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ラグビー部  ライバルに惜敗も、見せた明早戦の魅力/全早慶明対抗ラグビー

◆4・18  第30回全早慶明三大学対抗ラグビー(秩父宮ラグビー場)
▼全明大45−52全早大○
 4月18日。晴天に恵まれたこの日、明治の黄金時代を築いたOB、元木由紀雄選手(現・神戸製鋼コベルコスティーラーズ)の引退試合を兼ねた、全明早戦が秩父宮ラグビー場で行われた。試合は明治が前半リードして折り返したが、後半試合終了間際に早稲田に逆転を許し、惜しくも勝利を逃した。しかし明早戦らしい白熱した展開は、ラグビー界のスター・元木由紀雄選手の引退試合にふさわしいものだった。


  「元木!」。キックオフ直前、キャプテンマークを付けた紫紺の12番がグラウンドに姿を表すと、一気に会場がどよめいた。会場の熱気が最高潮に達したところで、全明早戦のキックオフの笛が鳴る。

  まだ熱気が冷めやまらない、開始3分、まずは明治のOBで日本代表の川俣直樹選手(三洋電機ワイルドナイツ)がゴール前からの力強い突進で先制トライを奪う。その3分後には、ゴール前10メートルのところでのスクラムから、No.8の斎藤祐也選手(豊田自動織機)が持ち込み最後は、フランカーで出場していた杉本(商4)にボールを回しトライ。試合開始直後から一気にたたみかける、集中力。まさしくプロの選手たちが見せる明治らしい、タテへの力強い突破だった。

  しかし、現役の選手たちも負けてはいない。この試合で引退する元木選手とセンターでコンビを組む衛藤(営4)が何度も鋭いタックルで相手を止め、チームの士気を上げると、他の選手たちも気迫のこもったプレーを見せ、白熱した試合となっていった。そして前半は5点差を付け明治がリードして折り返した。

 後半、開始早々、明治は早稲田にモールからゴールを奪われる嫌な始まり方をする。しかしすぐさま後半から出場した染山(政経2)がトライを奪い、再び相手を突き放す。そしてここで、元木選手が途中交代。明治、ひいては日本ラグビー界のスターの最後の雄姿を観客は皆、拍手でねぎらった。

  元木選手の意志を受け継いだ明治フィフティーンの闘志に再び火がついた。後半17分敵陣ゴール前のスクラムから相手を押し込む、明治のお家芸であるスクラムトライで追加点を挙げた。試合はこのまま明治ペースと思われたが、早稲田も黙ってはいない。明治がFWなら早稲田はBKの展開、と言わんばかりのテンポの良い攻撃を見せトライを重ねていく。そして後半終了間際に早稲田に逆転トライを許し、そのままノーサイド。元木選手の引退試合を勝利で飾ることはできなかった。
 
試合後、すぐに両校の選手たちが集まって元木選手の胴上げが始まった。その後、元木選手はグラウンドでスタンドの最前列に集まったファンの一人一人と握手をし、自らの選手生活にピリオドを打った。

 試合後の会見で、「やはり早稲田には勝ちたかった。でもこのかりは現役がシーズンで返してくれるでしょう」と語った元木選手。その表情、そしてその言葉からは最後まで勝負にこだわるプロのスポーツマンの姿がうかがえた。

  明治の伝統を長年背負い、背中でそれを体現し続けた男、元木由紀雄。「(一緒にプレーして)明治の伝統を伝えてもらった」(衛藤)。彼の現役生活は幕を閉じた。しかし、その紫紺のジャージーに流れるファイトスピリッツは後輩たちへと受け継がれ、永遠に生き続ける。

〜試合後のコメント〜

吉田監督
「今回は明治の輝かしい時代のOBが闘志をこめてすばらしいプレーをしてくれた。特に前半それがよく出ていた。後半は、現役選手が多いなか、相手を圧倒する力が足りなく早稲田に一歩及ばなかった。しかし、今日は選手たちがたましいの入ったプレーを見せてくれて価値のあるゲームだった」

元木由紀雄選手
「今日は相手のリアクションの早さにやられてしまった。やはり早稲田相手には勝ちたかった。このかりは現役がシーズンでかえしてくれることでしょう。(後半途中で退いたことについて)今日の主役は僕じゃなくて、現役選手だから。最初は前半だけだと思っていたけど思っていたより体が動いたから後半までいった。(後輩たちに向けて)何か言葉で伝えるというより、体を張るということや気持ちを入れてプレーすることなど、基本となることをもう一度やってほしいと思いプレーした」

衛藤
「すごく緊張したが、とてもいい経験をさせてもらった。プロのOBの選手たちはやはりラグビーに対する姿勢が高い。(プロの選手との一番大きな違いは)あきらめないで絶対に勝つという気持ちの部分だと思う。(プレーで)明治の伝統を伝えてもらった」

渡部(営4)
「最初は緊張したが、80分間OBの先輩たちが盛り上げてくれた。南條さんや川俣さんなどトップレベルの選手とプレーできてとても勉強になった。今日は頼り過ぎてしまった面もあるが、この経験を次へと生かしていきたい」

染山
「今日はFBで試合に出場したが、楽しんでプレー出来た。OBの先輩方と一緒にプレー出来たことはほんとにいい経験だったと思う。この試合を通してOBの先輩方から勝ちにこだわる姿勢などたくさん学んだ。」

「前半はOBの先輩方がよく出ていて、後半は現役が出ていたかんじだったが前半にOBの先輩方のどんどん前へ出ていく姿勢を見て自分もそれに刺激されてどんどん前へ出ていくことが出来た。やっぱりOBの先輩方のプレーを見ると、自分たちはまだまだ前へ出る気持ちが足りないと思う。昔の明治に近づけるように前へ出続けたい。それと元木さんはU-20の監督でもあるので一緒にプレーしたり話しをすることが出来てよかった。」


[大嶋悠人]

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