検索
 HOME > ラグビー部

一時は3点差となる追撃のトライを挙げた武田

ラグビー部  あと一歩届かず、ジュニア終戦/関東大学ジュニア選手権

◆11・30 平成20年度関東大学ジュニア選手権(早大上井草グラウンド)
▼2ndフェーズ準決勝
 明治7{0−10、7ー10}20早稲田○

◆スコア◆
明治
早稲田
前半後半得点前半後半
PG
DG
1010
合計
20
 負ければジュニア最終戦となってしまうこの試合は、終了間際まで食らいつきながらも最後に振り切られ、スコア以上に悔しい敗戦を喫してしまった。

 前半は苦しいゲーム展開。序盤に早稲田のペナルティから敵陣深くでチャンスを得るも、スクラムホイールの反則でそれを逸してしまう。その後も接点で上回ることができず、ボールを動かしてもゲインを切ることができない。マイボールスクラムからサインプレーも試みたが息が合わず。相手の我慢我慢のディフェンスにたまらずペナルティを取られるという展開を繰り返し、ほとんどチャンスらしいチャンスを作り出すことができない。大半の時間を自陣で過ごす展開で、何とか粘り強いディフェンスで2トライの失点にとどめたが、ホームの早稲田に完全に押されっぱなしのまま折り返した。

 前半が終了して0−10。このようなスコアは今シーズン何度も目にしてきた。前半は何とか試合を作っても、後半スタミナが持たずに突き放される・・・。観客席に収まりきれない程に詰めかけた多くのファンは同じような思いを抱いていたことだろう。ましてやこの試合展開だったら40分後にはどうなるのだろうかと。

 しかし、後半を迎えるとその不安はいい方向に裏切られることとなる。「いつも後半切れてしまっていたから、今日は後半を前半以上にやろう」(成田)と誓ったチームは、風上だったことも力に変え、前半までの守勢は何だったのかと思わせるように攻め続けた。序盤に武田が待望のトライを奪取して3点差とすると、PGを決められ6点にビハインドを広げられてからも敵陣で相手のゴールラインを幾度も浸食しかけた。次のトライをどちらが取るのか――。試合も終盤を迎え、双方のファンが一喜一憂しながら見守る中、明治が敵陣ゴール前5メートルでのスクラムからボールを展開。ついにディフェンスラインを破るラストパスか・・・と思った次の瞬間、ボールは無情にもグラウンドを転々としていた。ラインの谷間にうまく飛び込んでいただけに、ギャラリーからは大きなため息が漏れた。攻めても攻めても取りきれない。この煮え切らない思いは最悪の結果となって返ってきた。終了間際に一瞬の隙を突かれ、外を割られて試合を決する痛恨のトライ。相手のミスをチャンスに変え、それをしっかりものにしたほうが勝つ。どのスポーツでも言われる展開をまさに見せつけられることとなってしまった。点差こそ13点だったが、内容的にはそれ以上に悔やまれるものとなった。

 今日の試合も「取れそうで取りきれない」。厳しく言ってしまえばそれまでなのかもしれない。だが、今日の彼らは「負けていてもまた見に行きたくなる試合」を見せてくれたように思う。今まではなかった「見ている者たちに訴えかける何か」の一端を、垣間見られたようにも感じられた。もちろん、この試合だけで期待して応援し続けてくれたファンへの裏切りを取り返せるわけでは到底ないが。

試合後の選手たち。この表情が今後何かを生んでくれるのを信じたい
試合後の選手たち。
この表情が今後何かを生んでくれるのを信じたい
 試合が終わって引き揚げてきた選手たちを、見守っていた部員たちは拍手で迎えた。それでも戦った者たちの表情は冴えなかった。人目を気にすることなく涙を流す者もいた。悔しい。そこからはその思いが表れていたように見えた。成績が残せず、あえぎ続けたチーム。ファンからは「負けた後の悔しさも伝わってこない」と厳しい声も上がった。しかし、今日の試合後には確かに、勝負に敗れし者たちの自然の感情が溢れていた。これが本来あるべき、紫紺の戦士たちの姿ではなかったか。

 いよいよ来週、今シーズンのラストゲームとなる早明戦を迎える。伝統の早明戦について敵将である中竹監督はこう語っている。「早明戦には魔物が住んでいる。何が起こるか分からない。そういう意味では、例年より今年の方が怖い」と。6位に沈み、選手権出場をも逃したチームと「荒ぶる」を目指してまい進し続けるチーム。実力差は確かにあるのかもしれない。ただ、今日のようなゲームがその「何か」を起こすのかもしれない。

 12月7日、伝統の国立のピッチで、私は「魔物」が見たい。


[大塩拓也]

◆リザーブ◆
(下段矢印は交替、カッコ内は交替時間)
16伊吹 誠介(政経3)

20村田 秀樹(文4)

17小野 慎介(政経1)
←3.城 彰(後半31分)
21藪 公太(政経4)

18野原 崇文(営4)

22川口 直哉(商3)
←13.野上 貴俊(後半37分)
19笠原 卓(法1)

◆先発メンバー◆
(下段矢印は交替、カッコ内は交替時間)
1.PR木暮 宗(商1)

9.SH田原 圭佑(政経4) 

2.HO仲西 良太(政経4) 

10.SO黒岩 洋一(農3)

3.PR城 彰(政経2)
→17.小野 慎介(後半31分)
11.WTB大須賀 健太(農4)

4.LO吉住 仁志(法4)

12.CTB安部 亮佑(法3)

5.LO渋谷 泰志(文3)

13.CTB野上 貴俊(法4)
→22.川口 直哉(後半37分)
6.FR成田 雄基

14.WTB武田 晋(営3)

7.FR池島 昇平(営3)

15.FB鈴木 元(文4)

8.NO.8三村 勇飛丸(政経2)



〜選手のコメント〜

吉住
「最初早大のディフェンスの出足が早く、対応できなかった。後半途中まで計画通りだったが、ミスが多く早稲田に突き放された。」

成田
「今日はいつもよりチームも盛り上がっていたし、気持ちも入っていた。目標は入りとラストの20分の気が抜けてしまうところをしっかりやることだった。後半はいつも切れてしまって取ったら取られるという展開になってしまっていたので、後半は前半以上にやろうというのをハーフタイムに確認した。(試合後の涙は)先日のケガで目の手術をしたが、なんとかこの試合にぎりぎり間に合うことができたから。それに4年間の思いもこみあげてきたのもあって。それだけにより悔しい。Aチームには勝って喜び、嬉し涙を流してもらいたい」。

鈴木
「ハーフタイムで山口BKコーチがスペースが開いている場所を教えてくれたので、後半はBK陣が上手く機能した。ミスが多く、勝てるはずの試合だった。」

◆2008年・関東大学ジュニア選手権カテゴリー1星取表◆全日程終了
(明治戦スコアをクリックするとその試合の記事をご覧になれます)
早稲田帝京大慶応明治東海大流経大勝敗勝点順位
早稲田
○38−5
○24−20
○38−23
○19−15
○83−3
5勝
24
帝京大
●5−38

○33−25
○45−12
●22−24
○98−0
3勝2敗
17
慶応
●20−24
●25−33

○32−29
○32−12
○65−7
3勝2敗
17
明治
●23−38
●12−45
●29−32

○36−15
○59−0
2勝3敗
12
東海大
●15−19
○24−22
●12−32
●15−36

○45−33
2勝3敗
10
流経大
●3−83
●0−98
●7−65
●0−59
●33−45

5敗
以上の結果により、上位4校(早稲田・帝京大・慶応・明治)はそれぞれ2ndフェーズへ進出、
下位2校(東海大・流経大)はそれぞれカテゴリー2の上位2校(関東学院・法大)との入替戦へ

◆2008年・関東大学ジュニア選手権明治試合日程◆全日程終了
(スコアをクリックするとその試合の記事をご覧になれます)
月日対戦相手場所開始時間結果
1stフェーズ(カテゴリー1)
9・14東海大八幡山13時
○36−15
9・28慶応八幡山14時
●29−32
10・19流経大八幡山14時
○59−0
10・25帝京大帝京大G14時
●12−45
11・8早稲田八幡山13時
●23−38
2ndフェーズ
11・30早稲田上井草14時
●7−20
※この試合で勝利した早稲田は
12・13 12時〜秩父宮で同じく帝京大に勝利した慶応と対戦


ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: