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力強い走りを見せる渡部

ラグビー部  慶大との死闘を制し、訪れた7年ぶりの歓喜/関東大学対抗戦

◆9・12〜12・5 平成22年度関東大学対抗戦リーグAグループ(国立競技場他)
▼11・3 対慶大戦(秩父宮ラグビー場)
〇明治20{7ー5、13ー12}17慶応

◆スコア◆
明治
慶応
前半後半得点前半後半
PG
DG
1312
20
合計
17

 11月3日。2万人を超える観衆が訪れた全勝対決である明治対慶応戦。伝統校同士の闘志むき出しのプレーで一進一退を繰り広げる中、最後に死闘を制したのは明治だった。

 慶応への7年ぶりの勝利を目指し、序盤から自慢のFWで圧力を掛けていきたい明治。
ブレイクダウンで優位に立ち、いつものように流れを引き寄せたいところだったが、今日の明治は、ラインアウトの精度が定まらない。さらに「(明治の)モールやスクラムへの対応がうまくいっていた」(慶応・林監督)と、試合巧者の慶応相手には、なかなかこれまでの試合のようにFWで得点を奪う形が見出すことができない。

 前半の中盤、リズムに乗り切れない明治をしり目に慶応が攻勢を仕掛ける。前半20分に明治ゴール前5メートルまで迫ると、28分には安定したラインアウトから、ラックを重ねられ最後はディフェンスが振り切られて先制トライを右中央に決められる。欲しかった先制点を奪われる苦しい立ち上がりになった。

 だが、今年の明治はここで折れることは決してない。ブレイクダウン、アタック、ディフェンス、全てにおいて鍛え抜かれた明治の個の強さが徐々に試合に現れ始める。前半33分には、ブレイクダウンでのターンオーバーからビッグゲイン。トライには結び付かなかったものの、いいリズムをつかみ始めた。そして前半終了間際、幾度と迫った敵陣ゴールラインに強力FWがモールでなだれ込み、最後は主将・NO.8杉本主将(商4)がトライ。ゴールも成功し、7−5で前半を折り返した。

 息の詰まるような、前半の攻防を終え、迎えた後半。明治は開始早々、電光石火のごとく攻め込み、カウンターからの連続ゲインから杉本主将がこの日2本目のトライを右中央に決め、点差を7点に広げた。しかし、慶応も簡単には引き下がらない。後半8分、慶応は自陣でのラインアウトから素早い展開でビッグゲインをし、右隅にトライ。再び点差を2点に詰めた。

7年ぶりの勝利によろこぶ選手たち
7年ぶりの勝利によろこぶ選手たち
 その後、明治は田村のPG、さらに後半26分のラインアウトからのドライビングモールで点差を10点に広げる。それに負けじと慶応もその4分後にトライを奪い返し点差は3点に。試合終了まで残り10分を切った中、両校の勝利への執念がぶつかり合う、まさに死闘が繰り広げられた。トライを奪い、勢いづく慶応を、必死で食い止める明治。取られたら負け。抑えたら勝ち。伝統校同士の意地のぶつかり合いに、秩父宮の全体の空気が緊迫する。
 慶応の執拗なアタックを食い止め続けて、迎えたロスタイム。ライン際でボールをもらった三木(慶応WTB)を猿楽(政経2)がライン外へ押し出し、ここでノーサイド。この瞬間、宿敵・慶応への7年ぶりの勝利という歓喜が訪れた。死闘の末の勝利に涙を浮かべる選手、そしてその選手たちを拍手で迎えるスタンドの明治ファン。その光景は誰もが待ち望んだ「強い明治の復活」そのものだった。

 タイガージャージーを乗り越え、見えてきた「対抗戦優勝」という言葉。次なる相手は昨年度、対抗戦、大学選手権と2度も敗れている帝京大。し烈なFW戦となるのは必至だ。
 終盤に差し掛かってきた対抗戦。残す試合はあと2つ。12年ぶりの栄光に向かって、いよいよチームは、クライマックスへと突入する。

〜試合後のコメント〜
吉田監督
「今日は7年間勝利することができていない慶応相手だったが、主将の杉本を中心にこれまで通りFWで主導権を握ることを心掛けた。慶応は、スクラム、モールへのディフェンス対策をしてきて、手こずったが、真っ向からFWで勝負することを貫いてやったことがいい結果につながった。3点差というタイトなゲームを制することで、明治が成長してきたことを実感している。選手にはまず、おめでとうと声を掛けた」。

杉本主将
「タイトなゲームになることは予想していたので、点差を詰められても大丈夫、いけるとみんなに声を掛け、気持ちを切らさないことを意識した。(慶応に7年ぶりの勝利だが)目標は日本一。次の試合に集中する」。

楢山(営3)
「伝統の一戦にスタメンとして起用されて、緊張したが楽しく気持ち良くプレーできた。チームは前半の終盤からリズムが出てきたが、相手のディフェンスに対してもっと早く修正していく必要があったことが反省点。今はしんどいけど、とてもいい練習ができている。これから帝京大、早稲田と強いチームとあたっていくが、基礎からしっかり取り組んでいきたい。まずは、今週のジュニアの東海戦に出場して自分の力を出し切りたい」。

古屋(商2)
「相手の鋭いDFで鋭い攻撃ができなかった。今日は自分のやるべきことはやったと思う。もう少しボールをもらえるようになりたい。DFのタックルを受けてしまったのが課題。チームは声が枯れるくらい気持ちが入っていて雰囲気が良かった。スコアうんぬんより勝てて良かった。帝京大はFWが強いチーム。勝ちたい」。

友永(政経2)
「慶応は強かった。試合前からタイトな試合になることは分かっていた。モールやスクラムも向こうの意図的な動きでうまく組めなかったが、前半で修正して、後半はだんだんいけるようになってきた。(下馬評ではFW優位だったが)やっぱり相手は慶応。下馬評は全く気にしていなかった。(次の帝京大戦に関しては)帝京大のFW相手に接点でどこまで戦えるかだと思う。縮められているのか、追い越せているのか。(これで5連勝だが)あくまでも目標は優勝で、これからも負けられない戦いが続くし、今までの試合は関係ない」。

榮長(政経4)
「慶応には4年間一度も勝てていなかったので勝ててうれしい。反省点はタックルで流れをつかまれたこととラインアウトの不調。ラインアウトは、慶応を意識して直前にスローワーとあまり合わせなかったことが原因の一つだと思う。個人的には、FLは一番走らなければいけないポジションなのにタックルを一本取られてしまった。後半自分は出ていないが、ロースコアでみんな頑張ってくれた。次の相手の帝京大は王者だがこの勢いで勝ちたい」。

秦(法3)
「入学してからずっと勝つことのできなかった慶応に勝てて良かった。ディフェンスをしっかりやっていいボールを出してFWを動かしていこうと思って試合に臨んだ。取り切れるところでボールを奪われたり、こぼれ球の反応が良くなかったりと課題はまだ多い。とにかく無我夢中でプレーをしていたのでビデオミーティングでしっかり反省したいと思う。帝京大も(昨年)負けているので明治のFWをしっかりコントロールしていきたい」。

木村(商2)
「今日は楽しかった。試合中はしんどかったけど、終わったら楽しかった。今日の選手の気合はやばかった。(慶応のタックルについて)練習で接点をやってきたので大丈夫だった。(慶応と戦っての課題は)キックカウンターと(相手BKの)アウトイン。アウトインはアタックと選手同士のコミュニケーションを克服したい」。

大澤(法4)
「びびっていたけどやるしかないと思ってやった。意外にFWがプレッシャーをやってくれていたので慌てずにできた。課題はプレッシャーが強い相手にはタイトになるとわかった。今日の試合は後の帝京大・早稲田に向けてつながる勝利だった」。

衞藤(営4)
「今日はタイトな展開になると予想していた。前半にダメージを与えて、後半にトライを奪うことができたのでプラン通りに試合を運べた。(慶応に勝ったことについて)当然。絶対に勝たなくてはいけなかった。課題は取り切らなくてはいけないところで取り切れないところ。練習でやってきたことを試合で出さなくてはいけない。ラインアウトは慶応の精度が高かった。チャンスのときはもっと取りたい。これからまだ時間があるので修正していきたい。個人としては状況判断が課題。これから先の試合はチャンス自体が少ないと思うので、しんどい時にできるようにしたい」。

渡部(営4)
「今日勝てたのはこれまでしんどい練習をやってきたおかげ。だが、慶応相手にはいつもの70パーセントくらいの力しか出せなかった。それでもしつこいディフェンスに対して、こっちもこだわりを持ててやることができた。点差を詰められても、焦ることはなかった。自分たちは大学日本一を目指してやっているので、何連勝とかは気にしていない。次は大きなFWがいる帝京大だが、体を張るプレーを心掛けて逃げずに向かっていく」。

名嘉(政経4)
「(FWとして)自信を持って臨んだが、慶応は強かった。今日のスクラム、モールも反則スレスレのが続いて、それでも修正できた。(残りは帝京大、早稲田と強豪だが)とりあえず今は部内での戦い。これからアピールしてスタメンで出場したい。今のチームにとって勝つことはマスト。強豪の慶応を倒せて、さらにチームがグッとまとまるはず。これからもヒロ(杉本主将)を中心に頑張っていくだけです」。

猿楽
「今日はWTBでの起用で焦った。(試合終了間際の相手を押し出したプレーは)完全にまぐれです。緊張はしたけれどやれることはやったかなと思います。次の試合に向けて頑張ります」。

◆2010年・関東大学対抗戦Aグループ明治試合日程◆
(スコアをクリックするとその試合の記事をご覧になれます)
月日対戦相手場所開始時間結果
9・12日体大熊谷15時
○55−8
9・19筑波大秩父宮15時
○26−22
10・10成蹊大熊谷12時
○111−0
10・24立大熊谷12時
○71−3
11・3慶大秩父宮14時
○20−17
11・21帝京大秩父宮14時
12・5早稲田国立14時
大学選手権
未定未定未定未定


[大嶋悠人]

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