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今試合3トライを決めた山中

ラグビー部  56―0で日体大に完勝!BKが成長見せつける/関東大学対抗戦

◆9・10〜12・4 平成23年度関東大学対抗戦リーグAグループ(国立競技場他)
▼10・23 対日体大戦
〇明治56{28−0、28−0}0日体大
 対抗戦4戦目。日体大との一戦は56―0で完勝した。思わぬ苦戦を強いられた青学戦の課題を修正し、「今シーズンで最高のゲーム」(細谷ヘッドコーチ)となった。

 今日の明治は開始からギアが違った。「青学戦でできなかったFWからBKへの展開の速さを意識させた」(細谷ヘッドコーチ)。ラックからBKへのテンポを速くし、敵陣へ攻め込む。前半5分に左サイドのラックから池田(政経4)が飛び出し先制トライ。13分に竹内(営3)、28分に斉藤(農3)が追加トライを挙げた。さらに38分、敵陣ど真ん中、インゴール手前でのペナルティで明治はスクラムを選択する。がっちりと組み込み、ボールを持ったNo.8・堀江(商3)が飛び出す。相手タックラーをあおむけに吹き飛ばす突進を見せ、追加トライ。28―0で前半を折り返した。
 後半はBKのアタックがさえ渡る。山中(商4)が3トライ、斉藤が1トライと両WTBが得点を量産。日体大に攻め込まれあわやというシーンもあったものの、ほぼ相手を敵陣にくぎ付けにした。終わってみればスコアは56―0。アタック、ディフェンスともに充実した試合展開でノーサイドを迎えた。

 今年の明治が目指してきたFWとBKの連携。それが結実しつつある。
 「“明治=FW”という考えを呪縛(じゅばく)にしてはならない。一試合80分間、FWが全力で走り切れるわけがない。BKを生かしつつ、FWが仕留めるチャンスでしっかりと決め切る。それが“明治=FW”ということ」(細谷ヘッドコーチ)。
 そのための重要な役割をBKが果たした。8トライのうち5トライを山中、斉藤の両WTBが奪った。さらに得点を0に抑える要因となったタックル。明治BKは進化を証明した。「練習後に、BKはフェーズ練習をやり続けてきた。その成果が出ている」(染山・政経3)。進化には確かな裏打ちがある。着実に選手に染み込む、日々の積み重ね。それが今の明治を支えている。

完璧なゲームメイクを見せた染山
完璧なゲームメイクを見せた染山
☆SO・染山が活躍!コンバージョンキック成功率100%☆
 今試合、染山がコンバージョンキック成功率100%をたたき出した。「(100%を)意識してなかったっていったらうそになります。できれば(全部)入ったらいいなと思ってました」とニヤリ。日々の練習の積み重ねが実った。疲れ切った状況ではあらゆるプレーの成功率が下がる。試合中でも正確なキックができるよう、「練習後に疲れきった状況でキック練習させている」(細谷ヘッドコーチ)。
 キックはもちろんのこと、さらに評価されるのはゲームメイク能力。「この試合のゲームマネジメントは素晴らしかった。FWで押すところ、BKで攻めるところ。こちらから見ていても文句なしの展開だった」(細谷ヘッドコーチ)。「FWとBKの連携」をつなぐ大きな役割を果たしている。
 染山の今試合の自己評価は80点。「一本、相手にタックルを外されてしまった」。そのタックルにも成長を感じている。吉田監督も「SOはタックルする機会が多く、1・2年次は弾かれていたが今年は飛ばされない」と成長を認めた。染山は試合後「タックルは細谷ヘッドコーチに毎日相当絞られてるので、その成果が出てきてる。これからももっと追い込まれたいです」と茶目っ気を見せた。
 日々存在感を増す明治の司令塔。今後の試合でキーマンとなることは間違いない。

〜試合後のコメント〜
吉田監督
「我々は優勝するために11月は山場、10月は対抗戦とはいえ精度面の強化を3戦でやってきた。青学大戦は満足いかない、日体大戦はこだわって明治のラグビーをしようと11月の準備として臨んだ。FWとBKの連係が良かった。セットプレーやBKのパスの精度は安定してきた。タックル力とディフェンスをメインに今日までやってきた。とにかく次の慶応戦に向け、メンタルの部分、鈴木が抜けても円陣で意思統一させられたことはチーム力向上を実感。最高の準備ができた。染山のゲームマネジメントは素晴らしかった。もともとアタックセンスはある。身体は大きくない。SOはタックルする機会が多く、1・2年次は弾かれていたが今年は飛ばされない。自信がついたと思う。今日はプレースキックが圧巻だった。努力、練習のたまもの。バックスのトライが今日は五つだったが、筑波大戦でも精度が上がらなかった。明治としてBKに回すという意味は、ミスしたらいけない。信頼されるバックスになる。課題を挙げるとすればスクラム。前半、スクラムをターンオーバーされてしまった。しっかりやらないといけない。ハーフタイムで相手のペースに巻き込まれるな、と指示した。相手はペナルティ覚悟で出てきている。明治はペナルティを少なくしようとしている。自分たちのラグビーにこだわるよう言った。精神的な部分を後半も続けてくれた。選手は自立ができている」。

細谷ヘッドコーチ
「スコアは跳ねあがらなかったけどいいゲームだった。とどめの段階でのミスが大きい。しかし、シーズンに入ってから、今日の試合はベストゲームだった。FWからBKへの展開のテンポを速くできた。これは、青学戦ではできなかったこと。FWもBKに回せば、ゲインラインを切ってくれると信じているはず。慶応戦ではFWとBKの力加減をうまくできるかがカギとなる。“明治=FW”という考えを呪縛(じゅばく)にしてはならない。一試合80分間、FWが全力で走り切れるわけがない。BKを生かしつつ、FWが仕留めるチャンスでしっかりとFWが決めきる。それが“明治=FW”ということ。何が何でもFWで取り切るという戦い方は今の大学ラグビーでは厳しい。今日の試合はそのバランスがうまくとれていた。懸念はFWがライン際でモール、ラックで攻めたシーン。モールで取り切ることができなかった。あそこはもっとBKに展開するべきだったかもしれない。これからの強豪校と張り合っていく中で、ああいったシーンで本当に決めきれるのかどうかがカギになる。(染山に関しては)キックはもちろん、一つ一つのプレーの精度、タックルも素晴らしい。キックは練習後のもっとも疲れた状況にあえて練習させている。それが試合での成功率の高さにつながっている。さらに試合中のマネジメント能力。FWで押し切る部分、BKに展開する部分、それらを上から見ていても文句なしだった。今年は選手の自主性が高い。全体練習の後の自主練習が生きてきている。だが、これはさらに上げていかねばならない部分」。

PR石原(政経3)
「終始そんなに乱れることはなかったが、攻め込まれてディフェンスする時間が長くなってしまった。後半に入ってくると集中力が途切れがちになる。慶応、早稲田、帝京にはそれは通用しない。ストラクチャーの、ディフェンス、アタックの部分は良くできたと思う。でも最初はストラクチャーが全員で統一されているが、試合が進むにつれてばらばらになってくる。そこは修正していかなければいけない。セットプレーは、今日はラインアウトではプレッシャーをかけられたが、スクラムはもっとかけていかないと。そこをつめていきたい。先発として、自分はセットプレーで仕事しなければいけないし、今以上に頑張らなければいけないと思っています。青学大戦後は(内容の悪さに)悩んだ。今日はディフェンスとか課題を修正できたので、良いところも多く、良いリズムで勝てたと思う。(慶応戦に生かす課題としては)スクラムのプレッシャーが甘く、相手にクリーンに持っていかれてしまったところ。そこをもっとつめて行ければ。(全勝で勝ち進んでいる事は)それは意識せずに、チームの課題をつめていくだけです」。

HO鈴木(政経4)
「今日は入りから大事にしようと22人に声をかけてた。青学大戦では入りと終わりで取られてしまうシーンがあったが、今日は56−0という結果で相手をシャットアウトできていた。慶応戦につながる試合になったと思う。慶応はアタックがすごくいいチームだが、その中でトライを取られるようなディフェンスなら駄目。だからゼロで抑えることにこだわってきた。一人一人のタックル力もあったと思うし、56−0という点数だけ見たら差はないと思うかもしれないけどゼロに抑えることができたからいい。(チームの完成度については)高いとは思うが、まだアタックで取り切れない部分とかもあるので(完成に)終わりはない。(筑波大戦から3戦を振り返って)青学大戦は振り返ってよくないシーンもあったが、成蹊大戦、日体大戦についてはチームとして一つになれていた。慶応、帝京、早稲田に向けて自信を持てる試合になったと思う。(慶応戦に向けて)慶応は来るときは関係なく来るチームなので、青学大と慶応の試合結果は気にしないで臨みたい。また来週からディフェンスにこだわっていく」。

LO池田(政経4)
「この前の青学大戦の反省で、最初の10分、最後の10分を意識して臨んだ。ストラクチャーとして、縦に入っていって相手のディフェンスのラインを下げる事と、ディフェンスの精度をを上げていたができていてよかったと思う。ゼロに抑えられたのは収穫。良いゲームができた。課題としては、取れるところを取り切る精度。11月に入ってからが本番なので、次の慶応戦に向けて頑張ります」。

LO日高(文4)
「今日は自分たちのラグビーができた。前回の試合でタックルが甘かったので今日はそこを意識してやっていてその結果完封できたことはチームとして大きい。課題としてFWで得点を取り切れない時間があったこと。次の試合からは強豪校が続くが、僕たちは自分たちのラグビーをやるだけ」。

FL比果(文2)
「後半は少し疲れてしまったが、内容は攻守両方よかった。点数に関しては意識していない。自分的にはリアクションの速さがまだ課題である。優勝するためには、チームとしてのまとまりとミスの修正能力を高めないといけない」。

FL竹内(営3)
「接点での課題をこなせたのが勝利の理由。BKも奮起していた。慶応戦まで時間があるので、リフレッシュして自分を見つめ直したい。FWが接点で負けたら明治が負ける。接点で勝って80分明治のラグビーをするだけ」。

No.8堀江(商3)
「FWとBKの連係が良かった。ディフェンスで0点に抑えられ、タックルにこだわったのが出せて良かった。青学大戦で試合の入りと最後の10分が課題だった。その点を締めていこうと意識して良かった。(ラインアウトの選択が多かったことについて)モールを武器にしたい。でも取り切れなかった。まだそこが課題。ずっとペナルティを少なくすることをシーズンを通して意識してこれからもやっていきたい。BKが前に出てくれれば、寄りが行きやすいしリズムが出る。慶応戦でもやることは変わらない。1週間ディフェンスを意識してやっていきたい」。

SH秦(法4)
「FWがよく動いてくれて、SHとしての仕事ができた。優勝するためには、プレーの精度をあげないといけない。ケガの具合がまだよく分からないので、次の試合は微妙。出場しなくてもチームにできることをしていきたい」。

SO染山(政経3)
「(コンバージョンキックの成功率100%を)意識してなかったっていったらうそになります。できれば(全部)入ったらいいなと思ってました。達成できてうれしいです。BKに関しては、全体練習の後にフェーズ練習を自分たちで重ねている。その成果が出た。今までよりは良くなってきているとは思うが、個人的にはまだまだだと思う。(今日はBKへの展開が多く見られたが)若干FWが押されぎみに感じたので、今日は波に乗ってるBKのほうに展開した。(今日の自己評価は)80点。ディフェンスで一回外されてしまったので。自分はキックや試合展開よりもディフェンスをのばさなくちゃという意識が強い。それでもタックルに関しては細谷さんに毎日絞られているので、その成果が出てきてる。もっと追い込まれたいと思います。10月は強豪校との戦いの前の調整というか、準備の段階だった。良いかたちで終えることができてよかった。慶応戦に関しては今まで通り戦うのが基本。慶応は気持ちをいれてプレーしてくると思うので、明治も気持ちは負けません」。

WTB山中(商4)
「溝口がいなくてBKの4年生が少なかったから秦と二人で引っ張っていこうと話していた。試合は染山、斉藤、後輩たちが頑張ってくれて、自分のプレーに集中できた。(3トライについて)トライは自分が余っていただけ。前半の入りと後半の最後を気をつけて意識を高くもって臨んだ。先週、自分たちのプレーを貫けなくて青学、東海Bといい試合ができなかった。今週はFWとBK別々での練習が多く、BKはタックルを高くいかないで下にいくことを課題に体を当ててきた。これから始まる強豪との試合の前に完成した明治を見せつけようと思って臨んで、0点に抑えたのはよかったと思う。今週から1〜4年生がよりまとまったひとつのチームになって意思をひとつにして練習にも試合にも臨めている。対抗戦全勝優勝を目指してまず慶応との試合まで頑張りたい」。

CTB幸重(文2)
「(レギュラーとして出場して)最初は緊張したが、自分のプレーはできていた。完封で終わることができて最低限の自分の役割を果たした。次の試合は出られるかわからないが、練習からしっかりアピールしていきたい」。

CTB西村(農2)
「バックスのアタックの精度が良かった。今日までにミスを少なくすることと、BKで取り切ることをずっと練習してきた。FWがプレッシャーを受けていたので、BKが前に出られて良かった。次の慶応戦へは自分にできることをアピールして試合に出れるようにしたい」。

WTB斎藤(農3)
「終始明治のラグビーができたのはよかった。FWも信頼できる。FWが勢いよく前へ出て、そのテンポでBKにつないでくれる。これから強豪校が続くので、FWだけで勝つのは厳しい。BKで勝利できることが分かってよかった。慶応とは相性もあるから、深く考えず明治のラグビーをやる。厳しい練習をして勝つことができたので、それを乗り越えて次も勝つ」。

PR野崎(政経4)
「ディフェンスがよかったので完封できた。そこはある程度手応えがあった。得点が最後の部分でミスが出て伸びなかったのは反省。個人としてはひどいタックルがあったりとディフェンス面での課題が多くあった。(早稲田が負けたことについて)特に気にしてないが、負けた早稲田は怖いので練習から心して練習から頑張って早稲田戦まで頑張っていきたい」。

HO郷(文4)
「(青学大戦後から)今日の試合までディフェンスをずっとやってきたので、ゼロで抑えられて良かった。今日は相手の反則もあったがFWセットプレーもディフェンスも安定していた。(先発で出場するためには)何よりもラインアウトの安定だと思う。今日はオフェンス面でも持ち味を出して行ければと思ったが、あまり行く機会がなかったので。リザーブとしても、ラインアウトの精度を上げて、後半で亮大郎(鈴木)に安心してもらって代われたら。(成蹊大戦、青学大戦の)2試合では、入りの悪さと後半のラストプレーが課題だったので、ゼロで抑えられたのは初めてだし良かったと思う。今日やったラグビーができれば慶応も負ける相手ではない」。

FL小河(商4)
「(出場していた)最後の20分を振り返るとミスもなくいい感じだったと思う。完封についてはもう上出来。一人一人気持ちを入れてディフェンスの意識から始めるっていうことを完璧にできた結果だと思う。点数を何点取っても取られてしまったら意味がない。今までロスタイムで一本取られしまうようなことが多かったので…。今日は今までで一番ディフェンスが良かったと思う。10月はとりあえずチームを完成させようということを意識してきたけど完成度も高めることができている」。

[石川雄治]

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