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創部90周年に花を添える日本一が期待される


「TRY AGAIN〜黄金時代へ新たなスタート〜」  (1)丹羽監督「自立・自覚」  

 今年度は新たに丹羽政彦監督(平3文卒)のもとコーチ陣の顔ぶれも入れ替えた。そして14季ぶりの対抗戦優勝を果たした昨年度から、さらなる躍進を目指す。4月28日には春季大会の筑波大戦も控え、いよいよ今シーズンの幕開けが近づいてきた。今回は全6回に渡り、新体制のカギを握る人物を紹介する。
 第1回は、今年度から監督に就任した丹羽新監督。これまでもセレクターなど裏方として明治を支え続けてきた。常に勝利が求められる明治のラグビー部として、監督が部員に求めるものは「自立・自覚」という言葉だった。

――ここまでの雰囲気はどうですか

丹羽監督:新体制になって、私たち自身はもちろんそうですが、選手たちもやる気になってくれているように思えます。今年は、礼儀などを含めた規律にこだわっていこうと思います。グラウンドに来た人にあいさつをしたり、練習ではきびきび動いたりというように能力や技術に関係しない基礎的な部分を徹底しています。

――明治のOBではない中原正義FWコーチは、どのような経緯で選ばれたのですか
丹羽監督:コーチとしての資質が十分だったので、明治OBにこだわらず選びました。東芝のFWとしての経験は選手たちに必ずプラスになります。フィジカルに優れた選手を育てるにはうってつけの人物だと思います。やはり明治はFWが強くなければいけないです。私自身がBKということもあるので、ヘッドコーチの小村(淳・平4政経卒)と互いに協力してもらって、2人にFWの強化を任せています。

――圓生正義(政経4=常翔学園)が主将なった流れは
丹羽監督:圓生が主将になったのは当然の流れでした。前スタッフたちから聞いた話や、卒業した4年生に聞いても口をそろえて圓生でした。トレーニングでも声出しから、気の配り方まで率先しているし周りもしっかり見ることができます。ケガであまり試合に出られないことも多かったですが、昨年優勝した、帝京の泉選手(NTTドコモレッドハリケーンズ)もそれまでほとんど試合に出ていなかったことを考えると、試合に出ているとか出ていないとかは関係ないと思います。

――明治のラグビーを取り巻く環境はいかがですか
丹羽監督:自分たちのやっているのは部活としてのラグビーであるということを意識してもらいたい。それは、家族や友達、他の部員などいろいろな人の支えがあってできるものであるということです。さらに八幡山のグラウンドに来てくれている人はもちろんですが、試合を見に来てくれる明治のファンの人がたくさんいます。そういう人は私なんかよりずっと昔から明治を見てくれている人もいるので、そういった人々も大切にしていかなければいけないと思います。
 最近は、観戦しに来る学生が少ないと思いますが、見に来てもらうためには何よりも勝たないといけない。勝った試合を見れば、誰だって楽しいと思ってもらえます。複雑なスポーツですが、もっと気を楽にして激しさや男らしさといったルールが分からなくても感じ取れる部分を見てもらいたいです。私たちは、地域で一番のチームになり、試合を見た人が次も応援したくなるような試合をしなければいけないです。

――監督自身の理想とするラグビーとは何でしょう
丹羽監督:理想のラグビーとしては、当たり前なのですがセットプレーがしっかりしていて、ボールを縦に動かせるラグビーです。「前へ」という言葉もありますが、横ではなくどんどん縦にボールを持っていけるようにしていきたいです。そのためには強いFWの第3列が必要だと思います。昨年のレギュラーはいなくなってしまいましたが、まだまだポテンシャルを持った選手がうちにはいます。

――指導者として日本のラグビー界全体についてどのようなことを考えていますか
丹羽監督:高校までのレベルは日本もとても高いと思います。でも世界を見れば、22歳前後で代表の一線級で活躍している選手がたくさんいます。つまり、世界とは大学のレベルで差がついてしまっている。そういう意味で、世界に通用する選手を育てることは、この年代を指導するにあたって考えなければいけないことだと思います。試合に出られる人数が限られている以上、しょうがないのですがもっとジュニア戦からさらに出場枠を広げて、より多くの選手に経験を積ませることのできるような制度があればいいと思います。

――今年の目標をおねがいします
丹羽監督:今年の目標というかスローガンに近いものとして「自立・自覚」というものを挙げています。今年で90周年を迎える明治ラグビー部ですが、ここに至るまで多くの先輩たちの栄光と苦労があります。現役の選手たちがこのように試合ができるのは、そういう先輩の存在があったからだと認識してもらいたいです。ラグビーは瞬間のスポーツです。とっさの判断力はこれから社会に出ていく上でとても重要になってきます。受け身では前に進むことはできません。これは、ラグビーだけでなく社会生活においても一緒です。そういう姿勢が一つ一つの結果に表れてくると思います。大学のカリキュラムと同じように、私も部員たちを技術だけではなく人間として育てないといけません。

[今野春佑]


◆丹羽政彦(にわ・まさひこ)平3文卒
 大学時代は吉田前監督と左右のWTBコンビで1990年度の大学選手権優勝に貢献した。卒業後は清水建設へ進み、同社ラグビー部では主将及び副将として関東社会人リーグで2度の優勝を果たした。現役引退後は明治ラグビー部のセレクターとして、部を支えた。


次回の第2回は4月16日、小村淳ヘッドコーチの予定です。


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