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10日の台湾との強化試合では代打で出場し二塁打を放った


東京六大学野球 2013〜秋〜  (30)神宮大会前インタビュー 岡大海、山崎福也  

 黄金時代の幕開けだ! 今秋は立大戦で勝ち点を落とすも残りの2カードで4連勝。勝ち点4で2季連続36回目のリーグ優勝、38年ぶりとなる春秋連覇の偉業を成し遂げた。リーグ戦を制した明大は16日から始まる神宮大会に出場し、初戦は道都大との対戦が決まっている。春の全日本選手権では準決勝で上武大に敗れ、日本一の栄冠を逃した。今年1年間の集大成を見せ、目指すはもちろん頂点のみだ。
 不動の主砲としてチームをけん引した。今季は主に4番として全試合に出場した岡大海(政経4=倉敷商)。打率こそ2割5分と満足のいくものではなかった。しかし、優勝を決めた法大2回戦で8回表に同点打を放つなど、苦しい場面での活躍が光った。野手への専念を決断した今季、チームに対する思いや4番へのこだわり、今年1年間の心境の変化をありのままに語ってもらった。

<4番へのこだわり>

――優勝おめでとうございます。決まった瞬間はどのようなことを
岡大:
自分が最後にボールを手にしました。みんなの思いが詰まったボールだったので、特別な思いを持って大事につかみました。その時は、今まで率先して手伝いしてくれた4年生がいてくれたので、その4年生の仲間たちのためにも一緒に優勝を分かち合いたいという思いでグラウンドに立っていました。8回には同点打を打ちましたが、法政戦に関しては全く打てていなくて…。チームに迷惑をかけていたので、絶対に打たないといけないという思いで打席に入りました。なので、自然と右手が上がりました。

――今季を振り返ると
岡大:
春は苦しい試合ばかりで楽な試合は一つもありませんでした。その中で優勝できたということは大きかったのですが、その後の選手権で日本一なれなかった悔しさがありました。ただ、その悔しさがあったからこそチーム全体でもう一度日本一にチャレンジしようという思いがあり、この秋頑張れたと思います。

――今季は12試合中11試合で4番を務めましたが
岡大:
ここぞという時に打って、チームを勢いづけるのが4番の仕事だと思っていますし、それにやりがいを感じています。中学、高校とずっと4番で打たせてもらっていたので、一番好きな打順です。でも、春は4番を降ろされたこともありました。悔しかったです。ただ、チームの方針は、自分は4番ではないということだったので、それを素直に受け止めました。試合に出させてもらっていることに感謝して、打順に関係なくチームに貢献するプレーするだけと切り替えました。日米大学野球でも4番で打てなかったのはすごい悔しかったです。ただ、この経験があったからこそ夏の間に練習を重ねることができましたね。やってやるぞと思う反面、冷静になって自分にはまだまだ力が足りないと考えることができました。このままじゃ駄目だなと思いましたし、この経験が野手に専念する一つのきっかけにもなりました。入学前からプロを意識していましたし、上でもやっていくなら、今まで成績を残してきた野手の方だと思いました。今までは投手の練習もやらなければならなかったのですが、この夏は野手に専念することでバットを振る量を倍以上に増やしました。今まで野手に専念したことがなかったので、ここまでバットを振ったことはなかったですし、いろいろなことを吸収できたと思います。全てが新鮮なことでしたね。

――その中でバントなど、自己犠牲の姿も目立ちましたが
岡大:
4番を務めながら自分は打てていなかったので、自分が打つよりかはバントをして進塁させた方がチームのためになると思って今年はバントもやりました。自分は足もありますし、ヒットになる可能性もありましたしね。何が何でもチームに貢献したいという思いからだと思います。調子悪くて打てないまま試合が終わってしまうことがありました。悪いなりに工夫して、どうやったらチームに貢献できるのだろうと考えた結果の表れがバントだったのかもしれません。みんながつないでくれたチャンスで打てなくて負けたりした時は、自分があそこで打っていればなぁとヘコむこともありました。4番なのにこんなんじゃ駄目だなと思いました。そういった中でも、監督、コーチは指導してくれたのでその人たちのためにも打ってやろうと思うことができました。

――内角の厳しいコースを攻められることが多かったですが
岡大:
昨年春秋ともに3割と結果を残したことで、今年はインコースを攻められることが増えました。攻められて打てない自分にいら立ちを感じることもありました。ただ、こういった挫折があったからこそここまで努力して来られたと思います。練習中からインコースを投げてほしいと伝えましたし、打ち方も監督、コーチと矯正したりもしました。

――春に優勝を経験し、マークが厳しくなったと感じたことは
岡大:
感じましたね。マークも厳しくなって、自分は思うように成績を伸ばせませんでした。ただ、そういった中でつなぐ意識だけは忘れずに打席に入っていました。とにかくつなげば他の打者が返してくれました。ヒットが出なくても出塁してやろうという思いは捨てずにいたので、四球をたくさん選べましたしその点は良かったと思います。春秋ともに2割台ということで悔しいですし、チームに貢献できているのかなと悩んだりもしました。個人としては悔しい結果でしたが、それ以上にチームがずっと目指してきた優勝にたどり着くことができたので良かったのかなと思います。

――春と違い、秋には立大戦で勝ち点を落としてしまいました
岡大:
立教戦で勝ち点を落としたのは大きかったと思います。何かが駄目だったから負けてしまったわけです。取り組む量には絶対的な自信がありましたし、この敗戦を機に改めて気合が入り直したと思います。これを受けて空気も変わって、本当にいい雰囲気で練習に取り組めていましたね。優勝が消えたわけではなかったですし、次の慶応、法政戦に向けていい緊張感が保てました。今季は日替わりでヒーローが出たと思います。決まった選手が活躍するよりは、いろいろな選手が活躍するほうがチームの雰囲気は良くなります。一人一人が「勝ちたい」という思いを強く持っていたので、日替わりでヒーローが生まれたのかなと思います。

――春と秋で戦い方に違いは
岡大:
秋は春とは違った粘りを見せることができたと思います。夏のオープン戦の時から、監督からは「終盤戦に強くなろう」と何度も言われていました。オープン戦の時から「7、8、9回の終盤を意識する」ということは心掛けていましたし、それがそのままリーグ戦でも出たのかなと思います。練習の中でも、苦しい時に誰かが雰囲気を変えようという思いがありました。誰かが何とかしてやろうという思いが、終盤で強くしたと思いますね。

<4年生として>

――今年は副将も任されましたが、意識してきたことは
岡大:
まずは主将の中嶋(啓喜外野手・法4=桐蔭学園)をしっかりサポートしていこうと自分の中で決意しました。それと同時に、自分も引っ張っていかなければいけないなと感じました。自分だけ良ければそれで良い、というわけにはいかなくなりました。

――副将になって、気持ちの変化は
岡大:
今まで自分の調整だけを考えて生活していけば良かったのですが、4年生、副将としてチームが今どのような状態なのかを把握しなければなりません。気になることがあれば、積極的に声をかけていくようにもなり、周りがよく見えるようになったと思います。周囲を意識することで、実戦では試合に応じたバッティングをするようになりましたし、大きく成長できたと思います。今までは自分の結果を追い求めていましたしね。内野手を見る以外にも投手陣にも気を配っていました。カウントを悪くすれば積極的にマウンドに声をかけにいきました。自分は投手も経験していましたし、苦しい時に声をかけてほしいなという気持ちはどの野手よりも分かります。投手を経験した自分だからこそできたことかなとも思います。今年は投手としてやらせてもらったことを生かすことができた1年だったと思います。

――今年は春先にケガを経験しましたが
岡大:
プレーできないと楽しくないと感じることもありました。ただ、そういう状況に置かれたからこそチームを外から見ることができ、チームに今何が必要なのかを理解することができました。客観的な立場に立つことで、自分のプレーに足りない部分も見えてきましたし、ケガをしたことは決してマイナスだったとは思いません。このケガが投手を断念する一つの要因になったのかもしれませんが、その結果今こうして野手として試合に出させてもらっています。こういう風になるべくしてなったという思いの方が強いですし、野手やっていて良かったと思うのでやはりマイナスなことではなかったですね。

――アメリカ合宿にも行かれましたが
岡大:
向こうの野球を感じることができたのは大きいですし、それ以上に、慣れない土地で計画通りにいかないことが多い中、それに対処することができたと思います。野球もそうですし、みんな私生活でも生かせているのではないかなと思います。

――昨年までは投手と野手の二刀流をやられていましたが
岡大:
昨年までは二刀流という形でやらせてもらっていましたが、投げる方では思うようにいきませんでした。その中で打つ方では結果を残すことができていたと思います。4年生になり打撃の練習が増えて行く中で、悩んだりもしましたが、投手の方は関谷(亮太投手・政経4=日大三)、山崎、上原(健太投手・商3=広陵)としっかり試合をつくれる選手がそろっていたので、野手としてやるべきだと思いました。4番も任されていましたし、そっちに専念した方がチームに貢献できるのかなと感じましたね。二刀流は両方の練習をしないといけませんし、続ける難しさはありました。11番も変えることになりましたが、昨春の成績を見てもエースとして結果を残せていなかったので仕方ないと感じました。またエースナンバーに挑戦したいという思いはありました。ただ、ケガをしてしまって投手の方がうまくいかなくなってしまったので、そうなった時に「今できることはバットを振ることしかない」と決断しました。その辺はうまく切り替えできたと思いますね。

――今季は下級生が戦力の中心でしたが
岡大:
秋はスタメンで出ていた4年生は自分だけでした。なので、チームが苦しい時に自分が下を向いていては駄目ですし、いろいろなことを明るく前向きにやっていこうと考えました。その中でも、3年の糸原(健斗内野手・営3=開星)と福田(周平内野手・商3=広陵)は下を引っ張ってくれていたので本当に助かりました。この2人がいたので、このことに対して難しさを感じることなかったですね。4年生として、頼もしい3年生ですし来年も安心できます。

――その中で4年生の存在は
岡大:
この秋は自分の中でも、4年生のために打ってやろうという思いが強かったです。普段の練習からバッティングピッチャーをやってくれたり、トス上げてくれたり、ノック打ってくれたり…。全体練習が終わってからでも、個人練習に付き合ってくれました。試合に出ていない4年生が練習に付き合っていてくれたからこそ、自分は成績を残せたと思います。

――最後に、神宮大会に向けて意気込みをよろしくお願いします
岡大:
神宮大会は春逃した日本一にもう一度挑戦できるチャンスをもらえたと思うので、そのために何でもどこでもやる気はあります。リーグ戦優勝というのはあくまでも通過点です。神宮大会を制して日本一になりたいと思います。

――ありがとうございました。

◆岡大海 おかひろみ 政経4 倉敷商高出 185cm・83kg 内野手 右投右打


岡大 今秋・通算成績
試合打数安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁犠打四死球打率
今秋
12
53
11
.250
通算
59
222
59
13
31
11
32
.317






苦しみながらも今季5勝を挙げた
苦しみながらも今季5勝を挙げた


 成長の跡を残した。山崎福也投手(政経3=日大三)は苦しみながらも5勝を挙げベストナインを獲得した。序盤では自身の四死球から崩れることもあり、今季の防御率は2.58。昨季に比べて1点近く成績を落とした。それでも常時140km後半をコンスタントに計測した速球や変化球の精度に成長を見せ、法大戦でも最後にマウンドにいたのは山崎だった。さらなる飛躍を遂げた山崎に今季のリーグ戦を振り返ってもらった。

<考えすぎず>

――今シーズンを振り返っていかがでしたか
山崎:
序盤はうまくいきませんでしたが、後半はそれなりにチームに貢献できるようになったと思います。

――ご自身の勝ち星や防御率についてはどうですか
山崎:
早稲田のときに失点し過ぎたかなと思います。勝ち星はうまい具合に自分に勝ちが転がってきたので勝ち星についてはチームに感謝しています。

――春の年間10勝の目標を達成できました
山崎:
目標を達成できたのは良かったです。来年も勝てる試合は全部勝ちたいです。

――秋の開幕前に調子が上がっていないとおっしゃっていましたが、前半不調だった理由は
山崎
:理由は特にないです。リーグ戦までには調子を合わせられました。

――立教戦後の取材の際に立ち直ったというお話をされていましたが
山崎:
(早大戦は)自分でフォアボール、デッドボールで苦しめて冷静になれていなかったので、落ち着いて自分をあまり追い込まずにいきました。

――立教に勝ち点を落としましたが
山崎:
優勝がなくなったわけではなかったので、残りの試合をしっかり勝てば問題ないと思って望みました。慶応戦に勝ったことで雰囲気が変わりました。次の法政戦で、絶対に優勝を決めるつもりでいきました。

<勝てる投手に>

――ストレートや変化球がレベルアップしたように思いますが
山崎:
真っ直ぐは夏よりスピードが上がって常時140後半投げられるようになりました。変化球も全体的にスピードが上がりました。

――序盤に打たれた理由としてはご自身ではどう分析していますか
山崎:
序盤はリズムよくポンポンいき過ぎたと思います。

――この1年で山崎選手が変わったところはどこですか
山崎:
2年の時より確実に勝てるようになりました。球のスピードが上がったことも要因ですし、変化球のレベルアップもその一つです。

――新しく自分の投球の中で試したものはありますか
山崎:
慶応戦でツーシームを投げ始めました。そこからカット、ツーシームのパターンを使っていくことが自分の中で合ってきました。主に右バッターにツーシームは投げています。

――最後に神宮大会に向けて抱負をお願いします
山崎:
春はリーグ優勝をして日本一になれなかったので、今度こそは日本一。絶対に負けたくはないです。勝てばいいです。チームが勝てれば。勝つという気持ちだけです。

――ありがとうございました。

◆山崎福也 やまさきさちや 政経3 日大三高出 187cm・86s 投手 左投左打

山崎 今秋・通算成績
試合勝利敗戦打者投球回安打四死球三振自責点防御率
今秋
146
38 1/3
26
43
11
2.58
通算
43
16
747
188 2/3
136
54
169
41
1.96








[高村洋輔・中田宏明]

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