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もうひとつのホイッスル  (8)はやぶさの帰還  

 毎号1面に掲載されている本紙コラム『ホイッスル』。学生の視点から警鐘を鳴らし、読者を振り返らせたいという思いからその名が付けられました。「明大スポーツ」紙面には全部員が書いたものの中から選ばれた一作が掲載されています。
 今企画では、面白いと部内で評判の高かった数ある作品の中からいくつかを紹介していきます。
 「私はすごいラッキーガール」。 先月末のアメリカツアーで優勝を果たし、日本初の世界ランキング1位になった宮里藍選手。25歳の若さでの偉業達成は、国内そして国外をも驚かせた。

◆卓球の福原愛選手、ゴルファーの石川遼選手など、日本では若く有能なスポーツ選手が連日のように脚光を浴びている。若い頃から才能を発揮している若いスポーツ選手はみんなの憧れの的であり、人々は拍手を送り、羨望のまなざしで見つめる。

◆一方、それとは真逆の「苦労人」も同じく注目を浴びている。6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」が60億キロもの宇宙の旅を終え地球に帰還した。何年も交信が途絶え、一時はあきらめかけられていた中での予定より何年も遅い帰還だった。人々は小惑星にたどり着き、初めて帰還したという偉業に感激し、日本の誇りだと賞賛の目を向けた。だがその心には予定していた通りにはいかない、まるで人生のような「はやぶさ」の一生に情のようなものを感じ、共感するということがあったのかもしれない。

◆未だに先の見えない世の中で、暗闇の中を手探りで進む状態が続く。だからすぐに目的地にはたどり着かないし、始めに進んだ道が正しいとも限らない。それでも一つでもやり遂げた道がいずれ私たちの未来を照らし、広げてくれる可能性を秘めているかもしれない。「はやぶさ」が拾ってきた小さな砂のように。

[大嶋悠人]


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