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学生一の座と夢とを追いかける吉本


スピードスケートな人たち  (5)吉本圭翼〜インカレ、そして己の夢に向かって〜  

 
 「ほっとしている」。――優しく柔らかい口調で語るのは吉本圭翼(政経3)だ。12月11、12日に行われた第28回全日本学生選手権(総合)を終えた直後のコメントだった。結果は5000m6位、10000m5位入賞。「滑りはよくなかった」と言うが、眼前の目標はしっかりと達成した。

 この大会は、吉本にとって特別な意味を持つ一戦だった。「背水の陣に臨む気持ちで滑る」。彼の前に立ちはだかったのは、日本スケート連盟の規定だ。来年、連盟が主催する選抜大会に出場するためには、今年の結果が一定の基準を満たさなくてはならない。「来年もやるからには滑りたい」という彼に残された道は、今大会での入賞、もしくは2月の全日本選抜競技会での入賞だった。ではどうして彼にとって後者ではなく、前者の大会が特別だったのか。

 小学校1年生から始めたスピードスケート。中学校時代は野球部に所属しながら、冬のシーズンになると車で片道2時間の道のりをスケート場まで毎日通った。明治の中では異色のスケーターだ。大学3年生になった今「出るだけでは終わりたくない」とインカレ優勝に懸ける想いは、他の選手同様に熱いものがある。

 しかし彼の見据える先にあるのは、インカレだけではない。「スピードスケート以外の夢がある。今は自分の中で育てている」。2月の大会に出場するとなると、夢につながる就職活動に支障をきたすかもしれないという不安があった。だからこそ決死の覚悟で今大会に臨むことができた。

 今回、崖っぷちに立たされながらも真の強さを見せた吉本。次なる目標であるインカレの舞台では、どこまで自身の力を発揮できるのか。「4年生が最後なんて考えられない。きっと泣いちゃうね」と語る先輩思いの吉本が先輩への餞のため、そして自身の夢への第一歩として、一矢を報いてほしい。

◆吉本圭翼 よしもとけいすけ 政経3 八戸商高出 168cm・65kg

[寺本美沙]


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