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スポットライト体同連  (3)女子と同じく日本代表を選出、関東制覇を狙う男子ラクロス部  

 体育会各部が後期へ向け活動を開始する夏。体同連(たいどうれん)もまた勝負の夏を迎えようとしている。
 
 体同連とは体育同好会連合の略で、体育会と同好会(いわゆるサークル)の中間に位置する。その立ち位置故に、大学からの補助も注目を浴びる機会も少ない。しかし、中には他大学の体育会の部を撃破する実績を上げる部もある。昨年度の女子ラクロス部の関東リーグ準優勝や、テコンドー部のインカレ個人優勝などが代表例だ。決して恵まれた環境ではない彼ら、彼女らが、資金も設備も恵まれたチームを倒す――体同連は熱い。そんな体同連各部を全7回の連載で紹介していく。

 第3回は男子ラクロス部を取り上げる。
昨年に1部昇格
 男子ラクロス部HUSKIES(ハスキーズ)は、昨年のリーグ戦で準優勝した女子と比べると学内での存在感はまだ大きくない。しかしながら、おととしは横浜国大との1部2部入れ替え戦に勝利。3年ぶりの1部昇格を決めた。昨年は、当時4年生のМFの要の選手が椎間板ヘルニアを患い、痛み止めを服用しながら試合に臨むなど、厳しい状況下でブロック4位だった。石黒哲雄(国際4=筑波大付)がU―22の日本代表に選ばれるなど、女子と同じく国内トップ選手も在籍している男子ラクロス部。今年は関東学生リーグ戦優勝を目標に戦う。

コンタクトの激しさが魅力の男子ラクロス
コンタクトの激しさが魅力の男子ラクロス

激しいコンタクト
 男子ラクロスはシュートの速度が160kmを超え、「地上最速のスポーツ」と呼ばれる。コンタクトが非常に激しく、女子は身に付けることのないヘルメットなどの防具着用が義務づけられている。選手たちはスティック同士をぶつけ合い、体当たりをしてボールを奪い合う。まるで格闘技さながらだ。激しい練習を行い、初鹿純貴主将(商4=西武文理)は「コンタクトの激しさやシュートの速さが男子ラクロスの魅力」と語る。しかし、接触の激しさ故にケガは絶えない。「部員の多くがケガを抱えながら練習をしている」(初鹿)と、軽い捻挫や腰痛、肉離れなどが慢性的に起こり、ヘルニアや骨折などの大きなケガも少なくない。選手たちは満身創痍(そうい)のなかで戦っている。体のケアは重要な問題だ。2009年から部員が費用を出し合ってトレーナーと契約し、ケガ人の管理を任せている。定期的にトレーナーが練習に訪れて、ケガ人にマッサージやテーピングを施したり、練習メニューの考案をしている。契約費用は決して小さくない負担だが、パフォーマンスの維持にトレーナーのケアは欠かせない。
 
ゴール前でぶつかり合う選手たち
ゴール前でぶつかり合う選手たち

厳しい練習環境
 練習環境も恵まれているとは言えない。特に「一番つらい」(初鹿)のは練習場所の確保だ。主な練習場所は和泉、八幡山、生田のグラウンドだが、使用できないときもあり、その場合は外部の使用できるグラウンドを自分たちで探し出す。思うように練習ができるとは限らない。部員個人の金銭的負担も大きい。グラウンドの使用料は部員全員で出し合っている。金銭的な事情から退部する部員も少なくない。また、体育会所属ではないため大学からの金銭援助も薄い。6月下旬の日本代表の北京遠征時に、石黒が帯同した際は、費用のほとんどを自己負担した。

U―22日本代表に選出された石黒
U―22日本代表に選出された石黒

目標は関東制覇
 それでも選手たちは前へ進み続ける。チーム名の「HUSKIES(ハスキーズ)」は雪原でソリを引くハスキー犬が由来だ。どんな寒さにも耐えながら仲間と一緒にそりを引いて走り続けるハスキー犬のように、目標に向かって仲間と共にどんな困難も乗り越えて走り続けようという思いから命名された。日本代表の石黒は、高校時代はサッカー部。ラクロス未経験者ながら、努力で日本代表にまでのぼり詰めた。「石黒の存在は刺激になっている。頑張れば日本代表にもなれることを体現したのは、部にとっても大きい」と初鹿はチーム唯一の日本代表の存在について述べる。石黒はラクロスの魅力を「大学から始める人が多いので、スタート地点はみんな一緒。一番練習したら一番強くなれるし、努力次第で僕のように日本代表として世界と戦える」と語った。ラクロスはほとんどの人が大学から始めるスポーツ。「誰にでも門戸が開かれている」(初鹿)が、練習の厳しさは体育会にも劣らない。「大学から新しいことを始めながらも、体育会に匹敵するような練習の厳しさで、熱くできる」(初鹿)。8月15日から開幕する関東学生リーグ戦の目標は、関東制覇。1部リーグの慶大、早大、日体大、東京理大、成蹊大と対戦する。特に強豪の慶大、早大には走り勝つことを重視する明大のラクロスで白星を奪いたい。度重なる困難を乗り越え、関東の頂点を狙う。

★男子ラクロス部のHPはこちら

[森大輔]


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