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最後は個人技でトライを奪った成田

ラグビー部  初戦、東海大に1点差で逆転勝利/全国大学選手権

◆11・9〜1・12 第50回全国大学ラグビーフットボール選手権大会(国立競技場他)
▼12・8 セカンドステージ 東海大戦(秩父宮ラグビー場)
 〇明治27{10―19、17―7}26東海大

◆スコア◆
明治
東海大
前半後半得点前半後半
PG
DG
101719
27
合計
26
 1点差での逆転勝利と薄氷の勝利ながら、ベスト4へ向けて一つも負けられない3連戦の初戦をものにした。昨年度、大学選手権のベスト4を懸けた戦いで敗れた東海大に見事リベンジ。主将、副将に続き前半途中にSH山口修平(政経4=佐賀工)まで負傷退場となるなどリーダー不在の戦いとなったが、丹羽政彦監督やコーチ陣がハーフタイムに喝を入れ直し後半に本領を発揮した。

取り切れず苦戦

 「思わず熱くなってしまった」と丹羽監督が試合途中からピッチに降りてくるほど、前半の内容は厳しいものだった。帝京大戦や明早戦などチャンスで取り切れないことから試合を落とすことの多い今年の明治。「やはり取り切れないという部分を修正していかないと、勝てるゲームも落としてしまう」と対抗戦から全試合出場している左PR勝木来幸(営3=常翔学園)も課題に挙げる。今試合も東海大の出足の速いディフェンスに圧倒され、ゴール前に攻め込むもトライできず、ターンオーバーされて2つのトライを奪われる原因となった。また、失点の多い前半終了間際にも1次攻撃から簡単に抜かれて追加点を奪われた。

意地を見せた後半
 ロッカールームでコーチ陣に喝を入れられ、山口の交代で途中からゲームキャプテンを務めた左WTB小澤和人(営4=国学院久我山)がチームを引き締め直した。「もっと体を張ろう。負けたら最後なんだぞ」。その言葉で選手一人一人が奮起した。丹羽監督が「オプションとして増やした」という今年はあまり見られなかった、流れの中からのモールでFWが1トライを返し17−19。さらに、途中出場の左FL田中健太が敵陣でのタッチキックに対して「無心でボールを追い掛けていた」と猛チャージを仕掛ける。思い切りはじいたボールを自ら拾い22−19で逆転となるトライを奪った。26分に22−26とまたしても東海大にリードされたが、試合時間が残り10分を切ったところで今度はBKが見せた。明早戦において、停滞した場面で取り切れなかった反省を生かし攻撃の形を増やしていた。小澤が逆サイドからラインに参加し、数的優位をつくると大外で構えていた右WTB成田秀平(営1=秋田工)へボールが渡る。「先輩たちがつないでくれたパスだったので、どうしても取らなければ」とディフェンスをチェンジペースで抜き去り決勝トライを決めた。

 FW、BKに新しい攻撃のオプションが増え、見事逆転勝利を勝ち取った。「勝ったからこそ成長できる場面がある」と丹羽監督も満足のできる内容ではないものの、負けなかったという結果を評価した。次戦の相手は対抗戦、僅差で敗れた慶応。全選手が「リベンジしたい」と口をそろえる高いモチベーションで、ベスト4王手を目指す。

[今野春佑]

◆大学選手権 対東海大戦の先発メンバー&リザーブ◆
1.PR勝木 来幸(営3=常翔学園)9.SH山口 修平(政経4=佐賀工)
→21.田川(前半20分)
16中村 駿太(商2=桐蔭学園)
←2.牛原(後半31分)
2.HO牛原 寛章(政経3=佐賀工)
→16.中村(後半31分)
10.SO茂木 直也(商4=深谷)
→22.田村(後半9分)
17塚原 巧巳(政経2=国学院栃木)
3.PR須藤 元樹(文2=国学院久我山)11.WTB小澤 和人(営4=国学院久我山)18松波 昭哉(政経3=東福岡)
4.LO東 和樹(政経2=京都成章)12.CTB川田 修司(情コミ2=桐蔭学園)
→23.佐藤滉(後半9分)
19小林 航(法2=明大中野八王子)
←5.大椙(後半31分)
5.LO大椙 慎也(法3=国学院久我山)
→19.小林(後半31分)
13.CTB水野 拓人(情コミ3=東海大附仰星)20田中 健太(営2=大阪桐蔭)
←6.上田(後半9分)
6.FL上田 宥人(政経2=東海大附仰星)
→20.田中健(後半9分)
14.WTB成田 秀平(営1=秋田工)21 田川 明洋(法4=天理)
←9.山口(前半20分)
7.FL桶谷 宗汰(営1=常翔学園)15.FB高平 祐輝(法4=国学院久我山)22田村 熙(営2=国学院栃木)
←10.茂木(後半9分)
8.No.8松橋 周平(政経2=市立船橋)23佐藤 滉貴(営4=札幌山の手)
←12.川田(後半9分)


◆大学選手権セカンドステージ・プールC(12月8日現在)◆
立命大
(西1位)
慶 応
(対3位)
東海大
(東4位)
明 治
(対5位)
勝敗AP 勝点 BP 合計順位
立命大
●22―26
12/15 14時
瑞 穂
12/22 14時
花 園
1敗
慶 応
○26―22
12/22 12時
熊 谷
12/15 14時15分
秩父宮
1勝
東海大
12/15 14時
瑞 穂
12/22 12時
熊 谷
●26―27
1敗
明 治
12/22 14時
花 園
12/15 14時15分
秩父宮
○27―26
1勝
対…対抗戦、東…関東リーグ、西…関西リーグ
AP(アドバンテージポイント)…各所属リーグでの最終順位によるポイント:1位=3点、2位=2点、3位=1点  勝点…勝ち=5点、引き分け=2点、敗戦=0点
BP(ボーナスポイント)…7点差以内の敗戦=1点、勝敗に関係なく4トライ以上を獲得したチーム=1点


試合後のコメント
左WTB小澤和人ゲームキャプテン(営4=国学院久我山)

「前半で明治が後手に回って受けてしまった。アタックの面では焦ってしまい、BKのミスも多く波に乗れなかった。ハーフタイムにそこをしっかりと修正できたのがよかった。もっと体を張ろう。負けたら最後なんだぞとみんなで気合いを入れ直した。後半は多少ミスはありましたが、しっかりと体を張れたし勝てて良かった。後半はしっかり陣地を取れた。FWもモールでいける手応えはよかったし、ゲームプランは遂行できた。FWで取り切れたし、BKも成田が取ったトライは今シーズンずっと練習してきた形なので良かった。BKが焦ってハンドリングエラーも多かったし、ゲームの入りもまだ甘えがある部分がある。そこをしっかり修正して、慶応には対抗戦の時の借りを返さなくてはいけないので絶対に勝ちます」

左PR勝木来幸(営3=常翔学園)
「内容的には全然駄目だったが、勝てたことにホッとした。前半の入りが悪く、後半は体を張っていこうと意識を切り替えた。気持ちを全面に出して戦った。後半の入りからFWでどんどん攻めることができた。前半が悪すぎた。やはり取りきれないという部分は強豪と試合をしていく上で修正していかないと、勝てるゲームも落としてしまうことになる。そうした部分は試合でのピックアップポイントとして取り組みたい。大学選手権は絶対に負けられない。負けたら4年生は引退し、シーズンも終わる。このチームで少しでも長くプレーを続けるために慶応には絶対に負けられない。とにかく体を張ってFWを引っ張りたい」

右PR須藤元樹(文2=国学院久我山)
「前半、後半の入りの10分を意識した。序盤は全てにおいて後手に回って、後半は意識を変えてやっていけた。やっぱりどこかに慢心があって、気の緩みが前半の結果につながったと思う。挑戦者という気持ちで戦っていきたい。今日はセットプレーで負けていた。スクラムも押されていたので修正しないといけない。FWがしっかやしないとラグビーという競技は勝てない。スクラム、ラインアウトの精度をこの1週間で上げていく。個人としてはディフェンスでもアタックでも全くチームに貢献できなかった。慶応には対抗戦で負けているし、大学選手権は負けたら終わり。今日出た課題を改善して慶応にリベンジし、最後の立命館大戦に臨みたい」

左LO東和樹(政経2=京都成章)
「寺田さんの代わりで出たが、ミスも多かったし代わりとして十分な働きができなかった。次にまたチャンスがあれば、今日以上に力が出せるように頑張りたい。FWで積極的にアタックできたことはよかったが、ラインアウトは寺田さんがいない分、もっと自分がリードしていかなければいけなかったと思う。チームとしては、最後まで体を張り続けたことが勝利につながったのだと思う。これからも続けていきたい。(絶対に負けられない試合が続くが)一戦一戦とにかく勝つというのが第一。次の慶応戦は、一回負けているので、対抗戦でできなかったことを修正して次は必ず勝つ。東海大戦で出た課題を修正して、今日よりいい試合をして勝ちたい」

No.8松橋周平(政経2=市立船橋)
「勝てて良かった。前半はバタバタしていたが、気合いは入っていたので、ハーフタイム中にも前に出てとにかくプレッシャーを与えようと気を引き締めた。そうしたら後半はうまくいった感じ。それが競り勝てた要因だと思う。選手権は負けられないので、とにかく勝つというモチベーションで臨んだ。勝つということしか頭にない。一戦一戦を大事にしたい。ディフェンスでもアタックでも前へ。自分の強みはボールキャリーとブレイクダウンの強さなので、今日もそれをずっと意識していた。慶応は1回やっていて、弱みとかも分かっているので、とにかく前へ前へいきたい。チーム一丸となって勝ちます」

右CTB水野拓人(情コミ3=東海大仰星)
「始めの10分で意識していたコンタクトで勝とうということができなかった。始めの10分を修正していかないといけない。前半はボールキャリーのところで取られたり、2人目の寄りとかのワークレートの低さだったり問題だった。BKも強気に行けなかったし、そこで相手に振られてうまく対応できていなかった。(後半は)空いているスペースにうまくボールを運べた。FWがしっかり体を当てて、BKがスペースを突けたのでうまくいった。個人的には80点くらい。勝てたことは良かったし、いつもよりボールキャリーの回数も多かった。ただ熱くなりすぎて視野が狭くなっているときがあったり、ディフェンスの回数が少なかったりと課題はある。慶応は対抗戦で負けているので、今日の修正点を生かしてこのまま3戦全勝を目指していく」

右WTB成田秀平(営1=秋田工)
「明早戦の時にゴール前で何度も取り切れなくて、今日はBKで外を狙おうという話をしていた。外系のサインプレーも合わせていった。(自身の)トライは練習通りにすることができたので良かった。先輩たちがつないでくれたパスだったので、どうしても取らなければならないと感じていた。取れて正直ほっとしている。前半は自分のミスが目立っていたし、最初の東海大のトライも自分のタックルミスで、相手の強くて速いバックスリーをマークできていなかった。後半はそこをしっかり修正して止められたと思う。SOが茂木さんから田村さんに代わってから、ボールがテンポよく出ていたので自陣からも攻めるようになった。それが今回はいいようにつながって勝つことができたと思う。お互いペナルティーは多かった。それが原因でトライをされることもあったので規律のとこをしっかり守って自陣に入られないようにチーム内で意識を統一したい。個人として良かったところはない。ただ前半に比べてミスが減りタックルもアタックも良くなった。それが前半からできるようにしたい。次の相手の慶応は対抗戦で負けている。二度負けることは許されないので今日の試合をしっかり反省して勝ちたい」

FB高平祐輝(法4=国学院久我山)
「最初の方は東海大のアタックに気負いしてしまっていたが、徐々に良くなった。結果的にいい形になって良かった。みんなしっかりディフェンスができていて、コミュニケーションも取れていたところが勝ちにつながった。前半にポンポンと取られた反省点をしっかり修正できた、後半の開始10分がキーになったと思う。後半の入りは良かったが、他にも課題が浮き彫りになった。特に、前半の入りの10分はミスが多かったので、しっかり取り切るというところをやっていきたい。この1週間は、もう負けられないので気を引き締めてやろう、という話をしてきた。結果は良かったが全然満足はしていない。(PGを選択したのは)先に5点を取られていたので、勝負できる点差に持ち込もうということ。まだいけるということをみんなで認識するために選択した。(キックが少なかったのは)東海大の選手が結構後ろに残っていたから。最初から積極的に回していこうという共通意識があり、結果的にボールを蹴っていなかったのだと思う。個人的には焦ったら勝てないと思ったので、周りを落ち着かせられるように声を出すことを意識した。次週の慶応戦には絶対勝ちたい。高校の時に一緒にやっていた人がいるので。慶応と前にやった時も自分は出てなかったので、その分も絶対に勝ちたい」

FL田中健太(営2=大阪桐蔭)
「前半の入りが悪くて、コミュニケーションミスとか簡単なミスが多かった。ハーフタイムで気持ち入れ直して、体を張ろうということで後半に入った。後半は、FWがミスなくサイドを攻められたのが良かった。ディフェンスはそんなに良くなかったけど、アタックでしっかりとできた。(チャージした場面は)無心でボールを追い掛けていた。ボールを落としたらどうしようとか思いましたけど、ここを取ったらトライと思って落ち着けた。ディフェンスとセットプレーのミスをなくして、慶応戦に臨みたい」

SH田川明洋(政経4=天理)
「山口のケガにより、予定より早い出場だった。チームの流れが良くなかったので、アタックではテンポを上げて流れを作ること、ディフェンスではしっかり声を出してFWに指示を出すことを心掛けた。山口には山口の、自分には自分の持ち味があるので自分の持ち味を出すようした。それでも、山口も悔しかったと思うので、気持ちの面では彼の分までという気持ちで臨んだ。相手に実力で負けているとか敵わないという感じではなかった。アタックを継続して、ディフェンスも体を張れば止まる。焦りはなかった。後半の入りをしっかり整えようと話し合って、そこからチームがかみ合ってきた。次の慶応戦、まずは結果にこだわりたい。対抗戦で一度負けている相手なので、プライドとしても勝ちにこだわりたい」

SO田村煕(営2=国学院栃木)
「負けゲームではあったが、内容が悪くても結果的に勝ったことが大きい。ハーフタイムにすごくコーチ陣が熱くなって、最後まで諦めなかったことが良かった。自分が入る時は負けていて、もう攻めるしかなかったので、気持ちを楽に強気でいこうと思った。今日はミスも多く、ギャンブル的なプレーもあったが、勝てたことがチームとして大きい。それからどの試合も明早戦と同じ気持ちでやらないといけない。リザーブとして外から見てても、明早戦は気合いが入っていい試合だったが、それと同じようにできなかった。今日は負けた身のようなものなので、これをプラスにやっていきたい。明早戦の内容でやれば勝てるので攻め続けたい」

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