検索
 HOME > スケート部(スピード部門)

最後のインカレを納得の滑走で飾った上田

スケート部(スピード部門)  王座奪還の夢潰える…あと一歩及ばず2位/日本学生選手権

◆1・6〜9 第81回日本学生氷上競技選手権(八戸市長根公園パイピングリンク)
▼男子1部500m(2本合計)
 2位―上田(政経4)
 4位―富岡(政経3)
 8位―沼崎(政経3)
▼男子1部5000m
 4位―黒岩(信・政経3)
 7位―黒岩(泰・政経2)
 17位―吉澤(政経4)
▼男子1部1000m
 4位―富岡
 5位―小林(政経1)
 14位―上田
▼男子1部1500m
 6位―小林
 17位―吉本(政経3)
 20位―中野(政経4)
▼男子1部1万m
 2位―黒岩(信)
 9位―吉澤
 15位―黒岩(泰)
▼男子1部2000mリレー
 1位―明大
〔出場メンバー 上田、沼崎、富岡、小林〕
▼男子1部チームパシュートレース
 7位―明大
〔出場メンバー 吉澤、黒岩(信)、黒岩(泰)〕

▼部門総合成績
 2位―明大

 5連覇を逃し、4位に終わったあの悪夢から1年。王座奪還を懸け、ついに迎えたインカレ。年に1度、唯一の団体戦である今大会、本学スピード部門は氷を溶かさんばかりの熱い戦いで、激しい優勝争いを展開した。最終種目までもつれた、接戦の全様とは。

 雪が舞う青森の寒空の下、本学得意の500mで大会は幕を開けた。今季好調の短距離陣は安定した滑りで出場した3名全員が得点圏入り。1回目の滑走では9位だった沼崎も2回目の滑走で巻き返し、8位に滑り込んだ。結果、1種目目にして13ポイントを獲得し、短距離のレベルでは学生トップクラスの日大と同率首位。4年生である短距離エース上田としては羽賀(日大)を抑え1位に立ちたいところではあったが、「全日本スプリントとかよりもいい滑りができた」(上田)と納得のいく結果で初日を終えた。

 続く2日目の種目はまず、今季ここまでの各大会で安定した成績を残せていない5000m。複数人の得点圏入りで日大に差をつけ、大きくリードを図りたかったが、黒岩(信)が惜しくも4位に終わり1位から3位までを専大に独占されてしまう。これで専大は21ポイントを獲得。逆転のうえ点差をつけられたかと思われたが、「1ポイントでも獲ってチームに貢献したい」と意気込んでいた黒岩(泰)が7位に滑り込み、明治は計20ポイント。1点差に抑えた。
 次の1000mでは上田がまさかの14位で得点圏から外れるも、富岡が500mに続き4位、そしてルーキー小林が5位と健闘。長距離から転向した小林は1000mを始めて1年足らずという経験の少なさにもかかわらず、「自信を持って滑った」と大きくチームに貢献した。明治29点、日大と専大が共に24点と、首位をキープし3日目につないだ。

1年生ながら2種目で得点圏入りを果たした小林<br>
1年生ながら2種目で得点圏入りを果たした小林
 3日目の種目は1500mと1万m。中・長距離を得意とする専大との正念場だ。中距離で得点圏入りを狙えるのは小林のみと苦しい状況ではあったが、出場する8校の実力が最も拮抗する1500m。今年から1部として戦う法大を除く7校が得点圏入りしポイントが分散した。本学はプレッシャーの掛かる中、小林が6位。「これで安心してリレーに向かえる」(小林)と満足の結果で役目を果たした。専大は2位、日大は4位と上を行ったが、他大学にポイントが分散したおかげで点差はつけられず、個人最終種目の1万mへ。

 気迫が、他とはまるで違った。誰よりも早く氷上でアップを開始し、大一番へと向かったエース・黒岩(信)。「やってきたことを信じて滑るだけ」。誇れるだけの練習量を積んだからこそ、意気込みは静かにそう語った。1年前、「練習を重ねてつける自信が薄かった。弱かった……」そう俯いていた姿は最早どこにもない。安定したラップタイムは他を圧倒し、14分31秒79という好記録でゴール。専大トップの蓑田には3秒79もの差をつけた。1位を疑いようもない、圧倒的なタイムだった。
 しかしまさかの展開が待っていた。W杯出場経験を持つ在家(日大)がケガをおして出場。序盤、終盤でその実力を発揮し、14分31秒65。わずか0秒14差で、黒岩(信)のタイムを上回る。「悔しい……これが勝負の世界です」と悔しさを滲ませた黒岩(信)。「でも、全力でいけたよ」と自身の滑走には納得している様子だった。
 一方吉澤スピード部門主将は9位と惜しくも得点圏から外れ、1万mでの獲得ポイントは7。専大は3位から5位に入り、15点を稼いだ。個人種目合計明治39点、専大46点、日大37点。優勝の行方は、最終日団体種目までもつれ込んだ。

短距離陣から長距離陣へと望みが託された
短距離陣から長距離陣へと望みが託された
 団体種目で与えられるポイントは1位7点、2位5点、3位3点、4位1点。短距離を苦手とする専大との点差を埋めるには、リレーで上位に入るしかない。またリレー、チームパシュートどちらも得点圏入りが見込まれる日大にも、負けるわけにはいかなかった。
 2000mリレー、スターターの上田は観衆も驚くほどのスピードであっという間に2走の沼崎へとバトンをつないだ。バトンパスにも目立ったミスはなく、3走富岡へと順調にバトンが渡る。リレーは初めてという小林もしっかりとバトンを受け取り、全力でゴールへ。ゴールから暫くの沈黙の後、同走の専大の失格、そして明治のタイム2分26秒38が発表された。日大を1秒24上回り、堂々の1位。出場メンバー、そして見守る仲間たちの喜びが爆発した。

 専大との7点差を見事埋め、日大とは4点差に広げた。最高の形で、最終種目へと望みがつながる。チームパシュートレース、3200mのその戦いに、全てが託された。
 「どの大学よりも練習したって、自信持って言える」(吉澤部門主将)。これまで必死に練習を積み、チームワークならどこにも劣らないと助監督も太鼓判を押した。最終組、専大と同走でスタート。気合い十分に、1周目のラップは専大を上回った。このレースに勝てば、優勝できる。募る期待から、どちらのチームも応援に熱が入った。しかし3周目、悪夢が明治を襲う。転倒――。予想だにしなかった結末に、会場も息を呑んだ。その後最後まで滑走するも、0.01秒を競うスピードスケートでその差を埋められるはずもなく、最下位7位で4日間最後の戦いは幕を閉じた。

 部門2位。昨年の4位に比べれば、大きな進歩だ。優勝の可能性が大きかっただけに悔しさは大きいが、レース後泣き崩れた長距離の3人を、「仕方ない、よくやった」と仲間は温かく迎えた。「本当に、良いチームだった」(吉澤部門主将)。
 2年連続で奪われた学生王者の座。明治としては、このままではいられない。「来年こそ王者復活を目指してほしい」(柴田・政経4)と、4年生は後輩へ望みを託す。部員は減少傾向にあるスピード部門。来年からは、王座奪還の道のりはさらに過酷なものとなる。それでもこの悔しさを糧に、来年こそは王者明治として、再び頂点に君臨してほしい。


☆新幹部発足☆
 来年度の役職が決定した。来年こその王座奪還に向けてチームをまとめ上げ、個々としてもさらなる飛躍を遂げてくれることを期待したい。

スピード部門主将  黒岩信允
        副将  沼崎高行
        主務  吉本圭翼
スケート部総合主将 富岡幸弘

[斉藤麻衣]

ニュース
 
 この記事へのご意見はこちらからお寄せください。
 今後の明大スポーツ運営への参考にさせていただくほか、ご意見としてご紹介させていただく場合もございます。
 ※必ずEmailアドレスをご入力ください。
 ※htmlタグなど、一部本文中にご利用できない記号がございます。
Email: