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キックを中心にゲームをコントロールした田村

ラグビー部  吉田明治、粘りのラグビーで開幕白星発進!/関東大学対抗戦

◆9・6〜12・7 平成21年度関東大学対抗戦リーグAグループ(国立競技場他)
▼9・12 日体大戦(ニッパツ三ツ沢ラグビー場)
○明大38{10−10、28−3}13日体大

◆スコア◆
明治
日体大
前半後半得点前半後半
PG
DG
102810
38
合計
13
 「明治の矜持を取り戻します」(吉田監督)。2月の監督就任会見の時に口にしたこの言葉を実行に移す時がいよいよやってきた。9月12日対抗戦リーグ開幕戦。そこにははつらつとプレーする選手たちの姿があった。

 明治キックオフで始まった前半、始めから一気にたたみかけていきたいところであったが「相手の鋭い出だしに受けに回ってしまった」(吉田監督)と、全体的に堅さが目立ち自陣に攻め込まれる場面が多く、序盤は日体大ペースで試合が進んだ。攻撃のリズムを生みだしていきたい明治であったが、セットからの球出しが安定せず、またラインアウトの精度も欠き一向に攻め手が見いだせない。前半22分にPGを決め先制するも、「スクラムは耐えて、ラインアウトでプレッシャーをかける」(日体大・米地ヘッドコーチ)という相手のプランにはまって、追加点を奪えない。すると、前半25分自陣5メートル前スクラムから左に展開され逆転トライを奪われる。その後すぐにトライを奪い返した明治であったが、前半終了間際PGを決められ前半を10―10の同点で折り返した。

 後半、ラインアウトの精度を欠いた伊吹(政経4)に変えて鈴木(政経2)を投入。流れを変えていきたい明治であったが、後半開始早々にPGを決められ再びリードを奪われる。その後敵陣に攻め込む場面も見られたが自らのミスと、執拗にキックで陣地を獲得してくる日体大の作戦に苦戦を強いる。後半の半分が過ぎても得点を奪えない状況に、思わず昨年の日体大戦の悪夢がよぎる。この時もPGでじりじり離され相手の粘り強いディフェンスを攻略できず、24年ぶりに日体大戦の黒星を味わったのだ。
 
アタックの強さでチームを引っ張った杉本
アタックの強さでチームを引っ張った杉本
 しかし、今年の明治はここからが違った。「リードされている時も自分を信じて戦い抜いたことが良かった」(吉田監督)と後半25分過ぎから怒涛の反撃が始まった。まず、後半29分敵陣5メートル前スクラムから、途中出場の秦(法2)から杉本(商3)とつなぎ最後は三村(政経3)が抜け出し中央に逆転トライ。それで勢いづいた明治は後半37分ドライビングモールでゴールに迫ると、相手のディフェンスが耐えきれずオフサイドの反則を犯す。この行為がシンビンを取られ明治にペナルティトライが認定された。
 
 「明治のFWの圧力に体力を奪われ、ディフェンスが甘くなった」(日体大・米地ヘッドコーチ)相手にその後も攻撃の手を緩めない。後半39分、カウンターで杉本から西原主将(政経4)にボールをつなぐと、一気に西原が相手ディフェンスを置き去りにする力強い走りを見せ、独走トライを決める。そしてロスタイムに途中出場の榎(政経1)がダメ押しのトライを奪いノーサイド。ラストの約15分間で4トライを決めた明治は20点差以上をつけ日体大に勝利。去年のかりを返すとともに、今季の初勝利を手にした。


 吉田明治の開幕戦は、後半30分近くまでリードを奪われる苦しいものだった。しかしラスト15分間は「我々が目指している、泡がはじけ飛ぶような爆発力」(吉田監督)を持ったタテに突破を繰り返す明治らしい攻撃の形が見られた。だが前半の入り方やラインアウトなどまだまだ課題が多いのも事実だ。これらの修正なしでは「大学日本一」へはたどり着けないだろう。

 2009年、対抗戦リーグ開幕戦。明治の時代を取り戻すための大きな大きな一歩を踏み出した。


[大嶋悠人]
◆先発メンバー&リザーブ◆
(リザーブのカッコは交替時間)
1.PR茅島 雅俊(商2)9.SH金澤 章太
→20.秦(後半20分)
16鈴木 亮太郎
←2.伊吹(後半0分)
2.HO伊吹 誠介
→16.鈴木(後半0分)
10.SO田村 優(文3)
17榎 真生
←3.城(後半12分)
3.PR城 彰(政経3)
→17.榎(後半12分)
11.WTB川口 直哉(商4)
18渋谷 泰志(文4)
←5.友永(後半26分)
4.LO鎌田 祐太郎(法4)

12.CTB安部 亮佑(法4)
19堀江 恭佑(商1)
5.LO友永 恭平(政経1)
→18.渋谷(後半26分)
13.CTB山口 真澄(政経4)
20秦 一平
←9.金澤(後半20分)
6.FR三村 勇飛丸

14.WTB石井 彰太郎(法3)
21染谷 茂範(政経1)
7.FR西原 忠佑

15.FB呉 基烈(政経4)
22猿楽 直希(政経1)
8.NO.8杉本 博昭


〜試合後のコメント〜

吉田監督
 「明治の矜持を取り戻すということで始動し、初戦を迎えるにあたって今までやってきたことを信じて我々のラグビーをやろうと試合に臨みました。前半は相手の鋭い出だしに受けに回ってしまったまま時間が過ぎてしまった。後半は、ボールを持って体を当てていきながらとにかく前に出ようということを支持した。前半からディフェンスはしっかりできていたが、攻撃は後半30分過ぎから我々が目指している爆発的な攻撃というラグビーの実践が出来た。自分に負けないこと、そしてリードされている時も自分を信じて戦い抜いたことが良かった。試合の頭からこういうラグビーをしていきたい。あとは1人1人の動きが前半悪かったから、個人の精度を上げていくことが課題。私は、プレー以外でも今まで示してきた矜持、礼儀、真摯、継承、感動という5つの言葉を人が生きていく上で大事なことだと思い選手に身につけてもらいたいと思います。このことを理解する選手が1人でも多く増えることが輝かしい明治の時代を取り戻すことにつながっていくと考えます」。

土橋コーチ
 「今日の試合では選手たちはよく頑張った。初戦の入り方は難しいので今回の展開になってしまったのはしょうがないと思う」。

金澤主将
 「2人キャプテン制については問題なくやれた。そういう体制をとったのは大学日本一になるために、チームの成長スピードをアップさせようということです。今季の方針の走力アップの成果というのは、ゲインできる割合が高くなっていることだと思う。初戦と言うこともあり緊張しすぎた。苦戦の理由としてはFWを外に散らしすぎ、前へ進むことができなかったことが大きい。FWの寄りが分散されていて遅いというのは改善点だと思うもっとシンプルに近め近めでやればよかった。これから前半の入り方をチーム全体で意思統一し、リズムが出るような試合ができるようにしたい。次からの試合ではFWのプレッシャーをボディブローのようにきかせて、もっとよい形で爆発できるといい思う」。

西原主将
 「今日は純粋に勝てたことがうれしい。最初向こうのDFがハマってテンポがつかめなかった。後半はシンプルにFWがボールを持って走ることでリズムを取り戻せた。みんな今の出来には全然満足していない。その証拠に、ロッカールームで『まだまだ練習が足りない』という声が聞こえてうれしかった。ラインアウトはHOのスローイングに問題がある。次の試合までに1ヶ月弱あるので、伊吹がどう変われるかがカギだと思う。また、ブレイクダウンスキルがまだまだ甘い。もっと激しく、しっかりと修正していかないといけない。ジャッカルの練習も必要。今日は苦しいときも我慢して我慢して相手がバテてきたときに走ってトライを取りきれた。我慢するところで我慢できたのが今日の勝因だと思う。2人主将については混乱もなくうまくやれた。個人的には、スタッフから出ている自分と杉本が前に出てテンポをつくろうという指示を実践できた。今日は吉田さんに勝利をプレゼントすることができてうれしい。僕らは勝つことでしかスタッフに恩返しできないので、これからも勝ち続けるだけです」。

伊吹
 「今日の試合は落ちている。ミスが多かった。チームとしては受け身で、リズムが掴めず、あまりよくなかった。ラスト10分はよかった。これを始めからつなげていきたい。スクラムはもっとまとまりがほしい」。


 「今日の試合は前半〜後半半ばまで相手のペースで、相手のキックに付き合っていたところがあった。またここは我慢すべきところってところも我慢できなかったところがあったので反省点。後半の最後のように攻撃力はあると思うので、それを最初から出せるようにしたいです。初戦を終えてのチームの完成度はスクラムはまぁまぁ。でもラインアウトが初戦でみんな硬くなっていて、できていなかったので100%を出しきれるようにしたい。これから八幡山に帰ってみんなでもっと練習します」。

友永
 「初戦ということもあって緊張してかたくなっていたが、後半はシンプルに前に進もうと思って動いた。一戦一戦を後先考えずに頑張っていきたい」。

三村
 「前半は思うように動けず我慢することも多かったが、後半は前に進んで出し切ることができた。今日の試合で見つかった課題も多く、最初から100%の力を出すことができなかったので克服していきたい」。

杉本
 「試合前にはスコアにはこだわらないと決めていたけど、相手のプレッシャーがきつくて前半は厳しいと思った。前半は蹴りすぎていたので後半は敵陣に入るために中盤からどんどんボールを運んでいこうと修正して、後半は立て直せた。ラインアウトはボールの正確さが足りなかった」。

田村
 「今日は開幕戦で明治も新しいラグビーをやろうとしているから、自分もミスがあったし、チーム全体でもミスがあった。そこを去年の明治だったら負けていたところを取りきれて勝ったことで成長したところが出たと思う。今日の反省としては前半のゲーム運び。取れるところで取れないし、ゴール前でのFWのコミュニケーションに問題があった。もっと周りをうまく使えればよかった。自分の中では接戦になるし、簡単に勝てないというのは予想できていた。今日は勝つことが一番大事だと思うので勝ててよかった。ラスト20分突き放したところを最初の20分からいけば圧倒できたはず。開幕戦で変な緊張もあったけど、今まで練習を厳しくやってきたからこういう試合をものにできたのだと思う。最後に今季やってきた走るということを実践できたのがよかった」。

川口
 「序盤はチーム内に緊張もあったため、相手の気迫に押されていた部分があった。ミスも多かったのも苦しくなった原因。(流れが悪くても)1対1なら勝てるから、軽いプレーじゃなく前に出て行こうという意識があった。敵陣でプレーできて、相手の足が止まったところを突けたので流れを変えられた。次戦も立ち上がりに気を付けていきたい」。

安部
 「開幕戦ということや去年負けている相手ということもあって気合いが入りすぎていて前半けっこうミスが出てしまった。後半相手にリードされてからは一つ一つのプレーをシンプルにやることを心掛けた。FWとBKの連携がまだまだなので精度を上げていきたい」。

山口
 「FWに助けられた。調子は悪くなかったけれど、ミスが続いてしまった。BKが悪かった。今度の試合はBKで勝てるようにしたい。次の試合まで3週間ぐらいあるので調整したい」。

石井
 「初戦ということで最初固かった。前半は自分たちのやりたいことが出来なかった。1本トライを取ってからいつもの動きが出来てきた。キック処理や細かなミスが出たのが今後の課題」。


 「今日は絶好調で最高だった。試合前からいつでも出れるようにしておけ言われていた。タイトな試合だったので自分がチームに勢いを与えるつもりでやったし、実際に与えることができたと思う。これからは目先の試合にとらわれず1日1日を大切にして、焦らないようにしたい。Aに一本目で出るにしてもリザーブでの途中出場にしても、試合に出れないにしてもチーム全体が100%のプレーが出来るように貢献したい」。


 「いつでも試合に出れるように準備していた。ボールをもって投げれば前に進めるってことがわかっていたのでテンポよくいこうと思った。チームとしてもっと上にいきたい」。



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