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スポットライト体同連  (4)学生主体のもう一つの野球部 軟式野球部  

 体育会各部が佳境を迎える秋。体同連(たいどうれん)もまた熱いシーズンを送っている。
 
 体同連とは体育同好会連合の略で、体育会と同好会(いわゆるサークル)の中間に位置する。その立ち位置故に、大学からの補助も注目を浴びる機会も少ない。しかし、中には他大学の体育会の部を撃破する実績を上げる部もある。昨年度の女子ラクロス部の関東リーグ準優勝や、テコンドー部のインカレ個人優勝などが代表例だ。決して恵まれた環境ではない彼ら、彼女らが、資金も設備も恵まれたチームを倒す――体同連は熱い。そんな体同連各部を全7回の連載で紹介していく。

第4回は軟式野球部を取り上げる。
今春の新人戦優勝
軟式野球部は体育会の硬式野球部や準硬式野球部と同じく、明大・早大・慶大・法大・立大・東大で構成される東京六大学でリーグ戦を戦う。今年の春季リーグ戦は法大と同率の3位で優勝を逃したものの、6月の新人戦では優勝を飾った。秋季リーグでは強豪の東大、早大を抑えて優勝を狙う。

練習中に指示を出す宮崎<
練習中に指示を出す主将の宮崎
 
選手主体の活動
軟式野球部の活動は選手主体だ。練習メニューや合宿のスケジュールも選手たちで考える。体育会の野球部のように学生以外の大人の監督やコーチは存在しない。選手たちをまとめるのは、主将の宮崎修造(情コミ3=柏陽)だ。宮崎は、練習中は主将として選手たちに指示を出し、試合中は監督としてベンチで指揮を取る。主将だが、選手登録されていないため試合に出場することはない。しかし「試合で勝ったときの喜びは、選手だったときより大きい」(宮崎)。監督として選手の指揮を取るようになったのは今春からであり、自分の起用法にまだ自信があるわけではない。そのため「選手たちが自分の起用法に不満を持たないように気を付けている」(宮崎)と、選手たちには自らの考えを伝えて納得させる。試合後のミーティングでは部員たちに、カットプレーの精度など練習中に気が付いたことを全員の前で言わせて、コミュニケーションを取る。1年生でも、遠慮なく意見が言えるような雰囲気をつくっている。他の体同連の部と同様に、外部のグラウンドを転々とするなど、練習環境は恵まれていない。しかし「上下のつながりを大事にしている」(宮崎)と、部員全員が積極的にコミュニケーションを取り合い、チームの結束力を高めている。先頭に立ってチームをまとめている宮崎は、副将の板垣智也(法3=新潟明訓)からも「主将として信用している」と信頼も厚い。

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4番打者兼投手の副将の板垣
 
さまざまな部員たち
部員にはさまざまな人が集まる。高校時代に硬式野球部に所属していた部員が多いが、軟式野球部や他のスポーツをやっていた部員、または部活動をやっていなかった部員もいる。「いろいろな人が集まっているのがこのチームの魅力」と宮崎は言う。そのさまざまな部員の一人に副将の板垣がいる。板垣は、新潟明訓高の2年次に控え投手として夏の甲子園に出場した経験のある好選手だった。しかし、甲子園出場後に右肩を故障し、投げられない日々が続いた。そして右肩の故障が治って球を投げると、ケガをする前の自分が投げる球とは違った。明大入学後、高校の先輩の紹介で準硬式野球部の練習に1週間参加したが、その違和感が拭えず結局入部しなかった。しばらく野球とは縁がない大学生活が続いたが、1年の秋に知人の紹介で軟式野球部に入部。軟式野球では違和感がなく、ケガをする前の自分の球を投げることができた。「(学生以外の)大人が介入せずに、自分たちだけで試合や練習ができることが気に入った」(板垣)こともあり、主力選手として活躍。現在は4番打者兼投手として、グラウンドでチームを引っ張っている。

目標はリーグ優勝
チームの目標はリーグ戦優勝だ。今春のリーグ戦では、東大と早大に差を付けられて、法大と同率の3位に終わった。宮崎は「うちのチームは、板垣などの良い投手が揃っているので、失点は計算できる。だから、いかに得点を取るかを重視している」と、攻撃的なチームカラーについて述べる。8月29日に開幕した秋季リーグ戦で現在奮闘中の軟式野球部は強豪の東大、早大を倒し、リーグ制覇を目指す。

★軟式野球部のHPはこちら

[森大輔]


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