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安定感あるプレーでトライを奪う居迫(法4)

ラグビー部  11トライの猛攻で立大を圧倒!慶大との全勝対決へ/関東大学対抗戦

◆9・12〜12・5 平成22年度関東大学対抗戦リーグAグループ(国立競技場他)
▼10・24 対立大戦(県営熊谷ラグビー場)
〇71明大{26ー3、45ー0}3立大

◆スコア◆
明治  立大
前半後半得点前半後半
PG
DG
2645
71
合計
 ついに対抗戦も折り返しとなった第4戦。明治は立大を相手に71―3と大量得点を挙げ快勝し、3年ぶりの勝ち越しを決めた。そして、次なる相手は03年以降7年間勝つことができていない慶大だ。明治のプライドを懸けた「伝統の一戦」が幕を開ける。

立大相手に爆発
今試合、献身的な働きをした榮長
今試合、献身的な働きをした榮長
 序盤、「大きく走って、エリアを取る」(立大・川崎監督)という相手のゲームプラン通り、広いスペースにボールを回されてしまう明治。うまくこちらのFWサイドで勝負することができないまま、相手の攻撃が続く。
 しかし「ラック周辺の近場で戦っていく」(細谷ヘッドコーチ)ことで、徐々にリズムを生み出していく。前半7分、マイボールスクラムから相手を崩し、個々の選手が前へ。じりじりと相手をライン際に追いつめ、古屋(商2)が先制のトライを奪った。その後も立大に攻め込まれる場面があったものの、明治がFWサイドを支配し続ける。杉本主将(商4)も「越え切れ明治!越え切れ!」と選手たちを鼓舞。今期こだわって鍛えてきた接点で、ゴリゴリと相手を押し崩していく。モールからのトライや榎(政経2)の相手2人を吹き飛ばしてのトライなど、合計4つのトライを挙げ前半が終了した。しかし、26―3と得点こそ開いたものの、「ペナルティが多くなってしまい、テンポも悪かった」(友永・政経2)と課題の残る形で試合を折り返した。
 そして後半、「ハーフタイムで切り替えることができた」(吉田監督)明治の、怒とうの攻撃が始まる。開始1分から相手のハイパントをキャッチしたFB小泉(営3)がゴールライン10mの地点までビックゲインし、右にパス。ボールを受け取った榎が相手を引きずりながら、インゴールになだれ込みトライを挙げた。そして後半に入り、「(立大とは)あたりの威力が違う。ボディブローのように相手を消耗させた」(細谷ヘッドコーチ)。足が止まりだす相手とは対照的に、明治はリザーブの選手も投入しさらに勢いが増していく。
 20分には5mスクラムを押し切りトライを決め、明治の真骨頂であるFWのこだわりを見せつけた。このプレーで完全に試合を掌握した明治。その後も、SO染山(政経2)のトライなどで得点を重ね、試合終了。合計11トライを挙げ、試合開始直後は立大のプランに戸惑ったものの、結果的には圧倒的な実力差を見せつけての勝利となった。


チーム一体となって
 成蹊大戦に引き続き、後半の最後の最後まで攻め切ることができた今試合。その要因として、選手たちの実力はもちろんのこと、「部員全員が高い意識で戦っている」(杉本主将)というチーム状況の良さが挙げられる。「白星が続いていて、絶対に負けられない雰囲気。自分たちも、負けることができない責任がモチベーションになっている」(染山)。ジュニア(Bチーム)の司令塔としてチームを引っ張り、今日の試合でも存在感を強烈にアピールした染山のコメントが、その証明だ。実際に、三村(政経4)、堀江(商2)といった主力選手がケガで離脱している現状であっても「(明治には)23人目が準備している」(細谷ヘッドコーチ)。レギュラー争いの激化というかたちでつながれたバトンが、今の明治の好循環を生み出している。

「伝統の一戦」、明慶戦へ
 そして、次に控えるのは大学ラグビールーツ校・慶大との「伝統の一戦」。慶大も本日行われた筑波大との試合に勝利し、全勝同士の対決が決定した。明治の「前へ」と慶大の「魂のタックル」。お互いのDNAが火花散らす熱戦となることが必死だ。
 「前半は絶対にものすごいことになりますよ。ボクシングで言ったら、判定なんて考えずにお互いノックアウトだけ狙いに行くようなもの。当然、選手は互いに消耗しどちらかの足が必ず止まる。そして、後半に立っていたほうが勝者。いずれにしても、明慶戦のカギはタフさ。タフなほうが絶対に勝つ」―(細谷ヘッドコーチ)。
 その厳しい試合に耐え得るだけのプロセスを、チームは一歩一歩踏みしめてきた。1回の練習に試合の倍以上の量のタックルを組み込み、その後に週3回、1時間半の効果的で厳しいウェイトトレーニング。「これだけヘロヘロになるまでコンタクト練習をやっているんだから、接点では絶対に負けない」(杉本主将)というコメントからも、彼らの自信の程が伺える。明治の「前へ」は、もう止まらない。

[石川雄治]
◆先発メンバー&リザーブ◆
(リザーブのカッコは交替時間)
1.PR榎 真生(政経2)
→17.楢山(後半11分)
9.SH秦 一平(法3)
→20.山口(後半30分)
16渡部 逸記(営4)
←2.郷(後半11分)
2.HO郷 雄貴(文3)
→16.渡部(後半11分)
10.SO田村 優(文4)
→21.染山(後半21分)
17楢山 直幸(営3)
←1.榎(後半11分)
3.PR城 彰(政経4)
11.WTB木村 圭吾(商2)
18名嘉 翔伍(政経4)
←6.竹内(後半17分)
4.LO古屋 直樹(商2)
12.CTB溝口 裕哉(政経3)
→22.大澤(後半11分)
19千布 亮輔(政経4)
←5.友永(後半26分)
5.LO友永 恭平(政経2)
→19.名嘉(後半26分)
13.CTB衞藤 陽介(営4)
20山口 修平(政経1)
←9.秦(後半30分)
6.FR竹内 健人(営2)
→18.名嘉(後半17分)
14.WTB居迫 雄大(法4)
21染谷 茂範(政経2)
←10.田村(後半21分)
7.FR榮長 寛(政経4)
15.FB小泉 将(営3)
22大澤 良介(法4)
←12.溝口(後半11分)
8.NO.8杉本 博昭(商4)

〜試合後のコメント〜
吉田監督
「明治は優勝を狙っている。相手が誰であろうと、積み重ねたものを試合で出すこと。前半はペナルティが多かったが後半はイメージ通りに修正できた。立大は現代ラグビーを教えられていて、システマティックな印象を受けた。ハーフタイムには、練習でやっていることをしっかり出そうと声をかけた。普段からペナルティは意識している。レフリーに練習に来てもらい、選手に認識させている。ただ今回、立大は0だったので、もっと気をつけなくてはいけないと思っている。(後半の選手の入れ替えについては)リザーブは、ジュニア戦の好調を支えているように、スターティングメンバーに匹敵する力を持っている。選手のやる気を出すこと、新しい風を入れてマンネリを解消し再び試合を盛り上げることを狙った。前半戦は順調に進んでいると思う。杉本主将がリーダーシップを発揮してまとめてくれている。ただ、選手たちには日本一になるには、これから先は試練が待つと話している。常に質を強調している。弱い自分を出さないこと。拮抗(きっこう)する戦いでは細かいミスが命取りになる。慶応は、積み上げてきた地力を持ち、日本一になるというチーム。チャレンジャーの気持ちで、明治の伝統に恥じないように堂々と真っ向勝負する」。

細谷ヘッドコーチ
「(前半の入りは)相手の早いディフェンスに戸惑ってしまった。しかし、後半はポイントを修正し、ラック周辺の近場で攻めることができた。立大はいいチームだった。極力FWでの当たる回数を減らしていた。ペナルティも少ないし、ミスも少ないためスクラムの回数が減り、うまくFW戦を避けていた。こちらはFWをより下げて、コンタクトを多くした。(後半こちらのペースとなった要因としては)向こうの疲れも大きい。やはり当たりの威力が違うのでだんだんそれがボディブローのように効いてきた。(接点に関しては)立ってプレーをすることにこだわっている。こちらが立ってプレーすれば相手は自然とディフェンスに入らざるをえなくなる。ラックからモールを組むプレーも、見ていて多いことがわかるはず。(対抗戦を折り返したが)前半戦をいい準備ができたし、4連勝はその成果。次の慶大は10年間で一度しか勝てていない。チャレンジの気持ちを持って、10日間フォーカスして臨む。(故障者については)ベストな人間を使うだけ。明治は22人でやっているわけではない。23人目が準備している」。

杉本主将
「今日はアタックは自信持ってできるのでディフェンスで圧倒しようと臨んだ。前半イージーミスでペナルティが多く、立大のプレッシャーもあったことで明治
らしいプレーをすることができなかった。しかしハーフタイムで規律あるプレーをしようと声をかけ、後半修正することができた。修正能力が成長した試合にな
ったと思う。(FWの調子は)プレーひとつひとつでしっかりコールが出ていた。全試合スクラムトライを決めてることができているのFWの強さが出ている結果
。春からFWを強化してきて本当に自信を持っている。あれだけヘロヘロになるくらいコンタクト練習をやっているんだから接点ではどこにも負けるはずない。常に受け身にならないで当たっていく意識でいる。ひたすら前へ前へ前へという感じ。次は慶大戦だが、これまでに全勝できてるという手応えと、Aチームだけじゃなく部員全員で戦っているという意識の高さがあるので自信がある。明治らしいプレーをするので温かく応援してほしい」。


「立大はタックルが強かった。ディフェンスで前に出てきたので序盤は苦戦してしまった。リズムをつかんでFW戦に持ち込めてからは問題なく戦えた。(チーム状況に関して)本当にチーム全体で伸びていると思う。怪我人も少なくないのに、上がってきた選手が活躍している。特に3列は本当に層が厚い。(慶大戦に向けて)伝統の一戦なので、毎日一つ一つのことをしっかりとこなしていく。やるからには絶対に勝つ」。

古屋
「前半は焦ってしまった。軽いミスやペナルティでリズムが悪かった。でも後半は修正の指示があったのでしっかりできた。立大が大きく展開し攻めてきたので、外に展開される前につぶすことを意識した。日々の練習からこだわっているブレイクダウンも、今日はしっかりできた。ハイパント後のチェイスは、敵陣を取るよりもボールを再獲得するという意識でやっている。(これから厳しい対抗戦が続くことについて)相手のレベルが上がると思う、しっかり気を引き締めていきたい」。

友永
「今日はペナルティが多かった。後半は修正したが、相変わらずテンポがつくれなかった。個人的にもあまりよくなかった。もっと走れたと思う。得点は3点が余分。こんな軽いままでは帝京、慶大には勝てない。ペナルティを減らして、とにかく慶大戦に勝つ」。

榮長(政経4)
「前半は立大のディフェンスを前にリズムが取れなかったが、後半はチームでまとまったプレーができてよかった。みんなすごいプレーヤーなので、自分は下からサポートプレーに徹した。課題は前半の入り。あと50:50のパスをいけると思って出しても通らなくて、それがミスにつながった。慶大には絶対に勝ちたい。最初からがむしゃらにプレーしていきたい」。

秦(法3)
「前半の最初から中盤は立大の規律の取れたディフェンスの前にリズムが取れなくて、その中でいつもならしないペナルティをしてしまい自分たちのミスで苦しんだ。後半はしっかり修正してスコアを重ねられて良かった。課題は、個人的には特に前半の玉さばきが悪かったこと。チーム全体では個人個人のプレーに走ってしまった。得点は意識していない。イージーで一本決められてしまったが、トライは取られずノートライで抑えられて良かった。慶大はずっと勝てていないチーム。優勝するためには欠かせない試合になるから頑張りたい」。

溝口(政経3)
「ペナルティを少なくするということとラックを越えていくということを意識していたが前半ペナルティが多く、点差は付いたが雰囲気が悪かった。バックスラインの精度もまだまだ。小さなミスが多かったので確実なプレーを意識した。チーム全体でバトンをつなぐことを考えている。勝てていることには素直に喜びを感じる。慶大戦は今日のような出来だと負ける。FWを全面に出して勝てるようにやっていきたい」。

衞藤(営4)
「今年公式戦初スタメンで責任を感じた。ハードリアクションとノーペナルティを意識していたが前半は相手のプレッシャーでペナルティが増えてしまった。後半は相手がブレイクダウンに入ってこないのでそこを押していこうとしてそれ以降明治らしい戦い方ができた。チームはいい雰囲気。部内マッチは精度が高く、自分も抜かれるかもしれないと思うくらい。刺激を受けた。Bでしっかりやってきてみんなの気持ちがわかった。Aでやる以上、みんなの思いがあるから軽いプレーはできない。慶大には最近勝ってないけど明治は日本一を目指している。圧倒したい」。

小泉
「今日は立大が明治をよく分析していて明治の癖をつかんでいたため、前半それに対応することができなかった。しかし、試合中でひろさん(杉本)や衞藤さんが修正するよう声を掛けてくれたので、それに固くタイトについていった。(修正したところは)前半では当たってから軽くパスするようにしていたが、後半はそれをやめてしっかりサポートにつくようにした。キャプテンがチームをまとめてくれていてFWもBKもいい連携を取ることができている。明治は“前へ”と言われているくらいだから接点で崩していくことはすごく意識している。FWはBKに負けないくらい、BKはFWに負けないくらいとどこにも負けないというプライドを持って接点にこだわっている。慶大戦でも接点でしっかり圧倒したい。慶大は去年敗れているところなので明治らしさを見せて絶対に勝ちたい。15番という最後の砦として相手のトライをシャットアウトしたいと思う」。

山口(政経1)
「試合に出た時間が短かった。監督はテンポを上げようとしたみたいだが、合わせられずに試合が終わってしまった。もっと(チームに)勢いをつけられれば良かったと思うと、悔いが残る。これから相手が強くなればチャンスが少なくなるので、日々の練習からしっかりやって自信をつけたい。試合に出られるチャンスがあれば頑張りたい」。

染山
「今日は(途中出場で)相手が疲れていたので攻撃しやすかった。ディフェンスに関しても、正直(ボールを)回されても怖くなかった。(起用直後のトライに関して)たぶん対抗戦で初めてのトライ。うれしいです。(チームの雰囲気に関して)白星が続いていて、絶対に負けられない。勝ち続けるのが当たり前っていう責任も、モチベーションになっている。やっぱり筑波戦の内容が良かったし、10月は入りから良かった。(慶大戦に向けて)もし出られたら力を出し切りたいです」。

◆2010年・関東大学対抗戦Aグループ明治試合日程◆
(スコアをクリックするとその試合の記事をご覧になれます)
月日対戦相手場所開始時間結果
9・12日体大熊谷15時
○55−8
9・19筑波大秩父宮15時
○26−22
10・10成蹊大熊谷12時
○111−0
10・24立大熊谷12時
○71−3
11・3慶大秩父宮14時
11・21帝京大秩父宮14時
12・5早稲田国立14時
大学選手権
未定未定未定未定


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