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TRY AGAIN  (8)「プレーで引っ張っていく」桶谷、成田2年生コンビ インタビュー  

 今年の明治は一味違う。丹羽政彦監督(平3文卒)が就任し、新体制となった昨年は関東大学対抗戦5位、全国大学選手権セカンドステージ敗退と悔しい結果に終わった。2年目の今年は勝木来幸主将(営4=常翔学園)の下、大学選手権、関東大学対抗戦、ジュニア選手権での「三冠」を目標に掲げる。全9回にわたって覇権奪回に闘志を燃やす男たちを紹介する。
 昨年度、1年生ながらレギュラーを獲得しチームに貢献してきた桶谷宗汰(営2=常翔学園)と成田秀平(営2=秋田工)。2人は4月19日まで香港で開催されていたジュニア・ワールド・ラグビー・トロフィー(JWRT)の優勝にも貢献した。今回は今シーズンの意気込みと、U20代表選手たちの世界最高峰大会であるジュニア・ワールド・チャンピオンシップ(JWC)への昇格を決めたU20日本代表での経験についても語ってもらった。


<桶谷>
――JWRTを振り返っていかがですか
桶谷:
自分は去年のチリ大会にも出ていましたが、その時は優勝することができませんでした。今年は年齢的に最後のJWRTなので優勝できてめちゃくちゃうれしかったです。またスタッフ陣も去年と一緒でした。沢木(敬介)監督は、監督としても人としても尊敬できます。FWコーチの遠藤(哲)さんにも良くしてもらった。スタッフを「優勝したスタッフ」にできて良かったです。

――JWRTで戦って世界を感じたことはありましたか
桶谷:
日本が世界と戦う時に、フィジカルという課題は絶対出てきます。やはりこの大会でも、特に決勝の相手のトンガはフィジカルが強かったです。世界の体の強さを体感しました。
FLのポジションを獲得した
FLのポジションを獲得した


――逆に通用したことは何ですか
桶谷:
早いテンポで何回もアタックしていく日本のラグビーです。トンガ、ナミビアなどは体は強いが、体力は日本が上回っていました。前半20分くらいは向こうも元気でしたが、後半はほとんど自分たちのラグビーができました。フィットネスを磨いていけば世界と戦えると実感しました。世界に通用するラグビーを学べたと思います。

――代表で学んできたことは何ですか
桶谷:
遠征前の国内合宿では日本代表のエディー・ジョーンズHCに教えてもらう機会がありました。具体的にはブレイクダウンなどでの効率の良いディフェンスのやり方を教えてもらいました。1番印象に残っていることは、ブレイクダウンでは必ず立ってプレーするよう言われたことです。顔を上げてプレーしてラックを越えて行けば、効率よくブレイクダウンを支配することができます。練習中もずっと「ブレイクダウンは顔を上げろ」と言われました。またブレイクダウンを完全に支配できれば、次のアタックのオプションも増えます。ブレイクダウンの重要性を再認識しました。

――遠征から戻ってきて明治に還元したいことは
桶谷:
ブレイクダウンの重要性を伝えたいです。U20ですごい練習してきました。練習を引っ張って、チームの刺激になりたいです。ブレイクダウンは、明治などFWが強いチームにとっては大事な局面です。ブレイクダウンをこちらのテンポにするきっかけにしたいです。外にはいいランナーもいますし、縦に強いFWもいるので、そこから明治の前に進んでいくラグビーができると思います。

――他大のライバル選手とプレーしてどうでしたか
桶谷:
U20には僕らの世代の上手いやつらが集まってきています。当然ライバル意識は芽生える。特にバックローの帝京大の亀井と同志社の末永には負けたくなかったです。どのシチュエーションでも自分が1番にならないと明治が1番にならないと思いました。

――他大の選手から学んだことはありますか
桶谷:
亀井は周りの状況を見ながらプレーできる選手でした。末永も同じです。自分も見えているところはありましたが、自分には見えていないプレーも彼らには見えていました。自分も明治ではFLをやるので、相手のキープレーヤーの動きやブレイクダウンはファイトしないで捨ててくるなどの細かいところを含め、ゲームを客観的に見ながらプレーすることは今後まねてやっていきたいです。

――昨年を振り返って
桶谷:
初めての大学でのシーズンということもあり、自分がフィジカル面で負けている選手がたくさんいました。自分が高校までやってきたアタックは通用しませんでした。
チームを勝たせられる選手に
チームを勝たせられる選手に


――2年生になることについて
桶谷:
今まで通り、出られていない人の気持ちを考えてやるのは当たり前。今年は後輩もできたので「この人にはこれがあるから自分は負けている」と明確に思わせたい。後輩にとって絶対に勝てない存在でありたいです。7番だったら7番はこの人しかいないと思わせたいです。

――今シーズンに対する意気込みをお願いします
桶谷:
去年はディフェンスなど地味なプレーを中心に学んできましたが、今回大きい相手に対してのアタックのやり方、小さくてもゲインを切れる方法というのをU20で学べました。今シーズンはアタックにも積極的に絡んでいきたいです。
具体的にはフットワークを利かして相手をずらしながら、コンタクトの瞬間に身を屈めます。相手の膝元くらいを目指して行くと、相手がタックルしづらかったりします。自分は小さいので真正面に当たりに行ったとしても、その場で返されるだけです。相手より低い状態でレッグドライブすると前に出ることができます。コンタクトの瞬間に体を素早くダウンさせて、膝元狙っていくアタックが自分の中に染み付きました。

――今年の目標を教えて下さい
桶谷:
去年は自分が出場しても、チームを勝たせられる選手ではありませんでした。今年はこいつが出てたらチームは負けないだろうという印象を与えたいです。
今年はがつがつアタックしていきたいです。攻め手に困った時は、とりあえずこいつに渡しておこうと思われる選手になりたいです。またFLならブレイクダウンでも、取れなくても絡むだけで相手のテンポを狂わせられます。アタックでもディフェンスでもここぞという時に仕事ができる選手になりたいです。

――チームとしての目標は大学選手権優勝ですか
桶谷:
はい。

◆桶谷宗汰(おけたに・そうた) 営2 常翔学園高出 175cm・95s



<成田>
――JWRTを振り返っていかがですか
成田:
香港の本大会の前にオーストラリアにジュニア・ジャパンという形で遠征して現地のチームと試合をしてきたのですが、レベルが違ってスピードもフィジカルも完全に負けて4試合すべて大差で敗れました。それでも戦えた部分もあって、例えば1人で無理だったら2人で倒すなど力はついたと思います。試合を重ねるごとにチーム力が上がりました。それからの本大会はフィジカルで負けているということはそこまで感じませんでした。どの試合も接戦で、気持ち一つで勝敗が分かれました。力はあまり変わらなかったのですが、勝ちたいという気持ちが優勝という形になったと思います。次はまた上のレベルでやることになりますが、外国人に勝てるということが分かったのですごく成長できました。
手応えをつかんだ1年目
手応えをつかんだ1年目


――世界を相手に通用したところは
成田:
個人的にこの遠征中に強化されたのがディフェンスで、自分でも納得のいくタックルが何本もできました。これまでは飛ばされたり、倒せてもひっかけるようなタックルばかりだったのですが、決勝では自分からしっかり前に出て倒そうという意識があって、自分のタックルで相手がミスしたり、得点につながったこともありました。それが一番の収穫ですね。逆にボールキャリアーとして攻めるときにまともに当たってしまって絡まれてしまいボールを落としてしまうプレーが目立ちました。もう少し自分の体をコントロールして体勢を低くすることを今年の課題として取り組んでいきたいです。

――遠征から戻ってきて明治に還元したいことは
成田:
練習をしていけばチーム力は必ず上がっていくと思うのですが、競った試合になるとどっちが勝ちたいという気持ちの面で上回るかということをすごく感じました。全員が勝ちたいと思わないと勝てないので、それを明治で共有して臨んでいきたいです。

――昨年を振り返って
成田:
チーム全体としては対抗戦5位でベスト4に入れなかったというのは悔しい結果ですが、個人としては1年生であの大舞台の明早戦に出て、そのあとの試合もすべてスタメンで出させていただいたので大学でも通用するということが分かりました。1年目としては納得のいくシーズンでした。それでもまだまだ自分が走り切ったトライがあまりなかったので、今年はトライゲッターと言われるようになりたいです。立命大戦では途中で負傷退場してしまってチームに迷惑を掛けたと思っています。防げるようなケガだったので、今年は小さなケガでも少なくしたいです。ケガをしたらその分練習にも参加できなくなりますし、レベルも戻ってしまうのでケガをしないというのも大事だと思います。
トライゲッターになりたい
トライゲッターになりたい


――昨年見えた収穫と課題は
成田:
通用したのはやはり足ですね。抜ける場面はあったのでそこは通用すると思います。それでも抜けたあとミスをしてペナルティを取られることがあったので、次につながるプレーを確実にしていきたいです。東海大戦で最後自分が逆転トライをしてそのまま勝てました。あそこで走り切れたことが自分にはすごい自信につながりましたし一番いい試合でした。
 ただ昨年自分が出た試合を通して見ると自分のサイドで抜かれてトライをされるという場面が多かったです。CTBと裏にいるFBとコミュニケーションを取ったり、自分からもっとディフェンスを呼んだりしてやっていきたいです。

――今年は学年リーダーに就任されましたが
成田:
高校のときもキャプテンをやっていたのですが、プレーで引っ張っていくことが自分のやり方なので、グラウンドで声を出すというよりは自分がやっているプレーを見てやる気を出させようと考えています。まずは2年生の意識を上げられるように練習では取り組みたいです。

――今年の目標を教えて下さい
成田:
対抗戦のすべての試合に出場して、すべての試合でトライをマークしたいです。チームとしてはやっぱり優勝です。監督が言っているようにジュニアも合わせて三冠を獲れるように全員でやっていきたいです。とりあえず春はWTBとしてトライをすることが仕事なので、走り切って振り切ってトライを決めたいです。また遠征でディフェンスというのが強化されたと思っているので、ディフェンスのレベルが上がったというのを見ている人が分かるようなタックルをやっていきたいと思います。帝京大を相手にどれだけ自分たちがやれるかというのを知ることができるのでそれが楽しみです。今年もいい1年生が入ってきていい刺激になっていますし、昨年出ているからといって今年必ず出られるわけでもないのでまずはその競争に勝ちたいと思います。そして昨年の小澤(和人・平26営卒・現日野自動車)さんのようにトライゲッターと言われる存在になりたいです。

◆成田秀平(なりた・しゅうへい) 営2 秋田工高出 176cm・78s

[柴田遼太郎・坂本寛人]

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