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早稲田を突き放すトライを挙げた松本

ラグビー部  最後の最後で意地見せた!劇的勝利で今シーズン終了/対抗戦

◆12・7 関東大学ラグビー対抗戦Aグループ(国立競技場)
▼○明大24{7−5、17−17}22早大

◆スコア◆
明治
早稲田
前半後半得点前半後半
PG
DG
1717
24
合計
22
 12月7日、国立競技場で今年も伝統の一戦、第84回早明戦が行われ、明治が劇的な勝利を収めた。早明戦で明治が早稲田に勝利するのは1999年以来、9年ぶりのことになる。大学選手権の不出場が決まり、明治にとって実質「引退試合」となった早明戦。4年生にとって最後の試合を「大金星」で飾った。

〜前半キックオフ〜
 
 早稲田のキックオフでゲームはスタート。前半開始早々、FWの力で明治はゴール前までボールを運ぶも、ペナルティを取られてしまいトライに結びつけることができなかった。さらにハンドリングミスが目立ち、なかなかボールをキープできない状態が続く。早稲田に先制されるも、明治も負けじと反撃。さらに今試合光っていたディフェンスにより、前半を1トライで守りきることができた。

前半8分 M0−5W(宮澤T、佐藤G失敗)
 
 先制は早稲田だった。明治陣での早稲田ボールラインアウトよりモール、BKにつないでトライを決めた。ゴールは失敗。まずは定石どおりにトライを奪った早稲田だった。

前半27分 M7−5W(奥田T、田村G成功)

 明治も黙ってはいない。27分、早稲田陣22mライン付近から明治ボールのスクラム、ラックを繰り返し最後は奥田(政経4)が右隅へトライ。難しいコースであったが、田村(文2)のコンバージョンキックも決まった。このリードを守り、前半を折り返した。

〜後半キックオフ〜

 20分までは明治ペース。トライを奪ったということもあるが、ディフェンスが冴えわたり早稲田に付け入るスキを見せなかった。しかしその後は苦しい展開が続き、防戦一方。しかしいつもの明治と違い、最後まであきらめなかった。それでもロスタイムに早稲田がトライ。そしてラストプレー、明治の勝利は早稲田のコンバージョンキックで決まる…。

後半0分 M14−W5(杉本晃主将T、田村G成功)

 明治のトライは後半0分、それもキックオフからのファーストプレーだった。明治のキックオフボールを早稲田がキャッチ、早稲田はタッチキックを狙うもノータッチ。田村がキャッチしその後ラック、最後は杉本(晃)主将(政経4)の手へボールがつながり中央にトライ。

後半8分 M21−W5(松本T、田村G成功)

 明治の勢いは止まらない。後半8分ラックからターンオーバーした明治は、FWにこだわりラックを重ねる。そして最終的にはBKへ展開し、松本(法4)がトライ。

後半16分 M24−W5(田村PG成功)

 田村のペナルティキック成功。着実に得点を重ねていく。

後半23分 M24−W10 (田中T、佐藤G失敗)

 ここまで早稲田の攻撃をしっかりディフェンスしていた明治。しかしそこをようやく早稲田にこじ開けられる。明治は早稲田のブレイクダウンの速さに翻弄(ほんろう)され、田中がトライ。しかし佐藤のコンバージョンはまたも決まらない。

後半36分 M24−W17 (上田T、田邊G成功)

 後半も残り10分、その中でも着実に得点を重ねたい明治であったが、田村のペナルティゴールはあと少し伸びずに決まらなかった(後半31分)。そして後半36分、早稲田がとうとう逆襲に転じる。早稲田スクラムからBKへつながれ、最後は上田がトライ。途中出場の田邊がコンバージョンゴールを成功。とうとう1トライ1ゴール(7点差)まで追いつかれてしまった。

後半43分 M24−W22(上田T)

 そしてロスタイム。明治にとって“長い”3分。このまま守りきりたい明治であったが、またもブレイクダウンに対応しきれずBKへ展開、坂井が土壇場で右隅へトライを決めた。このコンバージョンが決まれば、引き分けに終わる。

後半43分 運命のコンバージョンキック…(田邊G失敗)

 運命のコンバージョン。成功すれば引き分け、失敗すれば明治の勝ち。キッカーは田邊。観客も固唾を呑んで見守る中、ボールは明治には“幸運にも”、早稲田からすれば“無情にも”ポールに弾かれ、ゴール失敗。

そして…。

勝った!!劇的な幕切れに喜びを爆発させるフィフティーン
勝った!!劇的な幕切れに
喜びを爆発させるフィフティーン
ノーサイド M24−W22

 その瞬間、明大フィフティーンは歓声を上げ、抱き合い喜びを分かち合った。涙を流しながら、しかし笑顔で――。そして今までの戦友と、試合とは違う“喜びのスクラム”を組み、校歌を高らかに歌った。その後、明治側スタンドへ駆けつけて、明治ファンとともに喜びを爆発させた紫紺の戦士たち。「記憶に残る試合」(藤田監督)はこうして実現した。

 冒頭にも書いたとおり、4年生にとってはこの早明戦が引退試合となってしまった。帝京大戦後に杉本(晃)主将が発した「国立では明治の意地を見せます」という言葉。それから3週間後、今日の記者会見でやりきった表情で「明治の意地を早稲田にぶつけることができた」と語る杉本(晃)主将がいた。まさにその言葉を、勝利をもって体現させることとなった。

 
 今回の明大スポーツ『ラグビー早明戦号』において、「史上最低!?の早明戦」という見出しを置いた。しかし結局はそうなるどころか、接戦で大変劇的な試合となった。今日「意地」と「哲学」を早稲田に真正面からぶつける試合を見せてくれた明治に、わたしは心から敬意と感謝の念を示したいと思う。

 まさに伝統の一戦にふさわしい今日の試合。特に近年早稲田の一方的な展開が続いていたが、今日は接戦ということもあり明治・早稲田双方のファンが大いに興奮したことだろう。このような早明戦の復活を、ファンは望んでいる。勝ったとしても、負けたとしても、感動させる好ゲームを――。試合後こう思った。『伝統の一戦、かくあるべし』。


[薦田弘隆]

◆リザーブ◆
16仲西 良太(政経4)

20田原 圭佑(政経4)

17城 彰(政経2)
→3.土井 貴弘(後半37分)
21川口 直哉(商3)

18吉住 仁志(法4)

22鈴木 元(文4)
→13.衞藤 陽介(後半32分)
19成田 雄基(政経4)

◆先発メンバー◆
1.PR松浦 雄樹(商4)

9.SH金澤 章太(情コミ3)

2.HO原田 開(商4)

10.SO田村 優

3.PR土井 貴弘(政経4)
→17.城 彰(後半37分)
11.WTB山口 真澄(政経3)

4.LO鎌田 祐太郎(法3)

12.CTB溝口 裕哉(政経1)

5.LO杉本 晃一

13.CTB衞藤 陽介(営2)
→22.鈴木 元(後半32分)
6.FR西原 忠佑(政経3)

14.WTB奥田 浩也

7.FR山本 紘史(政経4)

15.FB松本 憲和

8.NO.8杉本 博昭(商2)



〜試合後のコメント〜

藤田監督
「今日のゲームは後がないということで、記憶に残るゲームをと思った。選手たちがその『前へ』や『縦横無尽』をやり通したことが勝因だと思う」。

杉本(晃)主将
「4年生がこの試合で引退ということで、明治の意地を早稲田にぶつけてやろうと思って臨んだ。それを80分間続けられたことが勝因だと思う。声援は聞こえなかった。リードしていても変なことをして逃げることはやめた。早稲田のハーフ団にも速いプレッシャーが掛けることができ、守りきれた。(最後のゴールは)『外せ』という思いで見ていました」。

松浦
「試合前に同期から手紙をもらい、それを見たらここでやるしかないと思った。副将だからだとかは意識しなかったが、チームのために、試合に出れない4年生のためにやった。大学選手権に出れなくてもちろん後悔はあるが、記録は残せなくても記憶に残る代になった」。

原田
「セットプレーも最高だった」。

土井
「勝ったことは夢みたい。勝っても負けても終わり。倒れても死んでもいいから、負けで終わりたくなかった。今シーズンはなかなか勝てずに、(杉本)晃一(主将)もずいぶんそれは気にしていた。選手権には出られないけれども、落ち込んでも仕方ないという気持ちでこの試合に臨んだ。でもこの力がもっと前から出せていればというのはあって、どこか筑波大や日体大に勝つだろうという考えはあった。しかし今日はそれとまったく別のことが起きた」。

山本
「大学選手権がなくなって、最後の試合なので後輩達に見せたかった。やることは決まっていた。今日の試合を見てくれれば何か後輩達に伝わるはず」。

杉本(博)
「うれしいです。今季のベストゲームだった。今日はFWもBKも一体になり「前へ」行くことが出来た。早稲田はブレイクダウンが激しく、BKの展開も速かったが、気持ちでディフェンスした。兄貴(杉本晃一主将)をずっとサポートしたいと思ってきたので、学生でやる兄貴との最後のラグビ−を良い形で終われてとてもうれしい」。

金澤
「うれしい、信じられない。4年生最後の試合だから勝って送ってあげたかった。ディフェンス面では1発で抜かれることがなく粘り強く出来たと思う。今日は縦横無尽も出来たし、FWでこだわるところもしっかりやれたので100点満点の出来だった。前半勝って折り返せたのが、後半戦っていくのにもとてもプラスに働いたと思う」。

田村
「今シーズンを通して1年から4年生関係なく、試合中もプレーについての受け答えできた。PGを決めるのは当然だった」。

山口
「今日までの3週間、この日のためだけにやってきた。昨日のジャージー授与式でも『倒れるまで走ろう!』と誓った。一人一人がしっかり前へ出られていて、それがチームの力になった。今日も4年生の力を感じたし、先輩たちが残してくれたものは大きい。来年からは自分たちが引っ張っていく」。

衞藤
「(脳しんとうの影響は)たぶん大丈夫です」。

溝口
「勝ってうれしいです!」。

奥田
「早稲田にはまだ(大学選手権という)先がある、けれど自分たちにはそれがなくこれが最後という気持ちの差が表れた結果だと思う。最後に本来の明治の姿が出せた。後半の序盤は相手のミスをうまく生かすことができた。点差がついて逆に恐かったが、最後まで切れずにやれた。(最後のコンバージョンは)入ったなと思ったが、(ポストに弾かれて)ラグビーの神様はいるんだと感じた。この経験は必ず今後のラグビー人生に生きてくると思う」。

松本
「このままでは終われないという気持ちがあった。今日は個々が前に出られて良いリズムでいけた。(後半開始から勢いがすごかったことに対して)交代する選手が控えていると思って最初から全力でいった。最後に目指していた縦横無尽なラグビーができ、早稲田に勝つという大きな事ができて本当にうれしい」。

鈴木(元)
「ジュニア戦の借りは返せた。4年間の思いをぶつけることができた」。

◆2008年・関東大学対抗戦Aグループ星取表◆全日程終了
(明治戦スコアをクリックするとその試合の記事をご覧になれます)
帝京大早稲田日体大慶応筑波大明治成蹊大立大勝敗順位
帝京大
○18−7
○64−3
△5−5
○43−0
○39−12
○73−0
○88−14
6勝1分
早稲田
●7−18

○84−8
○34−17
○64−0
●22−24
○60−0
○83−12
5勝2敗
日体大
●3−64
●8−84

○24−19
○10−7
○16−10
○40−6
○30−5
5勝2敗
慶応
△5−5
●17−34
●19−24

○39−17
○24−19
○69−0
○54−0
4勝2敗1分
筑波大
●0−43
●0−64
●7−10
●17−39

○28−14
○28−24
○39−8
3勝4敗
明治
●12−39
○24−22
●10−16
●19−24
●14−28

○49−0
○82−14
3勝4敗
成蹊大
●0−73
●0−60
●6−40
●0−69
●24−28
●0−49

○28−24
1勝6敗
立大
●14−88
●12−83
●5−30
●0−54
●8−39
●14−82
●24−28

7敗
以上の結果により、上位4校(帝京大・早稲田・日体大・慶応)はそれぞれ12月20日から行なわれる大学選手権に進出、
5位の筑波大は大学選手権出場を懸けて北大と関東第5代表決定戦へ、
下位2校(成蹊大・立大)はそれぞれ対抗戦Bグループの上位2校(青学大・成城大)との入替戦へ


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