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優位に立ったFW戦

ラグビー部  「不完全燃焼」で敗戦。大学日本一の夢はかなわず/全国大学選手権

◆12・18〜1・8 第48回全国大学ラグビーフットボール選手権大会(国立競技場他)
▼12・25 2回戦 筑波大戦
 明治9{9−8、0−3}11筑波大○


◆スコア◆
明治
筑波大
前半後半得点前半後半
PG
DG
合計
11

 ノーサイドを告げる笛に、肩を落とす紫紺のジャージー。電光掲示板に映し出されたのは受け入れがたい数字。9−11、あと一歩。きん差ではあるものの、勝利への壁は明治の前に厚く立ちはだかった。対抗戦初戦でぶつかり合った両校。シーズンが深まるごとに増していく成長の加速度が、明治よりも筑波大の方が上回っていたというのだろうか。

 両者ペナルティに気を付けていきたい前半。先制したのは明治だった。9分、敵陣5mで得たスクラムからNo.8堀江(商3)が持ち込むと、筑波大のノットロールアウェイの反則。これにSO染山(政経3)が迷わずショットを選択する。正面やや左の位置から蹴り放たれたボールはゴールに吸い込まれ3−0。しかし直後の11分自陣10mラインで明治はペナルティをしてしまい、筑波大はショットを狙うがこのボールはゴールに届かず、以前明治リードのまま。試合が動いたのは25分、自陣22mライン内で筑波大ボールのラインアウト。これを近場に投げられ8→2とつなぎライン際を走られトライ。3−5とリードを許してしまう。風上の前半のうちに巻き返したい明治は30、36分に立て続けに得たショットのチャンスをSO染山が冷静に決め込み9−5と逆転。どちらも明治のラックでの筑波大のペナルティで、ブレイクダウンでは明治優勢。くしくも対抗戦での筑波戦をほうふつとさせるような展開にこれ以上得点を与えたくない。しかし前半終了目前の38分、自陣10mラインでまたしてもペナルティを犯してしまい筑波はショットを選択。これを落ち着いて決められ9−8と1点差に詰め寄られ前半を終える。

 スクラムやブレイクダウンで前半は優勢だったため、どうにかトライを取って突き放したい後半。だが筑波はそれを許さない。4分に訪れた筑波大逆転のPGチャンスは外れたものの、風上に立った筑波大は明治に襲いかかる。キックで自陣5mラインまでえぐられると、ラックでキープからSO染山のタッチキックでエリア回復を狙うも激しいチェイスに遭い、はじかれてしまう。その後も依然として明治陣での攻防が続き、筑波大のアタックを明治のディフェンスが必死にこらえるが筑波大ペースには変わりない。
溝口組のシーズンは幕を閉じた
溝口組のシーズンは幕を閉じた
そして迎えた24分、敵陣10m付近のラックで明治がオフサイドを取られ、PGを与えてしまう。筑波大のSO松下が長い距離のキックをゴールに沈め9−11と再び逆転。「16人目の敵」として注意していたはずのペナルティで自分たちを苦しめてしまう。何としてでも得点を奪いたいところではあったが、一向に自陣から抜け出せない。SO染山のキックも三度激しいプレッシャーに遭いブロックされ、ペースをつかめない。前半こそ優勢だった接点も「甘かった。相手を自由にさせてしまった」(西村・農2)と勝負どころで主導権を握れない。時間ばかりが無情にも過ぎていき、焦りの表情を隠せない明治フィフティーン。どうにか自陣からの脱出を試みるが筑波大の決死のディフェンスにミスも相次ぎ、出られない。そしてついに後半終了のホーンがグラウンドに響き渡る。ボールキープしていた筑波大がタッチに蹴り出し試合終了。大学日本一の夢はまたしても果たせなかった。グラウンドに倒れ込む明治を横目に筑波大の選手たちは喜びを爆発させていた。

 吉田監督の下大学日本一をつかみかけた今シーズンであったが、正月越えはならず4年生のラストシーズンもこれにて幕を閉じた。「まだよく分かりません」(小河・商4)と実感がわかない選手もいる。しかし「負けを認めてしっかり受け止めて、前向きに」(西村)いくしかない。FW強化に努めた昨年に加え、BKやディフェンスの強化を行った2011年。負けはしたが振り返れば後半の失点は3点と、この積み重ねは確実に花を付けてきた。あとは「精度」と監督、コーチ、選手は口をそろえる。「来年からはアタックを磨いていかなければいかない」(竹内・営3)とやるべきことは見えている。今季武器となったディフェンスにアタックの精度を付け加え、来季こそ大学日本一の栄冠を勝ち取ってほしい。

[三用知英]
◆先発メンバー&リザーブ◆
(リザーブのカッコは交替時間)
1.PR石原 慎太郎(政経3)
9.SH秦 一平(法4)
16牛原 寛章(政経1)
2.HO鈴木 亮大郎(政経4)
10.SO染山 茂範(政経3)
17楢山 直幸(営4)
3.PR小野 慎介(政経4)
  11.WTB山中 翔平(商4)
18梁 哲盛(営3)
←池田(後半30分)
4.LO池田 慶恭(政経4)
→18.梁(後半30分)
 12.CTB溝口 裕哉(政経4)
19小河 康蔵(商4)
←6.比果(後半8分)
5.LO日高 駿(文4)
 13.CTB西村 雄大(農2)
20多田 潤平(文3)
6.FL比果 義稀(文2)
→19.小河(後半8分)
  14.WTB斉藤 春樹(農3)
21幸重 記(文2)
7.FL竹内 健人(営3)
15.FB仁平 佑樹(政経4)
→22.小泉(後半36分)
22小泉 将(政経4)
←仁平(前半30分)
 8.NO.8堀江 恭佑(商3)



〜試合後のコメント〜
PR石原(政経3)
「悔しい。前半は良かったが後半はほとんど自陣だった。敵陣にどうにかして攻め入りたかったが力不足だった。今日のこの気持ちをずっと忘れないこと、もう二度とこんな気持ちになりたくないという気持ちを持ち続けたい」。

HO鈴木(政経4)
「試合をし、負けたこれがすべてだと思う。もっと総合力を上げていかなければ駄目。3年生以下はこのことを経験に強くなって欲しい。今日で負けて引退だけれどもこれで終わりじゃない。明治での4年間は本当に楽しかった。これからも社会人でやりながら、明治のOBとしてしっかり現役をサポートしていきたい。(今年1年を振り返って)副将として溝口をサポートしながら、チーム全体をまとめられた。本当にみんなと一緒にラグビーができて楽しかった」。

LO日高(文4)
「試合内容は決して悪くなかった。後半に前へ出れなかったのが敗因。それでも楽しかった。今年はスター性がなかったけど、組織で勝つラグビーの面白さが分かった。明治にいたから強くなれた。最後の1年間が本当に楽しかった。仲間や監督、コーチが支えてくれた。今シーズンの全試合に出場できたので、感謝の気持ちでいっぱい。来年も明治らしい、楽しいラグビーをしてほしい。心残りは優勝できなかったことだけ。後輩には優勝してほしい」。

FL竹内
「敵陣に全然入れなかった。それでは勝てない。前半の最初にモールで取れなかったのも、ラインアウトからトライを奪われたのもミス。ただ、後半あれだけ攻められて3失点だしディフェンスは通用した。来年からはアタックを磨いていかなければいかない。来年からは僕たちのチーム。試合に出てたメンバーを中心に下級生をまとめて今度こそ大学日本一になりたい」。

No.8堀江
「どちらもディフェンスを持ち味にしてるチームだと思うので、守りで勝ちたかったが、反則が多くなってしまった。後半は風下ということもあったけど、ミスが多すぎた。なんとか前半にもう少し得点を重ねることができれば。4年生の先輩は全員黙々とひたむきにプレーで見せてきてくれたので、それを見習っていきたい。来年は4年生。本当に、本当に来年はもう負けられない」。

SO染山
「明治は敵陣に入っていかないと生きないチーム。後半は風もあり、キックでまったく前進できなかった。運がなかったとも言えるけど、かといってBKでゲインできたわけでもないし、今後に生かせる敗戦だったと思う。その他にもたくさんは反省すべき点はある。しっかりと修正して、今後に生かしていくしかない。来年はいま試合に出ているいい選手がたくさん残る。その選手たちをかみ合わせて、チームを引っ張って、来年こそ勝つ」。

WTB山中(商4)
「筑波は強かった。特に後半。前半はプラン通りだったけど、後半で仕留められなかった。自陣でのラグビーが続いてしまった。これで引退っていう実感がない。もっとみんなとラグビーをやりたかった。4年生と4年間一緒にやってこれて良かった」。

CTB西村
「悔しいです。もう少し4年生とラグビーしたかった。不完全燃焼です。後半はずっと自陣にいて、接点が甘かった。相手を自由にさせてしまった。早稲田戦みたいにどんどんボールに絡んでいかないと、競った試合では勝てない。負けを認めてしっかり受け止めて、前向き自信持って、やれることはいっぱいある。切り替えて練習して、来年は絶対に優勝したい」。

No.8小河(商4)
「内容に関してはまだ良くわかりません。でも負けたから、それは良くないっていうことじゃないですかね。風上である前半の内に1トライとっておけば、また違う結果になったかもしれないがそれを言ったらきりがない。まだ実感がわかない。帰ってゆっくりしたら悔しくなるかも。(後輩に向けて)今はまだ頑張れという言葉しか伝えられない」。


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