩〜  

 インカレ総合優勝を果たすこと通算49回のスケート部。スピード部門はその原動力として、毎年氷上で輝きを放ってきた。しかし昨シーズンは部門4位と低迷し、スピード大国の牙城に揺らぎを見せる。今季の王座奪還に燃える明治のスピードスケーターたちに迫った。
 黒岩信充(政経3)は悩んでいる。新企画の初回、それも長距離部門のエースを取り上げる回で、冒頭からこの表現はどうかと思うが、とにかく、悩んでいる。

 高校時代、インターハイで5000mと1万の2冠を達成し鳴り物入りで明治に入学した。だが入部後の2年間で、自身の思い描いていた「ワールドクラスで活躍したい」という目標はいまだ果たせていない。1年目こそ、明治のスピードスケート部門4連覇に大きく貢献し、大物ルーキーの名に恥じない成績を残したものの、そこからが苦難の連続だった。飛躍を期待された昨年は、本来の調子とは程遠く、インカレの結果は1年次よりも悪化。連覇も途切れた。「もう全然ダメだった」。

 昨年の雪辱を果たすべく、今年は春先から練習を積み重ねた。夏には陸上トレーニングの一環で始めた自転車競技の大会で好成績を残すなど、充実した時間を過ごしてきた。復活は近い、そう確信させる日々だった。しかしスケートシーズンが近づき、実際にリンクに降りて滑走すると何か違和感がある。調整を重ね続けたが、初戦まで1週間を切った今も「正直、調子は良くないです。うんざりするほど」と苦笑する。

 100分の1秒を追求するスピードスケートは、とても繊細なスポーツだ。道具の使いかた、気持ちの持ちよう、練習の積み重ね、それらが少しでも乱れると、結果が変化する。「調整は難しい。何を変えたらいいか分かっていても、変えられないところもある」。もともとは努力の人。まじめで、競技に対する姿勢は誰もが見習うところがある。常に自分を追い込むほどの鍛錬を積む。だからこそ調子をがらっと一変させるのは、困難を極める。

 24日から始まる全日本距離別選手権は、ワールドカップ選考、そして「大学生の五輪」ことユニバーシアード選考にもかかわる大会だ。「世界で活躍したい」という彼の目標をかなえるためにも、ふがいない走りはできない。日本トップレベルの選手が集う大会で、不調の中、どれだけ結果を残せるのか。長いトンネルの中から、この大会で復活へのヒントを得ることはできるのか。自身の目標ためにも、そしてチームのためにも、エースの地力で復活の兆しを見せて欲しい。


◆黒岩信充 くろいわのぶみつ 政経3 嬬恋高出 171p・62s

[松沢雄人]


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