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劇的な逆転トライを決めた古屋

ラグビー部  伝統3校が見せたラグビーの魅力/オール早慶明チャリティーマッチ

◆5・5 オール早慶明チャリティーマッチ(秩父宮ラグビー場)
▼○全明大21―19全慶大
 ○全早大19―10全慶大
  全明大12―28全早大○
 5月5日、オール早慶明チャリティーマッチが秩父宮で行われた。展開の早稲田、前へ出る明治、闘志あふれる慶応。3校のDNAをいかんなく発揮した試合展開を見せ、5000人を超える観客は選手の一挙手一投足に歓声を上げた。

オール明治対オール慶応

 初戦から、明治、慶応両校の持ち味が光った。開始2分、和田選手(現・キャノン)のアタックから村田選手(NEC)に展開し、慶応が先制のトライを奪うと、明治はラインアウトからドライビングモールというお家芸でトライ。開始7分で両校の持ち味を見せてのトライを奪った。
 その後も田村選手(NEC)から宇佐美選手(豊田)、山本選手(東芝)と展開しトライを奪うと、慶応もスクラムから得たオフサイドをクイックスタートし、小澤選手(サントリー)がトライ。一進一退の攻防が続いた。
 後半39分、試合の最後の最後で和田選手の独走を許し、スコアは14―19。誰もが試合は決まったと思った。しかし、ドラマが待っていたのはその後。染山(政経3)のキックオフを古屋(商3)がキャッチすると、「無我夢中で走った」(古屋)と、そのままラインをくぐり抜けてトライ。観衆の意表を突いたビッグプレーに、秩父宮が沸いた。逆転がかかるコンバージョンキックを危なげなく染山が沈め、明治は大逆転勝利を挙げた。

オール早稲田対オール慶応

 第2戦は攻める早稲田、守る慶応。ライン際10mの攻防が続き、あわやトライというシーンも見られるなか、慶応が懸命に守る。
 しかし、10分の早稲田・青木選手(サントリー)のトライで均衡が崩れた。慶応も負けじと早い集散でゲインし、チャンスをうかがうも、トライを奪いきれない。早稲田・山下主将のゲインから伊藤選手(リコー)へ展開され、トライを奪われると、続けて30分にはインゴールでのチャージから岩井選手(中部電力)がトライ。19―0と大きく差を開けられてしまう。
 だが、ここから慶応が意地を見せる。ゴールライン目前でのクイックスタートでトライを奪うと、竹本選手(サントリー)が40m近いビッグゲインし、廣瀬選手(東芝)が追加トライ。両校が健闘し、19―10で試合を終えた。

オール明治対オール早稲田

 現役や卒業1年目の若いOBが主体の明治に対して、ほぼトップリーガーが占める早稲田。それでも、「(トップリーガー相手でも)怖いとは思わなかった」(染山)。最初に主導権を握ったのは明治だった。開始5分に右サイドから攻め立て相手を引き付けると、すかさず逆サイドに展開。田村選手、西村(農2)、斎藤(農3)と回し、先制のトライを挙げる。さらに、接点でゴリゴリと攻め立て、藤井選手(東芝)がラインを切り裂き追加トライ。12―0と早稲田を突き放す。
 しかし、そのままでは終わらせないのが早稲田だった。坂井選手(豊田)のトライを皮切りに、村田選手(サントリー)、中濱選手(神戸製鋼)とBK陣が冴えわたり、最後は土屋がトライ。明治も要所でチャンスを作り出すも得点には至らず、28―12で試合終了となった。

 試合の他にも、松尾雄治氏のサイン会や、チャリティーオークションなどが行われ、盛況のうちに終わった。4月初頭に行われた募金活動も含め、「早慶明のお互いの絆(きずな)を確認し合えた」(吉田監督)という一連のイベントには、来年度以降に予定される早慶明連合での対外試合への大きな弾みとなった。
 また、公開記者会見において、3校の監督が「OB、現役問わず伝統校のDNAを発揮した試合だった」と口を揃(そろ)えたように、大学ラグビーにおける「伝統3校」の魅力を再確認させられる試合となったことは間違いない。観客の歓声や表情がその証拠だ。シーズンで見せられる3様の持ち味に、一層の期待がかかる。

〜試合後のコメント〜
三村選手(平23政経卒・現ヤマハ発動機)
「最近は研修があってラグビーらしいラグビーができていなかったので、今日は本当に純粋に楽しかった。スクラムやフォワードにこだわっていて、明治だなあと思った。練習を見ていても今年のチームは去年以上のことをやっていると思う。優勝できる力を持っているチームだと思うので頑張ってほしい」。

郷(文4)
「今日はOBのラグビーをする姿を見て練習から変えていかなければいけないと思いました。意識から違いを感じたし後につなげていく練習をしていきたいです」。

鈴木(政経4)
「今日は20分の出場だったがいい経験だった。PRのうち2人が岩手出身なのでスクラムは特に頑張っていた。ラグビーはマイナーなスポーツなので見てくれているかは分からないけど、頑張っている姿を被災地にも伝えられればと思います。今回OBと一緒にプレーをして直接言われずともトップレベルのプレーを見せてもらって学ぶことができた」。

染山(政経3)
「(OBの方と一緒の試合だったが)いつも通りやろうと思った。早稲田はトップリーグの選手ばかりだったけど、怖いとは思わなかった。チームとして前に仕掛けるプレーを意識していたけど、FWとBKが全体的に合っていない感じがした。今日はOBの方とプレーして、言葉やプレーを通して『明治』を教えてもらったので、それを伝えていきたい」。

竹内(営3)
「今日は思っていたよりプレーできた。相手のトップリーガーは強かった。でも(明治の)先輩たちがアットホームな雰囲気でやってくれたのでやりやすかった。今年は、昨年なかなかレギュラーに定着できなかったので、レギュラーに定着できるようにしたい」。

友永(政経3)
「OBの方々がいろんなプレーをしていて良い勉強になったと思います。この間まで一緒にプレーしていた先輩もいて懐かしい。まだシーズンが始まったばかりで試合感覚が戻っていないけど、春からやってきたフィットネスや走りこみの成果は出ている。今年は、昨年全勝優勝の一歩手前だったので優勝を目指したい。大学選手権も昨年・一昨年とベスト4まで行っているので、もっと上を狙いたい。個人としては、(シーズンの)最後まで出れるようケガがないようにしてシーズンを通して試合に出れるよう頑張りたい」。

古屋(商3)
「(慶応戦最後のトライは)ボールをもらって前見たら走るっていう感じだった。無我夢中で走ってトライを決められてすごい気持ち良かった。(早慶と当たってみて)両チームとも鍛えられていると思った。(明治のOBも)すごい強くてチームを引っ張ってくれてああいう存在になりたいと思った。(上級生として)チームの中心となって頼られるようになりたい。今年はチーム一丸となって優勝したい」。

堀江(商3)
「被災地のために気持ちのいいプレーをしたいと思って今日の試合に臨んだ。個人的にはまだまだやれた感じがする。OBと一緒にプレーをして、1対1の強さとか3列の強さはやっぱり自分たちとの違いを感じたしいい経験だった」。

[石川雄治]

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